6/28-6/29 2回福島・2回小倉1日2日・1回函館5日6日目

夏競馬初週に訪れた勝負どころ 〜日曜函館8R・3歳上1勝クラス〜

JRAでは先週から本格的な夏季競馬が開幕した。今年の夏競馬では、気温上昇への対応として暑熱対策が昨年より強化される。特に暑さの厳しい新潟・中京競馬場では「競走時間帯の拡大」が4週間(7月26日〜8月17日)に拡大される。他にも、装鞍所集合や馬体重発表タイミングの変更、および下見どころの周回時間短縮が先週から実施されている。現実、気象庁の発表によれば、今年の6月は観測史上最高気温を記録した。

そんな夏競馬の第1週目、アスコットはどう立ち回ったのか。さっそく見てみよう。今週斬るのは日曜函館8R「3歳上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に4番人気に支持された9番ライフゲートだった。

「デビュー早々に去勢されているように、かなり個性的なタイプ。2、3走前はどちらも直線で一度完全に抜け出しながら急減速して差されるという負け方。前走は勝利したとはいえ、4角時点の圧勝ムードから最終的に3馬身までリードが縮められてしまった。抜け出すとソラを使う(気を抜く)のだ。
とはいえ、メンバーが弱いと真面目に走らない馬は存在する。おそらく本馬も同様であり、相手レベルが上がる昇級初戦こそ狙うべきタイプだ。今回は休み明けを使った上積みも十分。本気で走った際の伸びシロは計り知れず、あっさりまで」という見立て。

当日の函館は快晴でダートは良馬場。レースは斤量51キロを活かしたい11番チュウワクリスエスの逃げで開幕した。これに3番コスモシェルベットや10番アレーティアが続いて好位を形成。軸馬9番ライフゲートは出たなりで中団に収まった。

先頭の11番チュウワクリスエスは向こう正面に入っても軽快なペース。鞍上の小林美騎手は今年に入って逃げ戦法で勝ち星を重ねており、ここも後続の脚を使い切る算段だ。これにより隊列は早くも縦長となった。

900m通過は52秒4のハイペース。それでも逃げの手を打ったチュウワクリスエスは手応え良く3角へ突入していく。このタイミングで2馬身ほど離れていた好位組も仕掛けるが、差はなかなか詰まらない。それと対照的に活性化したのは中団待機組だった。

なかでも3角手前からムチを入れられたのが軸馬9番ライフゲート。例によって道中は緩慢とした走りだったが、気合いをつけられると意を決したように加速を開始。コーナーで好位勢を競り落とすと4角では2番手まで上昇する。一方、逃げる11番チュウワクリスエスとの差はまだ4馬身。ライフゲートもグングン差を詰めるが…。

結局、11番チュウワクリスエスに1馬身差まで詰め寄ったところがゴール。2着ライフゲートから3/4馬身差に中団から差してきた1番ルルシュシュが入線した。

この結果により「馬連9-11、1,480円&3連複1-9-11、8,910円」のダブル的中をお届け。軸馬ライフゲートは連勝ならずとも昇級初戦でさっそくメドを立てる好内容。これまでと違い中団から差す競馬をできたことも収穫だろう。いずれにせよ、4番人気に過ぎなかった軸馬を「クラスが上がった方が競馬しやすい」とした予想部の好判断。相手に7番人気の1番ルルシュシュを抜粋したことも含めて、会員様からは称賛のお声が相次いだ。なおこの週は他にも、土曜函館10R「洞爺湖特別」や、◎ティニア(5番人気・2着)で攻めた土曜函館11R「青函S」なども的中をお届け。この時季らしく北海道競馬で“固め打ち”の週末となった次第だ。

夏競馬第1週目で上々の滑り出しをみせた弊社予想部。とはいえ、ここからが本当の意味での勝負どころ。創業31年目の夏を迎えたアスコットは、さらに攻めのスタンスで獲り尽くす所存である。

実際、弊社の看板コンテンツこと「厳選勝負鞍」は5月中旬より提供基準がさらに厳格化され、以降は “1週も欠かすことなく”プラス収支を達成している。見返りを吟味してのレース選定で獲りやすいところを的確に獲っていく弊社らしいスタイルは、もう一段磨きがかかること必至。無論のこと、上半期を大幅プラスで終えた重賞戦線も輪をかけて期待十分である。会員様におかれましては、手ぐすね引いて夏を待っていた弊社にさらなるご期待をお寄せいただきたい。

6/21-6/22 3回東京・3回阪神5日6日・1回函館3日4日目

いざ大収穫の夏競馬へ 〜日曜阪神8R・3歳上1勝クラス〜

今年から重賞およびトライアルの日程を変更したJRA。これにより、過去のデータや傾向が当てはまらないケースが増えている。先週の「府中牝馬S」と「しらさぎS」がまさにそのパターンだった。

前者は、秋に行われていた『アイルランドトロフィー府中牝馬S』を分離。本家は「アイルランドトロフィー」として従来通り10月に残り、こちらは新たに「府中牝馬S」として6月に引っ越した形だ。では、この府中牝馬Sはなにかというと、「旧マーメイドS」からおおよその条件(ハンデ戦であるところ)を受け継いだものだ。書いているこちらも理解不能になりそうなほど、ややこしい案件といえよう。

一方、レース自体はほぼ上位人気で決着している。勝利したセキトバイーストこそ5番人気だったものの、2着以下はカナテープ(3番人気)、ラヴァンダ(2番人気)が入線。3連複も57.9倍と低調(?)で、波乱を期待した穴党にとっては肩透かしだったかもしれない。まだ第1回なのでその要因を決めつける訳にはいかないが、“紛れの少ない東京コース”に移ったことはある程度関係しているような気がする。少なくとも来年以降、引き続き注視すべき施行条件である。

そして、正真正銘の“第1回”となったのが「しらさぎS」だ。こちらは米子Sを格上げしてサマーマイルシリーズ初戦の位置づけ。しかし話題の中心はなんといっても牝馬二冠馬チェルヴィニアの登場だった。同馬はジャパンCに京都記念、ドバイシーマクラシックと2400m路線を歩んできた一頭。それがなぜマイル戦に矛先を向けたのか。しかも酷量を背負わされるG3で57キロである。

おそらく、陣営としては1800mの府中牝馬Sを使いたかったはずだが、重いハンデを嫌ってこちらを選んだと思われる。いずれにせよ、猛暑のなかに突如として現れた二冠牝馬の扱いにファンは困った。そんな心情は、1番人気ながら4.0倍にとどまった単勝オッズにも表れていたのではないか。

逃げ馬不在のレースは序盤、先行勢がお互いをけん制するような形で進み、先手をとったニホンピロキーフの600m通過は35秒1、800m47秒2。これだけ遅いとラストは瞬発力が問われる。勝ったキープカルムは、キャリア15戦で上がり3位以下が3度しかない堅実な末脚特化型。磨きをかけてきた瞬発力がここで開花した格好だ。

そして、きっちり連対を確保したのがチェルヴィニアである。正直、この結果をどう受け止めていいのか迷ったが、冷静に考えればドバイ帰りかつ久々のマイルで1馬身差の2着なら上出来。今後の選択肢を広げる意味でもここを使った価値は存外高いのではないだろうか。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神8R「3歳上1勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に1番人気に支持された6番ゴールデンカイトだった。

『重賞を除けばデビューからすべて馬券内で、着々と力をつけている1頭。特に前走は前半3ハロン34秒0のハイペース+超差し展開を2番手から粘って0秒2差・3着。本馬以外の8着以内馬がすべて4角6番手以下だったことを思えば負けて強しの競馬だった。この中間は体全体を使ったフォームから迫力ある伸び脚を披露。ひと息いれたことでもう一段の上昇を示している。すでにクラス突破にメドは立っているうえに、今回は斤量2kg減かつ川田将雅騎手の連投。お膳立ての整った今回は巻き返し必至』という見立て。

レースは16頭立ての良馬場。まずは内から2番エイプリルインパリが先手。これに軸馬6番ゴールデンカイトも続く構えをみせる。しかし好発を決めた15番ホウショウマリスや14番サンマルノヴェルなども前へ押し寄せたことで、先行争いは激化する。軸馬6番ゴールデンカイトは落ち着いて2番手を確保するも、馬群の先団と後方が真っ二つに割れる展開となった。

前半600mは33秒8、800mが45秒9というハイペースで最後の挑戦へ。逃げ馬の直後にいた軸馬6番ゴールデンカイトが先頭に躍り出るが、しかし中団から15番ホウショウマリスも脚を伸ばしてくる。ラストは2頭の叩き合いとなったが、先に抜け出したゴールデンカイトは目標になった分、半馬身およばずの2着。3着には3番ハクサンアイリスが入線した。

この結果により「馬連6-15、1,170円、3連複3-6-15、2,480円」の的中をお届け。これを好配当と言うつもりはさらさらないが、6番人気の15番ホウショウマリスを対抗上位に据えた判断は大正解。結果的に大本線でキッチリとモノにしたことで『安心して見ていられた』という会員の方も多かったようだ。ちなみに当週の厳選勝負鞍は、土曜東京12R「馬連2-5、3,620円の的中などにより的中率100%を達成。加えて、前出の日曜阪神11R・しらさぎSや朝イチ未勝利戦予想など、この週は随所で的中量産となった次第である。

25年春競馬のラスト開催を首尾よく終えたアスコットは、意気揚々と夏競馬へと歩みを進める。お付き合いの長い会員様はご存知の通り、ローカル開催は配当面の恩恵が大。特に今年は昨秋のリニューアル以降、最初に迎える夏競馬ででもある。いずれにしろ、2ヶ月間にも及ぶ大収穫へむけて弊社は準備万端。その端緒となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。

6/14-6/15 3回東京・3回阪神3日4日・1回函館1日2日目

悪天候でも盤石の的中 〜土曜阪神11R・三宮S〜

上半期GⅠシリーズの最終戦となる宝塚記念はメイショウタバルが勝ち、2着はベラジオオペラ、3着はジャスティンパレスで決着した。管理する石橋守調教師はG1初制覇を武豊騎手、「メイショウ」の勝負服で達成。振り返れば2006年、同オーナーの所有馬メイショウサムソンがダービーを制した際の鞍上は石橋騎手。同馬はのちに武豊騎手の手綱で凱旋門賞に挑戦した経緯がある。ときに競馬はこういうドラマを見せてくれる。

メイショウタバルは昨今では希少な逃げタイプ。G2を2勝していることからもわかるとおり、型にはまった際の破壊力は超一流だ。反面、あり余る闘争心のコントロールが難しい。前半1000mを57秒5の超ハイペースで飛ばした皐月賞や、序盤に控えても途中から一気にいってしまった菊花賞など、レースを壊してしまうこともしばしばだった。

その燃えやすい気性に変化が見られたのが、武豊騎手が騎乗した前走・ドバイターフだろう。当時の抑制の効いた逃げは、明らかに今回の宝塚記念に繋がっていた。陣営の工夫、騎手のテクニック、それに応えたメイショウタバル。すべてのピースが揃ったことによるグランプリ制覇だったといえる。改めて称賛を送りたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神11R「三宮S」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、圧倒的な1番人気に支持された12番ダブルハートボンドだった。

『デビューからいずれも圧勝で4連勝中。特に強烈だったのが3走前。1秒9の大差もさることながら、勝ち時計1分51秒2は同日に走ったムルソー(現OP)より0秒4速かった。大事に使われてここは4ヵ月ぶりだが、今回はコースで追い切るなど今までで一番の順調さ。脚元の関係で前回時は速い時計が一本だったことを思えば遥かにデキもいい。昇級とはいえハンデ54キロなら形だけ。道悪は調教でこなしており、順当に5連勝を決める』という見立て。

雨降りしきる中、重馬場でレースが開幕。スタート直後から手綱を動かす馬が多かったが、それを制して10番レアンダーが先頭。軸馬12番ダブルハートボンドもこれに続き、ダート2戦目の13番タッチウッドも好位5番手から追いかける。逃げると思われた7番サンデーファンデーは2番タイセイドレフォンと並んで中団。目まぐるしい先手争いは初角まで続き、早くも隊列は縦長。その後の激戦を予感させる序盤となった。

向こう正面に入っても先行集団が隊列を引っ張り、1000mは59秒5。やはり道悪を考えてもかなりのハイペース。しかし先団は隊列をほぼ変えずに4角へ突入していく。後続も一気に押し寄せ、勝負は最後の直線へ。

逃げる10番レアンダーが先頭で直線に入ると、これを目掛けて終始2番手にいた軸馬12番ダブルハートボンドが仕掛ける。追走に脚を使わされた後方勢は厳しい情勢だ。ただ、最後方にいた11番ヴァンヤールだけは大外からエンジンをふかして猛追の構えをみせる。

手に汗握る工房だったが、しかし、ラスト1ハロンで軸馬12番ダブルハートボンドが逃げ馬を交わすと、最後は差してくる11番ヴァンヤールをクビ差おさえて1着ゴール。離れた3着には2番タイセイドレフォンが入線した。

この結果により「馬連11-12、1,470円、3連複2-11-12、7,540円」の的中をお届け。思わぬ激戦となったが、終わってみれば急流を好位から押し切った軸馬の強さだけが際立つ内容だった。上位評価していた2番タイセイドレフォン(7番人気)がラストに突っ込んでくれたことも含め、上々の回収となった次第。何より、先週土曜は東西とも雨中開催。そんな中でのイチオシ鞍的中は一定以上の評価をいただけると自負している。他にもこの週は、土曜函館11R・函館スプリントS=◎4番カピリナ(2番人気・1着)から「馬連1-4、2,240円などの的中もお届け。ちなみに、25年上半期の重賞成績は、すでに大幅プラス回収率が確定している。

さて、例年なら先週末の「宝塚記念」でひと段落の競馬ファンも多いだろう。しかしJRAは今年から開催スケジュールを変更。宝塚記念が2週間前倒しになったことで、春開催はもう1週分残っている。これからは梅雨前線が気になる季節とはいえ、いまの弊社予想部なら大丈夫。先週のようにきっちり馬場・天候を読み切ったうえで、安心安全の的中をお届けする所存だ。幸い、今週末にエントリーされた顔触れを見渡すと、この時期だからこその勝負馬が目白押し。無論、新設重賞「しらさぎS」も有力な勝負鞍候補となる。引き続き会員様は、春競馬佳境を迎えるアスコットに多大なるご期待をお寄せいただきたい。

6/7-6/8 3回東京・3回阪神1日2日目

鉄板級の高回収劇 〜阪神8R・3歳上1勝クラス〜

久しぶりに雨の心配がない開催となった先週の東京。メインの安田記念も好タイムを想定する予想が多かったが、フタを開けてみれば過去10年で2番目に遅い低速決着となった。

確たる逃げ馬、飛ばす馬がいない東京マイルの典型のような競馬だった。スプリント路線から回ってきたマッドクールとウインマーベルが先行する形で展開。両馬とも距離延長に不安があるのだから飛ばす理由はない。前半600mが35秒0、800mは46秒7。同日の1勝クラスの前半600mが34秒8だから、G1としては珍しいスローペースである。ひと塊で進む馬群をみても、どの馬にも余裕があった。

こうなると圧倒的に有利なのはポジションが取れる馬。勝利したジャンタルマンタルはスタート直後に外目3番手と理想的な位置におさまった。そこからラスト11秒2-11秒3で行かれたら後方勢に成す術はない。正攻法かつ必勝パターンだった。

ジャンタルマンタルはこれでG1を3勝目。意外なことに、これはJRA現役馬として最多のJRA・G1勝利数となる。ちなみに、「朝日杯FS→NHKマイルC→安田記念」と2歳から3年連続でマイルG1を制した史上初の一頭となった。その快挙を、実に半年ぶりの実戦で達成するのだから陣営の手腕に拍手を送りたい。高野厩舎はこれで5年連続のG1勝利。同陣営は今週末の宝塚記念にショウナンラプンタを送り込む。

なお、先週の当欄で触れたソウルラッシュは1番人気を裏切る3着止まり。もとより瞬発力勝負は得意とはいえないが、ラストに伏兵ガイアフォースに差し込まれたあたり、激走した前走・ドバイターフの疲労残りがあったのかもしれない。この秋に国内G1を使うのかわからないが、巻き返し注意の一頭といえる。

それでは本題へ。今週斬るのは阪神8R「3歳上1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった6番ライノだった。

『内枠だった前走は3番手の馬混みでリズム良く運べなかったのが敗因。実際に3~4角で外から絡まれる厳しい展開に陥った。しかし、当時の勝ち馬は次戦重賞で5着、2着馬が次走勝ち上がりのハイレベル戦。そこで不利あっての5着なら昇級初戦としてはメドの立つ内容といえる。2走前は余裕タップリの6馬身独走と即反撃の下地は十分。立て直した効果で今週坂路はラスト1ハロン11秒秒台と抜群の動き。巻き返しの態勢は整った』という見立て。

レースは13頭立て。ややバラついたスタートだったが、軸馬6番ライノは馬なりで3番手を確保。先頭4番ソングコレクターに続き、5番アートレスマインドが2番手で先団を形成した。

逃げる4番ソングコレクターは淡々とペースを刻み、800m通過は50秒1のミドルペース。軸馬6番ライノは外目の好位で虎視眈々といった構えである。一方、少し意外だったのは対抗1点目=13番チュウジョウの動きだ。この日の同馬は、軸馬のすぐうしろ5番手あたりを追走してきた。戦前、弊社予想部は同馬について「ズブいタイプだけにポジション課題だが、勝ち負けに持ち込む決め手がある」と評価。その点、今日のポジションは絶好といえた。

その予感が現実となったのは4コーナー過ぎのことだ。早くも先頭に立つ軸馬6番ライノの直後に13番チュウジョウ。これだけマークされると前をいくライノにとっては分が悪い。案の定、残り200m過ぎに13番チュウジョウが先頭にたつと、軸馬ライノは1馬身差の2着。そこから5馬身離れた3着争いは激戦だったが、ラストに猛烈に追い込んだ7番エイユーファイヤーに軍配が上がった。

この結果により、「馬連6-13、450円、3連複6-7-13、2,500円」の的中をお届け。配当的には堅い決着とはいえ、弊社予想部はこの馬連をほぼ“1点買い”で推奨。ガッツリ絞った3連複でも人気薄のエイユーファイヤー(8番人気)をおさえており、配当から感じる印象を遥かに上回る回収劇となった次第。こと、近時はダートの1勝クラスが混沌としていたが、先週から3歳馬が条件戦に入ってきたのはありがたい。今後はおそらく、上記のように狙い澄ました勝負鞍が増えていく。

また先週は、冒頭の日曜東京11R・安田記念でも「3連複7-10-13、1万0,250円」の的中をお届けしている。ちなみに弊社予想部は、9番人気にすぎなかった2着ガイアフォースを「ダート好走で迷彩がかかっているが本来は速い芝向きで、ワンターンの東京マイルはベスト」と特注馬に挙げていた。

さて、今週末は春G1の閉幕を告げる「宝塚記念」。今年はファン投票1位のベラジオオペラ(牡5歳、栗東・上村洋行厩舎)、2位のレガレイラ(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)、3位のアーバンシック(牡4歳、美浦・武井亮厩舎)が揃って参戦する。ちなみに、ファン投票1~3位の馬が揃って出走すれば、2014年以来11年ぶりのこと。まさにグランプリに相応しい一戦となりそうだ。

そして、長いお付き合いの会員様ならご存知の通り、グランプリといえばアスコットの十八番。目下、5年連続で馬券を仕留めている有馬記念を筆頭に、数々の好的中を残してきた舞台である。そうでなくとも、今年は日経新春杯、AJCC、大阪杯など猛烈な勢いで回収をマークしている古馬中距離戦線。はたして、今年の宝塚記念、弊社予想部はどんな的中をお届けするのか。いまから楽しみで仕方がない。会員様は、引き続き首を長くして今週末の配信をお待ちいただきたい。

5/31-6/1 2回東京・2回京都11日12日目

馬場読み万全の大本線的中 〜日曜京都7R・4歳以上1勝クラス〜

今週末のメインは春の東京G1シリーズ、そのファイナルとなる「安田記念」。昨年のマイルCSで宿願のG1タイトルを手にしたソウルラッシュ(牡7・池江)が主役だろうか。前走のドバイターフでは、昨年の安田記念の覇者ロマンチックウォリアーとの壮絶なたたき合いを制しハナ差で勝利。2つ目のタイトルを手にした。

ただ、そのロマンチックウォリアーが、「過酷な中東シリーズを連戦していた」ことは留意すべきだろう。事実、サウジ→ドバイのローテを選んだ今年の有力馬はドバイで軒並み成績を落とした(フォーエバーヤングやシンエンペラーなど)。日本とも欧州とも異なる気候で行われる中東競馬が、想像以上にタフであることは間違いない。なかでも、ロマンチックウォリアーはドバイターフ直後に故障が判明。はたして、ソウルラッシュの勝利は本当に“金星”だったのか…。慎重に検討したい。

 同じく海外帰りのG1・2勝馬ジャンタルマンタル(牡4・高野)は、間違いなく国内マイル最上位。ただ、今回の古馬混合重賞は初挑戦で、かつ初の海外帰り。一抹の不安はあるものの、調整過程を見るとじっくり時間をかけて立て直した効果がうかがえる。NHKマイルCで下したアスコリピチェーノが先日のヴィクトリアマイルで勝利。東京マイルの舞台なら、必然的に評価が上がる。課題は、半年ぶりの“レース勘”に尽きるだろう。

上記の強力2頭に割って入る馬は存在するのか。弊社では最右翼となりうる伏兵をピックアップ済みだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都7R「4歳以上1勝クラス」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった11番ヴィスマールだった。

『前走はクビ差の2着。しかし、4角で絶妙なマクリを決めた勝ち馬を褒めるしかない競馬であり、本馬自身も悲観する内容ではなかった。2走前も芝の荒れた小倉で僅差2着があるように、この馬の地力も明らかにクラス上位である。ここは3ヵ月ぶりも馬体をふっくら見せつつ、久々を感じさせない軽快な動きを披露。課題のメンタルも落ち着いており、いきなりから動けるだろう。荒れ馬場は大丈夫だし、どんな競馬もできるタイプ。反撃V濃厚』という見立て。

開催12日目を迎えた京都芝コースは傷みが進行。必然。渋い馬場への対応力が問われる一戦となった。12頭立てと手頃な頭数だったが、開幕は先行勢が定まらず。内枠の1番タマモランプ、2番ブロードグリンが前を狙うと、外から10番アップステートもそれに加わった。

序盤、軸馬11番ヴィスマールは出たなりで後方待機を選択するが、鞍上の吉村誠騎手はペースが緩んだタイミングを見逃さなかった。向こう正面に入って隊列が落ち着くと、逃げるタマモランプが息を入れる。吉村誠騎手はそのタイミングでマクリ気味に進出し、一気に好位3番手までポジションを上げた。しかし、これが引き金になったのか、直後にレースが一気に活性化する。

軸馬ヴィスマールが押し上げた直後、今度は7番サスケがマクリを敢行。これにより軸馬ヴィスマールは再び中団まで位置を下げてしまう。おいおい、大丈夫か。そんな懸念を抱く出入りの激しい競馬に…。

とはいえ、すべては杞憂に終わった。軸馬ヴィスマールは3角からジワジワと再進出すると4角はほぼ先頭。地力の違いでそのまま押し切りを決めた。激戦の2着争いは外目から猛追した4番ゼンノインヴォーク。差し込んだ12番シルバーカレッジが3着入線となった。

この結果により、「馬連4-11、650円、3連複4-11-12、1,580円」の的中をお届け。手堅い的中にみえて、馬連は資金の大半を投じた大本線。3連複も少点数でまとめて全体回収率は300%を上回った。先週の特大配当と比べたらおとなしい配当とはいえ、馬場適性の判断は相変わらず上々。アスコットらしい的中として一定の評価をいただいた次第だ。
なお、勢いに乗って攻めたダービーは◎エリキング(8番人気)が痛恨の出遅れ。競馬なので仕方のないことだが、ラストにケタ違いの脚で迫っての5着だけにスタートが悔やまれた。王者クロワデュノールを倒せる唯一の存在として悪くない狙いではあったが、この世界は結果がすべて。ご期待いただいた会員様にはこの場を借りてお詫び申し上げたい。
とはいえ、アスコットは“即反撃”が伝統。そのことは、弊社とお付き合いの長い会員の方なら我々以上によくご存じのはず。春のG1シリーズも残すところあとわずかだが、今週末の「安田記念」、そして大一番「宝塚記念」を含めて勝負鞍候補は目白押しである。会員様は大きな期待と希望を抱いたまま、手ぐすねをひいてまずは今週末の提供をお待ちいただきたい。

5/24-5/25 2回東京・2回京都9日10日 1回新潟7日8日目

凄味増すローカル攻略 〜土曜新潟10R・石打特別〜

春になると“メイストーム”という言葉を聞くが、どうやらこれは和製英語らしい。日本語では“青嵐”、すなわち春の嵐のことである。牝馬クラシック2冠目・オークスが開催された先週末もあいにくの空模様。関東も一時は警報級の大雨に見舞われ、多くの競馬ファンは馬場読みに苦労することとなった。そんな中、弊社・予想部はどんな立ち回りをみせたのか。さっそく振り返ってみよう。

今週斬るのは土曜新潟10R「石打特別」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった15番アレナリアだった。

『まともなら4・5走前のように現級通用の地力十分。直近の中京・福島は気配もう一歩でコースも合わなかった。一転、前走は好印象だ。内枠で包まれゴチャつきながらも勝ち馬とは0秒2差。馬場の悪いインを通る最内枠だったこと、ブリンカー装着も含めて高く評価できる。切れ勝負では分が悪いため、先行馬が少ない今回は4・5走前のように前で押し切りを狙う。時計のかかる馬場もこの馬にとって理想的だし、走りやすい外枠も歓迎。スムーズなら一変十分。陣営も色気あり』という見立て。

レースは戦前から混戦模様だった。1番人気の16番スズカミエールが単勝4.1倍。全体をみても単勝10倍未満が5頭という、いかにもローカルの牝馬限定戦という状況。そんななか、弊社の本命=15番アレナリアは単勝15.6倍。あくまでも伏兵ポジションだった。

混戦オッズを象徴するように、発馬はかなりバラついたものだった。なかでも好発を決めた4番ニホンピロアリーがハナを窺うが、内から5番ゴールデンスナップが気合をつけて先手へ。軸馬15番アレナリアは出たなりで外目を進むと、好位5番手あたりを確保する。

隊列は変わることなく淡々と進み、1000m通過は1分01秒8とかなりのスローペース。凝縮した馬群が3角すぎるころ、軸馬15番アレナリアは序盤と変わらず好位の外目を追走している。内枠発走で揉まれた前走と異なり、スムーズな走りが印象的だった。そして芝の傷みが目立つ新潟最終週。最後の直線は、馬場を目一杯使っての攻防となる。

なかでも際立つ脚をみせたのが軸馬15番アレナリアだ。4角からスムーズに馬場のど真ん中に進路を取ると、残り200m地点で簡単に先頭へ。ラストもぐいぐい伸ばすと、14番サイレントグルーヴの追撃を寄せつけず1着ゴール。際どい3着争いはアタマ差で2番イゾレエオリアが制した。

この結果により、「単勝1,560円、馬連14-15・1万3,210円、3連複2-14-15・3万7,820円」の的中をお届け。終わってみれば、単勝10倍未満の人気馬は連対すら叶わなかった一方、本命アレナリアは圧倒的人気馬のような“横綱相撲”だった。「スムーズなら一変あり」と指摘した弊社予想部の慧眼という他ないだろう。

3月末の“馬連4万馬券”に続き、またしてもド高めを仕留めたアスコット。こと、穴狙いの特注勝負は会員様の支持が日に日に高まっており、再び当方も驚くような的中報告が相次いだ。本命がアタマで入ったことで3連単(27万3,280円)を獲った方もおられたようで、まさしく大団円の新潟最終週となった次第。

なおこの週は、日曜日も東京11R「オークス」の◎アルマヴェローチェ(2番人気・2着)や、東京10R「フリーウェイS」の◎コスモアディラート(3着)など、本命馬が快走。こと、後者は9頭立ての7番人気。絞った買い目で3連複7,540円のオイシイ配当をいただくこととなった。

今週末は、いよいよダービーウイーク。目前に迫った競馬の祭典「日本ダービー」に向け、日毎に興奮の度合が高まっていく。会員の皆さまはいくらでも高潮していただいて結構。しかし、こんな時こそ沈着冷静な判断力がモノを言う。そこの部分はプロ集団である我々アスコットにお任せ願いたい。大丈夫。今週末も満足いただける結果をお届けする所存。
会員様は、すでにパンパンに膨らんだ軍資金を胸に、決戦のときをお待ちいただきたい。

5/17-5/18 2回東京・2回京都7日8日 1回新潟5日6日目

難解馬場でも本線ズバリ 〜日曜東京11R・ヴィクトリアマイル〜

早いもので、今週末は牝馬クラシック2冠目「第86回オークス」。東京競馬場芝2400mを舞台に、3歳牝馬の頂点を決める一戦だ。過去傾向からは桜花賞組が中心となることが多いが、距離延長がカギとなり、スタミナと持続力が問われる。今年も桜花賞上位組に加え、各トライアルを勝ち上がってきた素質馬たちが顔を揃えており、まさしく激戦の様相だ。

なかでも競馬ファンを悩ませているのは今週末の天気だろう。振り返れば、週末のたびに雨雲に覆われてきた今春の競馬シーン。先週も土曜日にまとまった雨が降ったことにより、枠順傾向や馬場バイアスの判断を問われることとなった。そんな難解な先週末、弊社・予想部はどう立ち回ったのか。早速みていこう。

今週斬るのは日曜東京11R「ヴィクトリアマイル」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった17番アスコリピチェーノだった。

『昨日土曜の東京は雨中の競馬で芝は良→稍重。雨雲は土曜夕刻に抜けており、気温30度予報の本日はある程度の回復が見込める。今週からBコース替わりなので先週よりやや先行優勢の見立てだが、最内と大外に逃げタイプが入ったここはペースが速まる可能性あり。力のある馬なら差しも届くだろう。
軸馬アスコリピチェーノは、国内のマイル戦で【4-2-0-0】。敗れた2戦も4角で内からステレンボッシュに押された桜花賞がわずか0秒1差。NHKマイルCにいたっては勝負どころで致命的な不利があっての2着。いずれも能力的に全くケチがつくものではない。なお、初の海外挑戦だったゴールデンイーグルは内有利馬場の外枠で競馬にならず。捌きづらい20頭立てだったことも含めて完全にオミット可能だ。
齢を重ねた今年はさらなるパワーアップを感じる。実際、前走の1351ターフスプリント(サウジアラビア)では、完全に逃げ切りパターンに入った勝ち馬を差し切り。その相手が短距離重賞4勝のウインマーベルだから見事だろう。ここは国内復帰戦で状態カギだったが、先週ウッドでは重馬場で6ハロン82秒4、今週にいたっては馬なりで79秒台。きっちり間に合わせてきた。もよとり、京成杯AHでは開幕週の高速&内有利馬場を外から堂々差し切り。その勝ち時計1分30秒8は、今回のメンバーで断トツ。地力のある本馬にとってゴチャつかない外枠はむしろ歓迎であり、人気でもあえて逆らう余地はない』という見立て。

レースは全体的にタイトな流れで展開した。先週のNHKマイルCほどではないにせよ、前半800m45秒4はテンハッピーローズが差し込んだ昨年と並ぶレース史上3位タイの速さだ。

これは大外枠のアリスヴェリテが刻んだものだ。スタート直後は抑える手もみえたが、やはり我慢が利かなかったようだ。単騎の離し逃げにより、後半800mも入りから11.4-11.3-11.9-12.1とハイスピード。前日の雨により正午過ぎまで稍重だったことを思えば、かなり強烈なラップといえる。

必然、ラストは底力勝負。残り1ハロン地点で先行馬の脚が鈍ると、大外からシンガリ一気を決めたのが軸馬17番アスコリピチェーノである。そこからクビ差の2着争いは16番クイーンズウォークと12番シランケドによる接戦となったが、写真判定の末に前者に軍配が上がった。

この結果により、「馬連16-17、1,280円」の的中をお届け。着差的には接戦だが、重めが残る馬場で最後方から差し切った軸馬アスコリピチェーノの能力は別格といえる。距離短縮を嫌われたクイーンズウォーク=4番人気も地力からすれば“お買い得”な一頭だった。ちなみに、接戦を予測した弊社予想部は馬連勝負を推奨し、1点目の大本線で仕留めている。

25年全般を通して猛烈な回収を続ける重賞予想だが、今春のG1も7戦5勝(的中=高松宮記念・大阪杯・桜花賞・皐月賞・ヴィクトリアマイル)とハイアベレージをマーク。今週末の「オークス」、そして大一番「日本ダービー」へ向けて名実ともに視界良好といえる。

冒頭のようにオークスは空模様が怪しいが、仮に道悪になっても対応できるのがいまのアスコット。一雨くればむしろ配当の“旨味”が増す側面もある。そういう意味では、芝の傷みが顕著な新潟最終週にもぜひご注目を。

実際、この春は小倉・中京といった“ローカル開催最終週”に大回収を決めてきた実績がある。3月の小倉では連日の万馬券、そして中京では忘れもしない“馬連・4万馬券”をぶち抜いているのだ。会員様は引き続き、弊社厳選の勝負鞍にアツい視線をお送りいただきたい。

5/10-5/11 2回東京・2回京都5日6日 1回新潟3日4日目

人気馬総崩れを予告 〜土曜京都11R・京都新聞杯〜

かつて、ダービー出走が叶わなかった外国産馬のためのダービー=「マル外ダービー」と呼ばれたNHKマイルC。先週行われた節目の第30回目は、期せずして、競馬の奥深さと面白さが凝縮されたレースとなった。

確固たる逃げ馬不在のなか、それほどペースは上がらないというのが大方の見方だった。しかし、幕開けから30秒ほどでその考えが間違っていたことを思い知ることになる。

先行勢がお互いにプレッシャーをかけ合うG1特有の緊張感がそうさせたのか。馬群全体が内の前を狙ったことにより、前半600mは12.3-10.4-10.7。NHKマイルC史上最速のハイペースだ。こうなるとマイラータイプは追走するだけで体力を奪われていく。

実際、これを外から豪快に差し切ったパンジャタワーの勝利歴は1200mと1400mのみ。マイル適正を不安視されて、9番人気の低評価だった。「正直、距離は持たないと思っていたので、スプリンターだと思っていました」。レース後にそう打ち明けたのが、同馬を管理する橋口調教師なのだから興味深い。しかしそんな伏兵が勝ってしまうのが競馬の面白さだ。G1は実力だけでなく運がなければ勝てない。

なお、レース後のメモとして2点ほど記しておきたい。
まず、G1初騎乗となったランスオブカオス=吉村誠騎手のレース後のコメント。「きょう芝のレースに乗っていて内外の差がありました。ですがこの枠だったので内を回ってきました。テンションも程良く、具合は本当に良かったです。想定のポジションでは運べたんですが、ペースが流れたのを追走してしまった。外から中団にいた馬が伸びていたので。もっといいところで走らせてあげられなかったのは僕のミスです。それでも5着に粘ってくれましたし、力のあるところは見せてくれたと思う」。
これがレース直後のコメントなのだから素晴らしい。自身の馬だけでなく、レース全体が見えている。まだ若干19歳、このジョッキーの将来が楽しみでならない。

そして18番枠から大出遅れとなったコートアリシアン。東京マイルに関わらず大外枠は外へ逃避しやすい枠だが、それにしてもこの日の立ち遅れは致命的だった。およそ2秒かそれ以上のロスがあったはず。しかし、諦めずに0秒7差まで迫った内容もまた強烈だろう。差し展開が向いたとの見方もあるが、そんなレベルの出遅れではなく、追走にかなりの脚を使っている。まともなら勝ち切っていたのではないか。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都11R「京都新聞杯」芝2200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった7番デルアヴァーだった。

『軸馬は成長株のデルアヴァー。ここまで果敢に重賞に挑戦しつつ、休み明けの2走前・若葉Sではジョバンニ(のちの皐月賞で不利を受けて僅差4着)と0秒2差の接戦。もともと高い素質を買っていたが、ここにきてグンと良化しており、前走を豪快に差し切ったことも必然といえる。実際、今春はかつての頭の高い走りが改善し、メンタルや馬体が明らかに成長した。
勢いそのまま、中2週の中間もコース追いで6ハロン80秒5の好時計をマーク。充実ぶりはもちろん、地力的にも今回のメンバー中なら圏内の存在だろう。なかでも1番と9番は一線級だが、それぞれ折り合い・スタート・距離に課題が残る現状でもある。一方、スタミナ豊富な本馬にとって距離延長は大きな魅力。道悪に他が苦しむようなら、一角崩しの期待がより高まる』という見立て。

逃げ馬不在に加えて手頃な頭数。そして稍重の馬場。緩やかな流れで進むと、結果的には4コーナー出口での隊列がそのまま着順に影響することとなった。先手を打った8番ショウヘイが勝ち切ると、インをついた5番エムズが連対を確保。3着は外から伸ばした軸馬7番デルアヴァーが入線した。

この結果により、「3連複5-7-8、9,580円」の的中をお届け。軸馬3着ながら、当レースの本線は3連複。これにより10頭立てのレースとしては望外の大回収となった次第。一方、単勝2.4倍の9番トッピボーンは掛かり通しで伸びきれずの4着。2番人気・単勝3.4倍の1番キングスコールはゲートこそ出たが、全くいいところなく9着に沈んだ。「人気馬、危うし」とみた予想部の判断ズバリの結末であり、多くの評価のお声を頂戴した次第。

あいも変わらず好調をキープする重賞戦線。会員様の収益はもちろんのこと、佳境に入った春G1シリーズに向けてかつてないレベルの勢いを感じる次第。その好調を支えているのが“攻めに攻めた本命馬”の存在だ。

会員様ならご存知の通り、今年の重賞で弊社予想部は人気馬にほぼ本命を打っていない。実際、京都新聞杯の本命が6番人気、NHKマイルCも◎モンドデラモーレ=6番人気・4着だった。後者はほんのわずかの差(勝ち馬パンジャタワーと0秒1差)で獲り損なったとはいえ、“一番儲かる馬から買う”というポリシーとしては悪くない選択だったと自負している。

現在の予想部なら、引き続き“攻めの本命馬”を抜粋してくれること必至。そういう意味では、時に大波乱の顔をみせる「ヴィクトリアマイル」も楽しみでしかない。会員様は、首を長くして今週末の配信をお待ちいただきたい。

5/3-5/4 2回東京・2回京都3日4日 1回新潟1日2日目

確信の本命馬 〜日曜東京9R・府中S〜

伝統の長距離戦・天皇賞(春)はヘデントールが勝ち、G1初制覇。2着ビザンチンドリーム、3着ショウナンラプンタで決着した。

勝負の中心にいたのは2番人気サンライズアースだろう。前走阪神大賞典は逃げてソラを使うなど気性の難しさをみせつつも完勝。3000mにわたり先頭を守り、それでいて上がり最速。手も足も出ない完璧な競馬を展開だった。

そんなサンライズアースでもG1の今回ばかりは、逃げを避けたかったようだ。実際にジャンカズマを先に行かせると、2番手を確保する。しかし誤算だったのは、ハナのジャンカズマが“タメ逃げ”の形を選択したことだ。これにより、ライバルたちの意識は番手のサンライズアースに集中し、全体的に凝縮した隊列のまま進んでしまった。

序盤1000m1分00秒7は特筆するほどではないが、普通ならペースを落とす中盤1000mが1分01秒5。タフな流れだ。しかも2周目3角、上り坂でマイネルエンペラーが先に仕掛ける。これも「サンライズアースを好きにさせない」という意識ゆえだろう。2度目の淀の丘はゆっくり上って、じわじわとエンジンをかけるのが天皇賞・春のセオリー。それに反しては…。

案の定、マイネルエンペラーに合わせて動いたサンライズアースも早仕掛けとなり、ひと呼吸待ったヘデントール=D.レーン騎手の餌食となった。並みのジョッキーなら前につられて動いてしまう場面。改めてこの鞍上のヘッドワークは見事といえる。無論のこと、1番人気に応えた馬の能力も素晴らしい。同馬は父ルーラーシップ、母父ステイゴールド。豊富なスタミナを受け継いでいるだけでなく、晩成のイメージも持てる。この先、もう一段階の上昇に期待したい一頭だ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京9R「府中S」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった1番アスクカムオンモアだった。

『左回り得意で【3-1-2-0】。2走前はトップハンデタイの56キロを背負って0秒1差。前走は苦手な右回り&トップハンデ57キロで進路が塞がる場面もありながら2着と地力の高さを見せた。東京替わりで定量戦となるここは大きく条件好転。スロー想定のメンバーだが、この馬は他の内枠勢よりはまだテンの脚があるし、先行気質の鞍上も好感できる。ひと息後の中2週でデキ上昇。近走で速い時計にも対応しており、ここは結果が必要』という見立て。

スタート直後に4番コスモサガルマータが落馬したことにより、レースは想定より難しい展開となる。向う正面でカラ馬がマクリのように動いたことで、複数の馬が反応してしまった。とはいえ、軸馬1番アスクカムオンモアは内で脚を溜めると、ラストはあっさり抜け出して完勝。鞍上のM.ディー騎手にとって記念すべき来日1勝目となった。2着は勝ち馬と併せて伸ばした4番人気・10番メリオーレム。3着は5番人気の2番モズロックンロールが入線した。

この結果により、「馬連1-10、860円&3連複1-2-10、2,310円」の的中をお届け。カラ馬の奔放な走りにはヒヤヒヤしたが、終わってみれば実力通りの決着となった次第。また、この週は土曜東京11R「京王杯SC」土曜京都11R「ユニコーンS」といった重賞レースでもきっちり的中を計上。いずれも目立った配当ではなかったが、着実に回収を重ねた点で一定の評価をいただける内容だったといえる。

時に、お付き合いの長い会員様も驚くような人気薄に本命を打ってきた今年の弊社予想部。実際に目の飛び出るような配当を射止めてきたが、その一方で「人気でも逆らえない実力馬」もきっちり見抜けている。まさに変幻自在。今後も“タダもらい”のレースはきっちり獲りつつ、波乱必至のレースでは“人気薄の伏兵”をズバリと行く所存である。
果たして、今週末のNHKマイルCはどちらのスタンスでいくのか、会員様ならもうおわかりだろう。今週日曜は乾坤一擲の高配馬券にご期待いただきたい。

4/26-4/27 2回東京・2回京都1日2日 1回福島5日6日目

土曜正午すぎの勝利宣言 〜土曜東京6R・3歳1勝クラス〜

2023年の牝馬三冠馬リバティアイランドが、先週4月27日に香港のシャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世Cのレース中に故障し、予後不良となって世を去った。

「名牝」という言葉に明確な基準はないが、この馬が屈指の「名牝」だったことを誰もが理解している。とても届かないと思われた最後方から差し切った桜花賞をはじめ、その強さは抜きん出ていた。こと3歳時は死角が見当たらず、予想をする側としても“お手上げ”だったことを昨日のことのように思い出す。

一方、髪飾りをつけた三つ編みの前髪がトレードマークで、とびきりのかれんさを備えていた馬でもあった。惜しむらくはもう一度頂点に立つ姿を、そして彼女が産んだ子供たちの活躍を見たかった。心からの感謝と哀悼の意を送りたい。

話は変わり、競馬界にひとつ心配なニュースが飛び込んできた。4月8日に熊本で「馬インフルエンザ」の発生が確認された矢先、今度は「ばんえい帯広競馬」がゴールデンウイークの開催中止を決断。厩舎で管理されている約700頭のうち、200頭前後に発熱などの症状が出ているという。

関係者の尽力により、現在の新患は減少傾向だが、これはより多数の競走馬を抱えるJRAにとっても由々しき事態といえるだろう。かつて国内では2007年8月に36年ぶりに流行し、JRAでも競馬開催が1節中止となっている。差し当たり、競馬シーンはダービーや宝塚記念などが控える最盛期。いち競馬ファンとして、無事の開催を願うばかりである。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京6R「3歳1勝クラス」ダ1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に5番人気となった10番トルショーだった。

『2走前は0秒1差の3着と通用の地力十分。前走は揉まれて崩れたが、減量騎手起用の今回は大きく見直すべき場面だ。揉まれるとよくないタイプだけに東京コース替わりは歓迎だし、今回はそれほど速くならないメンバー構成。そもそも前走はやや消極的だった感があり、思い切りのいい長浜騎手の起用もプラスに働くだろう。余談だが、新馬戦で超強力メンバー相手に3着(次戦ケンタッキーダービー予定のルクソールカフェに先着)しているように、ハマれば一発あるタイプでもある。もとより、先行できる本馬にとって脚抜きのいい稍重馬場は大きなアドバンテージ。先手から一発濃厚』という見立て。

レースは想定通りの展開を見せる。軸馬10番トルショーは好発を決めると、簡単に二番手を確保。少し遅れて16番プルシャプラがハナを奪ったように、800m通過47秒8とペースも上がらなかった。こうなるとしめたもの。
実際、軸馬10番トルショーは勝負どころの残り400mで早くも先頭。慌てて押し寄せる差し勢をクビ差おさえて1着ゴールを決める。以下は0秒1差に5頭が並ぶ接戦となったが、ラストにクビ差出た4番クラリネットソナタが2着、3着にはラチ沿いを追い込んだ1番ゴールデンクラウドが入線した。

この結果により、「単勝10番・1,820円、馬連4-10、7,080円&3連複1-4-10、7,470円」の的中をお届け。ゴール前が接戦だったように各馬の力量は拮抗していたが、「先行できる軸馬が圧倒的に有利」とした予想部の慧眼だった。馬連70倍はもちろん、単勝18.2倍は望外の高配当であり、土曜の一発目で“当週のプラス収支”を早々に確定した次第。無論のこと会員様からは賞賛のお声を頂戴することとなった。

また、この週は土曜中山11R「青葉賞」や日曜京都11R「マイラーズC」などでもきっちりと的中をお届け。メインレースにおける精度は依然として高次元であり、“安心安全のアスコット”を地でいく成績が続いている。実際に、今春のG1は4戦4勝のパーフェクトを継続中。必然、今週末の「天皇賞・春」に熱視線が集まっている。他にも勝負鞍候補が目白押しの今週末。会員様は、兜の緒をかたく締めて当日の配信をお待ちいただきたい。