3-1-3/2 2回中山・1回阪神1日2日・1回小倉11日12日目

危ない人気馬の条件とは 〜土曜小倉11R・早鞆特別〜

大変寂しいことに、先週にてJRA調教師8名が引退。今年は河内師や音無師など誰もが知る名伯楽が定年を迎えたとあって、競馬界全体が感謝の気持ちと名残惜しさに包まれた。一方で、新たな一歩を踏み出したのが新人ジョッキーの面々だ。
今年デビューの7名には、和田竜二騎手の子息となる陽希(はるき)騎手や、中央初の沖縄出身となる上里直汰(うえざと なおた)騎手を含む将来が楽しみなタレントが揃った。とはいえ、近年のJRAでは若手騎手による不祥事が度々起きていることもまた事実ではある。無論、25年デビューの彼らにはまったく責任のないこととはいえ、ファンが見て唸るような騎乗はもちろん、プロフェッショナルらしい振る舞いを期待したい。

さて、今週斬るのは土曜小倉11R「早鞆特別」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった4番アセレラシオンだった。

『着々と地力をつけており、前走がメドの立つ好内容。ハイペースを好位から進んで強気の早め先頭。それで0秒1差3着なら上出来。結果的にもうワンテンポ仕掛けを遅らせればアタマまであったはずだ。ここは先行手薄なメンバーだし、自身は意欲の小倉居残り連闘。小回り千七ベストで今度こそ』という見立て。

結論からいうと、当レースは小回りローカルらしい決着。前半900m通過56秒7というスローペースで進んだことにより、典型的な前残り競馬となった。勝利したのは、久しぶりに逃げの手から押し切った10番コブラ。2着は好位で進んだ軸馬4番アセレラシオンが確保すると、やはり番手から詰めた9番グランドセントラルが3着を守った。

この結果により、「馬連4-10、4,430円&3連複4-9-10、1万2,120円」の的中をお届け。軸馬選定もさることながら、展開推理もズバリの的中劇。実際に、人気していた2番クラウンシエンタ(1人気・4着)や15番パフ(2人気・5着)は「差し届かずの懸念あり」として、評価を下げていた。案の定、5番人気→6番人気→4番人気の決着により、またまた万馬券を配給。この一撃による回収率は優に500%を上回った。

さらに快進撃は続く。日曜小倉11R・関門橋Sでは◎6番ワイドアラジン(7番人気)から「3連複6-10-12、1万2,340円をずばり。こちらは最終週を迎えた小倉最終週の「荒れた馬場+スロー展開=前残り」を狙い撃った次第。また、日曜阪神11R・チューリップ賞では「3連複2-9-11、1万5,660円」の的中。こちらは2番クリノメイ(9番人気)や11番ウォーターガーベラ(7番人気)をおさえたことはもちろん、リニューアルオープンした阪神競馬場における最初の重賞だったことが大きい。なお、忘れずに記しておくと、この週は肝心の厳選勝負(4戦2勝)や新馬未勝利予想(2戦1勝)も水準以上の打率5割キープとなった。

前記のように競馬界が浮足立つ2回中山の開幕週だったが、蓋を開けてみれば先々週に続いての安定的中&高配量産となった弊社予想部。今年全体を通してみても、展開や馬場を完全に見極めていると感じる精度だった。
かねてより申し上げているように、現代競馬において重要なのは「能力比較」「展開」「トラックバイアス」。そこに「オッズ」という要素が加わることで、馬券の回収率が左右される。いまの予想部は前記4要素をバランスよくブレンドできているのだろう。実際、会員様の今年の資金は早くも潤沢となった。アスコット会員の皆様は、引き続き大船に乗ったつもりで配信をお待ちいただきたい。