2/27 2/28 2回中山・1回阪神1日2日目・1回小倉5日6日目

週一発目の会心の一撃 ~土曜小倉9R・4歳上500万下~

文字通りの横綱相撲で「阪急杯」を制覇したミッキーアイル。昨年までは能力を出し切れず惜敗というケースもあったが、5歳になって当時の精神的に幼い面は完全に払拭。今やまさに完成形という感じ。次走にG1「高松宮記念」を見据える年明け初戦。+8キロの馬体重が示す通り余裕を残した仕上げで、状態としては八分程度。終わってみれば今年の組み合わせなら『役者が違う』と言わんばかりの別格の走り。3/4馬身という着差以上の楽勝だった。短距離界では世界最高峰と言っていい香港のG1「香港スプリント」では結果が出なかったが、国内スプリンターとしては紛れもなくトップクラス。「NHKマイルC」以来のG1獲りはもう時間の問題という印象。強い馬が強い勝ち方をするのもまた競馬の醍醐味のひとつであろう。ちなみにこの「阪急杯」、言うまでもなく弊社は易々と的中している。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜小倉9R「4歳上500万下」ダ1700m。軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された3番アースコネクターだった。

『昨夏から一定のローテーションで使われ続けているが、むしろ使うごとにレース振りが良化し、自身の力を出し切れるようになってきた。逆に言えば勝ち味に遅い印象だが、近走はかなり相手が揃っていたように、単に相手が悪かっただけ。同馬も現級突破は組み合わせひとつ。逃げ・先行・差しとどこからでも競馬ができる脚質も大きな強みで、元々1000万好走歴があって地力も上位。このメンバーなら見下ろしの力関係と言えるだけに、今度こそ差し抜けが期待できるだろう』という見立て。

レースは好発から周りの出方を伺いつつ、主張する馬がいないと踏んで即座にハナを切った軸馬3番アースコネクター。それを見て隣の4番カフジオリオンがスッと2番手に控える。その後に7番ジュガンティーヤ、9番エッジクリフ、15番マッシヴランナーが好位を形成。さほど競り合うことなく向正面に入り、そのまま隊列が入れ替わることなく前半1000m60秒4のミドルペース。勝負どころの3コーナーから徐々に後続にプレッシャーをかけられる軸馬3番アースコネクターだが、前半楽に行けたことから4コーナーでも手応え十分で直線へ。追い出しにかかるとジリジリと後続との差を広げて、直線半ばの段階でセーフティーリード。道中好位追走していた15番マッシヴランナーが番手集団から抜け出し2番手に浮上。15番マッシヴランナーもしぶとく脚を伸ばし、ゴール手前では後続に大差付けてすでに大勢は決し、1着3番アースコネクター、2着15番マッシヴランナーの順でゴール。3着には後方から最速上がりで追い込んだ1番マイネルライヒが入線。この結果により「馬連3-15、740円&3連複1-3-15、1840円」のダブル的中。見ていて安心・安全の勝負鞍。客観的な戦力分析が実を結んだ会心の一撃となった。

前記した「阪急杯」ともども弊社の重賞予想は前開催から続き相変わらずの安定感。また、勝負鞍も上記土曜小倉9Rに加えて、同じく土曜中山9Rとコンスタントに的中をお届け。ただ、惜しむらくは土曜中山9Rの的中鞍も軸馬と対抗馬の選定が完璧な的中だっただけに「提供購入方法」や「対抗馬の絞り込み」には一考の余地があった。これは永遠のテーマでもあるのだが、購入方法ひとつで会員様の収支が変わってくるのだから、結果論と決め付けること無く反省する余地はある。的中さえ出し続けておけば配当は自然についてくるものではあるが、今後は更にもう一段階掘り下げての「サポート」を切に願う。

まだまだエンジン全開とはいかない開幕週ではあったが、なにはともあれ、いよいよ今週末からはクラシック前哨戦のスタート。春競馬は佳境に入っていく。開幕週を無難に切り抜けたことでこの連続開催の手応えは掴めた。連続開催残り7週、弊社はその中でトータルの大幅プラス収支を実現していく所存だ。当面の最大目標となる勝負は春のスプリント王決定戦、中京開催最終日の『高松宮記念』。ここを前半戦の山場として、それまでは的中を積み重ねていき、大勝負レースへ繋げたい。まずは複数の勝負どころが待ち受ける今週末にご期待いただきたい。

2/20 2/21 1回東京・2回京都7日8日目・1回小倉3日4日目

開催ラストの連勝劇 ~日曜小倉9R・4歳上500万下~

以前にもこのコラムで書かせていただいたが、通常は前後半差3秒以上をハイペースとしている。これはつまりレースの前半の方が後半より3秒以上速い、ということ。わかりやすい例を挙げれば、1600m戦の前半4ハロン45秒0~後半48秒0。これがハイペース。しかし、前後半差3秒というのはあくまでも「一般的に」ということ。直線が長く坂も待ち受けるタフな東京コースの場合は、前後半差2秒でも「かなり速い流れ」と言っていい。前後半差2秒でも、東京コースの「安田記念」や「NHKマイルC」は決まって差し・追い込みの競馬になる。しかし、同じく前後半差2秒でも京都コースの「マイルCS」は基本的に前が残る。これは即ち、コース形態が原因。今回の「フェブラリーS」は前半4F46秒1~後半4F47秒9のミドルペース。前後半差1秒8でG1でこの流れなら先行馬か中団で流れに乗れないと厳しい競馬。正直なところ非常に読みにくい展開&流れではあったが、勝ったモーニンは先行策から抜け出して快勝。ペースを踏まえるとこれはこれで勝たれても不思議ないところ。問題は絶望的な位置から2着まで追い込んできたノンコノユメ。並の一流馬なら4着、5着まで追い上げるのが精一杯な流れを2着まで追い込むのだから力は確か。ただし、抜けた1番人気に支持されたことを踏まえるとそれでも物足りなさが残るのは致し方ないところか。改めて脚質、展開や流れがいかに重要か。そのことを思い知らされる先週末だった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉9R「4歳上500万下」ダ1700m。軸馬として期待したのは抜けた1番人気に支持された8番オウケンワールドだった。

『前走は勝ち馬にはアッサリ交わされたが、3着以下には6馬身差の2着と現級突破は相手ひとつ。加えて今季はそれまで着用していたブリンカーを外しても好走できているように、気性面の成長が伺えるレース振り。馬場も不問で距離短縮となる小倉1700mならば、多少ハナ争いなったとしても自分の形を貫けば押しきり濃厚とみた』という見立て。

レースをリードしたのは大方の予想通り軸馬8番オウケンワールド。内に切れ込みつつ積極果敢にハナを主張した。2番手に外から11番チョウテッパン、13番エイシンスペーシア、5番コウユーハレワタル。2番人気4番エッジクリフはこれらを見る形で内の5番手という馬順で1000m通過61秒6のミドルペース。マイペースで運びたい軸馬8番オウケンワールドにとってこの流れは楽。無理に競りかける馬も不在で自分の形に持ち込んだ軸馬8番オウケンワールドは直線に入っても全く脚いろ衰えず。むしろその直後の馬たちが苦しくなり後退。変わって内目の9番手で追走していた1番ツクバイーメーカーが勝負どころの3コーナー手前から動いて3番手まで捲り気味に押し上げ、直線もジリジリと脚を伸ばす。結果、最後は手綱を緩める余裕のあった軸馬8番オウケンワールドが後続に3馬身差を付けての完勝。2着に1番ツクバイーメーカーが入線。この結果により「馬連1-8、1350円」の的中。開催を締めくくる週ラストの勝負鞍で的中をお届けし配当的にもまずまず納得のいくところだけに、会員の方々からは数多くの嬉しい声をいただいている。

上記小倉9Rに加え、他にも週イチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜京都8R「4歳上500万下」では大本線的中をお届け。さらに日曜は「小倉大賞典」&「フェブラリーS」の2重賞にて3連複の好配当的中と、右肩上がりに調子を上げ、開催最終日を連勝で締めくくった。

今週末開幕の2回中山、1回阪神開催といえばG1前哨戦目白押し。いよいよ本格的な春競馬の到来となる。また、翌週で小倉開催も終了し、開催3週目からは中京競馬の開幕も控え、ここからがまさに正念場。まずは開幕ダッシュを誓う今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。

2/13 2/14 1回東京・2回京都5日6日目・1回小倉1日2日目

週を締めくくる的中劇 ~日曜京都10R・すばるステークス~

1回東京開催の最終週となる今週末には、早くも今年のG1幕開けとなるダート王決戦「フェブラリーS」が行われる。主役を務めるのは、上がり目十分な4歳馬で前走「チャンピオンズC」2着で早々と古馬一線級相手にメドを立てた、東京巧者の切れ者ノンコノユメ。そして昨年、一昨年と同レース連覇し史上初の3連覇がかかるコパノリッキーの2頭。脚質が全く異なる2頭でレース展開がキモとなりそうだが、他にも昨年3着で6歳ながら今が充実期のベストウォーリア、「根岸S」で初重賞制覇を成し遂げた4歳馬のモーニン、さらに「チャンピオンズC」4着のロワジャルダン、牡馬相手のここでも通用する下地十分なホワイトフーガなど、多士済々の組み合わせで馬券的な妙味も十分に感じられる一戦。この開幕G1を勝負鞍候補の一角として視野に入れる弊社からの配信を、チェック忘れなどなきよう、心よりお願いしたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都10R「すばるステークス」ダ1400m。軸馬として期待したのは2番人気に支持された15番ニシケンモノノフだった。

『前走「師走S」では不得手な条件に加えて極端なハイペースに巻き込まれて展開に泣いたニシケンモノノフだが、ワンターンの距離1400mならば話は別。オープン昇級後は勝ち切れないレースが続いているものの、2走前の重賞「武蔵野S」では「根岸S」勝ちのモーニンにアタマ差の4着に力走しており、オープン特別ならばいつ勝ち切っても不思議はない。相手は違えどこの距離に1分21秒5という好時計の持ち主で時計勝負になりそうなこともプラス材料。低く見積もってもハンデ戦なら確実にV争い可能な器。今季最高の仕上がりと思えるだけにデキの良さでこの混戦を制す』という見立て。

レースは外枠から軸馬15番ニシケンモノノフが好スタートを切るも、内枠の先行各馬の出方をうかがう構え。芝からダートに入ってもまだ5頭が横並びで先行争いとなるが、4番アスコットシチーがこれらを制しハナに立つ。その内に3番ベルサリエーレ、外9番ポメグラネイト、続いて6番ゴーイングパワー、さらに12番グレイスフルリープの順。軸馬15番ニシケンモノノフは3F通過34秒4という平均ペースの好位を見る形で、7・8番手という位置取り。3コーナー過ぎから一気に馬群が凝縮し、4コーナー手前では軸馬15番ニシケンモノノフが外から抜群の手応えで上がって行く。直線に入り、好位外目から先頭に躍り出た12番グレイスフルリープが先頭に立ち、それをめがけて軸馬15番ニシケンモノノフが追い出しを開始。直線半ばでは前記2頭が馬体を併せて追い比べとなるが、脚色ではハッキリと軸馬15番ニシケンモノノフが優勢。ジリジリと離しにかかり、最後は1馬身1/2差でゴール。2着に12番グレイスフルリープ、3着は中団から脚を伸ばした8番フォーエバーモアの順。この結果により「馬連12-15、1380円」の的中。大混戦に思えた一戦を冷静に分析。適格な軸馬、そして対抗馬選択に徹した予想部。週ラストの勝負鞍での的中だっただけに、その点でも意味のある的中と言えよう。

他にも土曜京都8R「4歳上500万下」では大本線的中をお届け。不的中の鞍においては取りこぼし的な結果とはなったものの、先週の弊社軸馬は【2・1・1・0】と複勝率100%。レース選定&軸馬選定共に方向性としては間違いない内容。2月も2週目を終了し、安定した結果をお届けしている予想部には一定以上の評価がいただけるものと自負する。

いよいよ迎える開催最終週。この開催が終了すれば待望の春競馬もすぐ。そこへ一番いい形で向かうためにも、今週末は重要な位置を占める。大爆発を期す弊社アスコットシステムズになお一層のご期待をお寄せいただきたい。

2/6 2/7 1回東京・2回京都3日4日目

次に繋げる的中鞍 ~土曜東京7R・3歳500万下~

同じマイル戦でも中山と東京ではまるで違うと言われるが、こんな結果もあるのだろうか。「東京新聞杯」の1着スマートレイアー、2着エキストラエンド、3着マイネルアウラートという上位入線馬は、4コーナー通過が1・3・2番手の3頭。中山マイルであれば読める前残りの流れ。とはいえ、そこは差し・追い込みが利く東京コース。当然、乗っている騎手もペースがわかっていながらこういう結果になるのが不思議。レースレベル的に言えば「オープン特別もG3も同レベルだった」ということか。競走中止となったダッシングブレイズはともかく、ダノンプラチナ・トーセンスターダム・グランシルクあたりが不甲斐なさすぎた。それは紛れもない事実だが、今の日本のマイル路線のレベルの低さを改めて思い知らされる結果といえよう。かなりの物足りなさは隠しようもないが、馬券はこんな時こそ面白い。その意味で今後も注目していきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京7R「3歳500万下」芝2400m。軸馬として期待したのは1番人気に支持された8番レーヴァテインだった。

『平場の500万条件にしてはなかなかの好素材が揃った一戦。ひと筋縄では行かないだろうが、この組み合わせでも素質は一枚上と判断しているレーヴァテインを軸馬に推す。デビュー戦となった前走は新馬戦にしては出入りの激しい展開。並みの馬なら凡走しても不思議ないところだが全く動じず、直線は仕掛けただけでノーステッキで突き抜ける瞬発力。時計はともかく、上がりの速さは特筆モノ。母系は「青葉賞」2勝&「ダービー」出走は4頭の産駒を輩出しており、今回の東京2400mはベストの可能性が高い血統背景も魅力。キャリアの浅ささえ出さなければまず勝ち負けになるとみた』という見立て。

スタートを決めた4番ミッテルレギがスッとハナに立ち、7番ジョルジュサンクが番手。その後ろに3番シゲルナガイワシ、10番イルフォーコン、さらに6番リッチーリッチーが横並びで好位をキープ。3Fから37.3-50.2と若駒の中距離らしくユッタリとした流れ。軸馬8番レーヴァテインは出たなりから3人気1番ヴァンキッシュランを見る形で中団で流れに乗る位置取り。2番人気11番シュペルミエールは後方2番手の内ラチ沿いを追走。ほとんど馬順変わらず淡々とした流れで馬群一団のまま4コーナーから直線へ。ハナを切った4番ミッテルレギが早々に脱落し、先頭に立った7番ジョルジュサンクを目標に後続各馬が殺到。軸馬8番レーヴァテインも馬群の一番外から追い出しを開始。早め先頭から押し切りを図る7番ジョルジュサンクに内から6番リッチーリッチーが迫り、外から1番ヴァンキッシュランと軸馬8番レーヴァテインが脚を伸ばす。直線半ばではこの4頭が勝負圏内に。ラスト1ハロンを過ぎたところで脚色は完全に外の2頭が優勢。ゴールまで1番ヴァンキッシュランと軸馬8番レーヴァテインの追い比べとなったが、アタマ差で1番ヴァンキッシュランが1着でゴール。2着に軸馬8番レーヴァテインとなったが、審議となり最終的には1番ヴァンキッシュランが直線でよれてレーヴァテインの進路妨害となり、2着に降着という裁定。3着シュペルミエール、4着リッチーリッチーの順。この結果により「馬連1-8、620円」の的中。頭数的に一見獲りやすいように見えて好メンバーが揃った一戦を冷静に分析。適格な軸馬、そして対抗馬選択に徹した予想部。確かに配当こそ物足りないものの、その点では意味のある的中であり、次に繋がる的中だったと言えよう。

他にも日曜京都9R「河原町S」など土日を通じて的中をお届けした弊社予想部。開幕週同様、あと一歩足りない面はあるものの、レース選定&軸馬選定にしても歯車が噛み合えばすぐに全勝をお届けできる流れは十分。開幕週より先週、先週より今週と右肩上がりに調子を上げる傾向にあるだけに、今開催最終週の大一番『フェブラリーS』に向けて良い流れが来ていることは確実。引き続き今週末の弊社予想に多大なるご期待をお寄せいただきたい。

1/30 1/31 1回東京・2回京都1日2日目・1回中京5日6日目

安心の大本線的中劇 ~日曜東京6R・4歳上500万下~

やや重という発表以上に時計のかかる馬場だった「シルクロードS」。そんな馬場状態を考慮しても33秒7-44秒8-56秒2という流れはG3にしては意外に遅い。逃げたローレルベローチェと4コーナー3番手から差し抜けを決めたのダンスディレクター。この2頭のワンツーが成立して当たり前のところ。そして実際、その通りの結末になった。ローレルベローチェが2着に粘れたのは単騎で絡まれず自分のペースで行けたことが要因。自分の形だと相当粘り強く3連勝は伊達ではなかった。勝ったダンスディレクターは最内枠で脚が溜まったのが良かったがそれにしても切れに切れた末脚。5着・6着だったビッグアーサーとサトノルパンの人気2頭は今回に関してははっきりと展開と馬場が敗因。力負けでないことは間違いないだろう。勝ったダンスディレクター相手や展開面の恩恵があったことを忘れるべきではないが、「高松宮記念」の有力候補の一頭として名乗りを挙げたことは確か。次走以降に注目したい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京6R「4歳上500万下」ダ2100m。軸馬として期待したのは1番人気に支持された11番エルズミーアだった。

『前走は初の中山で2番人気に支持されたものの、終始外へ逃げて大敗。全く競馬になっていなかっただけに度外視していい一戦だ。今回は去勢放牧明けとなるが中間の動きは確実に前走以上。東京のこの条件ならば大崩れすることは考えづらく、すんなり先行できる組み合わせなことも好都合。元々現級は一戦で勝ち上がっており、今回の舞台で2着1回3着1回は1000万クラスでの実績。超大型馬だが鉄砲も利く気性なだけに、ここは地力の違いで楽に押し切れるはずだ』という見立て。

レースは内枠から好スタートを決めた1番キネオフォルツァ、2番ヘイローフォンテンの2頭が先行の構え。そこに外から8番カンタベリーヒメが馬なりで先頭に立つ。外から10番ペイシャゴンジセも番手追走。軸馬11番エルズミーアは先団を見る形で中団で流れに乗る。先行勢は一団で1コーナーを回り、2コーナーでは10番ペイシャゴンジセが逃げる8番カンタベリーヒメを交わして先頭に躍り出る。向正面に入り隊列が落ち着き、1000m通過62秒4のミドルペース。ゆったりとした流れで3コーナーを回り、ここで軸馬11番エルズミーアが外から捲り気味に進出を開始。一気にペースアップし、これに併せて7番レッドカノーヴァも上がって行き、そして勝負どころの直線へ。直線では楽な手応えで逃げた10番ペイシャゴンジセを交わす軸馬11番エルズミーア。それを追いかけるように1番キネオフォルツァが外から脚を伸ばす。他、後続も追いすがるが坂上では2頭のマッチレースに。そのままジリジリと後続を離しながら最後は1番キネオフォルツァに1馬身3/4差を付けて一着でゴール。2着には1番キネオフォルツァが入線。この結果により「馬連1-11、410円」の的中。対抗一点目との大本線的中で3着馬に6馬身差。見いて安心安全の的中劇となったが、事実を包み隠さず書くと先週の勝負鞍における的中はこの一本だけ。辛口が身上の当コラムとしてひと言苦言を呈したい。前開催から続く好調さに任せて慢心はなかっただろうか。先週提供されたどの勝負鞍をとってもインパクトがなさすぎる。軸馬選定&対抗馬選択ともに無難なものばかり。無論その結論に至る過程においてプロの目が注がれていたことは100%認めるが、会員の方々が実際に目にするのは買い目だけ、ということを十分に意識する必要がある。もちろん他、結果的には不的中となった鞍にしても「ほんのちょっとしたボタンのかけ違い」のようなものばかり。今後、予想部にはそのあたりをさらに煮詰める作業を期待したい。

開幕ダッシュならず、今ひとつ精彩を欠いた勝負鞍ではあったが、全ての流れが悪かったわけではない。今年好調の重賞。前週の「東海S」に続き、またまたクリーンヒットを放った「根岸S」。ここは『この条件ならコース問わず現役最強馬の一頭と言っても過言ではない』として15番モーニンを自信の軸馬に据える。そして『得意の東京なら重賞でも通用する』6番人気タールタン、『地力は侮れない』10番人気グレープブランデーの2着・3着馬の2頭を対抗馬のとして取り上げたところが好調の表れ。

少しだけ風向きが変われば高配当連打に激変する手応えがある今現在、その契機となりそうな勝負鞍が今開催最終週の『フェブラリーS』。弊社では滅多にお目にかかれない重賞戦での大勝負であることをお伝えしておく。とはいえ、まずは反転攻勢を期す今週末、開催2週目の提供に多大なるご期待をお寄せいただきたい。