8/24-8/25 3回新潟5日6日・2回中京5日6日・2回札幌5日6日目

展開読みから人気薄の単勝ズバリ 〜日曜中京11R・名鉄杯〜

JRAではサマーシリーズが浸透して久しいが、この時季は若駒による熱戦も醍醐味のひとつである。先週は本年ふたつ目の2歳重賞「新潟2歳S」が芝マイルを舞台に施行された。
平坦かつラストの直線が長い新潟芝外回り1600mは、上がり勝負が定番の舞台だ。昨年の勝ち馬アスコリピチェーノは上がり3ハロン33秒3、一昨年のキタウイングが33秒0。いずれも差し切りだったように、基本的に当レースの焦点は「ラスト600mの速度」に絞られる。しかし、先週勝利したトータルクラリティの上りは34秒5と控えめだ。なぜこうなったのか。

ヒントは序盤のペースにある。今年はシンフォーエバーとスリールミニョンがスタートから逃げ争いとなったことが第一の要因。実際、前半600m通過タイム35秒0は、当レースにしては速めのペースだった(前半35秒0以下で推移したのは過去3回しかない)。まだキャリアの浅い2歳馬だけに、この時点で苦しくなった馬もいたことだろう。

さらに今年は、後半のペースアップも速かった。4-6ハロン目の時計が12秒7に対して、次のハロンから12秒0→11秒7→11秒1→11秒7(ゴール)と残り800mの地点で急激にペースが上がっている。こうなると、瞬発力勝負に賭けた馬は厳しい。実際、デビュー戦で33秒3の末脚を見せたコートアリシアンですら今回は33秒9が精一杯。最後には脚が止まって、一度はパスしたトータルクラリティに差し返されている(1,2着馬ともにソラを使った可能性も残るが)。

その勝ち馬トータルクラリティはバゴ産駒。スピードの持続力や勝負根性に定評のある血統であり、先々が楽しみな存在である。本来は瞬発力勝負を好む2着コートアリシアンを含め、今年の「渋い展開」で連対した2頭の名前は覚えておきたい。この新潟2歳S、弊社は◎コートアリシアンから的中をお届けしている。

また、この週は日曜中京11R「名鉄杯」で6番人気の◎バハルダールから快音をお届け。「近走チグハグも地力通用&馬具変更と差し展開が魅力」として、「単勝10番1,540円&馬連9-10、4,000円の好配当をヒット。レースは想定通り激流となって1000m通過はなんと59秒7。後方に構えていた軸馬バハルダールにとってお誂え向きの差し展開だった。直後の新潟2歳S「3連複6-9-10、3,080円の的中を含めて、気分のいい日曜午後となった次第だ。

さて、夏競馬は残り1週。弊社としては今週末のローカル最終週を大団円で打ち上げる所存。特に今年2戦2勝と好調の2歳重賞は要注目だろう。台風の動向は気になるところではあるが、土曜の「札幌2歳S」、日曜の「小倉2歳S」ともに渾身の買い目をお伝えする予定である。ここで最大の勢いをつけて、いざ収穫の秋開催へ。会員様におかれましては、いつもにも増すご期待をお寄せいただきたい。

8/17-8/18 3回新潟3日4日・2回中京3日4日・2回札幌3日4日目

いい形で夏競馬佳境へ 〜土曜新潟11R・日本海S〜

先週末のメインは夏のローカル開催の中で唯一G1級の強豪が集う「札幌記念」。今年も前年の覇者プログノーシスやダービー馬シャフリヤールが参戦したが、勝利したのは単勝5番人気のノースブリッジだった。

今回も得意な形に持ち込んでの快勝である。レースは逃げたアウスヴァールの2番手という、この馬にとってはほぼベストの位置取り。今年50歳を迎えた鞍上の岩田康弘騎手は馬のリズム主体で進行すると、強力なライバルなどお構いなしの騎乗ぶりだった。強気の早めスパートを決断すると、2着のジオグリフに1馬身3/4差をつけてあっさり快勝。本馬とのコンビで実に3度目の重賞タイトルを奪取してみせた。

ちなみに、残りの2勝は東京のエプソムCと中山のAJCC。今回の札幌を含めて距離もバラバラ、芝の品種やコースの回りも異なるため、一見すると法則性は見出せない。しかし本馬をはじめとするモーリス産駒は、早い上がりを得意とせず、広いコースが向いている傾向だ。ノースブリッジも例外ではなく、東京で勝ったエプソムCは道悪競馬だった。当然、適度に時計のかかる広いコースの中山外回り、そして札幌コースも適舞台といえる。血統ごとの特色を頭の片隅に置いておくと、馬券を組み立てやすくなるだろう。

単勝1.3倍の圧倒的支持を裏切ったプログノーシス(4着)だが、今回はレースに気持ちがまったく入っていなかった。JRAが公開しているジョッキーカメラをご覧いただければ一目瞭然だろう。しかし、本当の実力はみなさんがご存知の通り。こと芝2000mでは世界でも屈指のポテンシャルであることに疑いの余地はない。名門・中内田厩舎が次戦(豪G1コックスプレート・芝2040mに予備登録している)でどう立て直してくるのか、注意深く見守りたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜新潟11R「日本海S」芝2200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に5番人気となった1番ナイトインロンドンだった。

『近走は馬場や展開が向かず着順が大きくなっているが、立て直したここは狙いが立つ。ゲートに突進して下り坂もうまく走れなかった菊花賞でも皐月賞馬ソールオリエンスと0秒2差だったように、まともならここでも地力上位だ。短期放牧を経た今回は追う毎に良化を辿っており、仕上がりも上々。なにより、真夏の阿寒湖特別で圧勝した経歴を強く推せる。乗り慣れた鞍上で自己条件ならチャンス十分』という見立て。

9頭立てながら単勝1.6倍の9番ヘデントールをはじめ、なかなかの好メンバーが揃った一戦。良馬場発表でゲートが開くと、大方の予想通り7番シーウィザードが先手を主張。対する2番人気の4番マコトヴェリーキーと軸馬1番ナイトインロンドンは後方待機策を選択。そして、気性的に発馬カギと目されていた9番ヘデントールはルメール騎手の誘導で今回は好位3番手を確保する。圧倒的な人気馬が一番の懸念をクリアしたとなれば、これは盤石だろう。

実際、逃げた7番シーウィザードが1000m通過1分01秒9というスローを刻んだことでレースは先行有利の様相に。こうなると3番手にいた9番ヘデントールの勝ちパターン。残り1ハロンで先頭に立つとあっさり抜け出す完勝劇となった。焦点は混戦の2着争い。ここで明らかに脚色が際立っていたのが最後方から追い込みを仕掛けた軸馬1番ナイトインロンドン。グイグイと脚を伸ばすと、先を行く4番マコトヴェリーキーをアタマ差捕らえたところがゴールとなった。

この結果により、「馬連1-9、1,090円&3連複1-4-9、920円」の的中をお届け。圧倒的1番人気との組み合わせで手頃な配当となってしまったが、馬券的には大本線的中で見返り十分。5番人気に過ぎなかったナイトインロンドンを本命に推したことも含めて、会員様からは評価のお声をいただいている。
この週は他にも土曜札幌8R「馬連7-10、1,120円をはじめ、厳選勝負鞍で4戦3勝の準パーフェクトを記録。また、新馬未勝利予想も2戦2勝のパーフェクト。良い流れで夏競馬佳境へ臨める形となった。

いよいよローカル開催もオーラス前である。その今週末は札幌にて「キーンランドC」がスタンバイ。G1スプリンターズSの前哨戦としてはもちろん、弊社得意の短距離戦という意味でも俄然注目の勝負鞍候補である。その芝短距離戦、本年の弊社的中率は余裕の7割オーバー。当然ながらこのキーンランドも準備に余念がない。より集中力を増して、先週末以上の結果をお届けすべく、獲れるところは根こそぎ全て獲り尽くす所存である。会員様は多大なるご期待のうえ、今週末を楽しみにお待ちいただきたい。

8/10-8/11 3回新潟1日2日・2回中京1日2日・2回札幌1日2日目

いざ夏の大一番へ 〜日曜札幌12R・3歳上1勝クラス〜

先週日曜、中京競馬場で行われたサマー2000シリーズ第3戦のハンデG3・小倉記念は1番人気のリフレーミング(牡6・鮫島)が直線で一気に差し切り。デビュー29戦目にして初タイトルを飾った。勝ち時計1分56秒5(良)は22年金鯱賞でジャックドールがマークした1分57秒2を0秒7も更新するレコードだ。

レースは頭数が落ち着いてスローな展開も予想されたが、中京記念同様にテーオーシリウスが主導権を握って前半1000m・57秒6のハイペースの逃げ。スロー逃げも可能な同馬だが、前走の中京記念で競り掛けられ、スイッチが入りやすくなっていたのかもしれない。事実、今回は単騎なのに2ハロン目の10秒4以降、すべて11秒台で飛ばしてしまった。長い直線かつ坂のある中京芝2000mは途中で息を入れないと厳しいコースであり、序盤で勝ち目が潰えたと言えるだろう。

その結果、本レースは開幕週の絶好馬場でのスピード&持久力が求められる、総合力がそのまま反映される一戦となった。なお、勝ったリフレーミングはメンタルに難しさを抱えており、いい意味で闘争心が高いタイプ。逆にいうと火のつきやすい気性でもあり、折り合いの難しさが出世を阻んできた一面もある。

しかし今回は、中団の後ろでじっくりと脚を温存。残り400mを過ぎたところでスムーズに外へ出すと、ゴール前は少し左へササる面を見せながらも差し切って見せた。無論、川田騎手の手腕はさすがのひと言だが、同時に、今回は超ハイペースがハマった可能性もあるだろう。つまり本馬は、稀に出現する“レベルの高いレースの方が力を発揮しやすいタイプ”なのかもしれない。いずれにせよ、6歳でこのハイパフォーマンスは脱帽である。余談だが、同馬の父キングヘイローが初めてG1を勝ったのもキャリア終盤の6歳時(2000年・高松宮記念)だった。

なお、弊社では上記の日曜中京・小倉記念できっちりと的中をお届け。また、特注として挙げた日曜札幌12R「3歳上1勝クラス」ダ1700mでは、◎1番タクシンイメル(2番人気)にて「馬連1-8、3,410円&3連複1-2-8、4,410円」の本線的中をマーク。珍しく土曜はやや精彩を欠いたとはいえ、日曜の新潟12Rの的中を含めて、後半にまとめて回収局面を演出した次第である。

さて、今週末は夏競馬のクライマックスこと「札幌記念」がスタンバイ。今年は昨年の覇者プログノーシスの一強ムードだが、弊社は特注の穴馬をご用意して臨む算段。同レースは早くから8月の大一番と認識してきた一戦でもある。会員様にはここで存分に勝負していただき、きっちりと結果をお出しする所存だ。
また、もうひとつの重賞「CBC賞」もご注目。今年の弊社では芝のスプリント戦で「7割超の的中率」をマークしていることは会員様ならご存知だろう。当然ながら、中京芝1200mで行われるこのCBC賞も期待度は十分。当日はハンデ戦ならではの“惑星”を含めた買い目をご提示する予定だ。気がつけば夏のローカルも残り3週。一週一週、気を引き締めて事にあたる所存なので、会員の方々には先のその先まで、大いなるご期待をお寄せいただきたい。

8/3-8/4 2回新潟3日4日・1回札幌5日6日目

土日の本命好走率100% 〜土曜札幌12R・3歳上1勝クラス〜

先週はエルムSとレパードSが行われた。JRAでダート重賞が同日に2鞍組まれるのは1年を通して唯一この日だけである。
札幌ダート1700mで施行された古馬重賞「エルムS」はペイシャエスが優勝。3歳時はユニコーンSを制するなど充実したシーズンを送ったが、その後は中央地方を問わず、小回りでうまく先行できず苦戦続き。最後に勝ったのは2年前の名古屋グランプリだった。エルムSの札幌は一応、小回りの部類に入ることもあって昨年は8着止まり。今年もそれほど人気しないだろうと踏んでいたが…。
開けてみれば、当日は5番人気の上位支持。つくづく、最近の競馬ファンは馬をよく見ていると言える。事実、昨年の同馬は夏負けの兆候があったし、横山和騎手に乗り替わった前走・マーチSで3着と、再浮上の材料は十分に揃っていたのだ。今回も勝負どころで手応えが怪しくなってズブさを見せていたが、得意とはいえない札幌で好位2番手からの押し切りは地力の高さゆえだろう。鞍上との相性も含め、今後の舞台替わりでさらなる飛躍に期待したい。なお、弊社では◎ドゥラエレーデ(2着)、○ペイシャエスにて的中をお届けしている。

一方、今年からジャパンダートクラシック(10月大井)のトライアルに生まれ変わったのがレパードS。新設ダート三冠の元年となればやはり各陣営のモチベーションは高い。そんな激戦で切符をもぎ取ったのは、チャンピオンズCを制したジュンライトボルトを兄に持つ良血=ミッキーファイトだった。同馬は、前走・ユニコーンSで最内枠が災いしての3着。あろうことか今回のレパードSも1番枠を引いてしまい、戦前は不安説(馬体重540キロの大型馬でもある)も囁かれた。
実際、この日も1角で外から押し込まれるシーンもあったが、そこは同馬に惚れ込む戸崎騎手。ユニコーンSと同じ轍を踏むつもりは毛頭なかったといえる。一切引くことなく好位3番手を進むと、2コーナーの出口を使って外へ持ち出す判断。あとは先に抜け出したサトノフェニックス(2着)をかわすだけの、横綱相撲だった。
逃げたブルーサンの刻んだペースは前半600m=35秒7、1000m= 1分01秒0というハイペース。ミッキーファイトは、そんな過酷な流れをラスト2ハロン12.4-12.2という加速ラップでまとめているのだから素晴らしい。果たして、大一番ジャパンダートクラシックではどんな走りを見せてくれるのか。すでに参戦を表明しているラムジェット(東京ダービー1着)、フォーエバーヤング(ケンタッキーダービー3着)との対戦が待ち遠しい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜札幌12R「3歳上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった3番ロードブレイズだった。

『前走は勝ち馬が強かったが、大外枠から好位をとって2着なら高評価。バテない脚が
魅力であり、現級上位の地力は確かである。中間も迫力の馬体を維持しており、先週
の追い切りも高水準。当地で行った今週のひと追いでさらに反応が良化するはずだ。
なにより今回はコース替わりの魅力が大。函館で好走してきたものの、本来はコー
ナー角度が大きい札幌向きの走りといえる。メンバーにも恵まれたここは有力V候補』という見立て。

14頭立ての良馬場発表。レースは序盤から激しい先行争いが繰り広げられ、やむなく、軸馬3番ロードブレイズは中団待機を選択する。向こう正面に入ってもペースは緩まず、逃げる5番ヴァルドルチャと7番クォーツァイトが猛然とレースを引っ張る流れ。1番人気の6番ポルポラジール、13番ベントも好位で続いた。
結局、決まり手は札幌ダート千七らしい前残り。軸馬3番ロードブレイズも3角過ぎから強烈なマクリを仕掛けて前に迫ったが、2着の5番ヴァルドルチャに肉薄したところがゴールだった。1着は好位2番手から押し切った7番クォーツァイトが入線している。

この結果により、「3連複3-5-7、4,040円」の的中をお届け。戦前の想定より前が速くなったのは誤算だったが、3連複をきっちりサポートしたことで収支は十分プラス。除外明けの1番人気ポルポラジールの評価を下げた点も含め、一定の評価をいただける的中劇だったといえる。
他にもこの週は、日曜札幌7Rをはじめ厳選勝負鞍=4戦4勝のパーフェクトを達成。さらに未勝利戦予想も2の2で連勝。終わってみれば、メインレースの日曜エルムS「馬連9-10、2,020円などなど、土日トータルで「本命馬の馬券内率100%」という快挙となった。
先々週にエアポケットへ陥った弊社予想部だが、「悪い週は二度続かない」というアスコットの伝統をまたもや死守した形である。とはいえ、ここであえて苦言を呈すのが当欄の役目だ。的中量産はもちろん命題ではあるが、配当的な意味での爆発力を忘れてはいないか。予想部にはその点の微調整を加えつつ今週末に備えてもらいたい。幸い、目先に待つ「関屋記念」「小倉記念」は配当妙味十分かつ、これ以上ない腕の見せどころ。果たして、勢いに乗るアスコットがどんな穴馬を挙げるのか。会員様は引き続き首を長くしてお待ちいただきたい。