2回中山・1回阪神・2回小倉1日・2日目

やられたら数倍にしてやり返す

春のG1シリーズに続く前哨戦が目白押しとなる2回中山・1回京都開催。その開幕週となる先週末、弊社アスコットシステムズは勝負鞍全敗という、あってはならない結果を出してしまった。何を置いても、まずはそのことについてお詫びさせていただきたい。弊社会員の皆さま、本当に申し訳ありませんでした。

中には軸馬の出遅れ。あるいは逃げを読んで軸とした馬(=騎手)の不可解な待機策など、不運、あるいは「憤懣やるかたなし」としか言いようのない不的中鞍もあった。しかし、それらを含めて全てが競馬ということ。ここで何かを言ったとしても、それらは全て言い訳にすぎない。良質な予想を提供することを生業とする競馬情報会社の矜持として、あえてここは無言を通すこととする。繰り返しになるが、今は本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。

勝負鞍こそ全敗となったが、重賞予想の方はキッチリと的中をお届けしている。日曜阪神11R「阪急杯」がその的中鞍。4番人気サンカルロを軸馬に据え「馬連2-15、1270円」の本線的中。『いい流れがこなかった』先週末における一筋の光明としてお伝えしておきたい。
さて、「やられたらその数倍にもしてやり返す」のが弊社の身上だ。お付き合いの長い会員の方なら先刻ご承知の通り、弊社が2週続けて悪い結果を出したことはない。もっとハッキリと表現すると、弊社アスコットシステムズは創業以来ただの一度も『2週連続勝負鞍不的中』を出したことはない。これは過去のこの欄を振り返っていただければ明白なこと。すぐに発覚する嘘偽りを記しても意味はない。正真正銘の真実だ。

弊社全スタッフが一丸となり、捲土重来を期す今週末の情報提供をご期待のうえお待ちいただきたい。

1回東京・2回京都7日・8日目

王道予想の勝利 ~土曜京都11R・山城S~

「天皇賞・春」へのステップレースのひとつとされる「ダイヤモンドS」は、コスモメドウ・コスモヘレノスという同馬主の4歳牡馬によるワンツー決着となった。以下キタサンアミーゴを挟んで出遅れたビートブラックが4着。そして5着ゲシュタルトという結果。無論この2頭とも4歳牡馬だ。4歳牡馬の強さはこれまで何度も強調してきたが、遂に長距離路線までも制圧した印象。短距離、マイル、中距離と各々の路線には既に多くのタレントが存在するこの世代。そして今回の長距離路線までも……、ということ。唯一残されたのはダート路線だが、それも「フェブラリーS」のバーディバーディの健闘ぶりを見ると時間の問題という感じ。時代は目まぐるしく変わっていく。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都11R「山城S」4歳上1600万下・芝1200m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気の2番カレンチャンだった。
『世代限定とはいえオープンで2着の実績があるカレンチャンが軸馬。強い4歳世代の、しかも今回と同じ京都1200mでクビ差2着だから高評価は当然のこと。全成績【3・2・1・1】、着外は桜花賞トライアル「フィリーズレビュー」のみという好素材。休み明け叩き良化歴然のここは当然の期待』という見立て。

好スタートを切った軸馬カレンチャンだが、6番アスターエンペラーがハナを主張してくるとスッと下げて2番手に控える。1番パッションローズが並び、以下14番レジェトウショウ、13番ビーチアイドルという順で3F通過34秒3の平均ペース。4コーナー手前で単独の2番手となったカレンチャンは、直線を向き残り300m地点で楽々とアスターエンペラーを捕らえて先頭に立つ。そしてその一瞬後にはググンという感じの再加速。瞬く間に後続を引き離してしまった。結果的には2馬身半差の大楽勝。準オープンではケタ違いのスピード能力を見せつけた。強い先行馬が強いレースをした際の典型となり、後方から差してきた8番ドリームバレンチノが2着を確保。3着12番タイガーストーン、4着9番メイショウカーターもカレンチャンの強さに助けられて差してきたクチ。この結果により「馬連2-8、660円」の的中。難解とされる準オープンの短距離戦をいとも容易く仕留めて見せた弊社予想部。奇をてらわない予想が功を奏したひと鞍と言えよう。

他にも『本日イチオシの勝負鞍』とした日曜東京6Rでは「馬連1-3、570円」を一点目の大本線にて的中と、最終週も抜群の安定感を示した予想部。またしても『的中してこその競馬。そして馬券』ということを証明して見せた。あとひとつ望まれるのは『破壊力』のみ。次開催ではその点を強く要望しておく。

最終週の的中鞍に話を戻すと、勝負鞍ではなかったものの土曜京都12Rにおいて馬連1-11、3790円の的中というクリーンヒットがあったことをお知らせしておく。
今週末開幕の2回中山・1回阪神開催からは、いよいよ春のG1の前哨戦がスタートする。それに連れて東西トレセンでは人馬ともに往来が激しくなってきた。勝負鞍候補が早くも浮上してきている。特に今週末は昨年も好配当をお届けした「アーリントンC」が施行されるが、今年も大いに期待していただきて構わない。いずれにせよ、開催替わりとなる今週末からの【中山・阪神開催】は得意の大舞台。これまでにも増して週末の情報提供を楽しみにお待ちいただきたい。

1回東京・2回京都5日・6日目・1回小倉7日・8日目

会心の軸馬選択 ~土曜京都10R・稲荷特別~

例年以上のメンバーが揃い注目を集めた「京都記念」は、1番人気に推された『遅咲きの大器』トゥザグローリーの快勝に終わった。レースは大方の予想通りセラフィックロンプの逃げで1000m通過61秒8のスローペース。そんな流れにもピタッと折り合っていたのがトゥザグローリー。好位3・4番手のインでジッと脚をタメる。3・4コーナー中間から外を回ってヒルノダムールが抜き去って行っても慌てず騒がず、という感じ。直線に入ってからユックリと外に持ち出して追撃態勢。鞍上のムチ一発で弾かれたような伸びを見せ、その一瞬後には交わして先頭。大外から猛追してきたメイショウベルーガを3/4馬身おさえて重賞2勝目のゴール。どうやら、ルーラーシップと並び最強世代のトップに立った印象。これでまだ成長途上というから恐れ入るばかり。ブエナビスタとの再戦が楽しみになった。ちなみにこの「京都記念」。弊社は5番人気のメイショウベルーガを軸馬に指名し、「馬連2-5、1120円&ワイド2-5、400円&ワイド2-12、400円」のトリプル的中を果たしている。買い目を極限まで絞っての天晴な的中劇であった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都10R「稲荷特別」4歳上1000万下・芝2000m
このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは3番人気となった7番フミノイマージンだった。

『前走後ひと息入れ、減っていた体がフックラと戻ってきたフミノイマージンが軸馬。1000万初戦で3馬身半差圧勝という実績がある格上馬。その後1年間の骨折休養があり昨年後半の4走は期待に反する走りだったが、ここまで立ち直ってくれば見逃す手はない。元々の能力はハッキリ一枚上。人気的に妙味ある今回が狙い目』という見立て。
レースは例によってテイエムシバスキーの逃げで1000m通過63秒5という超スローペース。以下12番ピノブラン、4番レジェンドブルーと続き、軸馬フミノイマージンも序盤は好位につけていた。しかし、向正面に入ると一気にレースが動く。出遅れて後方に待機していた6番サブコンシャスが大マクリ。連れて数頭が動き、フミノイマージンは内と外から抜かれて4コーナーは10番手という位置取り。手応え自体はあり余るほどだったが、前にも内にも外にも馬がいる展開で一見ピンチ。しかし、鞍上は当代きっての勝負師・藤田伸二。動じることなく前が開くまで我慢を決め込み、残り200m地点で僅かに開いた隙間にねじ込んでズバッと馬群を割ってきた。『胸のすく末脚』とはまさにこのこと。数秒のうちに前を行く馬たちを抜き去り、そして引き離していく。熾烈な2着争いを尻目に最後は1馬身半差の1着ゴール。内1番マナクーラ、外2番メイショウジンムの争いはクビ差で後者に軍配。この結果により「馬連2-7、1850円」の的中となった。この日のフミノイマージンの馬体重は+18キロの470キロ。『馬体回復』にいち早く着目した弊社予想部の『プロの目』が呼び込んだ好的中と言えよう。

他にも土曜東京7R「馬連6-8、1220円。また冒頭の「京都記念」など、なかなか「オイシイところ」を的確にヒットした先週末。勝負鞍に関しては、土曜日に的中が集中したことが惜しいと言えば惜しい。とはいえ勝負鞍における的中率は50%をキープ。そのあたりに一定の評価はいただけるものと自負している。ただし、会員の皆さまにすれば『欲を言えばキリがないこと』とは知りつつ何か言いたい。それが人情であろう。予想部には今週末以降の課題として「ダメ押しのもう一本」を要望しておく。
今週末のメインは「フェブラリーS」。言うまでもなく、ダートに特化した弊社が年明け最初の大一番と捉えるダートG1だ。当然のことだが、会員の皆さまならずとも、いやがうえにも期待は高まる。無論、弊社としてもひと味違う攻めどころをお見せする所存。他にも勝負鞍候補が目につく今週末の情報提供を楽しみにお待ちいただきたい。

1回東京・2回京都3日・4日目・1回小倉5日・6日目

全く危なげのない的中鞍 ~土曜東京12R・4歳上1000万下~

「きさらぎ賞」の通過ラップは3Fから35秒3-47秒7-60秒2~レース上がり47秒4-35秒4。スローに近い平均ペースと言うべきか、平均に近いスローペースと言うべきかは微妙なところだが、いずれにしろ「ちっとも速くない」ことは確か。にもかかわらず逃げたリキサンマックスと2番手メイショウナルトとの差は3コーナーでざっと10馬身。2番手と3番手との差も同程度あった。「これはまずい」と気がついて猛追態勢に入ったのはトーセンラーのデムーロだけ。以外オルフェーヴルの池添もウインバリアシオンの福永も、更にコティリオンの安藤勝もガッチリと手綱を絞っておさえていた。結果は皆さまご存知の通り。ここで何度も記してきたことだが、『日本のジョッキーは世界でも一流』などという認識は大間違い。本当にあの位置でOKと思っていたのなら、全員『ペース音痴』と言うしかない。「あの形では動けなかった」とは言わせない。現実に動いて行ったデムーロ=トーセンラーは差し切っているのだから。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京12R「4歳上1000万下」ダート1400m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気となった15番ギンザナイトだった。
『かなり低調なメンバー構成。ここなら近3走2・3・2着と常にV争いを演じているギンザナイトが軸馬。先行勝負の馬が多く差す同馬には絶好の展開&流れが予想されるし、休み明け叩きデキも確実に上昇ムード。4回コンビを組んで1・3・2・3着のこの鞍上とは相性抜群。今回もキッチリと差し込んでくる』という見立て。
レースは2番エースインザホールの逃げを8番ブルーソックスが追いかけ、3Fから35.1-47.3~レース上がり49.8-37.6という予想通りの速い流れになった。軸馬ギンザナイトは中団の少し前あたりを抜群の手応えで追走していく。そのすぐ後ろに5番ワーズワースがつけ、2番人気の9番ハンマープライスは出遅れて後方からのレースを強いられた。ほとんど馬順変わらず4コーナーから直線へ。内から外へ出してギンザナイトが追撃態勢に入る。連れてワーズワースも動いていくが、残り300m地点からはギンザナイトの独壇場。後続を置き去りにしてグングン伸び、アッと言う間に引き離す。最後は2着まで4馬身差の大楽勝となった。ゴール寸前内から4番タマモスクワートが際どく追い込んできたが、これをハナ差凌いでワーズワースが2着を死守。この結果により「馬連5-15、670円」の本線的中を果たした。軸馬の大楽勝→対抗馬2頭による2着争いという危なげのない的中鞍。3ケタ配当ではあったが、精度の高い情報をお届けできたものと自負している。

他にも『本日イチオシの勝負鞍』とした土曜京都11R「すばるS」馬連6-15、550円の一点目による大本線的中。更に勝負鞍ではなかったものの、日曜京都9R「宇治川特別」でも馬連11-12、1060円の的中と、随所で手堅く獲っていった。という印象の先週末。無論、配当的な物足りなさは100%認める。しかし、配当云々は的中を出しているからこそ言える言葉。たとえ100倍・1000倍の買い目があったとしても、まるで見せ場さえなければ「絵に描いた餅」でしかない。まずは的中ありき、という点で一応の評価はしておきたい。ただし、この結果で由などとは1%も思っていない。それは会員の皆さまであればなお更のことに違いない。今週末は『的中のその先にあるもの』を予想部には強く要望しておく。

いずれにせよ、年明け最初の大一番と認識する「フェブラリーS」まであと2週。その勝負鞍を余裕を持って迎えるためにも重要なのは今週末。多大なるご期待をお寄せいただきたい。