4/8 4/9 ・3回中山5日6日目分・2回阪神5日6日・1回福島1日2日分

目論み通りの展開 ~日曜中山11R・京葉ステークス~

牝馬一冠目「桜花賞」は、単勝1.6倍という圧倒的支持を集めたリバティアイランドの圧勝劇だった。レースでは発馬から進まず終始後方で、4角でも16番手という常識的には絶望的なポジション。大観衆が待つスタンドからは悲鳴にも近い声が沸いたが、リバティアイランドの異次元の力が発揮されたのはまさにここから。川田騎手が外に持ち出して追い出すと、上がり32秒9(次位を0秒7も上回った)で前を行く15頭を一蹴。その衝撃は海外でも驚きをもって報じられるなど、歴史的なパフォーマンスで一冠目を制した。もちろん、鞍上の手腕も見事のひと言。遅いスタートでも一切焦らず、あくまでも馬のリズム重視。圧倒的な単勝支持率を考えると、並の心臓ではできないレース運びだろう。つまるところ、両者の信頼関係はもちろん、人馬それぞれの能力も抜きん出ていたということだ。
それだけに、2着のコナコーストは普通の年なら勝っていた競馬。残念ながら、3着ペリファーニアともども「生まれた年が悪かった」と言わざるを得ない。4着ハーパー、5着ドゥアイズに関しては、血統や走法から次戦オークスでの巻き返しに期待だろうか。無論、ときに急成長を見せるのがこの時期の3歳牝馬。引き続き新興勢力の台頭には警戒すべきだ。
なお、リバティアイランドの次戦予定は王道のオークス。クラブ馬だけにそれはわかっていたが……、いち競馬ファンとしては2007年ウオッカ以来の「牝馬によるダービー制覇」を夢見てしまう、そんな桜花賞だったのではないか。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山11R「京葉ステークス」ダ1200m。このレースで軸馬として期待したのは、最終的に2番人気に支持された8番テイエムトッキュウだった。

『オープン初戦だった前走も果敢に先行して2着と地力を証明。当時の勝ち馬スズカコテキタイとは同斤だったが、賞金別定の今回は1キロもらいと条件が好転する。特にここは先行勢が手薄であり、逃げたい本馬にとっては展開利も強力だ。いつも攻め駆けするタイプだが、この中間も前向きさがあって脚さばきも素軽く好気配をキープ。過去5年、本レースの4角先頭馬は「3-1-0-1」と好相性でもある。反撃必至』という見立て。

レースは外枠の2頭が好発を決めたが、内目から軸馬8番テイエムトッキュウ、4番カルネアサーダ2頭の勢いも目立つ。一瞬、先に出た2頭の先手争いに思われたが、テンのスピードに勝る軸馬8番テイエムトッキュウが制して、想定通り主導権を握った。番手はそのまま4番カルネアサーダ、1馬差に12番サイクロトロン。1番人気の13番スズカコテキタイはやや掛かり気味だったのを抑えると、徐々に後退。これを交わすように内から1番ジャスパーゴールド、2番サンライズホーク、3番レッドゲイル。ここから3馬身ほど離れて5番コパノマーキュリー、11番スリーグランド。さらに3馬身離れて10番クロジシジョーを含む3頭。最後方に6番イバルという隊列。
逃げた軸馬8番テイエムトッキュウは400m22秒5、600m33秒7で通過。馬群が縦長で一見飛ばしているように見えるが、リステッド競争であることを踏まえればペースは早くない。後続の押し上げもないままコーナーを先頭でスムーズに通過すると、レースは最後の直線へ。
軸馬8番テイエムトッキュウと後続との差はまだ3馬身。序盤の楽な展開も手伝って、その差が詰まるどころか逆に引き離す勢い。残り2ハロンを過ぎても一向に後続が迫る気配はなく、早々に軸馬8番テイエムトッキュウの勝利が決まる。
ここでカメラのピントは2着争いに移るが、終始番手を追走した4番カルネアサーダは脚色が苦しい様相。それを目がけて、後続馬群からは12番サイクロトロン、大外からは10番クロジシジョーが急追してくる。勝負は残り50m。ここで4番カルネアサーダが飲み込まれると、10番クロジシジョーが12番サイクロトロンを半馬身ほど交わして二番手を確保。結局、早々に勝利を決めた軸馬8番テイエムトッキュウが1着。2着に10番クロジシジョー、3着に渋太く脚を伸ばした12番サイクロトロンが入選した。

この結果により、「馬連8-10、2,590円」の的中をお届け。4連勝中の馬が2頭もいる混戦模様ではあったが、斤量差はもちろん、展開やコース適性で軸馬テイエムトッキュウが「断然優位」としたのは英断。弊社予想班の分析力を証明する的中劇となった。実際、先週は日曜・福島9R喜多方特別「3連複7-8-13、1,940円」の的中などなど、土日を通して好配当を複数お届けしている。

さて、今週末はいよいよ三冠クラシックの第一関門・皐月賞G1。今年は朝日杯FS・ホープフルSの両優勝馬が不在で混戦といわれているが、そもそも現3歳牡馬はレベル自体がやや懐疑的。仮に2歳G1馬が出走したとしても、混沌とした状況は変わらなかったはずだ。とはいえ、そんな時こそ弊社の出番。実際、昨年の皐月賞でも3連複4,190円をお届けしている通り、会員様の期待も大きい。なお、弊社の調査ではちょっとした穴馬の目星もついているので、今年は配当の方にも大きくご期待を。