3/27 3/28 3回中山・2回阪神1日2日目・2回中京5日6日目分

翌週に繋がる的中鞍 ~日曜中京12R・四日市特別~

先週末で終了となった2回中京開催。変則日程により6日間開催で行われ、開催を通じて芝1200mという施行条件はG1「高松宮記念」を含め、わずか3鞍のみ。それだけに一概には言えないが、前週土曜の5Rに同距離で行われた3歳未勝利が良馬場で前半3F33秒9~後半3F35秒2=走破タイム1分9秒1。同じく前週、日曜の9Rに同距離で行われた4歳以上1勝クラスが不良馬場で前半3F34秒1~後半3F36秒8=走破タイム1分10秒9。対してG1「高松宮記念」は重馬場で34秒1~35秒1=1分9秒2。4歳以上1勝クラスは極悪馬場で週を通じて極めて上がりのかかる競馬となっただけに参考外ともとれるが、良馬場、重馬場の違いはあれど、G1が前週の未勝利クラスより0秒1遅いという点をあげつらって「高松宮記念」が低レベルだった、という話ではない。基本的に1200m戦で前半が同ラップなら、クラスが違ったところで全体時計はそう変わるわけではない。これは常識。強調したいのはたったひとつ。これが中京コースの、特に短距離戦における最大の特徴であるという点。要求されるのはスピードや一瞬の決め手ではなく、「底力ともう少し長めの距離をこなす持久力」に他ならない。いわゆる『展開のアヤ』は言い訳にすぎず、完全な弱肉強食の世界。馬のリズムを重視して差し切ってみせたダノンスマッシュ。それに肉薄したレシステンシア&インディチャンプの地力は、4着以下との着差こそわずかとはいえ、他と一線を画していた。この「高松宮記念」。言うまでもなく弊社は易々と仕留めている。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京12R「四日市特別」ダ1400m。このレース、軸馬として期待したのは上位で人気拮抗のなか、最終的に3番人気に支持された1番ポンペイワームだった。

『ポンペイワームの前走は昇級初戦。テンから出して行って4頭雁行の主導権争いとなり、前半3ハロン通過33秒8の超ハイペース。途中から主導権を握れたが、さすがに最後失速は当然の結果。ただ、直線では一旦、後続を突き放し、坂上までしぶとく粘っていたように1秒4差7着とはいえ、昇級初戦を踏まえれば印象ほど内容は悪くなかった。今回も同型との兼ね合いがカギとなりそうだが、ここは比較的先行型が少なく、前走ほど前傾ラップにはなりそうもない組み合わせ。前走でクラス通用のスピードは示したし、慣れが見込める2戦目でロスなく立ち回れる好枠を引き当てたここは、持ち前のスピードをフルに活かして前走から一変の走りに期待』という見立て。

レースは予想外に主導権争いが激しくなったが、先導したのは4番デュアラブル。7番パイロジェンがスムーズに2番手で流れに乗り、3番手に10番ロードアブソルートが続き、軸馬1番ポンペイワームも押して好位で流れに乗る。15番マカオンブラン、8番アメージングラン以下、2番デルマカルヴァドス、9番カイアワセ、3番マーキュリーセブンなどが差がなく中団を追走。1番人気14番スズカカナロアは例によって後方追走で末脚を温存。芝スタートからダートに替わるまではポジション争いが激化したが、以降は淡々とした流れで前半3ハロン通過35秒2のミドルペース。4コーナーでは好位追走組も先頭に並びかけ、5頭横並びで直線へ。まずは7番パイロジェンが早めに先頭に立つが、これを10番ロードアブソルートが交わし去る。軸馬1番ポンペイワームは勝負どころでの手応えも微妙で一旦は馬群に飲み込まれるかに思われたが、直線半ばから徐々にエンジンがかかり、内からジリジリを脚を伸ばして先に抜け出した10番ロードアブソルートとの差を詰める。これに外から9番カイアワセが猛追してゴール前は3頭横並びになるも、最後は先に抜け出した10番ロードアブソルートが後続の追撃を凌いて1着でゴール。熾烈な2着争いとなったが、軸馬1番ポンペイワームが9番カイアワセをクビ差退けて2着を死守。この結果により、「馬連1-10、1,020円」の的中。上位人気割れの一戦で、その人気上位馬同士の決着となったが、終わってみれば上々の配当。週ラストの勝負鞍において『いいところに目をつけた』的中劇。翌週に繋がる結果だった言えよう。

他にも土曜中京8R「4歳以上1勝クラス」「3連複4-9-10、590円を手堅く仕留め、重賞においては冒頭のG1「高松宮記念」を筆頭に土日で4戦3勝をマーク。不的中となった勝負鞍においては軸馬掲示板止まりが続いただけに、まだ完全復調とまでは行かないが、開催初週をマズマズの結果で無難に乗り切った次第。

「桜花賞」の最終登録馬も発表され、いよいよ春本番のクラシック戦線が目前に迫ってきた。注目のクラシック戦線を迎えるにあたり、まずは今週末の「大阪杯」。ここで潤沢な軍資金調達が至上命題。起爆剤となる勝負鞍候補目白押しの今週末に一層のご期待をお寄せいただきたい。

3/20 3/21 2回中山7日8日目・1回阪神11日12日目・2回中京3日4日目分

やられたら倍にしてやりかえす

2回中山・1回阪神開催の最終週となった先週末。弊社アスコットシステムズは勝負鞍的中無しという失態を演じてしまった。まずはそのことについて深くお詫びしたい。会員の皆さま、本当に申し訳ありませんでした。勝負鞍全て不的中は昨年11月以来のこと。実際、昨年はその一度のみだったし、弊社にとっては年間を通しても数回しかない出来事。にしても、である。勝負鞍において軸馬の連対率がほぼパーフェクトにも関わらず、全て対抗馬抜けという、弊社の歴史において過去を遡ってもそうは起こりえない大珍事。たまたまにしても、それに当たってしまった会員の方も少なくなかったはず。重ねて、本当に申し訳ありませんでした。出してしまった結果は結果。今さら覆すことはできない。ならば前を向くのみ。今週末以降の大反撃をお約束させていただく。

このような場において上記のようなお知らせをすること自体、本来業界的には禁忌事項に属することなのかもしれない。もちろん、先週末も重賞土曜中京11R「ファルコンS」での「3連複1-4-13、1,090円や、勝負鞍ではないものの、土曜阪神9R「淡路特別」「馬連13-14、1,270円などで的中こそお届けしている。が、しかし、弊社の背骨はあくまで「厳選勝負鞍」。重賞やその他のレースはそれに付随した、プラスアルファの予想でしかない。かねてから喧伝している通り、良いことも悪いことも全て開示するのが弊社の絶対的な基本姿勢。今回も当然のこととしてそれに従う。昨年11月以来、今年に入り初の、不名誉な結果を残してしまった。

ご期待を裏切る形となったことについては十二分に反省させていただく。ただ、的中をお届けし続けた末の、今年初のこの結果。言い訳ではなく「競馬だからそんなこともある」という気持ちも僅かながらある。まして、あれだけ競馬自体が荒れてしまうと予想云々とは別の次元の話になる。今開催の流れの悪さは弊社スタッフのみならず、会員の皆様、誰もが認めるところだが、好調を持続してきた途中の「エアポケット」に陥ってしまった。正直なところそんな部分も少なくない。

また、逆に考えるとこんな結果が一週早くてよかったのかもしれない。一週ずれて今週末ならいよいよG1レースが目白押しとなる開催となっていた。弊社にとっても例年好調と言える春の中央開催本番。ここから新たに連続的中を積み重ねていく所存である。

とにもかくにも、結果には結果でお応えするしかない。また「やられたら倍にしてやりかえす」というのも弊社創設以来の厳然とした事実。そのことはお付き合いの長い会員の方なら先刻ご存知のはず。誤解を恐れずに言えば、今週末からはいよいよ、我々プロ馬券師の本領発揮の場。妙味十分の勝負鞍候補が存在する今週末、そしてそれ以降の春競馬本番により一層のご期待をお寄せいただきたい。

3/13 3/14 2回中山5日6日目・1回阪神9日10日目・2回中京1日2日目分

まずは的中ありき ~土曜阪神12R・4歳以上2勝クラス~

トライアル「フィリーズレビュー」が終わっても、依然として「桜花賞」が見えてこない今年の3歳牝馬クラシック戦線。「チューリップ賞」は暮れのG1「阪神JF」4着馬メイケイエールが勝利したとはいえ、新進エリザベスタワーと同着。地力でなんとか格好は付けたとはいえ、戦前から予想されていた通り、やはり折り合い面に課題を残す結果となった。「フィリーズレビュー」の方はメンバー的にレースレベル自体が? 実績から1番人気に支持されたオパールムーンではあるが結果から見ても現時点では抜けた存在は無いと言える完敗。逆に外から差し切ったシゲルピンクルビーの決め手は紛れもなく一級品だし、2番人気ヨカヨカが唯一格好を付けた形だが、前記の通りレースレベルに疑問符がつく一戦で絶対的な信頼感とは程遠い。今週の「フラワーC」から始動してくるユーバーレーベンの走りには要注目だが、今年の「桜花賞」は別路線からの馬たちの台頭は考えづらく、ソダシ&サトノレイナスのG1「阪神JF」1、2着馬優位は揺るぎそうもないと言うことか。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神12R「4歳以上2勝クラス」ダ2000m。このレース、軸馬として期待したのは1番人気に支持された1番スコルピウスだった。

『1勝クラス突破に時間を要したスコルピウスだが、2勝クラス昇級後も4、2着と上位争いを演じているスコルピウスが軸馬。デビュー当初から大崩れしない相手なりに走るタイプだったが、去勢効果がようやく出始めたのか、昨年後半からより一層安定感が増しレース振りも一段と良化。クラス2戦目の前走では3着以下に6馬身もの決定的な差をつけているし、再度、前走と同じ条件の今回は前進こそあれ後退はまず考えづらい。バテずにしぶとくジリジリ伸びるのが持ち味なタイプでスローの上がり勝負だと切れ負けする可能性もあり得るが、条件や組み合わせ的にその可能性は極めて低い。クラス3戦目でデキも高値で安定しているだけに、相手緩和で適条件のここは勝ち上がりの絶好機とみた』という見立て。

レースは内からハナを主張した2番プライムフェイズが先導する流れ。7番アジャストザルートがスムーズに2番手で流れに乗り、以下、5番オンワードセルフ、4番クオリティタイム、9番ウインダークローズと好位集団を形成。その後ろの6番手に軸馬1番スコルピウスがつけ、淡々とした流れで前半1000m通過61秒7のミドルペース。3コーナーを回り、徐々にペースアップすると逃げた2番プライムフェイズ、さらに5番オンワードセルフ、4番クオリティタイムの3頭が早くも失速。代わって7番アジャストザルートが押し出される形で先頭に立って直線へ。二の脚を使って7番アジャストザルートが後続を突き放しにかかるところに、終始内々で脚を温存していた軸馬1番スコルピウスは勝負どころでスムーズに外に持ち出してこれを捕らえにかかる。ジリジリと後続を引き離し、長らく2頭横並びの追い比べとなったが、最後は地力の違いを見せて軸馬1番スコルピウスがアタマ差差し切って1着でゴール。着差以上の強さを見せてくれた。2着7番アジャストザルートから3馬身1/2差の3着争いは、前で粘る9番ウインダークローズに後方から差し脚を伸ばした3番メイショウコジョウと8番グレートバローズが加わり、3頭横並びにゴール。写真判定の結果、最後の最後に3番メイショウコジョウがハナ差制してして3着を確保。この結果により、「馬連1-7、670円」の的中。比較的地味めな配当とはなったが、この鞍の的中で土曜勝負鞍を連勝してみせた。

他にも土曜阪神10R「但馬S」にて「馬連5-10、540円を手堅く仕留め、勝負鞍において土曜連勝。欲を言えば日曜にもう一本欲しかったところだが、勝負鞍ではないとはいえ、土曜中京10R「昇竜S」にて「馬連3-11、990円を的中させ、さらに日曜中京12R「伊良湖特別」でも「馬連1-15、2,900円のクリーンショットをお届けするなど、随所に弊社らしい的中を量産。勝負どころではないにしても、配当に関わらず「的中する」という価値を改めて痛感させられた。それを忘れず、予想部にはより一層の奮起を期待し、今週以降の更なる的中量産を切に願う。

今週末には「フラワーC」「ファルコンS」「スプリングS」「阪神大賞典」という重要なG1前哨戦が組まれている。そして翌週に控えるのは春のスプリント王決定戦となるG1「高松宮記念」。否応もなく競馬の季節はどんどん進んでいく。弊社アスコットシステムズに引き続き多大なるご期待をお寄せ頂きたい。

3/6 3/7 2回中山3日4日目・1回阪神・2回小倉7日8日目分

見ていて安心安全の的中劇 ~土曜小倉9R・4歳以上1勝クラス~

G1「皐月賞」の最重要トライアルと云われて久しい先週末の「弥生賞」。今年は無敗のまま最優秀2歳牡馬に輝いたダノンザキッド一強ムードとなった一戦だが、勝ったのは4番人気に甘んじていたタイトルホルダー。今開催の中山芝の馬場状態を意識して鞍上の横山武は内ラチ沿いから離れない。良とはいえパンパンの良馬場とはほど遠く1000m通過62秒6は超スロー。当然、直線に入ってもほぼ全ての馬が余力十分。これまた当然のことながら内が開くことはなく差し馬は外を回す他なし。マイペースの逃げでまんまと逃げ切った鞍上の好騎乗で大金星。同舞台の「皐月賞」でも侮れない存在に浮上したとみていいだろう。距離克服が課題となっていた2着シュネルマイスターも2番手追走からそのまま粘り込み。こちらは見るからにマイラーっぽい体型で2000mはギリギリ許容範囲といったところだが、展開も向いたとはいえダノンザキッドをおさえての2着は立派。断然の支持を集めたそのダノンザキッドだが最後の最後にようやくエンジンがっかって2着シュネルマイスターにクビ差詰め寄って3着。人気を考えると物足りなさが残ったが、道中は力みがちな走りで完全に「叩き台」の意味合いが強かった。これでガス抜きが出来たことは大きい。今回の敗戦だけで評価が下がることはなく、「皐月賞」での最有力候補に変わりはないと言えそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜小倉9R「4歳以上1勝クラス」ダ1700m。このレース、軸馬として期待したのは1番人気に支持された11番ゴールドパラディンだった。

『ダートに矛先を転じた4走前に未勝利を楽勝し、昇級後も3、2、2着と常に現級上位の脚力をみせているゴールドパラディンが軸馬。未勝利勝ちの舞台もあって前走は断然の支持を集めたが勝ち馬に3馬身差を付けられての2着まで。ただ、内々でロスなく立ち回った勝ち馬に対し、終始外を周らされたことが大きく、コース取りの差。勝負どころで押っつけ通しだったように、およそ2ヵ月振りの臨戦だった影響も少なからずあったはず。それを踏まえれば長く脚を使って最後までバテずに伸びたのは地力の証だろう。中1週と間隔を詰めて使えるのはプラス材料だし、前走からの上積みも十分。今度こそ勝ち切れるはずだ』という見立て。

レースは15番モズピンポンが先手を取り、互角の発馬を決めた軸馬11番ゴールドパラディンも積極的に出して行って好位2番手で1コーナーを回る。向正面に入ると全馬、馬場を意識してか、逃げるモズピンポンに離されず、ほぼ馬群一団で運び、前半1000m60秒9の淀みのないミドルペース。このクラスでこの流れだとやはり最後は地力の差が明暗を分ける。勝負どころの4コーナーを回ってもマイペースで逃げる15番モズピンポンの手応えは十分。追走する先行各馬の手応えが怪しくなるなか、唯一、軸馬11番ゴールドパラディンが15番モズピンポンに詰め寄り、2頭横並びで直線へ。直線半ばの段階で2頭が後続を突き放し、マッチレースに持ち込む。激しい追い比べのなか、軸馬11番ゴールドパラディンがジリジリと15番モズピンポンを突き放し、最後は2馬身1/2差を付けて1着でゴール。終始ハナを切って先導した15番モズピンポンが懸命に粘り安泰の2着を確保。そこから6馬身差の3着には10番イグナーツが入線。この結果により、「馬連11-15、290円」の的中。ガチガチの人気馬のワンツー決着となったが、見ていて安心安全の的中劇。週一発目の勝負鞍として手堅く仕留めた次第。

重賞でも3連馬券で的中を量産し、これまで同様、好調キープで大過なし。また、勝負鞍ではないものの日曜阪神9R「アルメリア賞」では購入点数を絞り込んで的中をお届け。とはいえ、肝心要の勝負鞍においての的中は今回斬った土曜小倉9Rのひと鞍のみと精彩を欠いた先週末。近週は非常に難解なレースが続いていることに加え、的中レースにおいても結果的に手堅い配当が続いているだけに、会員の皆様に対して申し訳ない気持ちも少なからずある。ただ、先週の勝負鞍における軸馬着順【3・1・0・0】と単勝率75%、複勝率100%にも関わらず、想定外の伏兵の激走が目立ち、対抗馬抜けが3本も続いたように稀に見るツキのなさだったことは事実。中には8番人気の伏兵馬を軸馬指名して勝負に踏み切ったレースもあったように、ちょっとした流れで的中連打の可能性は十分。今週以降は勝負どころが目白押しで今年に入って絶好調でもある「重賞戦線」でも勝負する構え。いずれにしろ、今週末は噛み合った際の爆発力をお見せする所存。引き続き、アスコット予想に今週末以降もご期待いただきたい。

2/27 2/28 2回中山1日2日目・1回阪神・2回小倉5日6日目分

サポートにて手堅く仕留めた的中鞍 ~土曜中山7R・3歳1勝クラス~

パンパンの良馬場で絶好の馬場コンディションとなった開催初日の中山競馬。「当然、逃げ・先行有利」の予想通り、高速馬場も相まってビックリするほど差しが全く決まらない。明けて2日目。それでも、普通に考えて前日の傾向から騎手もそのあたりを意識して、多少変化があるかと思われたが、しかし。やはり前残りのオンパレード。外からの差しなどいつまで待ってもやって来ない。たまに差してくるのもイン突進だけ、という有り様。正直なところ、馬の能力や騎手の技量でどうこうできるレベルでもなく対処するのは難しい。競馬は自然相手。だから今さら言っても仕方のないことではあるのだが、難しいものはどこまでいっても難しい。ところが、ある意味わかりやすいこの馬場傾向にいとも容易く対処した男がいる。「中山記念」ヒシイグアスの手綱を取った松山ジョッキーだ。前が飛ばすなか、道中は離れた4番手で内ラチ沿いから一瞬たりとも離れない。しかも4コーナー手前では一旦息を入れる余裕。良いポジションを取れずに、中団後方から内をロスなく周って追い上げるルメール=クラージュゲリエあたりとは対象的。最後はキッチリと差し切って見せた。もちろん、手の内に入れている鞍上の好騎乗もあるが、前走「中山記念」では差し切り勝ち、そして今回は正攻法の先行策から直線抜け出しての勝利と、「脚質に幅がある」ということは競走馬として大きな強み。もちろん、レース観戦という視点で言えば大逃げや直線一気の追い込みも魅力ではあるが、馬券的に見ればこれほど信頼できるものはない。そう改めて思わされた一戦だった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山7R「3歳1勝クラス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された6番ディールクルムだった。

『デビューから3戦の実績が示す通り、現級上位の脚力があるディークルムが軸馬。前走は前有利のトリッキーな中山コースらしいノーマークの伏兵馬の逃げ切りを許した格好だが、あれは完全に展開のアヤ。前半行き脚が付かずに毎回後方からの競馬となるが、それでも常に勝ち負けを演じているようにクラス上位の脚力があることは明白。デビューから2戦で勝ち負けを演じた相手はかなり強力で、2走前の勝ち馬は次走でオープン「ヒヤシンスS」も勝利。ベストは東京だろうが自分から動ける機動力があり、ひと息入ったが、この中山開催に向けてデキも上々。全体的なメンバーの質も前走と変わりないここなら、勝ちにいく競馬で今度こそ差し切り濃厚だろう』という見立て。

レースは好発から3番アオイシチフク、7番ショウナンアストラ、さらに9番フルネーズ、10番メイショウムラクモの順で4頭が先行するも、1コーナー~2コーナーでは10番メイショウムラクモが外からハナを切って主導権を握る展開。軸馬6番ディールクルムは例によって後方から。逃げた10番メイショウムラクモはグングン飛ばし、後続を3馬身ほど離しての単騎逃げに持ち込み、作った流れは1000m通過62秒5のミドルペース。そのままペースを緩めることなく4コーナー手前から二の脚を使ってさらに差を広げにかかる。軸馬6番ディールクルムは後方馬群から徐々に前との差を詰めて4コーナー6番手で回り馬群から抜け出してくるも、先頭を走る10番メイショウムラクモは遥か前方。懸命に差を詰めにかかるがその差は一向に詰まらないまま、10番メイショウムラクモが後続に8馬身差を付けてそのまま1着でゴール。軸馬6番ディールクルムも後続に5馬身差を付けて安泰の2着確保。熾烈な3着争いを制したのは後方から脚を伸ばした2番ホウオウルパン。この結果により、「3連複2-6-10、370円」の的中。人気サイドでの決着となったが、サポートにて「手広く構えてもメリットは少ないだけに、2頭軸3連複のみで勝負」と断じ、買い目を絞り込んでの的中だっただけに、これはこれで手堅く仕留めた的中鞍となった次第。

他にも、イチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜中山7R「4歳以上1勝クラス」日曜重賞「中山記念」など、随所に的中をお届け。不的中となった鞍ではツキがなかったレースもあっただけに開幕ダッシュとはいかなかったが、連日的中をお届けできただけに、まずは上々の滑り出しとお伝えしておこう。

今週末からは3月に入り、G1前哨戦真っ盛り。更に、1月から長らく続いていた小倉競馬も今週末がいよいよ最終週。翌週からはG1「高松宮記念」が施行される中京競馬も開幕し、春の中央開催ムードが漂ってきたここからがまさに正念場。更に勢いを増して挑むアスコットシステムズにアツいご期待をお寄せいただきたい。