7/31 8/1 3回新潟3日4日目・1回函館9日10日目分

勝負どころ目白押しの夏のローカル後半戦へ ~日曜新潟9R・出雲崎特別~

大混戦が予想された「クイーンステークス」だが、ゴール前接戦になったとはいえ、終わってみれば3番人気テルツェット→1番人気マジックキャッスルという、実にまともな決着だった。まぁそれはそれで…という感じだが、一番驚いたのは重賞2勝目を挙げた勝ち馬テルツェットに次ぐ2位の上がりをマークして外から追い込んできた3着サトノセシル。攻め馬からも、久々を叩かれた効果はアリアリだったし、当日のパドックの気配も上々だったとはいえ2勝クラスを勝ち上がったばかり。ハンデ戦ならいざ知らず別定戦だったこともあり、結果、8番人気と低評価だったことが一般的には懐疑的だったことの表れ。にもかかわらず勝ったテルツェットとはクビ+クビ差。前走は牡馬相手に逃げて好時計勝ち。そして今回は差して上位争いに加わったように、これはもう「平坦が大好き」という以外に言葉がない。状態も良かったとはいえ、よほど芝質や脚質が合うのだろう。函館だけでなく、札幌にしろ新潟にしろ、ローカルにはそれなりに『ご当所馬』が存在する。そのことを改めて思い出させる「クイーンステークス」ではあった。ちなみにこのレース。弊社は3連馬券でいとも容易く仕留めている。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて、急遽、提供に踏み切った日曜新潟9R「出雲崎特別」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された7番アンドヴァラナウトだった。

『本日イチオシの勝負鞍。デビューからここまで一切、底を見せておらず、昇級初戦の前走でも2着に力走してみせたアンドヴァラナウトが軸馬。その前走は差し馬が掲示板を占める流れでハナを切って最後まで逃げ粘ったように内容は濃く、勝ち馬には大きく溝をあけられたとはいえ強い2着であることは疑う余地なし。ちなみにその勝ち馬は超ハイレベルだった重賞「毎日杯」3着馬。相手が悪かっただけ。今回は前走から2ハロンの距離延長となるが、マイルで未勝利勝ちしたとはいえ、母系からは決してマイルがベストというタイプでもない。デビュー2戦目の1800mでは先週2勝クラスで勝ち負けを演じたタガノディアーナに0秒2差2着。ここまでの対戦比較から言っても1勝クラスなら素質上位は明らかなだけにクラス2戦目のここは勝ち上がり濃厚とみた』という見立て。

スタートを決めた14番シャルマンシェリー、12番ナムラカミカゼの逃げ争い。互角の発馬を切った軸馬7番アンドヴァラナウトはそれら2頭を見つつ内の各馬の出方をうかがいながら、好位3番手追走。人気の一角3番ダノンドリーマーは発馬で後手を踏み、後方からの競馬。前半1000m通過58秒2と、新潟特有の直線の長いバックストレッチは淀みのないミドルペースで流れる。そして4コーナーから直線に入っても大きな動きは見られず、軸馬も手綱をガッチリ抑えたまま進み、新潟らしく横に大きく広がり直線中程から各馬スパートを開始。追うごとに力強く伸び、早めに先頭に躍り出る軸馬7番アンドヴァラナウト。これを目標に後続が追いすがるが、唯一、内から差を詰めてきたのが3番ダノンドリーマー。それでも前半の位置取りの差が明暗を分ける格好で軸馬7番アンドヴァラナウトが1馬身1/4差退けて1着でゴール。2着に3番ダノンドリーマー、3着に4番アスターナランハが入線。この結果により、「馬連3-7、400円」の的中。人気サイドでの決着で配当的に物足りなさはあるものの、イチオシ鞍と断じての大本線での的中鞍。後続には3馬身半を付けていただけに見ていて安心安全の的中劇だった。

他にも土曜新潟7R「3歳以上1勝クラス」ダ1800mでの「馬連6-13、470円」の的中を皮切りに、同じく土曜函館8R「3歳以上1勝クラス」ダ1000mでも「馬連2-3、400円&3連複1-2-3、970円」の的中をゲット。さらに日曜も今回斬った新潟9Rに加え、函館9R「長万部特別」芝1200mでの「馬連7-10、460円」を的中させ、急遽、提供に踏み切ったイチオシ鞍を含め、5戦4勝の準パーフェクトを達成。全て人気サイドでの決着だっただけに諸手を挙げて喜べる結果とは言い難いが、まずは的中ありき。今の流れなら今後、配当はおのずとついてくるだろう。

右肩上がりに結果をお届けしているこの夏のローカル開催は、今後も引き続きご期待に応えられる勝負どころ満載。また今週末でロングランとなった函館開催が終了。北の北海道では舞台を札幌に移し、南では小倉開催が開幕となり、次週からは新潟・小倉・札幌開催となる。これまでほとんど勝負鞍として提供されることのない『重賞戦』にも大幅なテコ入れが施される予定。今週末の『レパードS』を筆頭に、翌週には『関屋記念』、さらにその後は『札幌記念』が控えており、注目度の高いレースが盛りだくさん。今後は勝負鞍はもちろんのこと、秋の重賞戦線に向けて更なる向上を目指す所存。

いずれにせよ8月に入り、勝負どころ目白押しの夏のローカル後半戦へ突入。特に今週末は開催を締めくくる【取って置きのひと鞍】を筆頭に弊社重賞戦にも、引き続き是非ご期待をお寄せいただきたい。