6/25 6/26 3回東京・3回阪神7日8日目・1回函館3日4日目

大本線での的中劇 ~土曜函館9R・3歳上500万下~

先週末の「宝塚記念」でひと段落の競馬ファンも多いだろうが、まだ春の集大成とも言える大一番は残されている。今週は29日(水)に大井で上半期ダート王決定戦・帝王賞(ダート2000m)がそれだ。前評判通りアスカノロマン、ノンコノユメ、コパノリッキー、サウンドトゥルー、ホッコータルマエのJRA馬5頭の競馬になるだろうが、オススメはここにきての充実著しく「平安S」を勝って良化がうかがえるアスカノロマン。前走は逃げて大楽勝だったが、「フェブラリーS」3着のレース振りを見ても、今はコースや距離、更に位置取り不問で力を出し切れるようになってきた。おそらくJRA勢のなかでは下位人気となりそうだが、この相手でも勝負になりそうな気配は十分。ダートを稼ぎどころとしている弊社においては近年「交流重賞の予想も是非やって欲しい」という声も多くなってきており、この場を借りて軽く触れてみた次第。3連複、3連単要員としては中心視しても良いレベルの馬だろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜函館9R「3歳上500万下」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは上位拮抗のなか、最終的に3番人気に支持された10番ポルトボナールだった。

『1000万昇級後のひと頃は相手が強かったことはもちろん、使い詰めでデキを落としていたポルトボナールだが、今春の休養効果でリフレッシュされここにきてハッキリ復調ムード。降級初戦となった前走は中団で流れに乗れたが、前の馬が下がってきたことで最後方まで下げざるを得ない不本意な立ち回り。それでも外に出してからしっかり伸びてきたように久々を叩かれてデキが上がっていたことは間違いなく、500万での地力上位を再確認できた一戦。元を正せば現在準オープンの上位常連となっているファドーグあたりと差のない競馬を演じていた馬。叩き良化タイプらしく良いころのデキを取り戻したここは軸馬として期待したい』という見立て。

レースは全馬横並びのスタートを決めたが「何がなんでもハナ」という感じで4番ラインフィールが他馬に譲らずハナを主張。その外から8番バイタルフォルム、軸馬10番ポルトボナールが続き、内から6番タマモアルムも押して好位追走。4番ラインフィールがハナを主張したことで他馬も競りかけず、1コーナー〜2コーナーでは隊列決まり、落ち着いた流れで向正面へ。後方勢もさほど離されずに追走し、馬群が凝縮したまま、1000m通過通過62秒8という遅い流れ。3コーナーを迎えてもマクッてくる馬もおらず、スローのまま4コーナーにさしかかる。脚抜きの良い馬場に加えて小回り1700m。こうなると後方勢の出番は皆無で逃げ・先行馬での勝負に絞られる。直線に入っての追い比べで前記4頭の追い比べのなか、ジリジリと抜け出したのが番手につけた8番バイタルフォルム。これに外から軸馬10番ポルトボナールが脚を伸ばして2着を確保。3着馬6番タマモアルムとは3/4馬身差だったが、着差以上に余裕のある2着入線。この結果により「馬連8-10、1,120円」の的中。好調時の的中配当と比較してもこれを好配当と言うつもりはさらさらないが、対抗1点目の大本線でキッチリとモノにしたことで『レースを見てて力が入った』という会員の方も多かったようだ。配当面を吟味してのレース選定で獲りやすいところを的確に獲っていくアスコットらしい提供と自負している。

春の中央開催を締めくくる東京・阪神開催最終週となった先週末。前記土曜函館9Rでは弊社らしい大本線的中をお届けしたとはいえ、先週末に関してはいわゆる「精彩を欠く提供」が目に付き、的中はわずかひと鞍のみ。軸馬完勝ながら対抗ヌケの大失態をはじめ、弊社らしからぬレース&軸馬選定で、レース後いただいたメールなどからも会員の方々の歯痒い思いがヒシヒシと伝わってきた。競馬である以上仕方のないこととはいえ、回避すべく出来得る限りのケアを施していくことは必須条件。大団円で開催を締めくくれなかっただけに、今週から開幕する福島・中京・函館開催でガラリと流れを変える所存。いずれにせよ、開催開幕週となる今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。

6/18 6/19 3回東京・3回阪神5日6日目・1回函館1日2日目

意外なほどの好配当 ~土曜函館9R・3歳上500万下~

いよいよ今週末に迫った春のグランプリ「宝塚記念」。ただし「春の~」とは云われるものの、実際のところは梅雨真っ盛り。シトシトと雨が降り続くケースはもちろん考えておくべき。逆に「梅雨の晴れ間」となれば真夏の日差しが襲い掛かってくる。いずれにしろ、馬にも人にも難儀な季節に行われるG1という点を絶対に忘れてはいけない。本来G1ともなれば「調子より格」がモノを言うはずだが、毎年お伝えしているように、この一戦に関しては『格より調子重視』が基本。デキひと息の馬が好走できる季節ではない。そのことを大前提としたい。ここに至る過程において使ってきたレース数やグレードではなく、疲れている馬は疲れている。逆に使い詰めであってもデキだけは最高、そんな馬も事実存在する。従ってこのレースの場合は特に、最終調教の動きや気配まで絶対に目が離せない。デキの良し悪しを見分ける、弊社の冷静沈着な目をご信頼いただきたい。シーズン最終G1をお楽しみに。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜函館9R「3歳上500万下」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気に支持された10番トミケンシャルゴーだった。

『器用さのある先行力が武器であるトミケンシャルゴーにとってこの条件は何よりのプラス材料。前2走は1000万クラスで相手が強かったこともあるが、それ以上に適性外と言える京都1800mと東京マイル。全く持ち味が活きなかったのも無理はない。その点、今回は現級圧勝の小回り1700m。ここに向けて手の合う鞍上が美浦はもちろん、函館入厩後も攻め馬を付けているように臨戦態勢は万全。能力自体は現級上位レベル。同形との兼ね合いがカギとなるが、力でねじ伏せるレースに期待して軸馬とする』という見立て。

レースは大方の予想通り、7番スズカリバーが逃げ、2番手に9番タイセイラビッシュ。3番手に12番カレンマタドールが続き、差のない4番手に軸馬10番トミケンシャルゴーという順で、35.4-48.2-60.7~レース上がり49.7-37.3という速めの平均ペース。淡々と進む流れのなか、好位追走の12番カレンマタドールと軸馬10番トミケンシャルゴーが定石通り3コーナーすぎから徐々に進出を開始。軽快に飛ばす7番スズカリバーを射程圏に入れて、この2頭が4コーナーで差のない2、3番手に押し上げ、直線に入り逃げる7番スズカリバーを加えた3頭三つ巴の勝負に。3頭ともほぼ脚色は一緒だったが最後は地力の差か、降級馬の7番スズカリバーが地力の差を見せつける形でジリジリと後続との差を広げて逃げ切り勝ち。2馬身差の2着には競り合った12番カレンマタドールに1/2馬身差付けて軸馬10番トミケンシャルゴーが入線。この結果により「馬連7-10、900円」の的中。3番人気→1番人気と比較的人気サイドでの決着となったが、紐解けば降級馬2頭での決着。それを考えれば法外とは言わないまでも、この組み合わせでこの配当ならば納得のいくところだろう。

他にも日曜函館9R「3歳上500万下」の馬連970円の的中をお届け。確かに地味な配当ではあるが、土曜2鞍目の勝負鞍となった前記函館9Rの的中で潤った軍資金を、日曜一発目となったこの鞍に『ブチ込んだ』という声を少なからず聞いている。これはこれで有意義な的中鞍ではあった。

総じてマズマズという印象の函館開幕週は配当的に人気サイドでの決着により、最近の傾向から言えば少々物足りない面はあったかもしれないが、自他共に認める『安定&安心のアスコット』としては、夏の北海道シリーズの開幕週を土日共に的中できたことは一定の評価を得られるものだろう。

冒頭の「宝塚記念」は近年にない好メンバーの激突で興味津々。馬券的な妙味も十二分の一戦となる。また、他にも勝負鞍候補林立という状況。どうか今週末も楽しみにお待ちいただきたい。

6/11 6/12 3回東京・3回阪神3日4日目

週間プラスを決定付ける的中鞍 ~日曜東京7R・3歳上500万下~

「中山牝馬ステークス」勝ちのシュンドルボンが1番人気。G1でも勝ち負けしてきた馬ならいざしらず、同馬は?がつくレベル。牝馬限定戦とはいえ押し出される形で人気になったことは否めない。このことひとつとってみても混戦ムードに拍車がかかった「マーメイドステークス」。2番人気も毎回重賞善戦レベルのハピネスダンサーが人気となったが、前記2頭は4着・5着。勝ったのは3歳時から重賞で善戦しながらも6番人気と評価を落としていたリラヴァティだった。準オープン勝ち直後とはいえ、今はデキ良く先行力が活きる馬場になったことも勝因のひとつ。51キロの軽ハンデを活かして4コーナー11番手から追い込んできた7番人気ヒルノマテーラの2着は立派だが、この一事で「古馬牝馬勢のレベル云々」という話は時期尚早。毎年、この時期以降の重賞は世代レベルに関係ないもの。レベル比較は秋以降の話。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京7R「3歳上500万下」ダ1400m。この一戦で弊社予想部が軸馬として期待したのは3番人気に支持された6番オメガハイヌーンだった。

『前走は逃げ馬と2番手でレースを進めた2頭のワンツー決着と前残り競馬のなか、4コーナー10番手から5着まで追い込む中身の濃い競馬。2走前の中山戦から末脚を活かす競馬を試みて連続好走しているように、もう本物となったとみていいだろう。ハイレベルだった前走内容から1000万でも通用するメドが立っての降級戦。500万ではハッキリと一枚上の地力上位馬なだけに、ここはあえて逆らう必要なし。ペース問わず、差し切れるとみて迷わず軸馬とする』という見立て。

レースは好発を決めた1番タイガーヴォーグ、2番ソワンドタイガーの1枠の2頭に加え、7番ストロボフラッシュ、11番ギンゴーの4頭横並びのハナ争いとなったが、内の2頭が控えたことで最終的に11番ギンゴーがハナ。番手に7番ストロボフラッシュ、その後に1番タイガーヴォーグ、2番ソワンドタイガーの順。ほぼ隊列が決まり、流れが落ち着くと思い気や、外から15番サトノスピードオーがおさえ切れない行きっぷりで好位の3番手まで上がって行く。結果的に澱みのない流れとなり、前半3F通過35秒0のハイペース。軸馬6番オメガハイヌーンは発馬で若干後手を踏み、後方10番手を追走となったが、慌てず騒がず今回もジックリ脚を溜める構え。ほぼ隊列変わらぬまま、逃げた11番ギンゴーが後続に2馬身差をつけて直線に入ると、好位追走の7番ストロボフラッシュ、15番サトノスピードオーも追撃を開始。しぶとく粘る11番ギンゴーだが、好位2騎の脚色が優勢。直線半ばでは後続に3、4馬身を付けていたこれら3頭の追い比べから15番サトノスピードオーが一完歩ずつジリジリと抜け出し、このまま押し切りそうな勢い。焦点は好位で粘っていた2頭の2着争いになるかと思いきや、坂上から一気に脚を伸ばしてきた軸馬6番オメガハイヌーンが前を行く3頭に襲いかかる。最後は早めに抜け出した15番サトノスピードオーが1着でゴール。猛追した軸馬6番オメガハイヌーンだが、1馬身1/4差まで詰め寄ったところでゴールとなり惜しくも2着。3着に7番ストロボフラッシュ、4着11番ギンゴーが入線。この結果により「馬連6-15、1,540円」の的中。土曜日連勝も人気サイドでの決着だったことから、折り返しの日曜一発目のこの鞍を的中させたことで、残りひと鞍を残して週間プラス収支を決定することとなった。

他にも前記の通り土曜阪神7R「3歳上500万下」と同じく土曜東京8R「3歳上500万下」にて的中をお届け。全勝濃厚と思えた先週末、日曜ラストの勝負鞍で軸馬アタマ差3着と取りこぼす結果となったが、サポートにてワイドをおさえており、それを差し引いても勝負鞍における的中率75%を達成。「右肩上がりに調子を上げる」と公言しているように、開催2週目を上々の首尾で打ち上げることとなった。

今週末からはこれまでの3回中山・3回阪神に加えて、1回函館開催の開幕となる。弊社にとって「ドル箱」のひとつと言える夏競馬のスタート。エントリーされた顔触れを見渡すと、この時期だからこその勝負鞍候補目白押し。そう断言しておく。これまで以上のご期待のうえ、今週末をお待ちいただきたい。

6/4 6/5 3回東京・3回阪神1日2日目

貴重な的中鞍 ~日曜東京8R・3歳上500万下~

春の東京G1シリーズも先週末の「安田記念」で終了。すでに番組的にはシーズン末期という印象で、注目のG1といえば6月26日の「宝塚記念」を残すのみ。このあたりからローカル開催を挟み、秋競馬開幕まで馬券はお休みという方も少なくないようだ。スターホースも大多数は休養に入り「レース自体が面白くない」という声も度々耳にする。しかし、ちょっと待っていただきたい。それは我々プロの立場から見るとあまりにも勿体ない話。なぜなら、ここからこそが馬券の勝負どころなのだから。確かに下級条件の鞍数が多くなり、レース自体が面白いとは言わない。が、それと馬券的な妙味とは全く別の話。ハッキリ言って『よく知らない馬が走っていても、結果的に馬券が的中して払い戻しを手にすればOK』のはず。多くの『馬券プロ』たちはこの期間に大きく張って大儲けをしている。要するに、プロから見ると勝負できるレースが多くなる、ということ。弊社とお付き合いの長い会員の方ならそのことを誰よりもよくご存知のはず。もう一度言わせていただく。馬券を買わないなんて本当に勿体ない。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京8R「3歳上500万下」ダ1600m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気に支持された7番ダイワインパルスだった。

『3歳時重賞「ユニコーンS」を除けば、東京マイルは崩れのないベストの舞台。さらに前走1000万での時計は翌日の1600万よりも速いタイムで、3着馬は次走アッサリ勝ち上がるなどハッキリとハイレベルな一戦だった。使い続けているだけに大幅な上積みは見込めないがデキ落ちもなく、何よりここは降級を差し引いても弱メンバー構成。明らかに一枚上の力があり、降級するここで逆らう意味はない。直線で難なく抜け出してくるはずだ』という見立て。

レースは大方の予想通り、12番エドノマツオーの逃げで始まった。2番手に人気の一角11番ロッジポールパイン、3番手に16番マコトグロズヌイと5番カシノカームが横並びで続き、3F通過35秒5のハイペース。軸馬7番ダイワインパルスは好発から自然体でいつもより前目の位置取りの好位後方6番手追走し、内ラチ沿いでジックリと脚をタメる策を取る。向正面中ほどで隊列が決まるとそのまま動きもなく、勝負どころの4コーナーから直線へ。逃げた12番エドノマツオーを筆頭に好位勢も手応え十分。直線坂下になってようやく各馬追い出しにかかり、先行勢の外に出した軸馬7番ダイワインパルスが一完歩ずつグイグイと力強く脚を伸ばして、2ハロン標識を過ぎたところで早くも先頭に立つ。先行各馬との差をジリジリと引き離すが、道中後方で脚を溜めていた14番フクノグリュックが大外から一気に追い込み、ダイワインパルスに襲いかかり、坂上の段階でこの2頭のマッチレースに。最後は軸馬7番ダイワインパルスが14番フクノグリュックに3/4馬身凌いで1着でゴール。この結果により「馬連7-14、450円」の的中。1番人気-3番人気の決着だっただけに配当面の物足りなさはあるものの、ここに至る過程では精彩を欠いていた予想部だが、キモとなる日曜にキッチリと決めて次週以降に繋げた点には一定以上の評価が与えられよう。この世界に欠かせない流れを作った点も大きい。開幕週だっただけに、とにもかくにも貴重な的中鞍となった。

他にも、週ラストの大トリとなった日曜東京12R「三浦特別」をイチオシ鞍と断じての勝負提供。結果、難なく的中をお届けし、週の後半を連勝で締めくくった次第。ただ、会員様の期待からすれば「あと1鞍の的中」が欲しかったのも事実。全体を通じて非常に難解なレースが多かった週とはいえ、この点は弊社予想部にも猛省してもらいたい。無論、永い付き合いの会員様であれば開催が進むごとに右肩上がりに的中を量産することはご承知の通り。翌週の巻き返しをすでに期待されているはずで、今週末は一転、的中数、的中配当共に週を通じて喜んでいただける結果をお届けする所存。会員の方々には、引き続き楽しみにお待ちいただきたい。