2/22 2/23 2/24 1回東京・2回京都7日8日目・1回小倉5日6日目・1回東京6日目

安心安全のイチオシ勝負鞍 ~土曜小倉11R・和布刈特別~

今週から新人騎手がデビューする。近年、華々しいデビューを飾った騎手というと三浦皇成がすぐ浮かぶが、果たして今年の新人はどうだろうか。三浦騎手の場合、本人の力もさることながら、所属先の河野調教師が馬主や他の調教師に「皇成をぜひ乗せてください」とお願いして騎乗数を増やしたことも大きい。そうでなければ、武豊の新人年間最多勝記録を破ることはできなかっただろう。騎手はやはり、数多く乗ることによって技量も磨かれていくし、自信もついてくる。その意味では、競馬サークルから追放された河野調教師は弟子思いの素晴らしい人だった。騎乗に関していうと、関西は昔から見習い騎手を好んで登用する傾向が強いが、残念ながら関東にはそういう姿勢があまりうかがえない。そのため、関西に比べ若くして一流騎手になるようなケースをあまり見ない。三浦皇成は例外的な存在だろう。競馬を活性化する意味では、徐々にでも世代交代を図って行く必要があると思うのだが……。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜小倉11R「和布刈特別」・ダート1700m。本社予想部が自信度の高い鞍として提供に踏み切ったひと鞍。軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された5番ポイントブランクだった。

「前走、勝ち馬とマッチレースに持ち込み、3着馬のリバータイキには2馬身半差をつけた。1分42秒8(重)の走破タイムも優秀。パワータイプなので、力のいる馬場コンディションになればさらに力を発揮できる。超大型馬だけにひと叩きした上積みも十分。今回はリバータイキよりも1キロ減になっていることもプラス材料。この1000万はあっさり通過だろう」という見立て。

レースは15番テイオーサクセスが押してハナを切る。10番トウカイアストロが続き、1番人気の5番ポイントブランクもすぐさま3番手を確保。2番人気の14番リバータイキは中団、3番人気の11番サナシオンは後方。2角手前から1番ランドマーキュリーが脚を伸ばしてポイントブランクと併走する形に。向正面に入るとペースは落ち着き、3角を迎える。そのあたりからリバータイキ、サナシオンもエンジンを掛けなければいけないが、思うように脚を伸ばすことができない。そんな中、7番人気の2番メモリーシャルマンが後方から捲るように脚を伸ばしてくる。4角過ぎてポイントブランクが先頭に立つと、メモリーシャルマンも追撃して直線ではマッチレースの形に。結果、ポイントブランクがクビ差しのいで1着。その2頭から5馬身遅れてランドマーキュリーが3着。上位人気に支持されたサナシオンとリバータイキはそれぞれ4着、10着に終わった。この結果により、「馬連2-5、1090円」を的中。不動の人気馬からの勝負馬券でも相手次第では妙味のある好配当にありつけるという、弊社十八番の的中劇。直線はマッチレースとなっただけに最後まで安心安全の勝負鞍だった。

上記イチオシ鞍の小倉11R「和布刈特別」を筆頭に土曜日は複数の的中をお届けしたものの、日曜日は残念ながら勝負鞍において的中なし。予想部としては週イチオシと断じて提供した鞍をキッチリものにしているだけに文句を言われる筋合いはないはず、と考えるかもしれない。しかし、ここはあえて苦言を呈しておく。先週末で終了となった東京・京都開催全般を通じての指摘になるが、レース選択はともかく、提供する軸馬が余りにも面白くない。軽い言い方をすれば「このレースならこの馬だよね」という感じ。それでも結果的に的中している今はいい。しかし、どこかで流れが変わった時に一抹の不安が残る。闇雲に配当を追及して「安定的中」に対する会員様の信頼を裏切ることはできないのは百も承知。ただ、数ヶ月続く一連の流れを崩すのを恐れ、守りに入ってはいないだろうか。もう一歩踏み込んだ予想、そして買い目を熱望しておく。

開催替わりとなる今週末からは早くも春の大舞台の前哨戦がスタートする。この開催を待って大攻勢をかける陣営も少なくない。それらの中から選りすぐった勝負鞍をお届けする所存。引き続き楽しみにお待ちいただきたい。

2/15 2/16 2/17 2/18 2回京都5日6日目・1回小倉3日4日目・1回東京4日5日目

危なげない的中劇 ~日曜京都7R・4歳上500万下~

今週は東京競馬場で今年最初のG1「フェブラリーステークス」(ダート1600m)が行われる。出走予定馬を見てわかるとおり、関東馬はグランドシチー一頭。西高東低が当たり前となっている今の競馬だが、それにしてもひどい。競馬に西も東もないが、これでは競争意識が失われていくのではないか。戦う前に戦意喪失してしまうのではないか。関東の調教師の中には調教に工夫をこらしてなんとか強い馬をつくろうと努力をしている人もいるが、なかなか結果に結びついてこないのが現状。原因はいろいろ採り上げられているが、どうもそれに対する反応がかんばしくない。もっと危機感を持たなければ駄目だ。それこそ施行者であるJRAと一緒に取り組むようでないと先行きは暗いだろう。もうずいぶん前から、大手馬主はG1を狙うような素質馬は真っ先に関西の有力厩舎に入厩させてしまう。このままだとこのパターンは半永久的に続くだろう。ことダートに関しては、関東はもはや二軍的存在と言わざるを得ない。しっかりしてくれ、関東のホースマン。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都7R「4歳上500万下」・ダート1800m。弊社予想部が週イチオシと断じて自信を持って採り上げたひと鞍。軸馬として期待したのは1番人気に支持された1番ポレイアだった。

「前走は5着と久しぶりに馬券圏外となったが、牡馬相手だったために仕方がない。牝馬限定戦なら力上位だし崩れることはまずないだろう。新馬で負かした相手は、現在オープンで活躍中のエアハリファ。そのことからもこの馬の実力がわかる。レースぶりが堅実な反面、もうひと押しが足りないがそこは乗り替わってきた武豊の手腕に期待したい」という見立て。

レースは6番テイエムナデシコが予想通りハナを切る。8番ウインクルキラリがそれに続き、2番人気のシンワウォッカは5番タマモアルバと併走する形で3番手。1番人気の1番ポレイアと3番人気のメテオーリカは後方から。3角でポレイアが中団に押し上げると、メテオーリカはやや離され加減に。4角でシンワウォッカが先頭に立つと、そのすぐ後ろにポレイアもやってくる。直線に入れるとポレイアがシンワウォッカを楽に交わしてゴール。焦点は2着争いとなり、外からメテオーリカが脚を伸ばして来たものの、シンワウォッカにはクビ差及ばず、すんなり順当に決着。この結果により、「馬連1-9、330円」を見事に的中。配当面での物足りなさは残るものの、週イチオシ鞍と断じての的中という点では一定の評価はいただけるだろう。

先週に引き続き降雪の影響で波乱続出だった開催とはいえ、勝負鞍における的中は上記1本のみ。半数以上の鞍が難解だったなか、レース選定はいささかもブレていないからさほど不調という認識もない。そのことは提供を受けた会員の皆様が一番ご存知のはず。それで複数の的中をお届けできていないことは、ちょっとした「チグハグさ」や「ボタンの掛け違い」による結果と考える。会員の皆様がご自分の予想ではなかなか的中を獲りづらい週だったからこそ、結果を残さなければならなかっただけに、その点は大きな割引材料。予想部の面々は肝に銘じておいて欲しい。ただ、こういった翌週ほど反転攻勢が激しくなる傾向にあることもまた事実。不幸中の幸いというか、折しも今週末は弊社得意のダート重賞「フェブラリーステークス」が施行される。流れを変えるタイミングとしては絶好機といえるだろう。すでに現地からは勝負鞍、及び勝負馬に関する情報が次々に舞い込んでいる。通常以上のご期待を持って今週末をお待ちいただきたい。

2/8 2/9 2回京都3日4日目・1回小倉1日2日目

攻めの姿勢が感じられた先週末 ~土曜京都8R・4歳上500万下~

雪害に遭うと思い起こすのが、1978年1月22日に雪の中で行われた「日経新春杯」。その4コーナーに差しかかるところで名馬テンポイントは骨折し、尊い命を落とすことになった。そしてそのことが引き金となり、寒冷期は競馬をやめオフシーズンを設けるべき、という提案をしたりする人も出てきた。大川慶次郎氏ですら、寒冷期は宮崎あたりですべきだと言っていたくらいだ。じっさい、馬場の整備が今ほどきちんとされていなかった頃は、競馬場だけでなくトレセンでも冬場は事故が多かった。そのため、藤沢和雄調教師などは1月から2月半ばごろまで競走馬を出走させないほどだった。昨今は最新の機材を使って脚に優しい馬場づくりをしているからそんなこともないが、競馬人は基本的には馬体が固くなる冬場の競馬は好まない。東京新聞杯は降雪の影響で2月17日に代替開催されることになったが、出走を予定していた関西馬はこれから大変だ。いったん栗東に帰厩してコンディションを保たせ、再輸送で同レースへ向かう羽目になったのだから。そのことによって、微妙にコンディションを崩したりする馬が出るかもしれない。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都8R「4歳上500万下」・ダート1200m。このレースで軸馬として期待したのは最終的に2番人気に支持された13番ルベーゼドランジェだった。

「前走は二の脚の速さで先手を取り、直線軽く仕掛けて4馬身突き放した。ここは5カ月ぶりの出走になるが、順調に乗り込んで動きも前走以上。太目感はまったくなく、パワーアップした姿を見せている。勝ち味に遅いこのメンバーが相手なら、持ち前のスピードで圧倒できるだろう。素質と伸びシロを考えればここはあっさりと通過だ」という見立て。

レースは1番テイエムチャンスと13番ルベーゼドランジェがスタートで飛び出すが、外のルーベドランジェは控えて2番手に。4番アフターサンダーと7番ビップセレブアイは好位の4、5番手、1番人気の6番コランダムは中団。そのすぐあとに11番ローレルボルケーノ。ほぼその隊形のままレースは進み、4角過ぎるとルベーゼドランジェがテイエムチャンスを楽に交わし先頭に立つ。このまま楽勝かと思われたところにコランダムが外からグングン脚を伸ばし、2頭重なるようにゴール。結果、ルベーゼドランジェがハナ差だけしのいでいた。3着はその2頭から3馬身半離れてアフターサンダーが入線。この結果により、「3連複4-6-13、1470円」を見事に的中。回収率300%のプラス収支を計上。このレース、対抗1点目に推した1番人気の6番コランダムとのマッチレースになると読み切り、「馬券は2頭軸3連複流しの購入に絞って勝負」と最終判断を下したことによる好的中だった。

残念ながら、他の勝負鞍は今ひとつ煮え切らない結果となった開催2週目。「ちょっとしたボタンのかけ違い」のような結果が多く、お世辞にも好結果とは言えなかった。ただ、そんな中でも前週に指摘した「守りの姿勢」ではなく、「攻めの姿勢」が感じられる提供であったことは多少なりともプラス材料。こと先週だけで言えば単に「勝負に行って負けた」だけ。もちろん予想スタンスはブレることなく、その攻めの姿勢で行けばおのずと結果はついてくる。会員の方々には、安定的中に加え、爆発力のある的中をお届けすることをお約束するので、引き続き、勝負鞍候補目白しの今週末を楽しみにお待ちいただきたい。

2/1 2/1 1回東京・2回京都1日2日目

連日的中で無難に乗り切った開幕週 ~日曜京都12R・4歳上1000万下~

今週から小倉競馬が始まり、東京・京都との3場開催。重賞は東京で「東京新聞杯」(G3、芝1600m)が、京都で「きさらぎ賞」(G3、芝1800m)が行われる。東京新聞杯は東西のマイラーが出走を予定しており、その中には牝馬のヴィルシーナやホエールキャプチャの顔も見えて興味津々。一方、きさらぎ賞はクラシックを目指す馬たちによる争い。今のところトーセンスターダムとバンドワゴンに注目が集まっているが、伏兵馬も何頭かいて面白いレースになりそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都12R「4歳上1000万下」・ダート1800m。この日イチオシの勝負鞍として提供に踏み切ったひと鞍。軸馬として期待したのは1番人気となった10番スプリングシーズンだった。

「9か月半ぶりの前走では16キロ増の太目の馬体ながら、直線良く粘って2着。休養前に現オープンのスズカターボ相手に好勝負していた地力の高さを見せた。その後も反動はなく、いたって順調。デキは確実に上向いている。ここは同型馬との兼ね合いがカギとなるが、番手からでも競馬ができるので大丈夫だろう。叩き2戦目【1100】と実績があるのも強調材料。まず、勝ち負けになる」という見立て。

2番人気の12番タイセイバスターが気合をつけてハナに立つ。1番人気の10番スプリングシーズン、3番人気の8番ファシネートダイヤが並んで続き、4番人気の11番スぺクトロライトはその少し後ろの好位。5番人気の2番ニホンピロバロンは中団から。向こう正面半ばからファシネートダイヤが動いて、スプリングシーズンをフタをする形に。勝負どころでは早くも人気馬3頭の競馬となり、道中マイペースで進んだタイセイバスターが直線に入っても脚色衰えずそのまま逃げ切る。スプリングシーズンもファシネートダイヤを振り切ってよく追い上げたが1馬身4分の1差まで。そのまた1馬身4分の1差でファシネートダイヤ。すんなり、上位人気馬3頭で決まった。この結果により、「3連複8-10-12、400円」を1点目の大本線で的中。人気サイドでの決着となったが「ここは3連複2頭軸3連複のみで勝負」と断じての提供だったことから、しっかりとプラス収支を計上。配当面はともかく、その日イチオシ鞍となった最終レースでキッチリと的中をお届けできたことは一定の評価ができよう。

他にも、土曜京都10R「乙訓特別」ではで6番ルナフォンターナを信頼性の高い本命馬として抜擢。「馬連6-9、770円」を的中と、2開催場でレース数が少ないうえ、非常に難解だった開催開幕週もなんとか無難に乗り切った。とはいえ、辛口が身上の当コラムとしてひと言苦言を呈したい。昨年から長く続く好調さに任せて慢心はなかっただろうか。先週提供されたどの勝負鞍をとってもインパクトがなさすぎる。軸馬選定&対抗馬選択ともに無難なものばかり。無論その結論に至る過程においてプロの目が注がれていたことは100%認めるが、会員の方々が実際に目にするのは買い目だけ、ということを十分に意識する必要がある。そのあたりの再チェックを強く要請したい。

重箱の隅をつつけば上記のようにまだまだ改善の余地はあるが、ここ一番での「イチオシ鞍」の信頼度は引き続き高く、開催初週としてはマズマズのスタートをきった弊社アスコット。勝負鞍候補目白押しの今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。