7/6-7/7 2回福島・3回小倉3日4日・1回函館9日10日目

展開ズバリのダブル的中 〜日曜小倉9R・八女特別〜

ゲートが開くまで何が起きるかわからないのが競馬の奥深さだろう。なかでも極端なケースとなったのが先週の七夕賞およびプロキオンSではないか。
前者は、2頭の逃げ馬が序盤から競り合って超ハイペース&超縦長という特殊な流れ。終わってみれば先行馬は総崩れとなり、重賞初Vのレッドラディエンスを含めて上位は差し馬が占めた。前日まで内枠先行有利だった馬場が外寄りへシフトしたことも含め、騎手の馬場&ペース読みが結末を左右したともいえる。これまで先行してきたレッドラディエンスで中団待機を選んだ戸崎騎手の判断が光った。
敗戦組の中では、4角13番手から5着のリフレーミングがもったいない内容。勝負どころで外から蓋をされたのが痛恨だった。馬券内はありそうな脚色だけに惜しいが、どんな展開利があっても捌きが必要な後方差しはやはりリスキーといえる。競馬の難しい一面だ。

小倉で施行されたプロキオンSも極端なペースが各馬を翻弄。同レースは21、22年と小倉ダート1700mで行われている。いずれも重、稍重と今年より速い時計が出る馬場で、21年(重)は前半500m28秒9-700m41秒4、22年(稍重)が29秒3-41秒4。対して今年は「良馬場」で28秒5-40秒4という流れだ。
勝ったヤマニンウルスが3番手から悠々と抜け出したからわかりづらいが、この数字は芝レース並みのハイペース。大多数は追走に手一杯であり、展開云々というよりも究極の消耗戦と化した。そういう意味では、力尽きた逃げ勢をはじめ、差しタイプにも力を発揮できなかった馬は多い。無論、勝ったヤマニンウルスは別次元である。
いずれにせよ、特殊な流れとなったレースは記憶に止めておきたい。敗れたのは力負けか、それとも別の要因があるのか。そんな分析の積み重ねがのちの馬券に活きてくる。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜小倉9R「八女特別」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった1番ダイメイセブンだった。

『前走の京都では先手を打って連対を確保。同レースのように逃げもOKだが、気性が成長した現在は番手でも我慢できることが心強い。いずれにせよ小回り当地での有利性は大きい。特に今回はデキの良さを強調可能。実際、今週はCウッドで6ハロン80秒8-ラスト11秒7と攻めたラップ。6ハロン、5ハロン時計とも自己最速をマークしてデキ万全だ。前走の時計も上々であり、スピードと器用さでここもV圏濃厚』という見立て。

良場発表の12頭立てで各馬揃ったスタート。なかでも出脚の良かった3番レアンダーが先手を奪う。同じく好発だった軸馬1番ダイメイセブンが2番手、5番マコトゴコタイも好位に続く。1番人気の10番カズペトシーンは中団やや後方の位置取りだ。
楽に先手を奪った3番レアンダーは1角過ぎから早くも手綱を引いて緩ペースに持ち込む作戦。向こう正面に入っても流れは変わらず、一団はほとんどひと塊で3角へ進入することになる。当舞台は圧倒的に前有利の小回りだが…。
案の定、終わってみればあっけない前残り競馬。逃げた3番レアンダーが労せず1着ゴールを決め、4角で2番手にいた軸馬1番ダイメイセブンが次位を確保。中団にいた1番人気の10番カズペトシーンが3着に滑り込んだ。

この結果により、「馬連1-3、1,070円&3連複13-3-10、1,380円」の的中をお届け。端的に述べればなんの面白味もない競馬だったが、裏を返せば必然の的中ともいえる。目論み通りの“展開勝ち”で4ケタの配当なら上出来としたい。獲りやすいところを的確に獲っていくアスコットらしい提供と自負している。

とはいえ、先週末に関してはひと言で「ツキのない」レースが目に付いた。これは大丈夫という勝負鞍で、ことごとく本命馬が出遅れ。夏競馬においても打率5割の水準を堅実にキープしていただけに、レース後いただいたメールなどからも会員の方々の歯痒い思いがヒシヒシと伝わってきた。競馬である以上仕方のないこととはいえ、回避すべく出来うる限りのケアを施していくことはもちろん、今週末の函館ラスト開催は大団円で締めくくる所存である。大丈夫、アスコットの夏競馬はこんなものでは終わらない。函館ラストウィークとなる今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。