8/28 8/29 4回新潟・4回小倉・2回札幌5日6日目分

サポート力が光ったダブル的中劇 ~土曜新潟8R・3歳以上1勝クラス~

2歳馬の重賞「新潟2歳ステークス」(新潟、芝1600m)は、3番人気のセリフォスが直線、内から鋭く脚を伸ばして快勝。早くも年末の2歳G1でも楽しませてくれるであろう存在となった。上がり最速32秒8は新潟なら普通に出せる時計だし、見た目ほどスパッと切れた印象もなかったがブレることなく真っすぐに走り切ったことから完成度の高さが窺えた。まだ気性的に幼いのは当然のこと。今後の成長次第では来年のクラッシク路線まで見えてくるだろう。2着アライバルはエンジンのかかりが遅かったことが致命傷。鞍上も公言しているように、この産駒なだけにマイルも少々忙しい状況での2着。伸びしろ十分だし、こちらは勝ち馬とは対照的に距離が伸びて更に良さそうなだけに今後の動向に注目していきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜新潟8R「3歳以上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは人気割れのなか、最終的に2番人気に支持された15番ウインジョイフルだった。

『1勝クラスのローカル平場戦ということを考慮しても、輪をかけて弱メンバーの組み合わせ。さすがにこの相手ならウインジョイフルの押し切りに期待。中央の芝で勝ち上がれず、地方のダートで勝ち星を積み重ねて出戻りの同馬。まだ1勝クラスでは勝ち負けまで至らないが、大きく崩れたのは芝の2戦のみでダートでは常に崩れていないように、1勝クラスのダートなら相手関係ひとつで勝ち負け可能な地力の持ち主。ずっと休まず使われているだけに上積みこそ乏しいが、中間の動きも至って順調そのもの。デキ落ちは感じないし、前有利の新潟コースなら同馬の持ち味でもあるしぶとさが活きる公算大。相手関係からここは軸馬に抜擢』という見立て。

レースは内から4番シンライが積極的にハナを主張。差がなく7番リヴウェル、6番ウインアルバローズが続き、以下、10番ダノンマヴロス、1番グラファイトと先行集団を形成。1番人気の5番ゼロ―ソは行く気も見せず、後方でじっくり脚を温存。軸馬15番ウインジョイフルは大外枠から押して先行するも内の先行各馬が速かったため、無理せず外目の5、6番手で流れに乗る展開。向正面に入りグッとペースが緩み、馬群一団のまま、前半1000m通過63秒4のスロー寄りのミドルペース。4コーナーから直線に入り、馬群が凝縮したまま追い比べに。まずは7番リヴウェルが早め先頭からしぶとく粘るところに内から1番グラファイトがこれに追いすがるも、この2頭を目標に馬群を割って抜け出してきたのが10番ダノンマヴロス。軸馬15番ウインジョイフルは馬群の中で窮屈になりながらも直線半ばで外に出してジリジリと差を詰めにかかるが、さらにその外から後方待機の5番ゼロ―ソが一頭だけ違う脚色で急追。最後は先に抜け出した10番ダノンマヴロスをアタマ差捕らえて1着でゴール。2着に10番ダノンマヴロス。軸馬15番ウインジョイフルは横並びの3着争いを制して3着まで。この結果により、「ワイド5-15、480円&ワイド10-15、1,330円」のダブル的中。残念ながら馬連的中こそ逃したものの、混戦と見立てて9番人気ダノンマヴロスも対抗馬指名していたことから、「良いところが入った」サポート力が光ったダブル的中劇。

他にも重賞はもちろんのこと、日曜新潟7R「3歳以上1勝クラス」の「3連複5-6-9、650円」を手堅く仕留めるなど、土日共に弊社のサポートが功を奏した結果となった次第。

まずまずの安定感を堅持したまま迎えるローカル開催最終週。夏場ローカル総決算となる今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。ここで最大の勢いをつけて収穫の秋開催に繋げる所存だ。

8/21 8/22 4回新潟・4回小倉・2回札幌3日4日目分

見ていて安心安全の的中鞍 ~土曜札幌9R・3歳以上1勝クラス~

夏場ローカル唯一のG2「札幌記念」は、3歳牝馬ソダシが番手追走から早め抜け出しから正攻法の競馬で、強力年長馬を完封しての快勝となった。このソダシ。前走「オークス」は周りから徹底的にマークされた結果、最後に脚があがり連勝こそストップしたが、今回は溜まりに溜まった鬱憤を吐き出すかのようなレース。展開や流れ、あるいは道中の捌きなどに大きく左右されるタイプでもなく、やはりここまでの実績通り、能力全開なら牡馬混合のG1に手が届く可能性も十分にある。今後も目が離せない存在となりそうだ。1番人気に推されたラヴズオンリーユーは3/4馬身差の2着まで。とはいえ、海外帰りの復帰初戦としては上々の走りだったし、力のあるところは見せた結果だから納得はいく。次はアメリカ遠征という話だが、そこに向けて上々のスタートと言えよう。3着ペルシアンナイトはすでに7歳馬で良くも悪くもこの程度の馬。これも地力のあるところは見せたが、今後も大きく変わることはなさそう。この「札幌記念」。言うまでもなく弊社は苦もなく的中している。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌9R「3歳以上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された5番ペプチドヒミコだった。

『1勝クラスの平場戦に加え、牝馬限定戦と比較的小粒な組み合わせ。この程度の相手なら初ダートも現級勝ちの実績通り、クラス上位の脚力があるペプチドヒミコで勝負になる。これが軸馬。未勝利の身で挑戦した今年初戦の3走前で1勝クラスを勝ち上がり、以降も2、3着と力走。牡馬相手にも互角以上の走りをしてきたように、年齢を重ねて気性面も成長し、発馬も安定して持てる能力を発揮できるようになったのが一番の要因。今回は初ダートなだけに適性の有無がカギとなるが、決め手ひと息ながら、バテずにしぶとく伸びるようにスタミナは豊富だし、走法からもダート替わりはプラス材料と判断。この鞍上への乗り替わりも魅力だし、間隔はあいたが早め札幌入りして順調に乗り込まれ仕上がりも上々。この程度の相手なら地力でまず勝ち負けに持ち込めるはずだ』という見立て。

レースは最内枠から1番ファーストソリストがハナを主張。2番手に3番パルクールランがつけ、以下、7番シャルドネ、2番アンジェリーブル、9番レープハフトと先行策。軸馬5番ペプチドヒミコは発馬で躓くロスがあったが、慌てず騒がず、じんわりと前との差を詰めつつ後方追走。1000m通過62秒4の淡々とした流れ。向正面半ほどから外に出した軸馬5番ペプチドヒミコが徐々に進出を開始。3コーナーでは好位まで押し上げ、そのまま外目を追い上げて2番手で直線へ。直線に入り楽に先頭に躍り出るとそのまま後続をグイグイ引き離す。他馬との手応え的にもこの段階でほぼ態勢決して最後は流す余裕を見せ、後続に7馬身差を付けてワンサイド勝ち。焦点は2着争いに移った。内で懸命に粘る7番シャルドネ。それを2番アンジェリーブルが追い、更に中団追走の6番ペイルライダーが外から脚を伸ばし、そして後方待機の11番レッドエステーラも強襲。4頭縺れる2着争いとなったが最後は6番ペイルライダーが2着を確保。内からしぶとく伸びた2番アンジェリーブルが3着入線、この結果により、「馬連5-6、830円」の的中。初ダートも現級勝ちの地力を評価しての軸馬選定。相手は3着馬でも良かっただけに見ていて安心安全の的中鞍。

ただ、残念ながら肝心要の勝負鞍においては今回斬った土曜札幌9Rのひと鞍のみの的中と少々精彩を欠いたが、他にも冒頭の重賞「札幌記念」での「3連複4-7-13、3,020円」の的中をはじめ、勝負鞍ではないものの、日曜札幌12R「手稲山特別」の「馬連4-14、810円」を的中させるなど、随所に弊社らしい的中をお届けしたことを付け加えておく。いずれにしろ、予想部にはなお一層の奮起を促したい。

9月も目前に迫り、夏のローカル最終開催となる新潟・小倉・札幌も折り返しとなり、今週末から後半開催のスタート。いよいよここからが正念場。秋の大収穫祭へ向け、ここで軍資金調達を計る所存。会員の皆さまには絶大なるご期待をお寄せいただきたい。

8/14 8/15 4回新潟・4回小倉・2回札幌1日2日目分

的確な軸馬選定での的中鞍 ~土曜札幌8R・3歳以上1勝クラス~

先週の「関屋記念」レースは終始内目をロスなく運んで直線抜け出したロータスランドが1馬身1/4差を付けて勝利。2着争いは中団から直線外から差し脚を伸ばしたカラテとソングラインの叩き合い。最後は道中ソングラインの外からプレッシャーをかけつつ運んだカラテにクビ差軍配が上がった。断然の1番人気に支持されたソングラインだが、スタート後、向正面で寄られる不利はあったとはいえ、その後はスムーズに直線に向くも直線で伸びを欠いて辛うじて3着を死守。1分32秒7という勝ち時計は過去10年では2番目に遅いタイムで時計は平凡。今年のこのレースは良馬場発表とはいえ、緩い馬場状態。鞍上の好騎乗もあったが馬場も勝ち馬に味方した印象が強い。切れ味を活かしたかったソングラインにとってはそのあたりが最後の伸びに大きく影響したことは否めず、負けたとはいえ同馬の評価は次走以降に持ち越したい。2着のカラテは3連勝で重賞を制した地力を示した格好。立て直した効果もあって馬が良化してきたし、G2、G3なら今後も常に警戒しなければならない一頭だ。それにしても今年の新潟、例年よりはるかに馬場の傷みが遅れている。2番手から抜け出した勝ち馬ロータスランドしかり、単騎マイペースに持ち込んで最後までしぶとく粘って3着ソングラインとアタマ差だったマイスタイルしかり。今週末以降もインの前残りには十分注意が必要。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌8R「3歳以上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気に支持された5番ケイアイシェルビーだった。

『間隔のあいた前走をひと叩きされて型通り良化してきたケイアイシェルビーが軸馬。およそ2ヵ月半振りとなった前走は好位で流れに乗れたものの、久々の影響や初距離の1700mもあってか、行きっぷりが悪く、道中は押っつけ通しの追走。加えて終始外々を回らされ、ロスの多い競馬となりながらも最後までしぶとく脚を伸ばして0秒2差3着。久々+昇級初戦と厳しい臨戦だった3走前にもいきなり0秒1差3着したように、やはり1勝クラスでは上位の脚力の持ち主だ。距離も2度目で間隔を詰めて使える今回は道中の行きっぷりも良化するだろうし、この中間の動きからも上積みが見込める仕上がり。発馬を決めて揉まれずに先行できれば前走以上の走りで勝ち負けになるはずだ』という見立て。

レースは2番ヒナノコバンがハナを主張。2番手に3番ハイアーグレードがつけ、以下、11番エコロファルコン、9番コスモクウェンチ、13番ブロッコリーあたりまでで先行集団を形成。軸馬5番ケイアイシェルビーはスタートで痛恨の出遅れ。砂を被ると良くないタイプなだけに鞍上も無理にポジションを取りに行くことなく、後方でじっくり構える競馬を選択。道中は12秒台のラップが続き、1000m通過62秒1の淡々としたミドルペース。向正面半ほどから後方追走組も動き出し、3コーナーから4コーナーではほぼ一団となり、直線の追い比べに。3番ハイアーグレードが早め先頭からしぶとく粘り、これに11番エコロファルコンが追いすがるが、更にその後ろから鋭く脚を伸ばしてきたのが中団追走から早めに押し上げて4コーナー3番手で直線を向いた14番メイショウヨシテル。直線半ばで先頭に立つと最後まで脚色が鈍ることなく1着でゴール。焦点の2着争いだが、先行勢が粘り込みを図るところに外から10番ジョブックルーチェと軸馬5番ケイアイシェルビーが猛追。直線半ほどまではとても届かないように映ったが、3番ハイアーグレードを捕えて最後の最後で軸馬5番ケイアイシェルビーが2着に浮上。3着には最後までしぶとさを見せた10番人気の伏兵3番ハイアーグレードの順で入線。この結果により、「馬連5-14、1,240円」の的中。スタートで出遅れて後方追走となった段階では万事休すと思われた軸馬だが、長く脚を使って最後までバテることなく連対を果たしたようにクラス能力上位は明らかな一頭。的確な軸馬選定による的中劇と言えよう。

他にも重賞を筆頭に日曜新潟9R「浦佐特別」ダ1800mにて「馬連9-13、270円」の的中を手堅く仕留め、勝負鞍でも連日的中をお届け。また勝負鞍ではないものの、土曜札幌12R「道新スポーツ賞」芝1500mにて「馬連4-5、810円」を的中させ、日曜小倉10R「博多ステークス」芝2000mでも「馬連1-9、1,800円&ワイド1-9、510円&ワイド2-9、580円」のトリプル的中をお届けするなど、随所に弊社らしい的中をお届けしたことを付け加えておく。

大局的に見て確実に流れはきている。今週末の特別戦登録状況を俯瞰しても勝負鞍候補は少なくない。後は結果を出していくだけ。会員の皆さまには、引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。

8/7 8/8 3回新潟5日6日目・1回函館11日12日目分

貴重な的中鞍 ~日曜函館9R・松前特別~

1番人気メイショウムラクモが快勝した「レパードS」の走破タイムは1800mダート1分51秒3。前日「3歳以上1勝クラス」が1分52秒台だから、換算すると古馬混合の準オープン程度のレベルか。重賞と考えると物足りない印象があるかもしれないが、これは決して悪いものではない。昨年こそ不良馬場でレコード決着となったが、過去10年間の平均勝ち時計は1分51秒3。一昨年と同タイムだし、振り返ればその後G1勝ちするホッコータルマエをはじめ、G1で活躍するインカンテーションやグリムよりも勝ち時計は優秀。一概に時計だけでは測れない面はあるとはいえ、今後、古馬相手に重賞で勝ち負けするには少なくとも3歳夏の時点で1分51秒台で走破するくらいの脚力が要求されるということ。今さらながら教訓として記憶しておきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜函館9R「松前特別」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された12番キタノインパクトだった。

『現級では歴然と地力上位のキタノインパクトが軸馬。戦績通り、現級昇級後も連続2着と崩れるそぶりが一切ないレース巧者。速い脚に欠ける分歯痒いレースを続けているが、ここ3戦で全て1番人気に推されているように高性能の持ち主であることは疑う余地なし。デビューから9戦して大きく崩れたのは脚部不安で1年8ヵ月もの長期休養明けだった5走前の一度のみ。すでに5歳だがまだ馬は消耗していないし、1勝クラスはいつ勝ち上がってもいいレベルの馬だ。速い上がりも使えるが、本来は多少時計がかかった方がいいタイプなだけに洋芝で走れるのもプラス材料。今度こそ息の長い末脚を100%引き出しての差し切りに期待したい』という見立て。

3歳牝馬の軽量を活かして鞍上・横山武=6番テーオーラフィットが迷うことなく積極的にハナを切る展開。外の11番ギャラントウォリアはムリをせず2番手に控える。軸馬12番キタノインパクトはこれら2頭を見る3番手で流れに乗り、以下、2番ブラックデビル、8番ブルーエクセレンス、3番ルヴェルソーと続く平均より遅めの流れ。隊列に大きな動きもなく、向正面を過ぎた3コーナー手前から徐々にペースアップしてそのまま4コーナーから直線へ。終始、絡まれることなくマイペースの逃げに持ち込んだ6番テーオーラフィットが抜群の手応えのまま二の脚で後続を突き放す。これに突き放されながらもしぶとく脚を伸ばす11番ギャラントウォリアの外から軸馬12番キタノインパクトが一完歩ずつ差を詰めて2頭の追い比べに。完全に抜け出してセーフティーリードをキープしたまま6番テーオーラフィットがそのままゴールに駆け込んでの逃げ切り勝ち。焦点の2着争いは地力の差で最後は、軸馬12番キタノインパクトが11番ギャラントウォリアを3/4馬身差捕らえて2着を確保。3着に11番ギャラントウォリアの順で入線。この結果により、「馬連6-12、410円」の的中。前週に続き、本命サイドで地味な配当ではあるが、対抗1点目の大本線での的中鞍。先週末の弊社においては貴重な的中鞍となった次第。

残念ながら弊社予想部による勝負鞍での的中は今回斬った日曜函館9Rのひと鞍のみ。全体的な印象としては軸馬選定に甘さが目立ち、結果的に期待を裏切り精彩を欠いた先週末。ここは敢えて多くを語らず今週末の反転攻勢を誓うのみ。攻めの姿勢を忘れることなく、予想部にはなお一層の奮起を促したい。

夏の新潟も折り返しとなり、今週末からは小倉・札幌開催が開幕し、3開催場にて後半開催がスタート。いよいよここからが正念場。秋の大収穫祭へ向け、ここで軍資金調達を計る所存。会員の皆さまには絶大なるご期待をお寄せいただきたい。

7/31 8/1 3回新潟3日4日目・1回函館9日10日目分

勝負どころ目白押しの夏のローカル後半戦へ ~日曜新潟9R・出雲崎特別~

大混戦が予想された「クイーンステークス」だが、ゴール前接戦になったとはいえ、終わってみれば3番人気テルツェット→1番人気マジックキャッスルという、実にまともな決着だった。まぁそれはそれで…という感じだが、一番驚いたのは重賞2勝目を挙げた勝ち馬テルツェットに次ぐ2位の上がりをマークして外から追い込んできた3着サトノセシル。攻め馬からも、久々を叩かれた効果はアリアリだったし、当日のパドックの気配も上々だったとはいえ2勝クラスを勝ち上がったばかり。ハンデ戦ならいざ知らず別定戦だったこともあり、結果、8番人気と低評価だったことが一般的には懐疑的だったことの表れ。にもかかわらず勝ったテルツェットとはクビ+クビ差。前走は牡馬相手に逃げて好時計勝ち。そして今回は差して上位争いに加わったように、これはもう「平坦が大好き」という以外に言葉がない。状態も良かったとはいえ、よほど芝質や脚質が合うのだろう。函館だけでなく、札幌にしろ新潟にしろ、ローカルにはそれなりに『ご当所馬』が存在する。そのことを改めて思い出させる「クイーンステークス」ではあった。ちなみにこのレース。弊社は3連馬券でいとも容易く仕留めている。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて、急遽、提供に踏み切った日曜新潟9R「出雲崎特別」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された7番アンドヴァラナウトだった。

『本日イチオシの勝負鞍。デビューからここまで一切、底を見せておらず、昇級初戦の前走でも2着に力走してみせたアンドヴァラナウトが軸馬。その前走は差し馬が掲示板を占める流れでハナを切って最後まで逃げ粘ったように内容は濃く、勝ち馬には大きく溝をあけられたとはいえ強い2着であることは疑う余地なし。ちなみにその勝ち馬は超ハイレベルだった重賞「毎日杯」3着馬。相手が悪かっただけ。今回は前走から2ハロンの距離延長となるが、マイルで未勝利勝ちしたとはいえ、母系からは決してマイルがベストというタイプでもない。デビュー2戦目の1800mでは先週2勝クラスで勝ち負けを演じたタガノディアーナに0秒2差2着。ここまでの対戦比較から言っても1勝クラスなら素質上位は明らかなだけにクラス2戦目のここは勝ち上がり濃厚とみた』という見立て。

スタートを決めた14番シャルマンシェリー、12番ナムラカミカゼの逃げ争い。互角の発馬を切った軸馬7番アンドヴァラナウトはそれら2頭を見つつ内の各馬の出方をうかがいながら、好位3番手追走。人気の一角3番ダノンドリーマーは発馬で後手を踏み、後方からの競馬。前半1000m通過58秒2と、新潟特有の直線の長いバックストレッチは淀みのないミドルペースで流れる。そして4コーナーから直線に入っても大きな動きは見られず、軸馬も手綱をガッチリ抑えたまま進み、新潟らしく横に大きく広がり直線中程から各馬スパートを開始。追うごとに力強く伸び、早めに先頭に躍り出る軸馬7番アンドヴァラナウト。これを目標に後続が追いすがるが、唯一、内から差を詰めてきたのが3番ダノンドリーマー。それでも前半の位置取りの差が明暗を分ける格好で軸馬7番アンドヴァラナウトが1馬身1/4差退けて1着でゴール。2着に3番ダノンドリーマー、3着に4番アスターナランハが入線。この結果により、「馬連3-7、400円」の的中。人気サイドでの決着で配当的に物足りなさはあるものの、イチオシ鞍と断じての大本線での的中鞍。後続には3馬身半を付けていただけに見ていて安心安全の的中劇だった。

他にも土曜新潟7R「3歳以上1勝クラス」ダ1800mでの「馬連6-13、470円」の的中を皮切りに、同じく土曜函館8R「3歳以上1勝クラス」ダ1000mでも「馬連2-3、400円&3連複1-2-3、970円」の的中をゲット。さらに日曜も今回斬った新潟9Rに加え、函館9R「長万部特別」芝1200mでの「馬連7-10、460円」を的中させ、急遽、提供に踏み切ったイチオシ鞍を含め、5戦4勝の準パーフェクトを達成。全て人気サイドでの決着だっただけに諸手を挙げて喜べる結果とは言い難いが、まずは的中ありき。今の流れなら今後、配当はおのずとついてくるだろう。

右肩上がりに結果をお届けしているこの夏のローカル開催は、今後も引き続きご期待に応えられる勝負どころ満載。また今週末でロングランとなった函館開催が終了。北の北海道では舞台を札幌に移し、南では小倉開催が開幕となり、次週からは新潟・小倉・札幌開催となる。これまでほとんど勝負鞍として提供されることのない『重賞戦』にも大幅なテコ入れが施される予定。今週末の『レパードS』を筆頭に、翌週には『関屋記念』、さらにその後は『札幌記念』が控えており、注目度の高いレースが盛りだくさん。今後は勝負鞍はもちろんのこと、秋の重賞戦線に向けて更なる向上を目指す所存。

いずれにせよ8月に入り、勝負どころ目白押しの夏のローカル後半戦へ突入。特に今週末は開催を締めくくる【取って置きのひと鞍】を筆頭に弊社重賞戦にも、引き続き是非ご期待をお寄せいただきたい。