4/20-4/21 2回東京・3回京都1日2日・1回福島5日6日目

経験を活かした完勝劇 〜土曜東京2R・3歳未勝利〜

葉桜の新緑がまぶしくなった先週、競馬シーンも開催替わりを迎えた。宝塚記念まで続く東京・京都開催のはじまりである。なかでも注目を集めたのは日曜・京都のマイラーズCだろう。

前評判は2強。3年連続の参戦となる6歳ソウルラッシュは22年覇者(阪神開催)で、昨年も3着と好走。このレースとの相性は抜群といえる。対するセリフォスは昨年4戦して未勝利だったが、なんといってもマイルCS・G1の覇者。両者共にこのメンバーなら地力が抜けた存在とみられていた。

一方、気になったのが京都芝コースの状態だ。年始の冬開催はコンディションが悪いまま開催され、当時は多くの騎手が「緩い」と口を揃えていたのだ。その原因のひとつに挙げられたのは、改修に伴って植え替えた芝の「根づき」だ。そこから約2ヵ月でどれほど回復しているのか。答えからいえば、その心配は無用だった。土曜の芝1600m(2勝クラス)が1:32.1の高速決着。まさに絶好の芝コンディションである。

だが春の空模様はなんとも気まぐれ。マイラーズCの日曜は朝から小雨に見舞われ、ひとつ前の10Rでついに稍重発表に。こうなるとファンの決心もオッズも揺れ動いた。

そんな難しい一戦を勝ったのはソウルラッシュ。1番人気の期待に応える走りで重賞3勝目を手にした。1馬身3/4差の2着に2番人気セリフォス。終わってみれば前評判通りの決着である。しかし、興味深いのは配当の方だろう。前述の通り抜けた2頭の馬連配当が4.0倍で確定。馬場や天候に翻弄されたファン心理を表す配当だったような気がする。

そして、肝心の決着タイムは1分32秒5。雨の影響下で序盤600m・34秒1のペースは速く、実力がないと乗り越えられないレースだった。これを1、2着したソウルラッシュ、セリフォスはやはりトップクラスの存在。現状、マイル路線はこの2頭とナミュールを中心とする勢力図だといえる。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京2R「3歳未勝利」ダ1300m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった5番ジェットブレイクだった。

『前走は序盤に押していって中団を確保。キックバックを気にしてやや追走に戸惑ってはいたが、最後に決め手を発揮して2着とクラスにメドを立てた。成績が示すように使う毎に力をつけている点も強調したい。この中間はややモタれを見せたが、時計や気配自体は好調そのもの。前走を見る限りゴチャつく中山より広い東京の方が追走しやすいはずだし、決め手を活かせる長い直線も歓迎だ。クセを知る鞍上の連投もプラスであり、前進必至』という見立て。

レースは16頭立ての良馬場で、未勝利戦らしくバラついたスタート。結果的に、発馬から押していったこと、そして広い東京コースが軸馬5番ジェットブレイクに奏功した格好だ。前走から続投の内田騎手は砂被りを避ける戦法を選択。距離ロスを承知で外目の好位につけると、最後は前で粘る1番グランプリショットと3番フェレザを外から簡単にパスしてみせた。馬の地力を信じているからこその好騎乗Vだったといえる。

この結果により、「馬連1-5、2,040円&3連複1-3-5、9,950円」の的中をお届け。配当もさることながら、このレースで1番人気だったエイブラムスの気性を不安視したジャッジが素晴らしい。実際、エイブラムスは発馬でヨレて横の馬と接触。これで軸馬にポジションを譲ったことがアダとなり、5着に敗れている。3連複は惜しくも100倍を逃したが、危ない人気馬を避けての“準万馬券”は高評価だろう。開催替わりの土曜の一発目、それも十分過ぎるほどの回収劇となった。

他にもこの週は前述の日曜京都11RマイラーズCで「馬連3-14、400円&3連複3-9-14、2,070円を無難にヒット。さらに土曜福島11R福島牝馬では「馬連1-14、3,240円&3連複1-8-14、8,880円の長打を放つなど、随所で回収をお届けしている。

春の開催替わり。ハイシーズンの入り口となる先週を良い形で切り抜けた弊社予想部。今週末からはいよいよG1連戦が再開。最大の注目はその緒戦となる「天皇賞・春」だろう。なにより弊社では、有馬記念→日経新春杯→ダイヤモンドS→阪神大賞典と直近の長距離路線でパーフェクト的中を継続中。当然ながらその集大成こと今週の「天皇賞・春」は特別な勝負鞍のひとつとなる。無論、各路線の有力馬がこぞって登場するこの時期は、平場や未勝利戦にも勝負鞍候補が目白押し。会員様には引き続き「アツい」勝負をしていただくので、どうか腕を撫してお待ちいただきたい。