4/22 4/23 ・2回東京1日2日目分・1回京都1日2日・1回福島5日6日分

弊社十八番のサポート力 ~土曜京都11R・京都グランドOP記念~

先週のマイラーズCは新装京都で最初の重賞。勝者は4角11番手から上がり最速で差し切ったシュネルマイスターだった。振り返れば、先週土曜日の芝コース全6鞍は逃げ・先行馬が4勝・複勝率67%をマークする前有利の馬場。実際、このマイラーズCも掲示板に先行勢が3頭残っているだけに、シュネルマイスターの強さは際立っていた。思えば、同馬の歯車が狂い始めたのは昨秋のこと。距離不足のスプリンターズSを筆頭に、以降は坂コース・海外遠征・不利などが原因で完全燃焼が続いていたから、2年半ぶりとなった京都開催には陣営の思い入れも大きかったはずだ。実際、今回は早めに栗東入りするなど輸送ケアも十分。そして戦前から想定された通り、スピードの生きる馬場はぴったりだったから格別の勝利だと言える。次戦予定の安田記念は、NHKマイルC以来となるタイトル獲得の絶好機だ。
また、敗れたとはいえ初のマイルでタイム差なし2着だったガイアフォースも立派のひと言。しかし安田記念に行くのであれば、京都よりさらに決め手が要求な東京コースへの対応力が求められる。そういう意味では、外枠から3着したソウルラッシュの方が本番での期待値が高いかもしれない。事実、手応え十分で直線を迎えた昨年の安田記念(13着)は、行く先々で進路を失っての悔しい敗戦であり、挽回の余地は十分にある。一方、破竹の3連勝で2番人気に支持されたジャスティンスカイは良いところなく9着惨敗。だが、鞍上が「持ち味を活かせなかった」と述べている通り見限るのは早計。こと、得意の東京に戻った場合は要警戒である。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都11R「京都グランドOP記念」ダ1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された1番サンライズアムールだった。

『ダートに転向後は〈4.0.0.1〉。しかも敗戦したのは久々で力んだ2走前だけで、まだ伸びシロも十分。特にここは先行馬が揃っており、4勝全てで最速上がりをマークする本馬にとっては強力な展開利が見込める。詰まった間隔だが、この中間の動きには硬さがなくいい意味で好調をキープ。川田騎手の連投も当然プラスだし、前走の楽勝はオープン級を思わせる内容だった。まだ底を見せていない大器であり、昇級でも勝ち負け必至』という見立て。

レースは外枠の14番サイクロトロン、15番ヤマトコウセイ、16番ワルツフォーランの3頭が好スタート。発馬で後手を踏んだ10番ドンフランキーだが、何が何でもハナに行く構えで、強引ながらコーナー手前で他馬をおさえて先頭を確保。激しい先行争いの影響で400m通過22秒6のハイペース。これにより馬群は先頭から最後方まで20馬身という縦長になった。
その隊列を整理すると、番手に14番サイクロトロン、その2馬身差に4番カセノダンサー、さらに2馬身差に軸馬1番サンライズアムールを含む3頭。そして人気の一角5番レッドゲイルは先頭から大きく離れた10番手で、直後に13番ピアシック、7番オーヴァーネクサス。8番リアンクールは最後方待機となった。
先手の10番ドンフランキーは800m通過45秒9という十八番のタフな流れを作り、直線へ向かっても手応えは十分。これを追いかけるのは、4番手から脚を伸ばす14番サイクロトロンと、軸馬1番サンライズアムールだけ。レースは地力勝負となり、残り400mになっても後方勢は脚を使えない状態だった。
勝負はこの時点で前3頭に限定される。だが、逃げる10番ドンフランキーと14番サイクロトロンは差が詰まらない。そこに軸馬1番サンライズアムールが猛攻を仕掛けた一方、残り200mになっても10番ドンフランキーの脚は衰えを知らず、そのまま押し切り態勢。焦点の2着争いは、渋太い14番サイクロトロンに軸馬1番サンライズアムールが詰め寄ったか、という場面でゴール。結果、ハイペースを見事に押し切った10番ドンフランキーが1着。懸命の粘りで凌いだ14番サイクロトロンが2着に入り、僅かの差で軸馬1番サンライズアムールが3着に入線した。

この結果により、「3連複1-10-14、1,230円」の的中をお届け。軸馬1番サンライズアムールが3着で馬連は逃したが、対抗ドンフランキーも展開次第では有力との判断で、3連複軸2頭流し(4点)の購入指示が奏功した格好である。上位人気3頭の決着ながら、それなりの配当を射止めたことには一定の評価をいただけるだろう。

さて、開催替わりの初週、しかも京都競馬場のこけら落としということもあり、力の入った週ではあったが、残念ながら先週の結果は芳しくはなかった。苦戦を強いられる要因となったのは、久々の晴天下かつ開催替わりというタイミングだろう。実際、騎手の戦略が読みづらい局面が多かったことは現実である。しかし、ここまで裏目に出る週は年間を通してそうそうあることではない、ということもまた事実。無論、反転攻勢は即座に可能であり、その備えも充分に整っているからどうぞご安心を。都合のいいことに、今週からは春G1の後半戦がスタートと挽回を期すには絶好のタイミングである。
なかでも注目はダービーTR「青葉賞」。当欄をご覧の方がご存知の通り、ここまで皐月賞を筆頭にアーリントンC、ニュージーランドTなどなど3歳重賞はハイアベレージを残しているから、その期待度は極めて高い。さらに、不本意な結果の次週に必ず反撃に転じてきた弊社の「伝統」も加味すれば、今週は大爆発の予感すらある。会員様におかれましては、改めて大きくご期待のうえで今週末の配信をお待ちいただきたい。

4/15 4/16 ・3回中山7日8日目分・2回阪神7日8日・1回福島3日4日分

目論み通りの展開 ~土曜阪神11R・アーリントンC~

G1ウイナーも重賞2勝馬も不在という異例の皐月賞は、キャリア3戦目のソールオリエンスの完勝で閉幕。終始後方を追走していたが、直線で外に持ち出すと一気に突き抜けて2着に1馬身1/4差をつける圧勝劇だった。当日は重馬場で他の騎手は前を意識。実際、1000m通過58秒5の前傾ラップであり、ソールオリエンスに有利に働いた部分はある。しかし、そもそも並みの馬にできる末脚(上がり35秒5は次位より0秒9速かった)ではないし、馬の能力を信じて後方待機を選択した横山武騎手の勝負勘も見事。同騎手は21年日本ダービーのエフフォーリアで悔しい思いをしているだけに、本番でのリベンジに期待したいところだ。果たして、このまま順当に無敗のダービー馬が誕生するのか、楽しみな存在である。
また、先行馬が総崩れの中で2着に踏ん張ったタスティエーラも立派。先々週も同じことを述べたが、普通の皐月賞なら勝っていた競馬だろう。特に気難しい面を抱える本馬にとっては、ハイペースでも崩れなかったことは大収穫だった。ファントムシーフも不運の落鉄がありながらの3着好走。正直、ルメール騎手でなければ、もっと負けていた可能性もある。こちらは叩いた効果が大きいはずで、本番での前進に期待したいところ。
終わってみれば、勝ち馬の強さだけが際立った皐月賞だが、クラシック戦線はまだ道半ば。この後にはソールオリエンスと同じキタサンブラック産駒のスキルヴィングなども控えているから、引き続き力関係を注視すべきだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神11R「アーリントンC」芝1600m。このレースで軸馬として期待したのは、最終的に2番人気に支持された1番ショーモンだった。

『軸馬ショーモンは、馬場への対応力や勝負根性が魅力の一頭。前走は、好スタートを決めると前半3ハロン34秒6のミドルペースを2番手で追走。直線では2着馬に前に出られて1馬身ほど離されてしまったが、なんとそこから差し返す根性を見せた。そもそも当時は4ヵ月の休み明けでプラス22キロの太め残りだったから、才能あってこその強い勝ち方だったといえる。当然、一度叩いた今回は上積みの期待大。実際、この中間はびっしり追われており、絞れた馬体はもちろん、追えばいくらでも弾けそうな気配も特筆レベルだ。また、500キロ超のパワータイプだけに、馬場が悪くなるのもプラス材料。もともと重賞3着の実績は十分だが、さらに成長した現在ならさらに前進』という見立て。

週末からの降雨で当日は重馬場。レースはバラついたスタートとなったが、最内の軸馬1番ショーモンが絶好の発馬。これに並びかけるのが2番ユリーシャ、4番セッション。先行3頭から2馬身ほど開いて6番オオバンブルマイ、外15番ランスオブサウンド、最内3番シルヴァ―デュークも差がなく追走。直後は人気の一角5番ナヴォーナを含む6、7頭が激しいポジション争いを繰り広げる団子状態。さらに後ろの動きも激しく、14番アイルシャインもポジションを押し上げ、前を行く集団に取り付く勢い。ここから1馬身差に11番オーシャンドライブ、13番ドクタードリトル、最後方の17番ヤクシマまで差がなく後方を進む。
先行争いに目を向けると、400mほど進んだあたりで2番ユリーシャが加速して単独先頭。だが行ったはいいものの、制御が効かず大逃げの展開に。軸馬1番ショーモンは当然これには付き合わず、2頭の差はみるみると開いて行く。逃げた2番ユリーシャは600m通過34秒1と重馬場にしてはオーバーペース。大きく離れた2番手追走の軸馬1番ショーモン以下はこれをその逃げを静観する。そして、1000m通過は57秒7。2番ユリーシャがペースを落とさないまま、レースは最後の直線へ。
この時点で、2番手を進む軸馬1番ショーモンと先頭の差は5馬身ほど。しかし、2番ユリーシャは序盤のペースが祟って徐々にペースダウン。これを目掛けて急追するのが内から3番シルヴァ―デューク、軸馬1番ショーモン、4番セッションの3頭だった。直線中盤に差し掛かり、止まりかけ寸前の2番ユリーシャを3頭が一気にパスすると、勝負はさらに激化。しのぎを削った3頭だったが、内の3番シルヴァ―デューク、外4番セッションがジリジリと抜け出し、軸馬1番ショーモンが後れをとる予想外の展開。さらに坂を上がると4番セッションが完全に抜け出し勝負あったに思えたが、大外から飛んできたのが6番オオバンブルマイ。ゴール直前での大接戦となるが、さらに予想外の出来事は続く。緊迫したこの争いに参戦してきたのは二枚腰で復活した軸馬1番のショーモン。3頭が横並びでのゴールとなったが、6番オオバンブルマイがアタマ差抜けて1着でゴール。2着は直線中盤で先に抜けた4番セッション。軸馬1番ショーモンは強烈な勝負根性を発揮したものの、クビ差届かずの3着だった。

この結果により、「3連複1-4-6、6,660円」の的中をお届け。単勝1番人気が4倍台という大混戦だったが、馬場への対応力や上積みを見込んでの指名が奏功した。何より、想定通りの勝負根性で差し返しを見せてくれたから、会心の的中だったといえる。
また、先週は日曜・中山11R皐月賞「3連複1-7-14、3,770円や、日曜・中山10R春雷S「3連複1-4-10、3,440円なども達成。こと、混戦と謳われる『3歳重賞』で土日連勝をお届けできたのは日頃の調査の賜物である。

さて、今週末はG1レースがひと休み。だが、東ではオークストライアル『フローラS・G2』、西ではいよいよ京都競馬場が新装オープンと話題には事欠かない。特に、高配当をお届けしている3歳重賞のフローラSは注目。リバティアイランド以外の3歳牝馬は現在も大混戦だけに、再びの高配当ヒットを望めるはずだ。また、約2年半ぶりの開催となる京都競馬場の傾向も興味深いところ。安全面への配慮により4コーナーの角度緩和、そして新たにエクイターフ(丈夫な野芝)を施した点など、随所に手が加えられている。果たして過去のデータは参考になるのか。弊社としてはすでにある程度の分析は済んでいるので、新装京都での的中にも引き続きご期待いただきたい。

4/8 4/9 ・3回中山5日6日目分・2回阪神5日6日・1回福島1日2日分

目論み通りの展開 ~日曜中山11R・京葉ステークス~

牝馬一冠目「桜花賞」は、単勝1.6倍という圧倒的支持を集めたリバティアイランドの圧勝劇だった。レースでは発馬から進まず終始後方で、4角でも16番手という常識的には絶望的なポジション。大観衆が待つスタンドからは悲鳴にも近い声が沸いたが、リバティアイランドの異次元の力が発揮されたのはまさにここから。川田騎手が外に持ち出して追い出すと、上がり32秒9(次位を0秒7も上回った)で前を行く15頭を一蹴。その衝撃は海外でも驚きをもって報じられるなど、歴史的なパフォーマンスで一冠目を制した。もちろん、鞍上の手腕も見事のひと言。遅いスタートでも一切焦らず、あくまでも馬のリズム重視。圧倒的な単勝支持率を考えると、並の心臓ではできないレース運びだろう。つまるところ、両者の信頼関係はもちろん、人馬それぞれの能力も抜きん出ていたということだ。
それだけに、2着のコナコーストは普通の年なら勝っていた競馬。残念ながら、3着ペリファーニアともども「生まれた年が悪かった」と言わざるを得ない。4着ハーパー、5着ドゥアイズに関しては、血統や走法から次戦オークスでの巻き返しに期待だろうか。無論、ときに急成長を見せるのがこの時期の3歳牝馬。引き続き新興勢力の台頭には警戒すべきだ。
なお、リバティアイランドの次戦予定は王道のオークス。クラブ馬だけにそれはわかっていたが……、いち競馬ファンとしては2007年ウオッカ以来の「牝馬によるダービー制覇」を夢見てしまう、そんな桜花賞だったのではないか。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山11R「京葉ステークス」ダ1200m。このレースで軸馬として期待したのは、最終的に2番人気に支持された8番テイエムトッキュウだった。

『オープン初戦だった前走も果敢に先行して2着と地力を証明。当時の勝ち馬スズカコテキタイとは同斤だったが、賞金別定の今回は1キロもらいと条件が好転する。特にここは先行勢が手薄であり、逃げたい本馬にとっては展開利も強力だ。いつも攻め駆けするタイプだが、この中間も前向きさがあって脚さばきも素軽く好気配をキープ。過去5年、本レースの4角先頭馬は「3-1-0-1」と好相性でもある。反撃必至』という見立て。

レースは外枠の2頭が好発を決めたが、内目から軸馬8番テイエムトッキュウ、4番カルネアサーダ2頭の勢いも目立つ。一瞬、先に出た2頭の先手争いに思われたが、テンのスピードに勝る軸馬8番テイエムトッキュウが制して、想定通り主導権を握った。番手はそのまま4番カルネアサーダ、1馬差に12番サイクロトロン。1番人気の13番スズカコテキタイはやや掛かり気味だったのを抑えると、徐々に後退。これを交わすように内から1番ジャスパーゴールド、2番サンライズホーク、3番レッドゲイル。ここから3馬身ほど離れて5番コパノマーキュリー、11番スリーグランド。さらに3馬身離れて10番クロジシジョーを含む3頭。最後方に6番イバルという隊列。
逃げた軸馬8番テイエムトッキュウは400m22秒5、600m33秒7で通過。馬群が縦長で一見飛ばしているように見えるが、リステッド競争であることを踏まえればペースは早くない。後続の押し上げもないままコーナーを先頭でスムーズに通過すると、レースは最後の直線へ。
軸馬8番テイエムトッキュウと後続との差はまだ3馬身。序盤の楽な展開も手伝って、その差が詰まるどころか逆に引き離す勢い。残り2ハロンを過ぎても一向に後続が迫る気配はなく、早々に軸馬8番テイエムトッキュウの勝利が決まる。
ここでカメラのピントは2着争いに移るが、終始番手を追走した4番カルネアサーダは脚色が苦しい様相。それを目がけて、後続馬群からは12番サイクロトロン、大外からは10番クロジシジョーが急追してくる。勝負は残り50m。ここで4番カルネアサーダが飲み込まれると、10番クロジシジョーが12番サイクロトロンを半馬身ほど交わして二番手を確保。結局、早々に勝利を決めた軸馬8番テイエムトッキュウが1着。2着に10番クロジシジョー、3着に渋太く脚を伸ばした12番サイクロトロンが入選した。

この結果により、「馬連8-10、2,590円」の的中をお届け。4連勝中の馬が2頭もいる混戦模様ではあったが、斤量差はもちろん、展開やコース適性で軸馬テイエムトッキュウが「断然優位」としたのは英断。弊社予想班の分析力を証明する的中劇となった。実際、先週は日曜・福島9R喜多方特別「3連複7-8-13、1,940円」の的中などなど、土日を通して好配当を複数お届けしている。

さて、今週末はいよいよ三冠クラシックの第一関門・皐月賞G1。今年は朝日杯FS・ホープフルSの両優勝馬が不在で混戦といわれているが、そもそも現3歳牡馬はレベル自体がやや懐疑的。仮に2歳G1馬が出走したとしても、混沌とした状況は変わらなかったはずだ。とはいえ、そんな時こそ弊社の出番。実際、昨年の皐月賞でも3連複4,190円をお届けしている通り、会員様の期待も大きい。なお、弊社の調査ではちょっとした穴馬の目星もついているので、今年は配当の方にも大きくご期待を。

4/1 4/2 ・3回中山3日4日目分・2回阪神3日4日分

復活を見極めた買い目 ~土曜中山12R・4歳上1勝クラス~

久々に青空の下で行われた「大阪杯G1」は、ドバイ開催の直後ということで戦前から混戦ムード。そんなか、悲願のG1制覇を果たしたのは2番人気のジャックドールだった。他で散々書かれているため詳細は省くが、この勝利に関しては馬の力はもちろん、鞍上・武豊騎手の手腕によるところも大きい。出たなりにじわっと先手を取る冷静さや、後続に脚を使わせるラップ構成など、その手綱捌きはいまだ健在だ。
勝ち馬はさておき、注目は2着のスターズオンアース。飛びが大きいだけに阪神・内回りは歓迎とはいえず、そもそも故障明けで2000mもやや距離不足の印象だった。また、レースでも発馬で後手、道中も絞められてポジションを下げるなど、スムーズだったジャックドールとは対照的なレース運び。それでも直線で34秒4の上がりでハナ差まで詰め寄るのだから、もはや強烈という他ない。現状、国内では最高クラスの牝馬という認識が必要だろう。
また、3着のダノンザキッドもさすが。前走・中山記念の不可解な凡走で人気を落としたが、2000mのG1ホースとして面目躍如の快走だった。一部の噂では、中山コースにトラウマ(中山の皐月賞を無理使いされた記憶が残っているとの意味らしい)があるというが、生き生きと変化し続ける競走馬に妙な先入観はご法度。この先も(危なっかしい気性さえケアできれば)、どんな条件でも侮れない存在である。かくして、散々混戦といわれた大阪杯も終わってみれば3着まで実績馬が独占。むしろ順当な決着にも感じる春の仁川決戦となった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山12R「4歳上1勝クラス」ダ1200m。このレースで軸馬として期待したのは、最終的に4番人気に支持された5番デュアルキャリアーだった。

『直近2戦は凡走したが、前走は距離、前々走は先行激化に泣かされたものであり、能力評価を落とす必要は一切ない。ここは立て直しを図ってしっかり乗り込んでいるし、負荷をかけた直前の南ウッド4ハロン50秒1、ラスト2ハロン11秒9-11秒7も高評価。大型馬で重め残りは心配だが、馬体はパンとして好感が持てる。昨秋の当舞台では好タイムで連続2着と地力は上位だし、2キロ減の鞍上も強力。押し切り濃厚』という見立て。

レースはバラついたスタート。比較的に好発だった外枠の馬を制して内から主張していくのは3番イカロス、軸馬5番デュアルキャリアーの2頭。前者がアッサリ下がったため、主導権を握ったのは軸馬5番デュアルキャリアーとなった。隊列はやや前掛かりで先行勢は団子状態。順をおって先頭から1馬身差に10番ヒロノゴウカイ、半馬身差に3番イカロス、11番ハジメテノチュウ。これに1馬身差で人気の12番スコラ―リを含む3頭までが先行集団。中団はバラついて15番リオンラファール、8番アヴァノス。差がなく1番人気の16番サクラファシナンテ、6番ムーヴなど。後方もバラッとして、追走に一杯の14番タイキマクスウェル、4馬身と大きく離れた最後方に1番イチゴキネンビという隊列。
主導権を取った軸馬5番デュアルキャリアーは400m22秒6、600m33秒8と軽快に飛ばし、離しながらの逃げを展開。その後もペース緩めることなく進み、後ろとの差を保ったまま3コーナーへ突入。すると差し勢も徐々に追い上げてくるが、前を行く軸馬5番デュアルキャリアーは依然として余裕の手応え。そのままコーナーを回ると、後続を1馬身ほど離したまま直線の攻防へ。
一気に抜け出しを図る軸馬5番デュアルキャリアーだが、番手追走の10番ヒロノゴウカイも負けていない。直線残り2ハロンでは完全に2頭が抜け出すマッチレースでこの2頭で決まりと思われたが、伸び悩んでいた後続勢から一気に頭角を現したのが6番ムーヴ。攻防を繰り広げた上位2頭の脚色が鈍ったことも手伝い、6番ムーヴがアッという間に差を詰める。ゴール板までもつれる際どい勝負だったが、アタマ差制して1着に入線したのは10番ヒロノゴウカイ。2着にギリギリしのぎ切った軸馬5番デュアルキャリアー。3着はハナ差およばずの6番ムーヴという順で入選した。

この結果により、「馬連5-10、6,110円・3連複5-6-10、12,200円」の的中をお届け。軸馬は近走惨敗が嫌われて当日は4番人気。だが、そもそも地力は最上位であり、立て直した効果を考えれば勝ち負け可能とジャッジした弊社予想班の判断は悪くない。特に、軸馬以外の能力が極めて接近しているとして、3連複も推したのは慧眼だろう。
さらに、重賞予想日曜・阪神11R大阪杯では◎ジャックドール「3連複9-11-13、8,980円&馬連9-11、830円」と、こちらもダブル的中を達成。先ほど述べた理由の通り、13番ダノンザキッド(10馬人気)は“不当に評価を下げている”として、当然ながらおさえていた。

さて、今週末からいよいよクラシック開幕。その初陣として、あいにくの早咲きで満開は望み薄も、才気あふれる若き牝馬が桜花賞に集結する。前評判では、暮れの阪神JFを1頭だけ違う走りで快勝したリバティアイランドが一強ムード。一方、今年は同馬を含む重賞ウイナーが10頭も揃っており、賞金ボーダーも1650万円と異例のシチュエーションである。好配当をお届けした先週末と同様、弊社では“一角崩し”の一頭でご期待に応えたい。
実際、前哨戦のフィリーズRでは【3連複2万4,760円】【馬連3,190円/ワイド1,450円】という的中をお届けしているだけに、会員様の期待は小さくない。そんな声にお応えするためにも、サクラ咲く買い目をご提示するので、レース当日の配信に多大なるご期待を。