12/24 12/25 12/28 5回中山・6回阪神・7日8日9日目分

大団円で締めた大一番 ~日曜中山11R・有馬記念~

烏兎怱怱とはよく言ったもので、気がつけば12月28日の開催が終わり、2022年の中央競馬が閉幕した。今年も引き続き競馬シーンは活況で、平地のG1は24レース行われて、そのうち18レースで売り上げが前年比増。総売上も前年比105.3%(速報値)となり、2年連続の3兆円超えとなった。どのレースも昨日のことのようだが、改めて印象深いのは史上最多4頭の日本馬が挑んだ凱旋門賞。ただでさえ分の悪い馬場なのに、レース直前に大雨が降り出した時はがっくりと肩を落としたものである。初モノつながりでいえば、高松宮記念の丸田恭介騎手をはじめ、横山和生騎手、荻野極騎手、坂井瑠星騎手、石川裕紀人騎手など、今年だけで新たに5人がG1ジョッキーの仲間入りを果たしたことも興味深い。そのG1では、1番人気が15連敗(21年を含めると16連敗)というワースト記録を更新。裏を返せば、それだけトップホースや騎手の力量が拮抗してきたということだろう。実際、先日の2歳G1ホープフルSには王国ことノーザンファーム以外の生産馬が多数揃ってなんとフルゲートに。そして結果的に勝ったのがノーザンFの伏兵ドゥラエレーデ(14番人気)であり、ハナ差の写真判定に持ち込んだのが浦河の杵臼牧場のトップナイフであるから、なにやら新時代の到来を匂わせる出来事であった。
 このように、数字上でも難解だった22年の重賞レースだが、弊社では年始の中山金杯・3連複7,500円を皮切りに数々の的中をお届け。中でも馬券が極めて難しいと称される「酷暑期」において、中京記念、レパードS、関屋記念、札幌記念、キーンランドCなどの万馬券を含む高配当的中を続々とお届けできたことには大きな評価がいただけるだろう。また、記憶に新しいところでは、天皇賞・秋の3連単2万3,370円や、ジャパンCの3連単9,850円の的中は大反響であった。そのわけは、弊社の重賞予想で3連単を推奨することが極めて稀なうえに的中率が高く(22年の3連単推奨時の的中率は70%超)、どちらも競馬を代表するビッグレース、しかも自信度が高いと告知していたレースだったからだろう。手前ミソだが、22年も「ここぞの大勝負できっちり結果を出す」というアスコットらしさを随所でお見せできたと自負している。無論、23年はさらに「ここぞ」の的中を量産する所存であるから、是非ともご期待いただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山11R「有馬記念」芝2500m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、 1番人気に支持された9番イクイノックスだった。

スタートで1頭が大きく出遅れ。なんとそれが弊社の馬券の肝となる対抗評価の5番ジェラルディーナ。そしてもう一頭の対抗13番タイトルホルダーは想定通り先手を掌握。しかし、本来の他を寄せ付けない先行力は影を潜めており、弊社の会員様にとっては不安だらけの開幕となった。さて、主要馬で好位につけたのは、アルゼンチン共和国杯Vから臨む15番ブレークアップ、昨年2着の16番ディープボンドや菊花賞3着の10番ジャスティンパレス。その直後に連覇を狙う7番エフフォーリアと2番イズジョーノキセキがつけ、軸馬9番イクイノックスは中団。後方にはジャパンC覇者の6番ヴェラアズール、菊花賞2着の3番ボルドグフーシュ、そして出遅れた5番ジェラルディーナはなんと後ろから2番手。レースは依然として13番タイトルホルダーが率いて、5ハロン通過が1分01秒2とスローな流れ。その後も7ハロン1分26秒6、9ハロン1分50秒6と昨年に比べて楽なペースの中、レースが一気に動き出す。
まず番手にいた16番ディープボンドのアクションが大きくなって13番タイトルホルダーをまくりにかかる。しかし2頭とも往時の勢いがなく、後続を離すどころかジリジリと馬群に飲み込まれそうな手応え。そんな先行勢の攻防の外から1頭だけ尋常ではない手応えでまくってきたのが他でもない軸馬9番イクイノックスだった。4角を回りきる時点では13番タイトルホルダーがかろうじて先頭だったが、反応は他馬より明らかに劣勢。いざ直線を向いてCルメール騎手が気合いをつけると、軸馬9番イクイノックスは先行勢4頭ほどをいとも簡単にパス。それを追随する形で3番ボルドグフーシュも加速し、もう1、2着は決したと思われた瞬間、さらに後方から赤い帽子のサンデー勝負服が猛スピードやってきて、それが弊社の対抗5番ジェラルディーナだとわかる。しかし2番イズジョーノキセキが3番手で粘っており、かわせるかは微妙なタイミング。息をのむ3着争いを見つめる間に4万の観衆が待つスタンドがドッと沸き、勝者が早々に決まったことを知らせる。4コーナーの時点でわかっていたことだが、勝ったのは軸馬9番イクイノックス。2着には菊花賞に続いて鋭いまくりを決めた3番ボルドグフーシュ。そして、2番イズジョーノキセキをきっちりパスした5番ジェラルディーナが3着入選となった。

この結果により、「3連複3-5-9、2,520円」の的中をお届け。凱旋門の疲労残りが危惧された13番タイトルホルダーの不調は想定内だったが、軸馬9番イクイノックスとの一騎打ちと見ていた5番ジェラルディーナの出遅れには正直いって肝を冷やした。何が起きてもおかしくないのが競馬なのだが、そんな中でも的中を拾ってくるのは予想部のファインプレーだったといえる。
また、他でも厳選勝負鞍では水曜中山8R「3歳上1勝クラス」「3連複5-10-11、1,190円」の的中もお届け。さらに、年末恒例のサービス配信だった木曜大井9R「東京大賞典」「3連複2-5-6、970円」などの的中も納めた次第。

本年ラストの変則開催を振り返れば、兎にも角にも有馬記念という「ここぞの大一番」で結果をお届けできたことに尽きる。こと重賞においては年間を通じて高い的中率を維持し続けた弊社予想部。前述の通り3連単の推奨がほぼない中で、万馬券やそれに匹敵する高配当の的中数が例年よりはるかに増加。明くる2023年は更なる『安定性&爆発力』の配信を胸に精進させていただく所存である。まず手始めに年明け競馬初日となる1月5日(木)の「中山金杯」&「京都金杯」。弊社においては昨年3連複7,500円、一昨年も3連単6万4,390円など例年的中をお届けしてきたゲンの良い重賞なだけに、年始に弾みを付ける意味でもキッチリと獲る構えである。もちろん、弊社がここでレース名を告知するには、それだけ的中への根拠がある証拠。初日をキッチリ決めて2023年度も絶好のスタートを切るので、今年にも増してのご期待をお寄せいただきたい。切に、切にお願いさせていただく。

いずれにしても今年も一年、弊社アスコットディライトをご愛好いただき誠にありがとうございました。今年の中央競馬では観客動員もかなり回復し、わずかに平穏が戻ってきた印象がありますが、「新型コロナウィルス」は未だ予断を許さない状況です。皆様も何かしらの影響を受けての生活が続いていると存じますが、そんな中、弊社が予想業に邁進できるのもすべて会員の皆さまのおかげです。改めて、弊社を代表して心より御礼を申し上げます。それでは皆様、よいお年をお迎えください。

12/17 12/18 5回中山・6回阪神・6回中京5日6日目分

いざ総決算「有馬記念」へ ~日曜中京11R・コールドムーンS~

競馬に携わっていると時の流れの速さに驚かされるが、早くも暮れの風物詩ことG1「有馬記念」が直前に迫ってきた。出走馬をみると、まず一番に挙がるのが3歳世代最強といわれるイクイノックス。残念ながらクラシックは無冠に終わったが、前走の天皇賞・秋では錚々たる古馬勢を撃破。その後のジャパンカップを回避して、満を辞しての有馬参戦となる。対する古馬勢の大将格はもちろんタイトルフォルダー。凱旋門賞は国内ではあり得ないレベルの不良馬場に苦しめられ惨敗を期したものの、今年の天皇賞・春、宝塚記念で見せつけたパフォーマンスに疑いの余地はないだろう。現時点ではこの2強ムードもあるが、舞台は幾度となく波乱を演出してきた中山芝2500m。ライバルには十分な重賞実績を持つ馬や、勢いのある上がり馬など逆転候補も多士済々だけに油断は大敵だろう。そんな1年の総決算こと有馬記念に対する弊社の意気込みは並大抵のものではなく、今年も単なる勝負鞍ではない、激アツの大勝負鞍として提供を予定している。盤石の態勢でお届けする注目の一戦に多大なるご期待の上、提供までお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京11R「コールドムーンS」ダ1400m。このレースで軸馬として期待したのは、終始人気を集めていた1番人気の3番タイセイサムソンだった。

『久々をひと叩きしてデキ上昇に期待できるタイセイサムソンが軸馬。その前走は勝ち馬レモンポップに水をあけられたが自身は5ヵ月ぶりで良化途上の身。加えて昇級初戦という厳しいシチュエーションだったが、それでも2着を確保したのは地力の高さゆえ。500キロ超の大型馬だけに叩き2戦目の今回は上積み十分。実際、この中間は筋肉にメリハリがついて覇気も増すなど良化顕著だ。中京は初めてだが、左回り1400mには良績があり不安も少ない。乗り慣れた鞍上がわざわざ遠征してきたことも強調材料で、ここは前進必至』という見立て。

スタートは、10番トウカイエトワールが出遅れた以外は全馬まずまずの発馬。外からジワッと12番リフレイムが先手を主張したため、競りかける馬もおらず楽に先頭確保となった。直後には内から5番ヴァニラアイス、7番ナンヨ―アイボリー、11番グレートウォリア―が並び、そこへ軸馬3番タイセイサムソンも加わっての先行集団。中団も差はなく2番ゴールドパラディン、1馬身ほど開いて9番イモータルスモーク、14番ドウドウキリシマが並走。さらに1馬身差に13番ダイメイコリーダ。中団後方に1番クリノフラッシュ、掛かり気味に動いた4番サイモンハロルド、馬なりでポジションを上げて取り付いた16番ディサーニングが追走。この後ろはやや開き10番トウカイエトワール以下、8番メイショウオーパス、6番メイショウギガース、最後方に15番リプレーザという隊列。逃げた12番リフレイムは前半600mを35秒3とオープンにしてはかなりスローな流れ。3番リフレイムが自分のペースに落とし込んだ絶妙な展開となった。レースは淡々と流れ続けて、後続勢にも動きはなく隊列変わらず3番リフレイム先頭のまま直線へ入る。その先頭を目掛けて後続各馬も一斉に追い出しを開始するが、ここで3番リフレイムが外へヨレて差が詰まるという波乱の展開が発生。しかし、3番リフレイムは残り300mを切ると一転して立て直し、その後はグングンと加速。後続勢でこれに迫るのは最内5番のヴァニラアイス、11番グレートウォリア―、さらに後ろからジリジリと脚を伸ばす3番タイセイサムソン。勝負は4頭に絞られる白熱の展開へ。だが先頭の3番リフレイムは序盤の貯金が奏功して脚色が衰えるどころかさらに加速。残り200mを切ると後続を突き放していき、そのまま2着に3馬身の大差をつけて優々と1着で入線。注目は2着争いに移るが、最初に脚色に陰りが見えた5番ヴァニラアイスが脱落すると、11番グレートウォリア―、軸馬3番タイセイサムソン2頭の勝負へ。ゴール直前までもつれる接戦となったが、最後は地力に勝る軸馬3番タイセイサムソンがクビ差凌いで2着を確保。3着には11番グレートウォリア―が入線した。

この結果により、「馬連3-12、720円&3連複3-11-12、1,830円」のダブル的中をお届け。サポートメールにて、対抗1点目11番グレートウォリア―の馬券圏内は有力と見て2頭軸3連複(4点購入)を推奨。買い目を絞ったことが奏功し、人気サイドの決着ながら好配当をお届けできた次第。

また、他でも重賞予想では日曜阪神11R「朝日杯FS」「馬連2-12、550円&3連複2-12-14、1,280円」とこのレースもダブル的中。配当的には物足りないが、2番ドルチェモアを「堅軸」として相手も絞った提供だけにこちらも納得の払い戻しとなった。さらに、急遽提供に踏み切った日曜中山10R「北総ステークス」「馬連5-6、910円」など、新馬未勝利戦の的中を含めると日曜日は5戦4勝の固め打ち。先週の当欄でお伝えした「有馬前の資金調達を名目とした勝負鞍を多数スタンバイ」との公言を果たし、良い流れのまま年末を迎える結果となった。

さて、長く続いたG1戦もいよいよ今週末の有馬記念と、水曜日のホープフルSを残すのみ。まずは、競馬ファン大注目の有馬記念。同レースにおいては、これまでも幾多の的中をお届けしているゲンのいいレースであることに加え、事前調査でも例年を超える有力情報が集まるなど順調に推移している。実際、弊社会員様からのお問い合わせ内容も「いよいよ有馬」と盛り上がりも最高潮となってきた。当然ながら弊社もその声にお応えする構えである。どうか、アスコットが総力を挙げて獲りにいく「総決算・有馬記念」に引き続き多大なるご期待をお願いします。

12/10 12/11 5回中山・6回阪神・6回中京3日4日目分

本線的中の連打で大きな見返り ~日曜中山11R・カペラステークス~

先週は来年の牝馬クラシック戦線を占う意味でも注目を集めた阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)が施行された。若干の混戦も想定されたレースだったが、勝利を飾ったのは川田騎手が騎乗したリバティアイランド。前走のアルテミスSは脚を余して2着しており、ポテンシャルの高さを評価されて単勝2.6倍の1番人気に支持された。レースでは、前回の反省を活かして中団で流れに乗り、直線で抜け出すとアッという間に後続を引き離して2着に2馬身1/2差の圧勝劇。これにより、今年のG1で2頭目となる1番人気の勝利となった。ただ、久しぶりの順当決着かと思いきや、2着シンリョクカ(12番人気)、3着ドゥアイズ(10番人気)と低評価の伏兵が激走。特に、シンリョクカと同じ過去の1戦1勝馬は〈0.0.1.13〉と苦戦を強いられていただけにマークが薄くなったのは仕方ないところか。また、3着ドゥアイズはオープン昇級後2戦2連対と悲観する戦績ではなかったが、ドゥーラやモリアーナに負けていたことで勝負付けが済んだ印象を持たれた。結果的にリバティアイランドの強さが際立ったが、多くの馬が初のフルゲートでポジション取りに苦労していたし、また出遅れて能力を発揮できずに終わったパターンも多々見られた。その点を踏まえれば、勝負付けが済んだと断定するのは時期尚早だといえる。来年のクラシックの中心にリバティアイランドがいることは否定しないが、この先、他のライバルがどんな成長を遂げて本番に名乗りを上げるのか、注目して見守っていきたい。

話は変わるが、今週末は同じ阪神コースで2歳牡馬のマイル決戦・朝日杯フューチュリティSが施行される。戦前の予想はまたしても川田騎手騎乗のダノンタッチダウンが人気を集めそうだ。前走デイリー杯2歳Sはここを見据えた仕上げだったが、前有利の展開を1頭だけ別次元(上がり2位を0秒9上回る33秒1)の末脚で2着まで押し上げたのだから負けて強しの内容だった。当然、現時点で有力候補の1角だが、メンバーを見渡すとスピードに特化した馬や、前走からの伸びシロ豊かな馬など逆転候補も多士済々。特に今回は展開がキモになりそうなだけに、陣営の戦略も含めてより精査をしていく必要がありそうだ。無論、様々なケースを想定している弊社では、順調にリサーチを進行中である。難解な一戦こそ弊社の力が試されるわけで、当日の最終ジャッジに是非ご注目いただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山11R「カペラステークス」ダ1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された 1番リュウノユキナだった。

『JRAの短距離ダート重賞ラストマッチ。新興勢力の台頭が目覚ましいダート戦線だが、JBCスプリントの上位4頭はすべて6歳以上。短距離界は依然としてベテラン勢が頑張っている。その代表格である軸馬リュウノユキナは安定感が売りだ。前走・JBCスプリントは淡々とした流れで逃げた勝ち馬がかなり有利な状況。前々走は不良馬場で前残りと不運が重なったが、それでも両レースとも2着は確保した。そもそも今年5戦は2着4回、3着1回と抜群の安定性。それは常に水準以上のコンディションに持ってこれることを示しているが、この中間の調整も文句ナシで1週前の坂路、今週のウッドと好調教を連発。7歳という年齢を感じさせない気力をアピールしている。今回は近2走の取りこぼしを教訓としてブリンカー着用というのも強調材料で、実際にいい意味で馬がピリッとしてきた。昨年の本レースは僅差の2着だったが、先行馬が多く揃った今年は持ち前の自在性が生きる公算が大。念願となる中央タイトルの大チャンス』という見立て。

ほぼ互角のスタートのなかで、軸馬1番リュウノユキナ、11番アティードがやや遅れる。先行争いは外から14番カルネアサーダがおっつけながら前を伺うが、主導権争いは簡単に決まらず、5番ハコダテブショウ、8番ヤマトコウセイ、10番ヒロシゲゴールドの3頭が横並びで追い掛け、直後に内から2番シンシティ、3番ジャスティンも加わって6頭の主導権争いとなる。ただ、想定ほど激しい争いにはならず、5番ハコダテブショウがジリジリと前に出て主導権を確保。先行集団から2馬身ほど開いた中団前にポジションを回復した軸馬1番リュウノユキナ、15番ピンシャン、4番ジャスパープリンス、13番オメガレインボーの順で中団を形成。そこから3馬身ほど離れた先頭に6番リメイクがいて、以下バラッとした形で9番クロジシジョー、12番オーヴァーネクサス、最後方に7番エアアルマスという隊列。5番ハコダテブショウは前半600mを32秒2、中盤800mを43秒7で通過するハイペース。そのため1200mの割に縦長の展開となる。道中で動きもなく速い流れのまま4コーナーに差し掛かると中団で構えていた馬が徐々に進出。逃げ込みを図る5番ハコダテブショウに番手追走の8番ヤマトコウセイ、3番ジャスティンが襲い掛かると後続も一斉に追い出しを開始する。残り200mをきると逃げたハコダテブショウが一杯となり、変わって先頭に出たのは3番ジャスティン。それを各馬が懸命に追いかけるが、しかし、6番リメイクが大外から「切り裂くような豪脚」で文字通りアッという間に差し切り。残り100m少々を残して後続に4馬身差をつける圧勝劇を演じた。注目の2着争いは、粘る3番ジャスティンを目掛けて6頭が諦めずに追い続ける展開。その中でジリジリと脚を伸ばしてきたのが軸馬1番リュウノユキナだった。2頭の争いはゴール直前までもつれたが、最後は地力に優れる1番リュウノユキナがアタマ差制して2着を確保。3着は5番ジャスティンが入線となった。

この結果により、「馬連1-6、1,000円&3連複1-3-6、2,800円」のダブル的中をお届け。軸馬がスタートで後手を踏み苦しい競馬にはなったが、終わってみれば無事に2着を確保。馬連を3点に絞り、1点目の大本線だっただけに十分な払い戻しとなった。
また、他でも厳選勝負鞍では日曜阪神10R「竹田城ステークス」「馬連2-10、370円」の的中もお届け。配当的には物足りないが、こちらも大本線での的中。さらに、好調の新馬未勝利予想では土日を通じて連勝し、いずれも提供1点目で大本線での的中となった。軸馬と対抗馬の力関係を明確に把握しているからこその結果であると付け加えておく。
さて、師走に入っていよいよ有馬記念の足音も近づいてきた。登録メンバーにはファン投票上位の1位のタイトルフォルダー、2位エフフォーリア、3位イクイノックスなども名を連ねており、否が応でも盛り上がってくる。弊社もこの大一番では数々の的中をお届けしており、当然ながら今年の下調べも手応え十分。だが、その本番に大きく張り込むための軍資金を調達することもまた重要だろう。というわけで、今週末の弊社では、有馬記念前の資金調達を名目とした勝負鞍を多数スタンバイ。昨年末を体験した会員様はご存知の通り、年末のアスコットからは目が離せない、とハッキリ念を押しておく。どうか皆様、引き続き多大なるご期待をお願いします。

12/3 12/4 5回中山・6回阪神・6回中京1日2日目分

難解な週もラストで締める ~日曜阪神10R・逆瀬川ステークス~

先週は大きな注目を集めた中央ダートの総決算チャンピオンズC(G1)が施行された。結果はジュンライトボルトがG1初勝利。ダート転向後わずか4戦目での戴冠だけに驚きもあったが、同時にテーオーケインズが4着と馬券の対象にならなかった衝撃も大きかったことだろう。最終的にテーオーケインズの単勝は1.5倍。しかも前年より近走内容や中間の調整も順調となれば多くの専門家も含め、同馬の敗戦ましてや4着に沈むなど想像すらしていなかったはず。レース自体もスタートこそほんの少し遅く感じた程度で直線入り口まではこの馬らしい堂々とした競馬。直線を向いた段階で多くの方が「やっぱり楽勝か」と思ったはずだが、ラスト1ハロンで想定外の事が起こる。苦しくなり左手前になると内へモタれて伸びを欠き、目前を行く3歳馬すら交わせなかった。先週の当欄でも「こんなときこそ波乱が起きるのも競馬の常」とお伝えしたが、まさにその通りの結果となった。競馬の難しさや絶対がないことを改めて思い知らされる今年のチャンピオンズC(G1)であった。
話は変わるが、今週末は2歳牝馬の頂上決戦・阪神ジュベナイルF。アルテミスSの1、2着馬ラヴェル、リバティアイランドや札幌2歳Sのドゥーラが上位人気となりそうだ。特にアルテミスSは近年ローテのトレンドとなっており、今年は時計も優秀だった。敢えてケチをつけるのであれば、ラヴェルは発馬に難を抱えているし、リバティアイランドも前で捌けるタイプとは言い難いことあたり。また、共通点として少頭数の競馬しか経験していないことも挙げられる。フルゲートが確定している今回は、そういった「弱点」についても慎重に検討する必要がありそうだ。無論、様々なケースを想定している弊社では、順調に調査を進行中であり、当然、勝負鞍候補のひとつ。難解な一戦こそ弊社の力が試されると腕を撫しているだけに、当日の最終ジャッジに是非ご注目いただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神10R「逆瀬川ステークス」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に2番人気に支持された 7番ストーリアだった。

『ハンデ戦で高性能な3歳馬も揃ったが、自己条件ならストーリアの優位は動かない。同馬の安定性は顕著で、全7戦で馬券圏外となったのは前走の「秋華賞」のみ。それも1角で挟まれる不利がありながらの0秒4差と着順以上の内容だった。すでに未勝利からの3連勝でポテンシャルを証明しており、ハンデ53キロもあからさまに有利に映る。堅実な末脚も魅力のひとつであり、今回の阪神外回りはベストマッチ。ここは逃げ濃厚の馬が複数いて展開利にも期待可能だ。今週は余裕残しの手応えで坂路4ハロン52秒4とデキも上々。好条件が揃ったここでオープン入りを決める』という見立て。

12番ローゼライトが好スタート。出遅れたのはタイミングが合わなかった3番トオヤリトセイトのみで、他はほぼ互角のスタート。12番ローゼライトはハナに行く気はなく内の出方をみていると、9番アサケレディ、11番ルースが押して進出していき、そのまま11番ルースが主導権を握る。番手に9番アサケレディ、12番ローゼライトがつけ、差がなく内に1番のドーブネ。これを見る形で8番メモリーエフェクトが続き、やや掛かり気味に押し上げてきた2番ドンナセレーノが先行集団に取り付いた。中団は3馬身ほど離れて4番ロックユー、5番ファユエン、軸馬7番ストーリアも慌てずこの位置。以降は1馬身間隔で10番フィデル、6番ボーデン、最後方に出遅れた3番トオヤリトセイトという隊列。向こう正面に入っても淡々と逃げる11番ルース。その割に道中で動く馬はおらず、800m通過が47秒7、1000m通過は60秒4のスローペース。各馬とも終い勝負を意識してか3コーナーから4コーナーでも大きな動きはなく、11番ルースが先頭のまま直線に入る。逃げた11番ルースも手応えを残しているが、後続も各々ポジションを取りながら追撃態勢。粘る11番ルースを1番ドーブネがアッサリ交わして早くも先頭に踊り出る。これを目掛けて追い上げる後続勢だが、脚色が目立つのは6番ボーデン、9番アサケレディ、そして外に出した軸馬7番ストーリア。徐々に詰め寄るものの1番ドーブネの勢いは衰えず、坂を上がったところでほぼ勝利を確信。大注目となった2着争いは坂の頂上付近で3頭が大接戦だったが、最後に外に出した軸馬7番ストーリアのキレが他馬を寄せつけず半馬身抜け出して2着を確保。3着争いは6番ボーデン、9番アサケレディが並ぶようにゴールに飛び込んだが、長く脚を使った9番アサケレディがクビ差制して3着に入線となった。

この結果により、「馬連1-7、450円」の的中をお届け。軸馬が混戦の2着争いから抜け出せるか手に汗握る展開となったが、終わってみれば大本線での決着。軍資金の大半を投じていたことが奏功しマズマズの払い戻しとなった次第。
また、他でも今秋好調の新馬未勝利予想では日曜中山2R「2歳未勝利」「馬連10-12、840円の的中もお届け。しかし、肝心の厳選勝負鞍での的中は阪神10Rのみと先週とは一転してブレーキを踏んだ結果となってしまった。土日を通して難解なレースが多かったことは確かだが、それを見越した予想を届けることが弊社予想部の使命である。予想部には早々の巻き返しに期待する。
さて、早いもので年内のG1も残り4鞍で、有馬記念を除くと3鞍が2歳戦。冒頭でも述べた通り、その先陣を切るのが今週末の阪神ジュベナイルFである。若駒戦とはいえクラシック活躍馬を輩出するレースだけに、当然ながら弊社の力の入れようも最高潮。無論、危ない人気馬から意外な穴馬まで根こそぎ調査を進めているので、引き続き弊社の当日配信にご期待いただくよう改めてお願いしたい。