6/26 6/27 3回東京7日8日目・3回阪神3日4日目・1回札幌5日6日目分

平場戦、未勝利戦こそ馬券の宝庫 ~日曜札幌8R・3歳以上1勝クラス~

言うまでもないことだが、「宝塚記念」も朝一番の未勝利戦も、一部例外こそあれど基本、馬券の控除率は一律25%だ。従ってどのレースを的中させたところで10倍は10倍。「宝塚記念」だから特別に12倍になるということはもちろん、ない。ならばより獲りやすいところで勝負する、それが馬券の鉄則。先週のハイライトは、「宝塚記念」の2時間前、日曜日午後の平場戦となった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜札幌8R「3歳以上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された1番ペイシャクェーサーだった。

『極めて小粒なローカル1勝クラスの平場戦。ここは昇級初戦の前走でスピード負けするどころか、抑えきれないくらいの抜群の行きっぷりを見せ、早め先頭で目標になれながらも難なく2着に力走したペイシャクェーサー。未勝利突破に7戦を要したが、2走前の未勝利戦を好位から楽に抜け出して好時計勝ちしたように使うごとに力を付けて、地力強化が顕著の一頭。前走も勝ち馬の決め手には屈したが、50キロの斤量の恩恵があったとはいえ、3着馬には3馬身半差。ダートで崩れたのはワンターンの東京マイルの一度のみだし、コーナー4つの舞台なら相当しぶといタイプだ。前走でメドを立て、クラス2戦目で牝馬限定戦と明らかに条件好転となるここは順当に勝機とみて軸馬とする』という見立て。

レースは9番シャルドネが好スタートからハナへ。その後ろの番手争いで13番メイショウカスガ、6番ベルゼール、11番マヤノローザ、そして軸馬1番ペイシャクェーサーが一団。向こう正面でようやく隊列が決まり、軸馬1番ペイシャクェーサーは最内枠を利して内目の好位3番手をガッチリキープ。その後もペースが緩むことなく、前半1000m通過61秒4のハイペース。縦長の隊列のまま3コーナーから4コーナーに入り、ほぼ馬順変わらぬまま直線へ。終始2番手で競馬を進めた13番メイショウカスガが先頭に立つと、これを目がけて軸馬1番ペイシャクェーサーがスパートを開始。脚色の差は歴然であっさり13番メイショウカスガを捕えるとあとは突き放す一方。ラスト50mの段階でほぼ独走状態となった軸馬1番ペイシャクェーサーが人気に応えて1着でゴール。焦点は2着争いに。早め先頭から粘る13番メイショウカスガがしぶとく粘るところに、大外から一気に追い込んできた7番トップザヒルが強襲。最後はハナ面を併せて横並びにゴールし、写真判定の結果、13番メイショウカスガが2着を死守。追い込んだ7番トップザヒルが3着惜敗。この結果により、「馬連1-13、1,530円」の的中。弊社が得意の人気馬から人気薄への組み合わせによる的中劇。そう強調できる的中配当ではないが、1番人気→5番人気の組み合わせでこの配当ならマズマズ納得のところ。ハナ差2着争いを演じた2頭はどちらも対抗指名馬。結果「良い方で決まった」的中鞍となった次第。

無論的中はこの1鞍だけではない。先週末の大トリとなったG1「宝塚記念」での的中はもちろんのこと、土曜東京6R・3歳未勝利でも「馬連2-16、350円&3連複1-2-16、680円」のダブル的中を手堅くお届け。大本線での的中と内容は全く危なげなし。確実な的中を生命線とする弊社にとってみれば、未勝利クラスのこの鞍も決して見逃すことはできなかった。

今週末からいよいよスタートする夏競馬。確かに出走馬の質は一枚落ちるが、冒頭に記した通り控除率は同じ25%。そして、馬券の勝負どころはむしろこれまで以上に増える。特に弊社が最も得意としているダート戦においては、勝負どころを多数用意している。春競馬の勢いそのままに突き進む弊社予想部に引き続き多大なるご期待を頂きたい。

6/19 6/20 3回東京5日6日目・3回阪神1日2日目・1回札幌3日4日目分

貴重なダブル的中鞍 ~日曜阪神9R・鷹取特別~

今週末に迫った前半戦最後のG1「宝塚記念」。このレースの中心はいわずもがな、昨年の「宝塚記念」&「有馬記念」と春秋グランプリ制覇を成し遂げ、グランプリ3連覇の偉業に臨む、断然のファン投票1位に選出されたクロノジェネシス。地力は言わずもがな、前走は海外G1でもクビ差2着に力走し、古馬になってからの充実振りには目を見張るものがある。先々を踏まえても様々な意味で主役はやはりこの馬。頭ひとつ抜けた感もあるが、おそらくクロノジェネシスと人気を二分する可能性が高いのが、デビューからここまで無傷の6連勝でG1「大阪杯」を制した4歳馬レイパパレ。前走は重馬場の巧拙の差もあっただろうが、それにしても強い勝ちっぷり。初の2200mや未対戦馬との力関係などまだ不透明な面は残るが、それらを難なくクリアしそうな雰囲気もある。G1ウィナーの仲間入りをしたが、ここが本当の意味での試金石となりそうだ。他馬は横一線の力関係で三番手評価が難解となった印象。前走「天皇賞・春」では初距離を克服し、3着に力走してみせたカレンブーケドール、同じく「天皇賞・春」は4着も良馬場で即巻き返し、地力の高さを示したアリストテレス、ムラ駆けも前走「大阪杯」で強豪相手に2着に割って入った昨年の「宝塚記念」3着馬のモズベッロ、長らく勝ち星から遠ざかっているが地力は侮れないキセキなど、伏兵陣も多士済々の顔触れ。更に前走で初重賞制覇を成し遂げ充実一途のユニコーンライオン、終い一手の脚質もここにきて安定感が増してきたカデナの参戦も興味深い。馬券的には絞り込んでの勝負となりそうなこの一戦。レース当日、弊社が導き出す結論を楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神9R「鷹取特別」ダ2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された15番アジャストザルートだった。

『戦績だけ見ればムラ駆け傾向に映るアジャストザルートだが、こと今回の阪神2000mに限定すれば、1勝クラス勝ちをはじめ、現級で3、2、4着と4戦して一度も崩れていないベストの舞台設定。その実績から前走では久々に1番人気に支持されたが、時計が速すぎたことに加え、決め手の差もあって4着まで。ただ、自身の持ち時計だけは走れているし、先着を許した他馬はどこに出ても勝ち負けできるクラス上位の力量馬。悲観する敗戦ではない。引き続き、得意の舞台で相手緩和。さらに鞍上も初騎乗だった前走で同馬の特性を把握しただけに、ここは勝ち上がりの絶好機。適性の高さを重視して軸馬に指名する』という見立て。

レースは外からスタートを決めた13番サトノエメラルドがスッとハナを主張。軸馬15番アジャストザルートも無理なく2番手で流れに乗る。差のない好位に14番ユウゲン、7番エブリワンブラック、10番グレートバローズあたりが追走。頭数の割に隊列はすんなり決まり、1000m通過61秒1の淡々としたミドルペース。3コーナー〜4コーナーにかけて徐々にピッチが上がり、絶好の手応えのまま直線に向いた軸馬15番アジャストザルートは4コーナー先頭から早めに追い出しを開始し、この動きに併せて後続各馬も追撃に入る。好位から早めに押し上げて2番手で直線に向いた7番エブリワンブラックが前を行く軸馬15番アジャストザルートに馬体を併せて追い比べに持ち込み、差されそうになりながらもしぶとく喰らい付く軸馬15番アジャストザルートと2頭横並びで後続を突き放して行く。最後はクビ差の接戦をモノにして7番エブリワンブラックが1着でゴール。軸馬15番アジャストザルートは2着惜敗。前2頭には溝をあけられたが、後方追走から捲り気味に進出を開始した1番クリノホノオがしぶとく脚を伸ばして3着入線。この結果により、「馬連7-15、1,390円&3連複1-7-15、1,910円」のダブル的中。『終い堅実なタイプも多く最終的に目標になる軸馬の脚質を考慮するとやはり3着は想定した方が無難。~3連複をおさえるのがベストと言えそうだ』としたことが好配当ダブル的中に結びついた。

微妙な天候&馬場状態となった先週末。残念ながら「軸馬完勝→対抗抜け」が2鞍もあり、勝負鞍における的中は今回斬った日曜阪神9Rのひと鞍のみ。前週の勢いにブレーキがかかってしまった格好だが、泣いても笑っても今週末が春の中央開催最終週。稼ぎどころと公言している7月以降の夏のローカル開催に弾みを付ける意味でも、今週末は即反転攻勢、皆さまが熱望する好配当連続的中を現実のものとする所存。そしてもちろん、大一番「宝塚記念」もお忘れなく。続々と勝負どころが控える今週末以降にご注目いただきたい。

6/12 6/13 3回東京・4回中京3日4日目・1回札幌1日2日目分

納得の好配当的中劇 ~土曜東京7R・3歳以上1勝クラス~

6月に入って今開催から新馬戦が始まり、早くも来年のクラシックへの歩みが始まった。これから新種牡馬の仔が続々登場してくるので、楽しみも多い。すでに2週を消化し、計10鞍の新馬戦が施行され、ディープインパクトやダイワメジャー、さらにキンシャサノキセキなど馴染みのある産駒もある意味順当に勝ち馬を出したが、今年の新種牡馬ドレイフォン、シルバーステート、アメリカンペイトリオットの産駒3頭がすでに勝ち上がり。特に米国産のドレイフォンとアメリカンペイトリオットの2頭が評判になっているようだ。もちろん、キタサンブラックを筆頭に、ワンアンドオンリー、イスラボニータ、ディーマジェスティ、ビッグアーサー、サトノアラジンなどの内国産新種牡馬も粒揃いなので負けてはない。ただ、飽和するサンデーサイレンス系やサンデーの血を含む牝馬に多く種付けされているというよりも、そうせざるを得ないことを踏まえると、海外から輸入した新種牡馬に期待がかかるのも納得のところ。いずれにしろ、これらの子供が出てきたら、先を占う意味でもしっかりと見ておくことが大事だ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京7R「3歳以上1勝クラス」ダ1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、上位拮抗のなか、最終的に1番人気に支持された9番アリエノールだった。

『昇級もダート変わりの前走を大楽勝で勝ち上がってきたアリエノールが軸馬。その前走は終始2番手で流れに乗り、直線で仕掛けられると瞬時に反応して後続をちぎるワンサイド勝ち。相手も楽だったとはいえ、同日一番の勝ち時計だったし、最後は流す余裕をみせての結果。まだキャリア2戦で若さはあるが牝馬同士なら1勝クラスでも通用するのは間違いない。420キロ前後の小柄な牝馬なだけにパワーが要求される中山のような深いダートだとどうかだが、ある程度スピードも必要な東京なら問題ないはず。前走同様、先行策から押し切りに期待』という見立て。

抜群のスタートを決めた軸馬9番アリエノールがそのまま先頭に立つが、芝からダートに入ったところで内から7番チェスナットロールがスッと抜けてハナに立って先導する形。軸馬9番アリエノールはそれを見る形の2番手に収まり、以下、5番フィナールショコラ、1番デルマガーネットと続き、先行集団を形成。後続を3馬身ほど離して単騎逃げを打った7番チェスナットロールが作ったペースは前半3F通過35秒1の速めの流れ。4コーナー手前から徐々に後続各馬が差を詰めるが、7番チェスナットロールは2馬身ほどリードを保ったまま直線へ。逃げ粘る7番チェスナットロールだが、さすがに早めに手綱が動いて脚色が鈍り出すところに、外から軸馬9番アリエノールが並びかけ、馬体を併せたところで満を持して追い出しを開始。その後は独壇場。一気に後続を突き放して先頭に立つとそのまま後続に差を詰められることなく1着でゴール。焦点は2着争いに。直線半ばでは11番ヴァシリエフスキーが2番手に浮上するも、これを目がけて外から6番マイコレット、内から5番フィナールショコラがジリジリと差を詰める。最後は3頭横並びでの入線となったが、一旦は差されながらもしぶとく脚を伸ばして盛り返した5番フィナールショコラが2着を確保。ハナ差3着に6番マイコレット、さらにハナ差4着に11番ヴァシリエフスキーの順。この結果により、「馬連5-9、2,430円」の的中。前週に引き続き、軸馬完勝、対抗馬で掲示板を独占。配当面でも納得の好配当的中劇となった。

無論的中はこの1鞍だけではない。他にも重賞「函館スプリントステークス」での3連複的中はもちろんのこと、勝負鞍においても日曜東京10R「夏至ステークス」の「馬連1-9、1,130円&ワイド1-9、630円のダブル的中をお届け。不的中となった勝負鞍においては痛恨の対抗抜け、そして軸馬3着と詰めの甘さを露呈する結果ではあったが、それでも土日を通じて安定した的中を量産し、軸馬においては【2・1・1・0】。あと少しだけ歯車が噛み合えばパーフェクト達成も現実味のある話だ。今週末、予想部にはより一層、精度を高めた勝負鞍の選定、そして軸馬選定に期待したい。

東京、札幌開催は2週残しているが、変則的にロングランとなった中京開催は先週末をもって終了。今週末からは短期間ながら舞台を阪神に移し、開催最終週にはグランプリG1「宝塚記念」が施行される。そして、その後は本格的な夏のローカル開催の開幕。再三お伝えしているが、弊社アスコットシステムズにとってドル箱のひとつがこの夏のローカル開催。7月以降での大爆発に向け、今開催残り2週は的中という結果のみならず、配当的にも妙味ある勝負鞍候補が各場に散りばめられている。大いなるご期待のうえ今週末の提供をお待ちいただきたい。

6/5 6/6 3回東京・4回中京1日2日目分

イチオシ鞍での的中劇 ~日曜東京7R・3歳以上1勝クラス~

春の東京G1シリーズも先週末の「安田記念」で終了。すでに番組的にはシーズン末期という印象で、一時のようなフルゲートのオンパレードという状況も去った。このあたりからローカル開催を挟み、秋競馬開幕まで馬券はお休みという方も少なくないようだ。スターホースも大多数は休養に入り「レース自体が面白くない」という声も度々耳にする。しかし、ちょっと待っていただきたい。それは我々プロの立場から見るとあまりにも勿体ない話。なぜなら、ここからこそが馬券の勝負どころなのだから。確かに下級条件の鞍数が多くなり、レース自体が面白いとは言わない。が、それと馬券的な妙味とは全く別の話。ハッキリ言って『よく知らない馬が走っていても、結果的に馬券が的中して払い戻しを手にすればOK』のはず。多くの『馬券プロ』たちはこの期間に大きく張って大儲けをしている。要するに、プロから見ると勝負できるレースが多くなる、ということ。弊社とお付き合いの長い会員の方ならそのことを誰よりもよくご存知のはず。もう一度言わせていただく。これからの時期、馬券を買わないなんて本当に勿体ない。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜東京7R「3歳以上1勝クラス」ダ1600m。ここで弊社予想部が不動の軸馬として期待したのは、抜けた1番人気に支持された10番ノーブルシルエットだった。

『本日イチオシの勝負鞍。明らかに斤量の恩恵がある3歳馬優位の一戦。中でも軸馬は質&組み合わせ共にハイレベルだった前走で3着に力走してみせたノーブルシルエット。その前走は前半から先行馬には厳しいハイペースとなり、4コーナー12番手以下の追い込み馬が6着まで上位を占めるなか、唯一、一頭だけ好位3番手から3着に粘ったのが同馬。ちなみに同様の位置取りだった1、2番手は9、14着。かなり強い競馬をしたのは間違いない。デビュー戦こそ明らかに太目残りの仕上がりで6着だったが、一戦ごとに馬体も締り、競馬も覚えて安定感が増して充実一途。馬場も不問で極端な乱ペースにさえならなければ信頼に足る存在だ』という見立て。

レースは内から3番レイニーデイが積極的にハナを主張するが、これに大外から好発を決めた16番アテンフェアリー、さらに互角のスタートを切った軸馬10番ノーブルシルエットの3頭が横並びでレースを引っ張る。離れた4番手に14番リンガスウォリアー、2番マイネルプリンチぺが続き、人気の一角13番ゴールドミーティアもこのあたり。結局、3番レイニーデイがハナを切って先導。前半3F通過34秒3のハイペース。勝負どころで各馬動きだし、直線入り口では3番レイニーデイと軸馬10番ノーブルシルエットの2頭が後続を突き放す。直線半ばでは逃げた3番レイニーデイの手応えが怪しくなり、これをほぼ馬なりのまま軸馬10番ノーブルシルエットが交わし去り先頭に立って追い出しを開始。ほぼこの時点でほぼセーフティーリードとなった軸馬10番ノーブルシルエットが3番レイニーデイを一気に突き放し、終始離れた4番手を追走していた14番リンガスウォリアーがジリジリと脚を伸ばすが、13番ゴールドミーティアが鋭く急追。軸馬10番ノーブルシルエットに3/4馬身差まで詰め寄ったところでゴール。1着軸馬10番ノーブルシルエット、2着13番ゴールドミーティア、3着14番リンガスウォリアーの順で入線。この結果により、「馬連10-13、670円」の的中。結果的に配当面での物足りなさはあるが、イチオシ鞍と断じて提供に踏み切ったこと、そして軸馬完勝、対抗馬で掲示板を独占したことからも見ていて安心安全の的中劇。日曜のこの鞍に大きく張り込んでいた方も多かったようだ。

微妙な天候&馬場状態となった先週末だが、他にも日曜東京9Rでは1番人気キタノインパクトからの勝負でこちらも手堅く馬連的中するなど、週を通じて2本の的中をお届け。ただ、クラス再編成初週とあって難解なレースが多かっただけに配当面を含め、全体的に精彩を欠いた週だったことは否めないが、そんな中でも「毎週末の安定的中」という点でブレることはなかった。右肩上がりに調子を上げる弊社のセオリー通り、開催2週目となる今週以降は更なる的中の上積みは時間の問題だろう。そして今週末からは東京・中京開催に加え、札幌開催がスタート。いよいよ本格的な夏のローカル開催の開幕となる。お付き合いの長い会員の方ならよくご存知の通り、弊社アスコットシステムズはこの時期を莫大な稼ぎどころとしてきた。「夏のローカルは馬券休み」という方も少なくないようだが、我々に言わせれば『もったいない』のひと言。むしろここからが大勝負、なのだ。手ぐすねを引いて待っていた夏競馬。まずはその入り口となる今週末を楽しみにお待ちいただきたい。

5/29 5/30 2回東京11日12日目・3回中京7日8日目分

開催替わりで反転攻勢 ~土曜中京6R・3歳1勝クラス~

先週末の「日本ダービー」ゴール前の熾烈な追い比べをハナ差制して勝利したのは4番人気シャフリヤールだった。「皐月賞」を回避し、別路線からの臨戦にもかかわらず、パーフェクトな騎乗をみせた鞍上福永ジョッキーのウデには今更ながら感服するしかない。シャフリヤールは強かった、そして鞍上福永ジョッキーはさすがと言うべき。それはそれでいい。この「ダービー」で改めて感じたのは競馬ファンの馬を見る目のレベルが上がってきたこと。クラシック第一弾「皐月賞」のレース内容&結果を考えるとエフフォーリアは現3歳世代ではアタマひとつ抜けた強さ。断然の1番人気に支持されたように、それは誰もが認めるところ。ただ、王道ローテでもある他の「皐月賞」組にて最上位人気馬が6番人気のヨーホーレイク。2~5番人気までが別路線組で、しかも実際にそのうち3頭が掲示板を確保し、上位入線を果たすという結果。なかでも2021年ダービー馬の称号を手にしたシャフリヤール。「皐月賞」こそ出走しなかったものの、「毎日杯」を勝利したれっきとした重賞ウイナーではあるが、それにしても、である。改めて競馬ファンの馬を見る目のレベルが上がってきたことを実感した次第。


それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京6R「3歳1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された9番キャリアリズムだった。

『チーク着用の前走で一変してみせたキャリアリズムが軸馬。その前走は発馬こそ速くはなかったが、二の脚で外枠からハナを切って主導権を握ると直線でも脚が鈍ることなく、後続を突き放す強い競馬。もちろん、未勝利クラスで相手関係もあるだろうが、道中は終始つつかれて絡まれ、決して楽な展開ではなかったなかでのワンサイド勝ちで持ち時計を3秒5も短縮。馬具効果で最後まで集中して走れたことが最大の勝因だろう。前走こそ逃げたが差す競馬もできるし、脚質に幅が出たことは大きな強み。レースに行っての集中力に課題を残しているだけに揉まれた際にどうかだが、前走からの上積みも見込めるだけに、昇級も即通用するとみて軸馬に指名する』という見立て。

積極的にハナを切ったのは内から2番トーホウスザク。同様に好発を決めてハナを切る勢いだった軸馬9番キャリアリズムだが、無理に競りかけることなくスッと2番手に控える。以下、10番ハイエストポイント、13番ゲンパチハマジ、4番アクイール、3番アーダレイと続き、前半1000m61秒5の緩みのない流れ。3コーナーあたりからグッとペースが上がり、4コーナーから直線では逃げしていた2番トーホウスザクの手応えが早々と怪しくなり、あっさり脱落。替わって楽な手応えのまま先頭に立ったのが軸馬9番キャリアリズム。直線半ばでは後続との差を広げてほぼセーフティーリード。後続各馬が伸びあぐねるなか、軸馬9番キャリアリズムに3/4馬身差まで詰め寄ったのが、中団から徐々にポジションを押し上げて最後まで脚色が鈍らなかった1番エイシンティップス。結果、1着9番キャリアリズム、2着1番エイシンティップスの順でゴールし、そこから3馬身差3着にはほぼ最後方から唯一、1頭だけ上がり36秒台をマークした14番キオネヴェリテが入線。この結果により、「馬連1-9、960円」の的中。事前に展開を読切っての的中劇。比較的注目度の低い裏開催のレースでこそ弊社の真骨頂。それを証明する鞍といえよう。

残念ながら先週の勝負鞍における的中は今回斬った土曜中京6Rの一本のみ。弊社らしからぬ少々精彩を欠く勝負が多々見受けられただけに、先週末の準パーフェクト的中と比較すると急失速した格好だが、幸い、今週末からは開催替わり。春の中央開催ラストとなる3回東京開催が開幕する。流れを引き戻すには格好のタイミングだろう。競馬の祭典「日本ダービー」こそ終わったものの、今開催にはまだまだ勝負どころが目白押し。いつもの繰り返しになるが、「レースに格はあっても馬券に格はなし」が弊社の基本姿勢。取れると判断すれば午後一番のレースでも情け容赦なく取りにいくので、開催替わりで反転攻勢を期す今週末の提供にご期待頂きたい。