7/20-7/21 2回福島・3回小倉7日8日・1回札幌1日2日目

順風満帆の夏競馬 〜日曜小倉6R・3歳未勝利戦〜

小倉で行われた先週の中京記念は5番人気のアルナシームが優勝。同馬は3年前の東京スポーツ杯2歳Sでラスト5ハロン57秒6というスピードを披露。勝ち馬イクイノックスのポテンシャルを引き出したことからも、将来が有望視されていた一頭だ。
とはいえ折り合いの難しさによる不安定さがあったことも事実。その転機となったのが今年5月・都大路Sからコンビを組む横山典弘騎手の存在だろう。馬のメンタルやリズムを一番に考えるベテランが気分よく走らせながら、それでいて勝ちを狙えるポジションをとれるように方向修正。同騎手の騎乗機会3度目、集大成となったのが今回の中京記念である。
レース後に担当の五十嵐助手が横山騎手に抱きついたシーンが印象深い。アルナシームの能力の高さを感じながらも、上手く噛み合わないもどかしさ。長きにわたる試行錯誤を経た末の勝利は格別だったはずだ。馬の能力はもちろん、ついに全力を引き出した陣営の手腕に惜しみない拍手を送りたい。

ここで会員様に改めてお知らせ。今週から始まる新潟開催では暑熱対策として、休止時間が設けられる。今後2週間は下記のタイムスケジュールに変更されるので、ご確認をいただきたい。

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◆2回新潟開催に伴う営業体制
1R  9時35分
5R  11時35分
↓(午前のレース終了で休止時間へ)
6R  15時10分(準メイン)
7R  15時45分(メイン)
12R 18時25分
※前日発売・払戻終了は現金では18時45分まで
※WIN5発売レース 〈1〉札幌9R→〈2〉札幌10R→〈3〉新潟6R→〈4〉札幌11R→〈5〉新潟7Rの順
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それでは本題へ、今週斬るのは日曜小倉6R「3歳未勝利戦」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった3番カフジテルビウムだった。

『渋った馬場にも対応した前走が高評価。斤量が3キロ軽い勝ち馬にこそ逃げ切られたが、自身も好位からキッチリ粘って連対を確保。その勝ち馬は次走1勝クラスでも連対した強敵だったこともポイントだ。この中間は素軽いフットワークで好調を維持しており、今回は先行馬が有利な小倉替わりと条件が大幅好転。輸送後もテンションを保っており鞍上連投もOK。買い要素揃った』という見立て。

レースは曇り空の稍重馬場。16頭立てでスタートすると、いきなり2番レーウィンが大きく出遅れてしまう。一方、綺麗に出た軸馬3番カフジテルビウムは3番手、好発からジワッと押していった5番のクアトロジャックが先頭を確保する。しかし、掛かり気味に追いかける9番タプファーアイが前に並びかけたことで一団は徐々にスピードを速めていく。
さらに向こう正面では、出遅れた2番レーウィンが最後方から先頭まで一気に追い上げる奇襲を敢行。これは未勝利戦としてはかなり特殊な流れであり、実際に、900m通過は54秒8という激流に。軸馬3番カフジテルビウムは好位の内でジッと機を伺っていたが…。
結局、奇襲に出た2番レーウィンがマクリ切って先頭でゴールイン。好位から伸ばした軸馬3番カフジテルビウムは2着を確保。中団から追い上げた1番メイショウマツリが3着に入線した。

この結果により、「馬連2-3、1,180円&3連複1-2-3、1,720円」の的中をお届け。向こう正面ではどうなることかと感じたが、終わってみればほぼ実力通りの決着。ハイペースから出入りの激しい競馬になったことでむしろ誤魔化しの利かないレースとなった。同レースは事前オッズも大混戦。一見難解なレースだったことも含め、高い評価のお声をいただいている。
他にもこの週は、土曜小倉11RテレQ杯「馬連7-10、1,620円&3連複2-7-10、4,360円や、前述の中京記念「馬連2-6、1,630円&3連複2-6-7、3,570円などなど、数々の回収鞍をお届けしている。

そして今週末は夏競馬佳境の札幌・新潟開催が開幕。絶好調で迎える稼ぎどころの勝負開催である。これら夏のローカル開催本番ともなると、普段は競馬などやらない『素人衆』には難解な鞍が多くなるもの。そのため「妙な売れ方」をするケースも少なくない。文字通りの“お客さん”を横目に、オイシイ思いをするのがプロ集団である我々であることは言うまでもないだろう。会員様におかれましては、引き続き大船に乗ったつもりで今週末を楽しみにお待ちいただきたい。