9/21 9/22 4回中山・4回阪神6日7日目

見立て通りの好配当的中劇 ~日曜阪神11R・神戸新聞杯~

今週から秋のGⅠシリーズに突入する。第一弾は『スプリンターズステークス』(中山、芝1200m)。王者ロードカナロアがGⅠ5連勝に挑むレースだ。しかし、外国馬の参戦がないため、何か物足りなく思える。スプリント部門の世界チャンピオンを決定するグローバルスプリントチャレンジの中に組み込まれているので、例年だと香港から1頭は顔を見せるのだが、今年はそれがないのだ。『スプリンターズステークス』の楽しみのひとつは、香港や豪州、シンガポールからやって来る優れたスプリンター(騸馬)の馬体を見ることだった。とにかく、ほとんどの馬が大きくてごついのである。2005年の優勝馬サイレントウィットネス(香港)が558キロ、2006年の優勝馬テイクオーバーターゲット(豪州)が518キロ、2010年の優勝馬ウルトラファンタジー(香港)が540キロというように。サラブレッドというと洗練されているイメージを持つものだが、およそこれらの馬からはそれが感じられない。しかし、走り出すと重戦車のような迫力で前に前にと進んで行く。騸馬の持つ、底知れないパワーに驚かされるのだ。こと馬券には関係ない部分とはいえ、レース観戦という面を考慮するとこういうタイプの馬が日本にもいてほしいものだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神11R「神戸新聞杯」芝2400m。弊社が軸馬として期待したのは7番人気マジェスティハーツだった。

「春先に比べトモがしっかりしてパワーアップ。弱点だった口向きの悪さも解消し、スムーズに走れるようにもなった。調教で併走した2頭を突き離したように、出来の方もここにきてグングン上昇。相手は強いが、折り合いに不安のなくなった今なら好勝負できる。馬券は当然エピファネイアとの2頭軸3連複勝負で問題なし」という見立て。

レースはヒルノドンカルロがハナを切ると思われたが、それを叩いてウインアルザスが逃げる。5Fのラップは59秒8。明らかに速い。その後ペースダウンするが、結局前に行ったこの2頭は4角で後続に呑み込まれてしまう。勝ったのは断然人気のエピファネイア。道中は中団の前目を進み、直線に入って馬なりのまま先頭に立つと、そのまま一杯に追うことなく2着に2馬身半の差をつけての完勝だった。2着争いで抜け出してきたのは、弊社が推したマジェスティハーツ。4角ではどん尻にいたが、森一騎手が追うごとにグングン伸びてきて、エピファネイアを除くすべての馬をつかまえて2着入線。この結果により「3連複4-10-15、2720円」の好配当的中。マジェスティハーツの上がりの脚は33秒6。他馬の上がりが34秒3以上だったことを思うと、末脚の凄さがわかる。馬を信じてゆっくりと行った森一騎手の騎乗ぶりもなかなかのものだった。本番は武豊騎手になるそうだが、さて、どのように乗るのか。いずれにしろ、弊社の見立て通りの的中劇だったといえよう。

今回斬った重賞「神戸新聞杯」の他にも、土曜中山9R「九十九里特別」、阪神10R「夕月特別」ではいずれも馬連的中。続く日曜阪神8R「3歳上500万下」ではサポートにてワイドダブル的中など随所に弊社らしく複数の的中をお届けした先週末。今週末は早くも開催最終週。G1「スプリンターズS」のみならず、勝負鞍候補を挙げ出せばキリがないほど。アスコットに出し惜しみなし。獲れるところは全て獲り尽くす所存。引き続き弊社からの提供のその時を楽しみにお待ちいただきたい。

9/14 9/15 9/17 4回中山・4回阪神3日4日5日目

有言実行の開幕ダッシュ ~土曜日中山8R・3歳上500万下~

「ローズステークス」(阪神、芝1800m)はどん尻にいたデニムアンドルビーが大外から追い込みを決めて制覇。1番人気に応えて、「秋華賞」へ王手を掛けた。スタートで大きく遅れた時は万事休す、と思われたが、そこから17頭を抜いてきたのだから恐れ入った。馬体重の14キロ増が象徴するように、ひと夏を越して大きく成長した様子。順調にいけば、本番でも有力だろう。ただし、重馬場に脚をとられて力を発揮できなかった馬もいるので、この結果が即、本番につながるとは考えづらい。本番を見据えて余裕づくりの馬が多かったように、これから大きく変わってくる馬もいそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山11R「ラジオ日本賞」ダート1800m。この日イチオシの勝負鞍として予想部が提供に踏み切ったひと鞍。弊社が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持されたベルシャザールだった。

「スケールの大きさ断然のベルシャザールが軸馬。言うまでもなく、一昨年のダービー3着馬で素材自体がここでは違う。ダート2戦目の前走を5馬身差で勝ったように、ダート適性も非常に高い。5歳になったが休養期間が長く、馬もまだまだ若々しい。ここは今後のためにも勝っておきたい鞍。必勝態勢でのぞむ」という見立て。

レースはドリームセイリングが果敢にハナを切って逃げる。メイショエバモアとナムラビクターがそれについていき、4番手にツクバコガネオー、グラッツィア。人気のベルシャザールとインカンテーションは並ぶように中団を進む。うまく流れに乗ったグラッツィアが4角で先頭に並びかけあっさり抜け出す。外目を徐々に押し上げてきたベルシャザールが粘るツクバコガネオーを直線中ほどで交わして2着。人気を分け合ったインカンテーションは内に詰まり気味で伸びを欠き、6着に終わった。この結果により「馬連6-10、2230円」の的中。このレース、連軸はインカンテーションかベルシャザールかの2択のレースではあったが、仕上がりを重視して軸馬選定した本社予想の勝利と言えよう。

他にも台風の影響により代替開催となった火曜阪神8R「3歳上500万下」ではサポートにて馬連&3連複のダブル的中をお届け。変則3日間開催で非常に難解なレースが多かったなか、きっちりと的中をお届けできたことは一定の評価をいただける内容ではある。とはいえ、不的中となった勝負鞍ではレース選定はともかく、軸馬選定に弊社らしからぬ面があったことも確か。好スタートを切ったこの中山・阪神開催で気の弛みがあったとは言わないが、予想部にはこれまで以上に精度の高い予想提供を心がけて欲しい。

いずれにしても、今週末は久々に重賞戦「オールカマー」にて勝負鞍提供を予定している。弊社においては年間数えても数鞍しかない「重賞勝負鞍」。それだけでもそれ相応の自信度での提供を予定していることは言うまでもない。いずれにせよ勝負どころが連続する今週末以降は楽しみにお待ちいただきたい。

9/7 9/8 4回中山・4回阪神1日2日目

有言実行の開幕ダッシュ ~土曜日中山8R・3歳上500万下~

サマーマイルシリーズの最終戦「京成杯オータムハンデ」(中山、芝1600m)は、戸崎騎手騎乗のエクセラントカーヴが4連勝で重賞初制覇を飾った。勝因は「この馬の競馬をすればと思っていた」と言うように、馬を信じて自分のレースに徹したこと。5F通過56秒7のハイラップで飛ばすルナのペースに惑わされることなく、レース中ほどまで馬群の中団にいて無理に動かなかったことが大きい。それが、直線での伸びにつながった。エクセランカーヴはこの勝利で「マイルチャンピオンシップ」(G1)に行くことが決まったが、今の充実ぶりをもってすればかなり楽しめそう。「1番人気は勝てない」というジンクスを破ることができなかったルナは、騎乗した横山和が言うようにどちらかというとコーナーが4つある千八向き。その舞台で見直したい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜日中山8R「3歳上500万下」ダート1800m。弊社が軸馬として期待したのは3番人気のコパノウィリアムだった。

「近走の成績は一息もここにきて復調気配濃厚。きっちりとローテーションを守って使ってきた成果が表われてきた。前走も左にモタれたぶん差を詰められなかったが、それは片ブリンカー着用で修正可能。相手関係も楽になった今回、スムーズに走ることができれば勝ち負け必至」という見立て。

レースは全馬スムーズにスタートを切り、軸馬コパノウィリアムはいつも通り中団やや後方の位置取り。そのまま隊列が決まり淡々とした流れで向こう正面へ。軸馬コパノウィリアムは3角手前からマクリ気味に早めに押し上げ、4角では先頭に立つ競馬。その後は後続を豪快に突き放して4馬身差の快勝。現級では力上位であることを見せつけた。2着にはコパノウィリアムのマクリに合わせてスパートしたアンルーリーがシルバーレイショウの追撃をハナ差しのいで入る。この結果により「馬連10-13、1680円」の的中。楽勝だった軸馬から2、3着争いはいずれも対抗馬だっただけに安心の好配当的中だったと言えよう。

他にも日曜阪神8R「3歳上500万下」ではサポートにて馬連&3連複のダブル的中をお届けし、先週ラストの勝負鞍となった日曜中山9R「木更津特別」でも軸馬が混戦を制し、馬連好配当的中。秋の中央開催開幕週となった先週末は、前回この場にて公言した通り、好配当連発にてスタートダッシュを決めた次第。

単なる堅調というだけでなく、随所に爆発力をお見せして上々の滑り出しをご覧に入れたアスコット。後はこの時期だけに重賞戦線において勝負鞍同様、『爆発力のある的中』をお見せするのみ。無論、それに関しても態勢を整えて秋のG1戦線を迎える所存。引き続き今週末以降の提供に多大なるご期待をお寄せいただきたい。

8/31 9/1 2回新潟・2回小倉11日12日目・4回函館5日6日目

開催替わりを機に猛反撃を期す ~日曜新潟12R・稲妻特別~

函館で行われた「札幌2歳ステークス」(函館、芝2000m)は、岩田騎乗のレッドリヴェールが直線での追い比べに勝って2連勝で重賞制覇を飾った。タイムオーバー馬がたくさん出る極悪馬場で行われたので今後の参考にはあまりできないが、勝ったレッドリヴェールがこういう馬場を苦にせず、我慢強い馬だということは確か。なにしろ、この2週であんな競馬をして勝利したのはこの馬だけ。その諦めずに前を追い掛けるスピリットには脱帽だ。2着のマイネグレヴィルも交わされてから渋太く粘っていた。この馬もいい勝負根性をしている。最後に一言。こういう馬場では外国のようにスクラッチ(直前取り消し)があってもいい。惨敗した馬たちにダメージが残ることが心配でならない。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜日新潟12R「稲妻特別」芝直線1000m。通常より自信度の高い勝負馬券として予想部が提供に踏み切ったひと鞍。軸馬として期待したのは4番人気となった大外17番枠のレモンチャンだった。

「ここ3戦連続してハナを切っているように、スタートを決めれば馬場のいいラチ沿いを必ず走れるハズ。そのアドバンテージを活かせればかなり粘れると見た。千直は初めてとなるが、陣営が『スピードがあるので千直は合いそう』と言っているように、不安よりも楽しみの方が大きい。調子の方も叩き3戦目で絶好」という見立て。

レースは見立て通り抜群のスタートを切ったレモンチャンがハナを切り、ラチ沿いを逃げる。残り2ハロンまでは持ったままの手応え。そこから追い出すと最後までしっかりと伸びて勝利した。2着には5番手から脚を伸ばしたアポロノカンザシがクビ差で入る。この結果により「馬連15-17、3390円」の的中。予想外に売れてしまったとはいえ、満足する結果が得られた。それにしても千直競馬はやはり外枠が断然有利。ファンもそれを良く知っていて、1、2着馬をしっかり4、5番人気に推していた。

他にも土曜新潟8R「3歳上500万下」ではサポートの妙で3連複を的中させ、日曜新潟10R「麒麟山特別」でもきっちり馬連的中と、ローカル開催最終週で随所に弊社らしさをお見せした弊社予想部。

ただ、このローカル開催全体を振り返ってみると、不的中となったレースにおいては明らかに提供レースの選択ミスが目立ち、『アスコットさんらしくない』という会員の方のご指摘が多かった。こういった言葉を皆様から頂けるのは、裏をかえせばそれだけ例年は結果を出してきたからこそとも言えるのだが、いずれにしろ諸手を挙げて喜んでいただけなかった開催。特にこの開催で目立ったのが「軸馬快勝→2着ヌケ」という実に歯痒いパターン。無論、忸怩たる思いは会員の皆様も我々も同じ。今ひとつ実を結ばない新潟・小倉・函館開催ではあったが、こういった状況が長く続かないのが弊社アスコットシステムズ。次々と打開策を講じることに加え、幸いなことに今週末は開催替わり。場所が替われば流れも変わる。必然的に結果も変わってくることは間違いない。競馬予想会社の意地と矜持をかけて事にあたっていく所存。まずは開幕週、引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。