6/22 6/23 3回東京・3回阪神7日8日目・1回函館3日4日目

ダート戦こそ馬券の宝庫 ~日曜東京9R・清里特別~

言うまでもないことだが、「宝塚記念」も朝一番の未勝利戦も馬券の控除率は一律25%だ。従ってどのレースを的中させたところで10倍は10倍。「宝塚記念」だから特別に12倍になるということはもちろん、ない。ならばより獲りやすいところで勝負する、それが馬券の鉄則。先週の弊社におけるハイライトは、「宝塚記念」のおよそ1時間半前、この日、裏開催となる日曜東京の特別戦となった。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜東京9R「清里特別」ダ1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された16番サトノギャロスだった。

『今週イチオシの勝負鞍。今年からの降級制度の廃止に伴い、6月の入ってからの3歳馬の攻勢は明らか。かなり骨っぽい組み合わせとなったが、ここも3歳素質馬のサトノギャロスで勝負になる。元々、先週の重賞「ユニコーンS」に登録していたが、競走除外の憂き目に。3歳馬同士とはいえ、先週に出走していても勝負になった可能性は高い素質馬で、古馬相手でも2勝クラスなら全く見劣りはない。有力どころの大半が差し・追い込み馬なだけに、ハナを主張するであろうヒルノサルバドールとの兼ね合いさえつければ、押し切りは十分可能だろう。素質は一枚上で先々は上でも勝負になるレベルの馬と判断しているだけに人気でもここは当然の軸馬指名だ』という見立て。

レースは大方の予想通り、4番ヒルノサルバドールが好スタートからハナへ。続いて5番デンバーテソーロ・6番ケイアイビリジアン・1番トークフレンドリー・10番ミフトゥーロ・2番コスモビスティー・15番アオイサンシャインと、このあたりは差がなく一団での先行争い。中団追走組から後方待機組までそう差がなく、全馬一団での隊列となった。3F通過は34秒9のハイペース。軸馬16番サトノギャロスは大外枠ということもあり、道中もこれまでと違った後方寄りの中団での追走となったが、そのポジションでじっくり構える形を選択。舞台は直線の長い東京。軸馬は終いがしっかりしている馬なだけに鞍上も慌てず騒がずそのまま直線へ。イメージ以上に馬群が密集しやすい東京コースなだけに、軸馬16番サトノギャロスの今回の枠もプラスになったのか、終始外々を回されながらもスムーズさを欠くことなく、思惑通り、最後は上がり最速の脚を使って楽に前を捕らえて1着でゴール。先行勢では逃げた4番ヒルノサルバドールを競り落とした5番デンバーテソーロがしぶとく粘り込みを図るも、軸馬と同様のポジションでレースを進めた13番エピックアンが良い脚を使って追い込み、5番デンバーテソーロをゴール前交わして2着入線。この結果により、「馬連13-16、1,260円」の的中。弊社が得意の人気馬から妙味のある馬への組み合わせによる的中劇。配当面はともかく、この週イチ押しの勝負鞍だっただけに自他共に認める的中劇だったと言えよう。

無論的中はこの1鞍だけではない。他にも土曜東京9R「日野特別」を本線にて仕留め、連日的中をお届け。また、先週、平地競走で唯一の重賞となった春のグランプリ「宝塚記念」でも3番人気リスグラシューを軸馬指名して難なく的中。全体を通してみれば勝負鞍においてあと一本的中が欲しかっただけに、大団円とはいかなかったが、上々の首尾で開催最終週を締めくくった次第。

今週末からいよいよスタートする夏競馬。確かに出走馬の質は一枚落ちるが、一番最初に記した通り控除率は同じ25%。そして、馬券の勝負どころはむしろこれまで以上に増えるし、先週末の的中鞍しかり、ダート戦こそ馬券の宝庫。今後のダート戦においては、これまで以上に勝負どころを多数用意している。春競馬の勢いそのままに突き進む弊社予想部に引き続き多大なるご期待を頂きたい。

6/15 6/16 3回東京・3回阪神5日6日目・1回函館1日2日目

馬場状態を読み切った的中劇 ~土曜東京6R・3歳未勝利~

以前にもこのコラムで書かせて頂いた記憶がある「展開不問の◎」のお話。スポーツ紙や専門紙の見出しで頻繁に登場するフレーズだが、実際のところそんな馬はごくごく稀。過去の名馬で言えばディープインパクト、全盛時のナリタブライアン、その程度。従って、今の競馬において『展開』が最重要ファクターであることは断言できる。極端な言い方をすると「展開が向いた馬が勝ち負けになる」という感じ。だから「展開推理」に予想検討の大半の時間を費やすのは当たり前のこと。無論「展開推理」の中にはコース形態・馬場状態・コース状況などが含まれる。しかし、苦労を重ねて導き出した「展開推理がまるでハズレ」という悲しいケースも残念ながら存在する。その典型的な例が「ユニコーンステークス」だった。先行したい馬がある程度揃っていたレースで、前半3F33秒9、上がり49秒7-37秒1の前掛りのハイペースはある程度想定内。にも関わらず、終始レースを引っ張ったワイドファラオと、好位5番手で脚をタメていたデュープロセスのワンツー。3着にも好位3番手から粘ったダンツキャッスル。展開利があると思われていた「差し・追い込み軍団」は枕を並べて全く出番なし。特殊な馬場状態ということもあっただろうが、展開は生き物ということを改めて痛感させられる一戦、ではあった。


それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京6R「3歳未勝利」ダ2100m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気に支持された2番ペイシャラトゥールだった。

『ダートの長丁場を使うようになって2、4、3着と、安定した戦績を残して適性を示しているペイシャラトゥールが軸馬。前走も前々でしぶとく粘り最後まで集中して0秒5差3着に力走。一戦ごとに時計も詰めているようにこの条件は相当水が合うのだろう。馬格ほどパワータイプでもないだけに、今日の馬場も問題ないはずで、むしろ先行力を活かせるこの馬場はプラスになる公算大。しかも、発馬さえ決めればすんなり先行できそうな組み合わせ。今回は勝ち上がりの絶好機とみた』という見立て。

レースは10番タイセイグリードが好スタートからハナを主張。続いて内から軸馬2番ペイシャラトゥールが自然体から先行策。以下、1番フォースキャリア、8番コットンスノー、3番ナグラーダと続き、断然の1番人気に支持された9番ジェイケイエースは中団でじっくり構える形。少頭数だったこともあり隊列はすんなり落ち着き、淡々とした流れで1000m通過62秒6のミドルペース。勝負どころの3コーナー〜4コーナーにさしかかっても、ペースや隊列も変わることなくそのまま直線の追い比べに。レースを先導していた10番タイセイグリードが早々に脱落し、押し出される形で軸馬2番ペイシャラトゥールが先頭へ。直線では後続各馬も差を詰めてくるが、終始楽な手応えだった軸馬2番ペイシャラトゥールもしぶとさをフルに発揮。思惑通り、最後までしっかり良い脚を使って粘りに粘って断然の支持を集めた9番ジェイケイエースの追撃こそ凌いだものの、その更に後方から一気に追い込んできた伏兵馬・5番スタンサンセイの予想外の決め手に屈し、軸馬2番ペイシャラトゥールはハナ差2着。5番スタンサンセイにはわずかに及ばなかったものの、この結果により、「馬連2-5、1,790円」の的中。単勝1倍台の断然人気馬を対抗評価にとどめ、馬場状態や脚質を踏まえた軸馬選定。4番人気→2番人気の組み合わせでこの配当ならばマズマズといったところだろう。

他にも土曜函館9R「3歳1勝クラス」をはじめ、イチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜函館10R「木古内特別」、さらに重賞「函館スプリントS」など、先週末は土日を通じて勝負鞍で3鞍、重賞で1鞍の的中をお届けした弊社予想部。だが、だからこそ、あえて予想部には苦言を呈しておきたい。「アタリを出している時こそ気を引き締めよ」。『結果、週単位でプラスが出せればOK』という考えもあるが、それは利用者の方だから口にできること。提供する側は、それに加えて常に『的中率の向上』を念頭に置かなければならない。結果論であり「気を抜いた」とは言わないが、日曜日はやや不満の残る結果となった勝負鞍。レース選定にブレこそ感じなかったが、馬場状態を踏まえ軸馬選定にミスした印象があるだけに反省材料となる。そのことを肝に銘じてほしい。

今週末で東京・阪神開催も終了となり、次週からは暑くて長い夏のローカル開催が始まる。一般の競馬ファンはここを敬遠しがちだが、馬券プロの考え方は全く逆。厩舎関係者の思惑が、結果にハッキリと反映されるローカル開催こそが稼ぎどころ。自然、勝負鞍も増える傾向にある。実際のところ今週末の登録馬を俯瞰しても気になる存在が少なくない。夏こそ馬券の季節。弊社からの情報の全てを、楽しみにお待ちいただきたい。

6/8 6/9 3回東京・3回阪神3日4日目

ダブル的中を呼び込んだサポート力 ~土曜東京7R・3歳未勝利~

牝馬限定戦とはいえ重賞未勝利だけでなく、好走実績もないセンテリュオが1番人気。このことひとつとってみても混戦ムードに拍車がかかった「マーメイドS」。押し出される形で近走の安定感からモーヴサファイア・鞍上人気でランドネといったあたりが人気となったが、勝ったのは軽ハンデで後方から一気に追い込んだ7番人気のサラスだった。掲示板に乗った上位5頭が全て差し・追い込み馬だったように展開が向いたこともあるが、軽ハンデなうえ、時計のかかる馬場だったことが最大の勝因。4着までが全て4歳馬で独占したが、この一事で「古馬牝馬勢のレベル云々」という話は時期尚早。毎年、この時期以降の重賞は世代レベルに関係ないもの。レベル比較は秋以降の話。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京7R「3歳未勝利」ダ1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは上位拮抗で人気割れのなか、最終的に1番人気に支持された3番ラスベガステソーロだった。

『ここは前走で掲示板に乗った馬が16頭中わずか4頭と極めて小粒な組み合わせ。この程度の相手ならラスベガステソーロが一枚上の力量の持ち主。馬体だけ見れば未だ未勝利クラスに在籍しているのがもどかしいくらい見栄えのする馬。デビューから3戦を消化し、まだどこに適性があるのか掴めておらず、能力に身体が伴っていない現状ではあるが、前走の走りからこの条件が現状ベスト。未勝利クラスでは能力的に頭ひとつ抜けた存在だし、今後使っていけばもっと上を目指せるレベルの馬であることは間違いない。持ち時計も上位なだけに、ここは展開や流れがどうあろうと前々の立ち回りからまず勝ち負けに持ち込めるとみて軸馬に推す』という見立て。

レースをリードしたのは互角のスタートを決めて前半から積極的に出して行った軸馬3番ラスベガステソーロ。これに11番シャインベストが続き、差のない位置に9番ゼルダー、1番プリモスペード、12番オールフォーワン、人気の一角10番アーティファクトも好位で流れに乗って行き、2番人気2番イサチルダイチは中団の内々でじっくり脚を溜める形。軸馬3番ラスベガステソーロが飛ばすペースで前半から淀みなく流れ、前半3F通過34秒9のハイペース。縦長の隊列となったが出走馬16頭中13頭がほぼ一団で進み、流れからも完全に地力勝負に。引きつける逃げを打った軸馬3番ラスベガステソーロは直線に入り、先行各馬が差を詰めに掛かった瞬間は手応えが怪しく映ったが、そこからしぶとさを発揮。後続に飲まれ込みそうになりながらもバテずにジリジリ脚を伸ばす。唯一、これに追いすがった10番アーティファクトと2頭で抜け出し一気打ちになるかと思われたが、中団で終始脚を溜めていた2番イサチルダイチが外から一気に急追。並ぶ間もなく前を行く2頭をあっさり捕らえて1着でゴール。ゴール直前まで2頭で競り合い、問題の2着争いを制したのはハナ差で軸馬3番ラスベガステソーロ。3着に10番アーティファクトが入線。この結果により、「馬連2-3、620円&3連複2-3-10、1,330円」のダブル的中。直前のサポートメールにおいて『3連複をおさえてダブル的中狙いの勝負』と明言。これが見事に功を奏する結果となった。週一発目の勝負鞍におけるダブル的中。それを呼び込む文字通りの「サポート」と言えよう。

開催2週目となった先週末。取りこぼしもあっただけに、欲を言えば日曜の勝負鞍であと一本欲しかったところではあるが、他にも土曜東京8Rでの「馬連6-12、360円&3連複3-6-12、1,090円と、今回斬った土曜東京7Rに続きダブル的中をお届け。さらに先週ラストの提供レースとなった重賞「エプソムC」でも「3連複1-10-12、10,140円」の万馬券的中をお届けし、なんとか今週以降に流れを繋げた締めくくりとなった次第。

春の中央開催も残り2週となり、いよいよ例年好配当連打で高回収率を計上している、夏のローカル開催がやってくる。まずは今週の提供を楽しみにお待ちいただきたい。これはあくまでも常套句。今回に限っては、夏のローカルの開幕を我々も楽しみに待っている。これが本音。また、『夏限定のサービス』の導入も決定しているので様々な面で期待は高まるばかり。何はともあれ、多大なるご期待をお寄せいただきたい。

6/1 6/2 3回東京・3回阪神1日2日目

貴重な的中鞍 ~土曜阪神11R・鳴尾記念~

開催替わりで春の中央開催も残り1開催に差し迫った先週末。5月は重賞「NHKマイルC」での特大万馬券的中を皮切りに、勝負鞍においても毎週末アベレージ以上の的中をお届けし、最終週も準パーフェクトを達成。上々の首尾で終了した前開催だが、開催替わりとなった先週末はまさしく青天の霹靂としか思えないような勝負鞍において的中なしという不本意な結果。まずはそのことについて深く陳謝いたします。本当に申し訳ありませんでした。「たら・れば」がナンセンスなのは百も承知ではあるし、厳密に言えばワイドでの的中はあったとはいえ、軸馬完勝が3度もありながらいずれも対抗ヌケの大失態、である。結果論ではなく、通常の弊社であれば3鞍とは言わないまでも2鞍は的中をお届けできた週。歯車が微妙に噛み合ってなかったのか、ある意味、過去例を見ない形での珍事ではあるが、常日頃から「安心・安全のアスコット」とご信頼をいただいている弊社に対し、少しでも不安なお気持ちにさせてしまったこと。重ねてお詫び申し上げます。

とはいえ、弊社らしい的中がなかったわけではない。今週はそのひとつ、重賞「鳴尾記念」(土曜阪神11R・芝2000m)を斬る。弊社が軸馬として期待したのは頭数的に見れば意外にも4番人気と評価が上がらなかった6番ステイフーリッシュだった。

『これまで同様、放牧を挟んで十分な乗り込みで前走以上の状態になったステイフーリッシュが軸馬。前走「大阪杯」はさすがにG1で相手が強かったこともあるが、発馬で後手を踏み、この馬の競馬をさせてもらえなかったことが最大の敗因。前が残る馬場だったこともあるし、本来の行きっぷりも全く見られなかった。開幕週で絶好の馬場コンディションは同馬にプラス材料だし、今回は理想とする好位からの競馬ができるはず。力はあっても器用さ欠くタイプが人気のここは、一歩早めの抜け出しから押し切りが期待できる』という見立て。

全馬一斉のスタートから積極的にハナを主張したのは大外枠から9番ブラックスピネル。これが好発からグイグイ押して主導権を握る。番手に4番タニノフランケル、その内に1番プラチナムバレット、軸馬6番ステイフーリッシュがスッと取り付き、離れた5番手に5番ノーブルマーズ、以下2番サンデーウィザード、7番メールドグラース、後方に3番ギベオン、8番ブラックバゴの順。軽快に飛ばすブラックスピネルの逃げは1000m通過60秒4。頭数の割に縦長の隊列となったが、重賞でこのペースははっきりとスロー。こうなると位置取りが大きく明暗を分ける完全な「スローの上がり勝負」。隊列変わらず淡々とした流れから勝負どころの4コーナーにさしかかり一気に馬群が凝縮。直線に入り全馬追い比べに。軸馬6番ステイフーリッシュ=藤岡祐は早めの追い出しから2番手に浮上し、脚を伸ばして前を行くブラックスピネルとの差を詰めて行くも、外から一気に7番メールドグラースが猛追。前を行く2頭に並ぶ間もなくアッサリ交わし去り、勢いそのままに突き抜けて7番メールドグラースが1着でゴール。軸馬6番ステイフーリッシュは勝ち馬同様、後方から一気に脚を伸ばした3番ギベオンの追い込みこそ凌いだものの、ジリジリとしか脚を伸ばせず、逃げた9番ブラックスピネルにアタマ差まで詰め寄ったところでゴールし3着を確保。1着7番メールドグラース、2着9番ブラックスピネル、3着軸馬6番ステイフーリッシュの順で入線。この結果により、「3連複6-7-9、2,380円」の的中。弊社においてはあくまでオプションの位置付けとなる「重賞予想」ではあるが、少頭数だったこともあり、買い目を絞り込んでの提供でこの配当なら御の字。勝負鞍では結果を出せなかった先週末だが、重賞で的中をお届けできたことは唯一の救いではあった。

ここまでの流れから一転し、まさしく『絶好調時のエアポケット』にハマった先週末。ただ、冒頭に記載した通り、軸馬完勝が3度あり、根本からズレていたわけではなく、少なくともレース選定に狂いはなかったことだけは確か。弊社における勝負鞍は「軸馬から対抗馬は最大5頭まで」という、ひとつの基準を設けて提供している以上、対抗評価の順列で6頭目、7頭目あたりの馬は相手から外さざるを得ない。しかも対抗馬指名の4頭目、5頭目とほぼ差のない力関係だとすれば、走られても全く不思議はなく、先週末は立て続けにその最悪の流れに陥ってしまった結果と分析している。いずれにしろ、「やられたら即座にやり返す」が弊社の基本姿勢。これまでの実績からも「結果が伴わなかった翌週が狙い目」ということはお付き合いの長い会員の方なら先刻ご承知の通り。それだからこそ、あえてここは声を大にして言う。今週末は『反撃必至で買いの一手』だと。会員の方々にはいつも以上のご期待をお願いしておく。