8/7 8/8 3回新潟5日6日目・1回函館11日12日目分

貴重な的中鞍 ~日曜函館9R・松前特別~

1番人気メイショウムラクモが快勝した「レパードS」の走破タイムは1800mダート1分51秒3。前日「3歳以上1勝クラス」が1分52秒台だから、換算すると古馬混合の準オープン程度のレベルか。重賞と考えると物足りない印象があるかもしれないが、これは決して悪いものではない。昨年こそ不良馬場でレコード決着となったが、過去10年間の平均勝ち時計は1分51秒3。一昨年と同タイムだし、振り返ればその後G1勝ちするホッコータルマエをはじめ、G1で活躍するインカンテーションやグリムよりも勝ち時計は優秀。一概に時計だけでは測れない面はあるとはいえ、今後、古馬相手に重賞で勝ち負けするには少なくとも3歳夏の時点で1分51秒台で走破するくらいの脚力が要求されるということ。今さらながら教訓として記憶しておきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜函館9R「松前特別」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された12番キタノインパクトだった。

『現級では歴然と地力上位のキタノインパクトが軸馬。戦績通り、現級昇級後も連続2着と崩れるそぶりが一切ないレース巧者。速い脚に欠ける分歯痒いレースを続けているが、ここ3戦で全て1番人気に推されているように高性能の持ち主であることは疑う余地なし。デビューから9戦して大きく崩れたのは脚部不安で1年8ヵ月もの長期休養明けだった5走前の一度のみ。すでに5歳だがまだ馬は消耗していないし、1勝クラスはいつ勝ち上がってもいいレベルの馬だ。速い上がりも使えるが、本来は多少時計がかかった方がいいタイプなだけに洋芝で走れるのもプラス材料。今度こそ息の長い末脚を100%引き出しての差し切りに期待したい』という見立て。

3歳牝馬の軽量を活かして鞍上・横山武=6番テーオーラフィットが迷うことなく積極的にハナを切る展開。外の11番ギャラントウォリアはムリをせず2番手に控える。軸馬12番キタノインパクトはこれら2頭を見る3番手で流れに乗り、以下、2番ブラックデビル、8番ブルーエクセレンス、3番ルヴェルソーと続く平均より遅めの流れ。隊列に大きな動きもなく、向正面を過ぎた3コーナー手前から徐々にペースアップしてそのまま4コーナーから直線へ。終始、絡まれることなくマイペースの逃げに持ち込んだ6番テーオーラフィットが抜群の手応えのまま二の脚で後続を突き放す。これに突き放されながらもしぶとく脚を伸ばす11番ギャラントウォリアの外から軸馬12番キタノインパクトが一完歩ずつ差を詰めて2頭の追い比べに。完全に抜け出してセーフティーリードをキープしたまま6番テーオーラフィットがそのままゴールに駆け込んでの逃げ切り勝ち。焦点の2着争いは地力の差で最後は、軸馬12番キタノインパクトが11番ギャラントウォリアを3/4馬身差捕らえて2着を確保。3着に11番ギャラントウォリアの順で入線。この結果により、「馬連6-12、410円」の的中。前週に続き、本命サイドで地味な配当ではあるが、対抗1点目の大本線での的中鞍。先週末の弊社においては貴重な的中鞍となった次第。

残念ながら弊社予想部による勝負鞍での的中は今回斬った日曜函館9Rのひと鞍のみ。全体的な印象としては軸馬選定に甘さが目立ち、結果的に期待を裏切り精彩を欠いた先週末。ここは敢えて多くを語らず今週末の反転攻勢を誓うのみ。攻めの姿勢を忘れることなく、予想部にはなお一層の奮起を促したい。

夏の新潟も折り返しとなり、今週末からは小倉・札幌開催が開幕し、3開催場にて後半開催がスタート。いよいよここからが正念場。秋の大収穫祭へ向け、ここで軍資金調達を計る所存。会員の皆さまには絶大なるご期待をお寄せいただきたい。