5/27 5/28 ・2回東京9日10日目分・1回京都9日10日分

5月最終週の的中ラッシュ ~日曜東京12R・目黒記念~

先週の日本ダービーは実に4頭がタイム差なしでひしめき合う大混戦となった。そんな大混戦を制して第90回日本ダービーの栄冠を手にしたのは、残り1ハロンで先頭に立って押し切ったタスティエーラ。結果的に皐月賞馬のソールオリエンスと着順が入れ替わったわけだが、その要因がペースにあったことは想像に難くない。
当日の芝コースは1600mの未勝利戦で1分32秒8という高速馬場。ダービーもある程度は流れると多くの人々は考えたが…蓋を開ければ逃げたパクスオトマニカの1000m通過は60秒4。しかも番手追走のホウオウビスケッツは先頭から5馬身後方であり、実質的にはかなりのスローペースとなった。実際、勝ち時計2分25秒2はレイデオロが勝利した17年の2分26秒9に次ぐ遅い決着。先行有利の展開が勝負を分ける格好となった。
勝利したタスティエーラは皐月賞と同じような積極的な競馬をしたことが奏功。また、それが可能な高い競馬センスも持ち合わせていた。もちろん、才能を如何なく発揮したレーン騎手の手綱も見事のひと言。これで「テン乗りは勝てない」というダービーの不思議なジンクスをまんまと覆してみせた。
対して、単勝1.8倍と断然1番人気だったソールオリエンスの横山武騎手は、21年のエフフォーリア(ハナ差・2着)に続いて苦杯を舐めることに。残念ながら、大半のメンバーが上がり33秒台を使う特殊な展開を突き破るほどの力は人馬ともになかったということになる。とはいえ両者とも才能は確か。近い将来、再びタイトル奪取のチャンスは巡ってくるはずだ。
そんな日本ダービーで弊社予想は的中をお届けすることができたが、それを振り返るのはどうしても気が重い。青葉賞組は勝てないというジンクスを破る存在として弊社も対抗指名したスキルヴィングのことである。堂々の2番人気に支持された実力馬がターフに散ったことは悲劇という他なく、関係者やファンのことを想えば言葉も出ない。4角の位置取りや手応えを見ると、青葉賞組初のダービー戴冠を果たしていた可能性はかなり高かった。母の父シンボリクリスエスに似た雄大な馬体を誇る名馬の挑戦を、勇姿を、誰もが忘れないだろう。ご冥福をお祈りする。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京12R「目黒記念」芝2500m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは4番人気に支持された10番ヒートオンビートだった。

『ダービーの余韻の中行われる難解なハンデ重賞。ダービーから100m延びるだけだが、直線の坂を2回登るためスタミナ要求度はグンと上昇。それでいてスピードも求められるため、内枠が有利な傾向である。また、近年は4歳馬の台頭も目立ってきたが、一方でリピーター出現の傾向も出てきた。
そうなると一昨年のここで2着しているヒートオンビートの実績が光る。スタミナはあるが前走のような道悪は苦手で、しかも休み明けだったから度外視は可能。一転して今回は良馬場で、しかも全2戦すべて馬券内に好走している東京2500mに替わるのは大きなプラス材料だ。中でも、前々走・アル共杯は決して良いデキではなかったが、それでも3着に持ってきた地力は大したもの。休み明け2戦目の今回はその当時より気配良好だけに好走率は極めて高くなる。なお、本馬は終いが甘くなる点がネックだけに追えるレーン騎手を迎えることも大歓迎。キングカメハメハ系、あるいはディープインパクト産駒、そしてステイゴールド系の好走が目立つレースというのも強調ポイントであり、父キンカメ・母父ディープの本馬はこれにも合致する。10番枠はギリギリのところだが、この鞍上ならポジション確保の算段も立つ。好走濃厚』という見立て。

まずまず揃ったスタートから2番バーデンヴァイラー、7番ディアスティマ、14番バラジが積極策。3頭がしばらく並走するが1コーナー手前で並ぶ2頭を制して7番ディアスティマがハナを主張する。番手に14番バラジ、内から並ぶように2番バーデンヴァイラーが続き、1馬身差に11番アーティット、3番カントル。これらを見る位置で18番ラストドラフト、15番アリストテレスまでが先団を形成。中団も差がなく6番プラダリア、13番セファーラジエル、その後ろにいた軸馬10番ヒートオンビートは手綱をガッチリ抑えてコース最内まで誘導される。1番人気の16番サリエラも中団に位置し、その後方に5番ユーキャンスマイルや4番ライラック。後続3頭はバラけて、最後方に12番プリマヴィスタという隊列となった。
主導権を握った7番ディアスティマは1000m通過62秒1のスローに落とし込み完全にレースを支配する。こうなると後続は動くに動けず以降も1ハロン12秒台中盤から13秒の淡々としたペースで進んで行く。ようやく3コーナー手前からペースが上がると、これを合図に後続も押し上げて馬群が徐々に凝縮。直線入り口では全馬が5馬身ほどの圏内におさまり、各馬が横に広がって直線の追い比べに突入した。
先頭のまま直線に入った7番ディアスティマの余力は十分。早めスパートからの逃げ込み態勢に突入するが、番手追走の14番バラジも簡単には引き下がらない。残り400mでは2頭が後続を2馬身ほど引き離したが、ここからレースは急展開へ。
横に広がった馬群をこじ開けるように脚を伸ばしてきたのは、軸馬10番ヒートオンビート。脚色に陰りをみせる14番バラジをアッという間に飲み込むと、さらに前を行く7番ディアスティマに襲い掛かる。結果、これまでにない決め手を発揮した軸馬10番ヒートオンビートが7番ディアスティマを測ったようにゴール寸前でアタマ差捕らえて重賞初制覇。鞍上のレーン騎手はダービーに続く重賞2連勝を決めた。そして2着は、完璧なレース運びも勝ち馬の決め手に屈した7番ディアスティマ。3着は馬場中央から最後に猛然と追い込んできた1番人気の16番サリエラが入選した。

この結果により、「3連複7-10-16、7,770円」の的中をお届け。先週のラスト勝負を好配当できっちり締めくくった次第である。この週は他にも、上記の日曜・東京11R日本ダービー「3連複5-11-12、4,700円や土曜の葵Sなど、先々週に続いてふたたびの土日重賞パーフェクト的中を達成。また、新馬未勝利予想も土日連勝とまさに怒涛の的中ラッシュで月末を締めくくった。こと、春競馬最盛期となる5月の注目重賞で高打率をお届けできたことは、極めて高い評価がいただけるだろう。

さて、長かった東京G1・5連戦もいよいよ今週末の『安田記念』でひと区切りとなる。同レースは世代も路線も違う実績馬が揃う難解な一戦(しかも今年は出走順位18番目までが重賞ウイナーという超のつく豪華メンバー)。とはいえ、前哨戦でも数多の的中をお届けしてきた弊社のこと、会員様はどうぞ大船に乗った気持ちでご期待いただきたい。まずは6月の好スタートを決する今週土曜の配信をぜひお楽しみに。

5/20 5/21 ・2回東京9日10日目分・1回京都9日10日・1回新潟7日8日分

連続する重賞的中 ~土曜京都11R・平安S~

先週の牝馬二冠目オークスは、直線半ばで先頭に並びかけ、楽々と後続を突き放したリバティアイランドの圧勝。2着ハーパーにつけた「6馬身差」は、1984年のグレード制導入以降のオークスでは最大、勝ちタイム2分23秒1は歴代2位となった。
そのラスト3ハロンは12.0-11.6-11.5という加速ラップ。普通は最後に甘くなるものだが、リバティアイランドにはまだ余裕があったということになる。おそらく、ペースが上がればもっと速いV時計が出ていたはずだ。
そんな能力を支える血統も同馬の魅力のひとつ。父ドゥラメンテは、すでに3世代から6頭のGIホースを輩出。母ヤンキーローズは豪州の芝1400mと2000mのG1を2勝している通り、距離の融通性も受け継いでいる可能性がある。長くなるため割愛するが、ベストインショウから連なる一大牝系のクロスを持つ本馬は、血筋からして傑出した存在。新時代のヒロインとして如何なる蹄跡を残すのか、楽しみは尽きない。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都11R「平安S」ダ1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気に支持された11番ハギノアレグリアスだった。

『今年は上位拮抗ムードもハギノアレグリアスが一歩リード。その前走・名古屋大賞典(ダ2000m)は、レコードで重賞初制覇。また、2走前の東海Sもカラ馬に前をカットされなければ勝っていた可能性もあり、中央でもタイトルを獲れる実力者だ。とはいえ、知性が高いのか稽古駆けしないキャラクターはネック。実際、前走時の川田騎手が騎乗した1週前・栗東坂路も4ハロン55秒9と、オープン馬とは思えない平凡なタイムだった。それがこの中間は一転。今回再びコンビを組む岩田望騎手が騎乗した1週前・栗東坂路では、馬なりで自己ベストタイとなる4ハロン51秒7をマーク。懸命に食い下がる遼馬を横目に余裕十分で併入した動きは、本格化を思わせるに十分な内容だった。そもそも、屈腱炎で1年8ヵ月療養してから着実にステージを上げてきた優秀な素材。前を見ながら動ける競馬センスも魅力であり、3週連続で調教に跨った鞍上にも不足はない』という見立て。

レースは全馬が揃ったスタートで、各馬が探り合う静かな立ち上がり。そんな中、スッと8番ロードヴァレンチが進出しハナを主張する。10番タイセイドレフォンが一旦は番手におさまるが、9番メイショウフンジンが出ムチを入れて積極的に番手を主張。直後も固まって、内から1番人気の2番グロリアムンディ、10番タイセイドレフォン、13番カフジオクタゴンまでが先団。トップハンデ59キロの5番ノットゥルノは中団内々を回り、1馬身差に15番ヴァンヤール。この後ろは内外に大きく離れて、最内に1番サンライズホープ、軸馬11番ハギノアレグリアス、やや外に膨らみ加減の12番テリオスベルまでが中団。後方は5頭ほどがバラけて、最後方に4番ホウオウルバンという隊列となった。
主導権を握った8番ロードヴァレンチは前半600m通過36秒9とやや遅めのミドルーペース。その割に縦長な隊列となり、向こう正面では先頭から最後方までおおよそ20馬身。だが、800m過ぎで後続が追い上げを開始すると馬群は10馬身ほどに凝縮し、先頭をキープしている8番ロードヴァレンチは3コーナーで手応えが怪しくなる。替わって2番グロリアムンディがハナを奪うと、勝負はいよいよ最後の直線へ。
その2番グロリアムンディは、後続を待つことなく強気のロングスパート。9番メイショウフンジン、5番ノットゥルノ、10番タイセイドレフォンらが懸命に追いすがるも差は詰まるどころか離されていくばかり。残り2ハロンになると、中団で脚を溜めていた軸馬11番ハギノアレグリアス、15番ヴァンヤールの2頭が急追を開始するが…。しかし、早めスパートでリードを稼いだ2番グロリアムンディとの差は歴然だった。
そのまま押し切った2番グロリアムンディはこれで中央重賞初制覇。2着は懸命な追い上げむなしく2馬身1/2差で軸馬11番ハギノアレグリアス。接戦の3着争いは、粘る10番タイセイドレフォンを最後の最後でクビ差かわした15番ヴァンヤールが入選した。

この結果により、「3連複2-11-15、940円・馬連2-11、490円」のダブル的中をお届け。悔しいのは、接戦となった3着争い。ヒモに推した10番タイセイドレフォン(6番人気)があと少し粘っていれば…という思いはあるが、競馬でタラレバを言っても仕方のないこと。まずは弊社得意のダート重賞できっちり的中することができた。また、この週は前出のオークスでもズバリ的中をお届け。先々週に引き続き土日重賞をすべて射止めたことには一定の評価がいただけるだろう。

さて、今週末はいよいよ大一番『日本ダービー』。ご存知の通り、今シーズンの弊社は先述のオークスをはじめ3歳重賞で的中を量産中。ダービーはその集大成となるだけに、会員様の注目にきっちりお応えする次第である。また、先週は不運が重なった厳選勝負鞍についても興味深い本命候補が出揃っているので、ぜひ反転攻勢にご期待を。兎にも角にも、競馬の祭典はすぐにやって来る。会員様におかれましては、この緊張感を大いに楽しみつつ、今週末の配信をお楽しみにお待ちいただきたい。

5/13 5/14 ・2回東京7日8日目分・1回京都7日8日・1回新潟5日6日分

学びあるダブル的中劇 ~土曜東京7R・3歳1勝クラス~

先週は数少ない牝馬限定G1・ヴィクトリアマイルが行われた。当日の読みづらい天候はもちろん、過去の波乱の歴史も相まって大いに注目を集めた。戦前は道悪も想定されていたが、雨の降り出しは昼過ぎ。発走前に雨脚が強まるもJRAの発表は良馬場だった。
これといった逃げ馬不在で展開が読みづらいスタートだったが、ゲートが開くと最内から横山典騎手の1番のロータスランドが果敢に先行する。刻んだ時計は前半600m34秒2という過去3番目に速いタイム。こうなると地力勝負は必然といえ、直線残り400mでは実績で他を圧倒するG1馬3頭の壮絶な叩き合いとなった。
この苛烈な争いを制したのは、昨年の安田記念以来G1・2勝目となったソングライン。ローテは去年と同様ではあるが、昨年は前走・1351ターフスプリント(G3・サウジアラビア・1着)からの本レース5着。一方、今年は同ローテながら前走・10着(後方まま)からの臨戦であり、4番人気に甘んじることとなった。
だが、陣営の丹念なケアも実り、当日は牡馬に匹敵するほどの逞しい馬体。緩くなり始めた馬場をものともせず直線で力強く差し切って見事な復活劇となった。2着のソダシは今年初戦。乗り込み豊富で万全のデキだったが、目標にされやすい先行抜け出しの脚質がアダとなった訳で、当然力負けではない。叩いた次走(安田記念を予定)はさらに動けるはずで、依然として警戒すべき1頭である。3着スターズオンアースは伸びてはいるが、いつものような爆発力は影をひそめた。マイルの流れで先行したため脚が溜まらなかったことは明白であり、実力は確かとはいえ、やはり中距離以上でこその馬といえるだろう。
そんな実力馬同士の決着となった本レースだが、スタート直後のソダシの斜行で多数の馬が不利(被害馬=ルージュスティリア、ナムラクレア、ナミュール、クリノプレミアム・過怠金5万円)を受けたのはいただけない。特に被害の大きかった2番人気ナミュールは、行き場をなくして一時は立ち上がるほど。昨年のチューリップ賞以来、スターズオンアースを含む有力馬を断ってまで本馬に騎乗し続けている横山武騎手の心中は、果たしていかばかりだろうか。「落馬しなくて良かった」という鞍上の言葉の裏には、ここに賭けた決意が透けて見えるだけに…。今年のヴィクトリアマイルは、そんな後味の悪さも残る一戦となってしまった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京7R「3歳1勝クラス」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは 1番人気に支持された4番クールミラボーだった。

『きさらぎ賞で3着と芝でも通用する力を示したが、血統(父ドレフォン・母父キンカメ)から適性が高いのはやはりダート。実際、勝ち上がって以降、まだ使っていないダートではまだ底を見せていない魅力がある。ここは久々も今週の栗東Wは格上を寄せ付けない好内容であり、集中した走りからは精神面の成長がうかがえる。念を入れてのチーク着用なら出負けの心配も少なく、今回は鞍上も強力。自己条件に戻っての適舞台ならアッサリも』という見立て。

発馬に課題のある軸馬4番クールミラボーだが、今回はかなり上々のスタート。最内1番グレノークスが好発から前を行くが、鞍上の動きからハナ主張する気配はない。そこにジワッと6番ルクスフロンティアが行く構えをみせるが、9番ワタシデイイデスカも積極的に追走。先行争いの決着がつかないまま5頭が集団で1コーナーに進入するが、ここで内にいた11番レッドプロフェシーが外に膨らんでしまい、15番ラップスターが煽りを受ける。結局コーナーワークで6番ルクスフロンティアが先手を奪い、番手に9番ワタシデイイデスカ、1馬身差に11番レッドプロフェシー、15番ラップスター。その直後の7番クリスプブリーズまでが先団を形成する。中団も差がなく、内から1番グレノークス、8番テンカオーライ、12番ゴッドインパルスの3頭が横並びで追走。その3頭に早めに並び掛ける14番クールブロンなど。後方集団も動きは早く、5番ソムリエの押し上げを合図に、軸馬4番クールミラボー、13番エッグスラットも合わせて進出を開始。
先手を取った6番ルクスフロンティアは向こう正面で後続を4馬身離す単騎逃げで600m36秒4とレースを支配。対する後続勢は14番クールブロンが外目をマクって押し上げた以外に目立った動きなし。結局、マクッた14番クールブロンが先団まで達したところで、各馬の動きが活発化。6番ルクスフロンティアとの差がみるみる詰まるが、キッチリと息を入れた同馬に焦りはなく、先頭のまま直線へ。満を持してスパートした6番ルクスフロンティアが後続を突き放すと、盤石の逃げ込み態勢。追い上げるはずの先行勢はむしろ脚色が劣勢で、替わって後方待機の13番エッグスラット、5番ソムリエがジワジワ脚を伸ばす。だが先頭をかわすほどの勢いはなく、ラスト200mでまだ2馬身差をリードする6番ルクスフロンティアの逃げ切りが濃厚と思えた瞬間、矢のようなキレを発揮して猛追してきたのが軸馬4番クールミラボーだった。脚色の差は歴然だがゴールは残りわずか。差し切れるか息を飲む攻防だったが、最後は測ったように軸馬4番クールミラボーがアタマ差捉えて1着入線。2着は最後の最後に交わされた6番ルクスフロンティア。3着は3コーナーで接触する不利が痛かったが、懸命に走り続けた5番ソムリエが入選した。

この結果により、「馬連4-6、840円・3連複4-5-6、4,280円」のダブル的中をお届け。馬連こそ堅い配当となったが、3着内も対抗馬が独占すると判断しての3連複が好配当を呼び込んだ。一見、堅いと思われるレースでも、配当を注意深く考察する馬券力が表れた一戦ではないか。

また、重賞でも土曜・東京11R「京王杯スプリングC」の「3連複10-12-15、8,090円・馬連10-12、2,720円を皮切りに日曜・東京11R「ヴィクトリアマイル」でも的中と2連勝締め。今週末から2週に渡って繰り広げられる注目の3歳クラシックを前に、さらに勢いを増す弊社予想部の好結果となった。

さて、今週末はいよいよ3歳牝馬決戦『オークス』。今年は桜花賞で次元の違う走りをみせたリバティアイランド1強ムードだが、舞台は未熟な3歳牝馬には過酷な東京2400mである。昨年のスタニングローズ(10番人気)のように距離を伸ばして覚醒する馬がいないとは限らないため、安直な判断は避けるべきだろう。なお、今年の弊社は「今シーズンの3歳戦は、馬券的に近年稀な勝負どころ」と公言しており、ここまでもそれを裏付ける結果をお届けしてきた。果たしてオークスの最終決断はどんな買い目になるのか。ぜひ、レース当日の提供に多大なるご期待をお寄せいただきたい。

5/6 5/7 ・2回東京5日6日目分・1回京都5日6日・1回新潟3日4日分

当週のプラス収支を早々に確定 ~土曜新潟9R・わらび賞~

ゴールデンウイーク最終日、3歳マイル王決定戦・NHKマイルカップが行われた。その戦前に囁かれたのは、今年の3歳牡馬のレベルについて。というのも、本来なら実績で最上位に立つ朝日杯FSの1、2着馬ドルチェモア・ダノンタッチダウンがそれぞれ前走で凡走(前者はNZT・7着、後者は皐月賞・18着)したことがひとつの要因。ひいては牡牝の優劣論まで交わされたように、今年の3歳世代の微妙な力関係が指摘されていた。また、レース当日はあいにくの天候で2008年以来の稍重。ただでさえ難しいパワーバランスに道悪と、混戦に拍車がかかった。
そして先行馬が揃った今回、レース序盤のペースは400m・23秒0と想定通りの速い流れ。その後も落ち着かずに1000m通過は58秒4。発表こそミドルだが、馬場を考えれば速いペースとなった。また、混戦ゆえに多くの馬が色気を持っていたこともあり、早々に仕掛ける好位組が多数出現。レースは完全な前掛かりと化し、淡々と追走に徹した後方勢が漁夫の利を得るパターンに入る。その中でも、後方4番手で4角をスムーズに回った9番人気シャンパンカラーの脚は出色。追い出しからの速さは他を圧倒しており、さらに後ろから猛追したウンブライルをアタマ差だけ凌いで3歳マイル王を奪取して見せた。
そもそも東京コースと好相性だった同馬だが、今回はスタートで腰を落とすように出遅れたことがかえって奏功した格好。とはいえ、スローの新馬戦を差し切ったように元々の力量も確かであり、今後の活躍にも期待は十分だ。また、スタートで慌てずに追い込みを決め打ちした内田騎手もさすがの燻し銀。2018年フェブラリーS(ノンコノユメ)以来、久方ぶりのお立ち台では人間味が滲み出ていた。なお、内田騎手にとって本レースは中央で初タイトルを決めたゲンのいい番組で、その2007年は稍重のなかをピンクカメオ(17番人気)で豪快な差し切り。似たようなシチュエーションだった今年、再び波乱を演出したことになる。早いものでもう52歳だが、3着オオバンブルマイの54歳・武豊騎手と同様に、その手腕はまだまだ健在。NHKマイルは牡牝の対決が注目されたが、ベテラン騎手vs若手騎手の闘いからも引き続き目が離せない。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜新潟9R「わらび賞」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは 1番人気に支持された6番ディアサクセサーだった。

『前走は大型馬の久々で初ダートと厳しい条件だったが、道中で物見をしつつ7馬身差の圧勝。勝ち時計1分46秒7は同日の古馬1勝クラスを0秒3上回っており、昇級のここでも即通用の好素材といえる。今週の坂路5ハロン51秒0、ラスト1ハロン11秒8と意欲的な攻めでデキも整った。先行馬多数のここは展開カギだが、枠順から楽に先手は取れそうだし、ひと叩きした今回はさらに動ける。押し切り濃厚』という見立て。

レースは目立った出遅れもなく揃ったスタート。果敢にハナを主張する馬はおらず、ジワッと進出する7番スマートサニーがそのまま主導権を取る。2番手は外から15番レジュークレール、11番コパノパサディナ、5番マルベリーシチーが続き、1馬身差に軸馬6番ディアサクセサーまでが先団。中団から最後方まで差はなく、1番メイショウコボケから1馬身差に2番スマイルスルー、9番ダイヤグラフ。直後に人気の一角10番ワンライトスター、13番エリンアキレウス、8番アレクサ。後方は3番ジャスパーバローズを含む4頭が集団となり、最後方に14番コスモバラタという隊列。
逃げた7番スマートサニーはコーナーワークで一旦は後続を2馬身ほど離したが、番手追走の11番コパノパサディナがすぐさま詰め寄りプレッシャーをかける。600m35秒5のハイペースで流れるが、稍重の馬場を考慮してか、全体的に前掛かりの展開。軸馬6番ディアサクセサーは他に影響を受けず5番手を流れていたが、3コーナー手前からマクリにでる強気の競馬。そのまま先頭を奪った軸馬6番ディアサクセサーの仕掛けを合図にレースは動き出す。
終始ハナを切った7番スマートサニーは並ばれて嫌気がさしたかここで後退。番手追走の11番コパノパサディナ、15番レジュークレールが離されまいと懸命の追走。軸馬6番ディアサクセサーが先頭のまま直線に入るが、後続の押し上げも早く大半の馬が勝負圏内で横に広がっての直線勝負となる。粘り込みを図る軸馬6番ディアサクセサーだが、早め先頭と強気なレース運びの割に直線では今ひとつ伸びを欠く嫌な雰囲気。番手追走の11番コパノパサディナ、15番レジュークレールも徐々に後退していき、この2頭を交わして急追したのが一旦後退した7番スマートサニー。残り200mを切ると軸馬6番ディアサクセサー、7番スマートサニーがジリジリと後続との差をつけ始め2頭の争いと一瞬思われたが、最内から馬群を縫うように脚を伸ばしてきたのが3番ジャスパーバローズ。先頭を争う2頭を射程圏に入れるとそこから末脚爆発。残り100mで完全に抜け出すと、アッという間に2馬身差をつける完勝劇となった。大注目の2着争いだが、脚色が怪しい軸馬6番ディアサクセサーに対し、盛り返す7番スマートサニーの競り合い。接戦はゴール直前まで繰り広げられたものの、お互いに息が切れたか2頭の脚色は揃って鈍い。ラストは並ぶようにゴールしたが、最後の最後まで踏ん張った軸馬6番ディアサクセサーがクビ差凌いで2着に入選。3着はラストで甘くなった7番スマートサニーが入選した。

この結果により、「馬連3-6、2,040円」の的中をお届け。強気の競馬で伸びきれなかった軸馬6番ディアサクセサーにはヒヤヒヤさせられたが、終わってみれば4着まで対抗馬が占める完勝劇。しかも1番人気→6番人気の決着で馬連20倍なら上々の結果といえるだろう。先週一発目の提供で当週のプラス収支をほぼ確定させる好スタートとなり、多数の反響をいただいた勝負鞍となった。

また、「厳選勝負鞍」はこの的中だけにおさまらず、日曜東京8R「4歳上2勝クラス」の「馬連2-16、470円を大本線で射止め、さらに重賞では、土曜京都11R「京都新聞杯」の「3連複6-7-12、2,490円などもお届け。春G1後半戦に向けますます調子を上げてきた弊社予想部を表す好結果となった。

さて、今週末はマイル女王決定戦が待機。その「ヴィクトリアマイル」といえば、2015年の3連単2070万5810円が記憶に新しいところ。これはいまなお破られていないG1史上最高払戻額である。そして今年は、大阪杯で牡馬相手に連対したスターズオンアースと昨年の覇者ソダシとの二強の構図。しかし、前者は熱戦から中5週、後者は約半年の休み明けと、それぞれ懸念がなくはない。そもそも、繊細な牝馬同士の一戦だけに、今年も油断は禁物だろう。無論、弊社ではこの一戦に向けての調査に余念はない。現時点で意外な伏兵も把握しているので、ぜひ、レース当日の買い目に多大なるご期待をお寄せいただきたい。

4/29 4/30 ・2回東京3日4日目分・1回京都3日4日・1回新潟1日2日分

弊社得意のダブル的中劇 ~土曜京都12R・4歳上2勝クラス~

先週は新装京都で初めてのG1となる天皇賞・春。そんな記念すべき大一番だったが、タイトルホルダーが右前肢跛行、アフリカンゴールドが心房細動で競走中止という後味の悪い結末となった。調べてみると、平地G1で複数の馬が競走中止した例は1990年桜花賞(スイートミトゥーナ10番人気、レガシーワイス13番人気)以来とのこと。今年のタイトルホルダーは単勝1.7倍の圧倒的1番人気、そしてアフリカンゴールドはTwitterを開設するなど広くファンに親しまれていたから、ファンが受けた衝撃の大きさは想像に難くない。また、本レースでは前記2頭のほか、トーセンカンビーナ(14着から7秒8差の最下位)が左前浅屈腱不全断裂という診断を受けている。
そこで思い出されるのが、海外遠征した22年12月サリオス、23年3月ドウデュースの例だろう。前者は香港、後者はドバイでのことで、いずれも獣医師検査によって当地への輸送後に競走除外となった。近年はこうした事前検査が世界的に厳格化されている(中でもオーストラリアの一部地域は馬体検査が厳しくなり、日本馬の遠征が難しくなっている)。
こと、今回のタイトルホルダーは馬場入場後に横山和騎手が普段よりも入念に馬の動きを確認するなど、「兆し」があったのではないかとの声もある。無論、そのことと跛行の因果関係はわからない。だが馬のことを想えば、ゲート前でもスクラッチできるような意識や土壌がそろそろ日本でも醸成されてもいいのではないかと考えが及ぶ。
無論、今年の天皇賞・春の売り上げは前年比105%、しかも単勝支持率44.6%の馬が直前で回避となればその影響は計り知れず、安易に決断できないことも重々わかる。一方、馬券購入者はもちろん、関係者の誰一人としてこんな結果を望んでいないことも確かだ。いずれにせよ、主催者だけでなくマスコミや競馬ファンも、今後の日本競馬のあり方について考えさせられる天皇賞・春だったのではないか。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都12R「4歳上2勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは 1番人気に支持された1番エーティーマクフィだった。

『ダートに転向した近2戦が強い競馬。特に前走は序盤が速く後続も早め押し上げで厳しい展開だったが、渋太く粘ってクビ差2着。休み明けの昇級初戦、そして3着に3馬身差をつけたことを考慮すれば負けてなお強しの内容だと言える。また、ひと叩きされた今回は上積み上々で、今週の栗東坂路(重馬場)4ハロン51秒1も強く評価可能。右回りかつ短い直線は得意であり、1キロ減も大歓迎。前有利の京都で押し切り濃厚』という見立て。

好発を決めたのは14番ロングファイナリーだが、10番スマートセプターが果敢にハナを主張。一方、先行したい軸馬1番エーティーマクフィは、なんと躓いて痛恨の出遅れ。序盤から不穏な空気が漂うスタートとなる。10番スマートセプターが一旦前に出てハナを伺うが、テンのスピードに勝る2番スキピオが馬なりのまま楽に交わして先頭へ。10番スマートセプターも競り合わず番手に構え、直後に内から4番ニホンピロクリーク、8番サヴァビアン、11番ダイリュウブラックの3頭が並走して先行集団を形成する。1馬身半にポツンと12番モナルヒ、さらに1馬身半差の7番手に軸馬1番エーティーマクフィ。そして中団前に14番ロングファイナリー、15番ヨーデルの外枠2頭が並走し、半馬身差の内に3番ブリュットミレジメ。後方集団は7番ヴアーサを先頭にして5頭がマイペースの追走という隊列となった。
先手を取った2番スキピオは400m23秒3、600m35秒3のハイペースで馬群は先頭から最後方まで20馬身ほどの縦長。ハイペースとはいえ2番スキピオにとってはいつも通りの展開であり、その後も淡々と逃げて3コーナーに進入する。このタイミングでようやく控えていた馬が一斉に押し上げを開始。馬群も徐々に詰まり、4コーナー出口付近では2番スキピオを先頭に10頭ほどが4馬身差の圏内に詰まる。
勝負は直線の追い比べ。2番スキピオは先頭をキープするがやっと。それを目がけて11番ダイリュウブラックと、出遅れで一時はどうなるかと思われた軸馬1番エーティーマクフィが差を詰める。後者は4コーナーで絶妙なコーナリングから外に持ち出すと鋭い伸び脚。序盤の出遅れがむしろ奏功して脚が溜まったようで、前の2頭を並ぶ間もなく楽々とパスすると、一気に突き放して1馬身半の完勝劇となった。注目の2着争いは渋太く粘る11番ダイリュウブラックかと思われたが、終始後方に待機していた7番ヴアーサが猛追。ゴールが迫るにつれ勢いを増すヴアーサがゴール手前で交わして2着を確保。最後まで渋太かった11番ダイリュウブラックが3着に入線した。

この結果により、「馬連1-7、680円・3連複1-7-11、1,420円」のダブル的中をお届け。また、白熱した2着争いは弊社としてみればどちらも対抗馬で、しかも4着まで指名馬というまさに安心安全の的中劇だった。しかも配当の上乗せを目論んだ3連複軸2頭流しも奏功。上位人気の決着ながら、狙い通りの回収ができたことには一定の評価をいただけるはずだ。

さて、今週末は3歳マイル王決定戦「NHKマイルC」がスタンバイ。弊社会員様はご存知の通り、弊社はここまでの前哨戦(アーリントンC、ニュージーランドTなど)できっちり的中をお届け。すでにお膳立ては完璧であり、ここも大勝負としての提供は確定。余暇で散財した皆様の懐を満たすべく、厳選された買い目をお届けする予定である。
なお今月は、3歳戦の総決算「オークス」「ダービー」も控えているが、先週の「青葉賞」も的中と今のアスコットはとにかく若駒の重賞に無類の強さ。こと、人気薄の激走が珍しくない3歳戦だけに、配当の方にも引き続きご期待をいただきたい。そんな今週末までしばしの間、どうかごゆっくりと連休をお過ごしください。