12/24 12/25 12/28 5回中山・6回阪神・7日8日9日目分

大団円で締めた大一番 ~日曜中山11R・有馬記念~

烏兎怱怱とはよく言ったもので、気がつけば12月28日の開催が終わり、2022年の中央競馬が閉幕した。今年も引き続き競馬シーンは活況で、平地のG1は24レース行われて、そのうち18レースで売り上げが前年比増。総売上も前年比105.3%(速報値)となり、2年連続の3兆円超えとなった。どのレースも昨日のことのようだが、改めて印象深いのは史上最多4頭の日本馬が挑んだ凱旋門賞。ただでさえ分の悪い馬場なのに、レース直前に大雨が降り出した時はがっくりと肩を落としたものである。初モノつながりでいえば、高松宮記念の丸田恭介騎手をはじめ、横山和生騎手、荻野極騎手、坂井瑠星騎手、石川裕紀人騎手など、今年だけで新たに5人がG1ジョッキーの仲間入りを果たしたことも興味深い。そのG1では、1番人気が15連敗(21年を含めると16連敗)というワースト記録を更新。裏を返せば、それだけトップホースや騎手の力量が拮抗してきたということだろう。実際、先日の2歳G1ホープフルSには王国ことノーザンファーム以外の生産馬が多数揃ってなんとフルゲートに。そして結果的に勝ったのがノーザンFの伏兵ドゥラエレーデ(14番人気)であり、ハナ差の写真判定に持ち込んだのが浦河の杵臼牧場のトップナイフであるから、なにやら新時代の到来を匂わせる出来事であった。
 このように、数字上でも難解だった22年の重賞レースだが、弊社では年始の中山金杯・3連複7,500円を皮切りに数々の的中をお届け。中でも馬券が極めて難しいと称される「酷暑期」において、中京記念、レパードS、関屋記念、札幌記念、キーンランドCなどの万馬券を含む高配当的中を続々とお届けできたことには大きな評価がいただけるだろう。また、記憶に新しいところでは、天皇賞・秋の3連単2万3,370円や、ジャパンCの3連単9,850円の的中は大反響であった。そのわけは、弊社の重賞予想で3連単を推奨することが極めて稀なうえに的中率が高く(22年の3連単推奨時の的中率は70%超)、どちらも競馬を代表するビッグレース、しかも自信度が高いと告知していたレースだったからだろう。手前ミソだが、22年も「ここぞの大勝負できっちり結果を出す」というアスコットらしさを随所でお見せできたと自負している。無論、23年はさらに「ここぞ」の的中を量産する所存であるから、是非ともご期待いただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山11R「有馬記念」芝2500m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、 1番人気に支持された9番イクイノックスだった。

スタートで1頭が大きく出遅れ。なんとそれが弊社の馬券の肝となる対抗評価の5番ジェラルディーナ。そしてもう一頭の対抗13番タイトルホルダーは想定通り先手を掌握。しかし、本来の他を寄せ付けない先行力は影を潜めており、弊社の会員様にとっては不安だらけの開幕となった。さて、主要馬で好位につけたのは、アルゼンチン共和国杯Vから臨む15番ブレークアップ、昨年2着の16番ディープボンドや菊花賞3着の10番ジャスティンパレス。その直後に連覇を狙う7番エフフォーリアと2番イズジョーノキセキがつけ、軸馬9番イクイノックスは中団。後方にはジャパンC覇者の6番ヴェラアズール、菊花賞2着の3番ボルドグフーシュ、そして出遅れた5番ジェラルディーナはなんと後ろから2番手。レースは依然として13番タイトルホルダーが率いて、5ハロン通過が1分01秒2とスローな流れ。その後も7ハロン1分26秒6、9ハロン1分50秒6と昨年に比べて楽なペースの中、レースが一気に動き出す。
まず番手にいた16番ディープボンドのアクションが大きくなって13番タイトルホルダーをまくりにかかる。しかし2頭とも往時の勢いがなく、後続を離すどころかジリジリと馬群に飲み込まれそうな手応え。そんな先行勢の攻防の外から1頭だけ尋常ではない手応えでまくってきたのが他でもない軸馬9番イクイノックスだった。4角を回りきる時点では13番タイトルホルダーがかろうじて先頭だったが、反応は他馬より明らかに劣勢。いざ直線を向いてCルメール騎手が気合いをつけると、軸馬9番イクイノックスは先行勢4頭ほどをいとも簡単にパス。それを追随する形で3番ボルドグフーシュも加速し、もう1、2着は決したと思われた瞬間、さらに後方から赤い帽子のサンデー勝負服が猛スピードやってきて、それが弊社の対抗5番ジェラルディーナだとわかる。しかし2番イズジョーノキセキが3番手で粘っており、かわせるかは微妙なタイミング。息をのむ3着争いを見つめる間に4万の観衆が待つスタンドがドッと沸き、勝者が早々に決まったことを知らせる。4コーナーの時点でわかっていたことだが、勝ったのは軸馬9番イクイノックス。2着には菊花賞に続いて鋭いまくりを決めた3番ボルドグフーシュ。そして、2番イズジョーノキセキをきっちりパスした5番ジェラルディーナが3着入選となった。

この結果により、「3連複3-5-9、2,520円」の的中をお届け。凱旋門の疲労残りが危惧された13番タイトルホルダーの不調は想定内だったが、軸馬9番イクイノックスとの一騎打ちと見ていた5番ジェラルディーナの出遅れには正直いって肝を冷やした。何が起きてもおかしくないのが競馬なのだが、そんな中でも的中を拾ってくるのは予想部のファインプレーだったといえる。
また、他でも厳選勝負鞍では水曜中山8R「3歳上1勝クラス」「3連複5-10-11、1,190円」の的中もお届け。さらに、年末恒例のサービス配信だった木曜大井9R「東京大賞典」「3連複2-5-6、970円」などの的中も納めた次第。

本年ラストの変則開催を振り返れば、兎にも角にも有馬記念という「ここぞの大一番」で結果をお届けできたことに尽きる。こと重賞においては年間を通じて高い的中率を維持し続けた弊社予想部。前述の通り3連単の推奨がほぼない中で、万馬券やそれに匹敵する高配当の的中数が例年よりはるかに増加。明くる2023年は更なる『安定性&爆発力』の配信を胸に精進させていただく所存である。まず手始めに年明け競馬初日となる1月5日(木)の「中山金杯」&「京都金杯」。弊社においては昨年3連複7,500円、一昨年も3連単6万4,390円など例年的中をお届けしてきたゲンの良い重賞なだけに、年始に弾みを付ける意味でもキッチリと獲る構えである。もちろん、弊社がここでレース名を告知するには、それだけ的中への根拠がある証拠。初日をキッチリ決めて2023年度も絶好のスタートを切るので、今年にも増してのご期待をお寄せいただきたい。切に、切にお願いさせていただく。

いずれにしても今年も一年、弊社アスコットディライトをご愛好いただき誠にありがとうございました。今年の中央競馬では観客動員もかなり回復し、わずかに平穏が戻ってきた印象がありますが、「新型コロナウィルス」は未だ予断を許さない状況です。皆様も何かしらの影響を受けての生活が続いていると存じますが、そんな中、弊社が予想業に邁進できるのもすべて会員の皆さまのおかげです。改めて、弊社を代表して心より御礼を申し上げます。それでは皆様、よいお年をお迎えください。