2回東京・3回京都1日・2日目・1回福島5日・6日目

吉凶あざなえる縄の如し

先週末、弊社アスコットシステムズは勝負鞍的中ナシという、あってはならない結果を出してしまった。『ご信頼いただく会員の皆様の期待を裏切る結果となってしまったこと、本当に申し訳なく思っています。誠に申し訳ございませんでした』。
万馬券的中の歓喜に沸いた「皐月賞」からわずか1週間。その反動なのか何なのか、まさかこのような落とし穴が口を開けていようとは思いもしなかった。もちろん先週末も『これでイケる!』という判断で勝負した鞍のみ。これまで同様、中途半端な提供は一切していない。だからこそ毎週の安定的中を長年お届けできているのであり、それに加えて随所に好配当的中をお届けしてきた。しかし、現実は…である。恥ずかしさを通り越して、競馬そのものに憤りすら感じてしまう。できることなら先週末は無かったことにしたい。正直なところそれが本音。とはいえ、良いことも悪いことも全て包み隠さず情報開示することは弊社における基本姿勢。であれば、潔くそれに従うのみ。一瞬の躊躇もなく冒頭の書き出しとなった次第。
それにしても、とは思う。なぜゴール前で必ず悲劇が待っているのかと。日曜日の重賞2鞍が象徴的だった。差し届かない松岡=キュートエンブレム、粘り切れない岩田=フィフティーワナー……。これもまた競馬と胸に刻み込んで、同じような結果にならない予想提供を行うために精進して前を向くのみ。
幸いなことに、今週末には春競馬第一弾の勝負鞍とお伝えしているレースが控えており、その後も勝負どころは満載。利用者の皆様の立場に立てば過去例をみないほどこの東京開催は充実している。その手始めとしてまずは今週末。第一弾の勝負鞍で先週末の鬱憤を晴らすとともに、その後に控える勝負どころに繋げていく所存だ。「皐月賞」から先週末への流れを考えるにつけ、『吉凶あざなえる縄の如し』ということわざを痛感せざるをえない。ならば今週末は『吉』を自らの力で呼び寄せるまで。提供のその時をお待ちいただきたい。

3回中山・2回阪神7日・8日目・1回福島3日・4日目

ここから快進撃が始まる ~日曜阪神9R はなみずき賞~

まず今週取り上げるのは日曜阪神9R「はなみずき賞」。3歳500万下の芝1800m、15頭立て。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気の5番ベルクハイル。「前走フリージア賞でクビ差2着と惜敗したベルクハイルだが、これは使っている馬と休んでいた馬の差が叩き合いで出たまで。文字通り勝ちに等しい走りだった。あの一戦を叩いて確実にデキは上向いているし、初勝利を飾った阪神へのコース替わりも強調材料。好位から早めに抜け出して粘り込む」という見立て。レースはスタートを決めたオースミスパークがスンナリとハナを切る展開。半マイル通過48秒0-1000m通過59秒7という外回り1800mお決まりのスローペース。軸馬ベルクハイルは予想通り好位5・6番手を追走していく。4コーナーから直線、楽なペースで行っているオースミスパークの逃げ脚は衰える素振りもない。外に持ち出して懸命に追ったベルクハイルだが、この展開では2着確保が一杯一杯。オースミスパークには2馬身半の遅れをとってしまった。「馬連5-13、800円」の本線的中。物足りない配当には違いないが、1番人気⇔3番人気の組み合わせということを考えると仕方のないところ。惜しむらくは3着にマイネルスターリーが届いていれば3連複とのダブル的中となったのだが…。悔しいクビ差ではあった。まぁ、この世界で「タラレバ」を言っても愚痴になるだけ。これもまた競馬と納得するしかない。
さて、本来なら他に的中があってもあえて一鞍しか斬ることのないこのコラムだが、今週は弊社のとって非常にレアな的中があったので特別にもう一鞍、俎上に上げさせていただく。その一鞍とは、会員の皆様なら恐らくすでにお察しの通り「皐月賞」。戦前から大混戦が予想されていたこの一戦で、弊社予想が軸馬としたのは6番人気の1番タケミカヅチだった。「デビュー以来初めて渾身の仕上げで出走してくるタケミカヅチが軸馬。これまで7戦は常に余裕を残した仕上げで出走。その状態でも共同通信杯がショウナンアルバの半馬身差2着。弥生賞がマイネルチャールズの1馬身差3着と、世代屈指の強豪と小差の走り。そこにこの馬のポテンシャルの高さを感じる。この中間はかつてないハードな調教で強い負荷をかけられており、いい意味で後のない仕上げが施されている。これまでの詰めが甘い印象のレースぶりはあくまでも見せかけだけ。キッチリと体を絞って臨むこの大一番で真の実力を発揮してくれるはず。どこを通っても同じ状態の馬場なら、コースロスのない1枠1番は文句なしの絶好枠。前走同様、好位からの競馬で大混戦を断つ」という見立て。このレースの中身をクドクド書く必要はあるまい。とりあえず弊社内では残り200mから「ヨシトミ、ヨシトミ」の大絶叫。ゴールインの瞬間は大げさではなく床が抜けることを心配したほど。『自信あり』と事前にお伝えしていた「皐月賞」。何はともあれ的中という結果を出すことができた。今年のGⅠでの提供は「フェブラリーS」「高松宮記念」と惜しいところで取り逃がしてきただけに、会員の皆様の喜びも倍増したことと推察する。とはいえ弊社にしてみても対抗の最後の一頭キャプテントゥーレで決着するとは少々「出来すぎ」の感だが、誰が何と言おうと「馬連1-6、10260円&ワイド1-9、940円」のダブル的中は嘘偽りなし。平均的中配当が20倍前後の弊社は馬連が提供の9割を占めることからも、恥ずかしながら非常にレアな「万馬券的中」。それだけに会員の皆様からも数多くの喜びの声をいただいた。正直なところ当方の声も応対でガラガラなのだが、無論それは嬉しい痛み。何度でも体験したいものだ。週単位で言えば勝負どころであと1本、的中させたい週が続いているが、他でもないGⅠ「皐月賞」の万馬券的中となれば、開催替わりとなる今週末以降に大きな弾みとなったことは言うまでもないところ。ゴール前に声が出てしまうような的中劇を今週以降もお届けする所存である。引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。

3回中山・2回阪神5日・6日目・1回福島1日・2日目

弊社本来の姿にはまだまだ ~土曜阪神9R アザレア賞~

3連単700万円超という大波乱となった「桜花賞」。原因は様々考えられるが、有力馬ポルトフィーノの出走取り消しもそのひとつ。ポルトフィーノが出てくれば普通に先行したはず。そうなるとトールポピー=池添、リトルアマポーラ=武幸も無視することはできない。つまり、あれほど後方でお互いに牽制しあうようなことはなかった。要するにレースの流れそのものが違っていたはずだ。それでも荒れる時は荒れるが、その主役となった馬は違ったかもしれない。無論リトルアマポーラの出遅れも大きな原因のひとつ。あのスタートから果てしないほど外を回って「半馬身+クビ+クビ+ハナ差」の5着だからこの馬は間違いなく強い。が、最後は完全に脚を余していた。スタートミスが悔やまれてならない。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神9R「アザレア賞」。芝2000mの3歳500万下。弊社予想部が軸馬としたのは1番人気の10番フサイチダイチャン。「フサイチダイチャンの新馬は好スタートを一旦好位に控え、直線向いてすぐに楽々と抜け出して3馬身半差の圧勝。ひと言でモノが違った。昇級とはいえこの程度のメンバーなら明らかに能力一枚上。血統・レース内容から距離延長も何ら気にならない。文句なしの軸馬」という見立て。レースはマイネルアテッサの先導するスローペース。ブラストダッシュが2番手で淡々とした展開。軸馬フサイチダイチャンは中位外目の位置取り。4コーナーから直線、ブラストダッシュが楽な手応えで先頭に立つ。外から懸命に脚を伸ばしたフサイチダイチャンだが、道中で楽をしていたブラストダッシュの脚いろ鈍らず3/4馬身差の2着が一杯一杯だった。「馬連1-10、540円」の的中。低配当といえば低配当だが、9頭立ての1・2番人気馬の組み合わせということを考えれば仕方のないところか。『まず的中ありき』という大前提からいえば意味のあるひと鞍だった。
しかしながら、である。先週のこの欄でお伝えしたような大幅な予想のブレこそ修正されたものの、まだまだ弊社本来の姿とは程遠い状態、という点は認めざるを得ない。相変わらず「ケアレスミス」のような不的中がある。「アスコットさんらしくないねえ」という、会員の皆様からの声も少なくない。歯痒い思いは会員の皆様はもちろん、弊社一同全てが共有していること。言うまでもなく、改革の手を休める気は毛頭ない。その成果を実のあるものとしてお届けすべく地道な仕事を重ねるのみ。「桜花賞」が終われば「皐月賞」と気持ちが急くもの。それは100%理解できるが、本当の勝負どころはその裏にこそあり。その点も度々ここで繰り返してきた通り。また、すでにご存知の方も多いと思うが、これまで以上に『ムラのない安定した的中』を目的とし、次開催からの弊社予想がより一層『専門分野に特化した予想提供』へ大幅にリニューアルされることも決定している。引き続き弊社から配信される全ての提供にご期待いただきたい。

3回中山・2回阪神3日・4日目

冷静に考えると望外の好配当 ~土曜中山11R 春風S~

『スローペース症候群』と言われて久しいが、「それにしても…」と思わず頭を抱え込んでしまったのが先週末の「ダービー卿CT」。3ハロン通過36秒0-半マイル47秒8~上がり46秒4-34秒6=1分34秒2。同日6R「3歳500万下」は同じ芝1600mで前半34秒5-46秒1~上がり48秒1-36秒3=1分34秒2だから、いかに遅いペースだったか、ということがひと目でわかるはず。まぁ「古馬G3」と「3歳500万下」が同タイムということ自体がお話になりませんという感じで、「ダービー卿CT」は絵に描いたような『出たなり』決着となった。メンバー構成からスローペースは読めていたレースだが、ハナ候補マルカシェンクが出遅れた時点でそれに拍車がかかってしまった。「神でもない限りスタートミスや道中の不利までは予測できない。それもまた競馬」ということを改めて思い知らされるレースではあった。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山11R「春風S」、4歳上1600万下のダート1200m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは5番人気の12番ルミナスポイントだった。「休み明け3戦目、型通りデキを上げてきたルミナスポイントが軸馬。4走前の貴船Sでは定量55キロでタイセイアトムとハナ差の大接戦を演じて2着。タイセイアトムはその次走でG3ガーネットSを楽勝しているのだから価値がある。今回のハンデ54キロなら十分勝負なる馬だ。人気的に妙味あるここで狙い撃ち」という見立て。レースは大外からスタートを決めたノーザンキッズが逃げる展開。すぐ外に1番人気のワールドハンターが並んで行く。3ハロン通過34秒9、中山1200mダートとしてはさして速くない流れ。それに即応して横山典=ルミナスポイントも早めに追撃開始。4コーナー手前では前を行く2頭のすぐ後ろまでポジションを上げる。直線、ノーザンキッズをアッサリ競り落としたワールドハンターが悠々と先頭に立つ。軸馬ルミナスポイントは残り200m地点で単独2番手に浮上。「安心の的中劇」と思ったのも束の間、内からトップディアマンテ、外からマルターズマッシブの猛追を受ける。しかし、最後は差し返すような形でグイと出てゴール。ワールドハンターの逃げ切りは許したものの、3着トップディアマンテ、4着マルターズマッシブをアタマ+アタマ差退けて2着確保。「馬連8-12、1420円」の的中となった。純粋な能力比較なら馬連400円でも不思議のない組み合わせ。デキ上昇と人気面からルミナスポイントを軸馬とした判断は大正解だった。それにしてもこの2頭で1420円はオイシイ配当だった。
今回のこのコラム、「このレースを斬った」というより、「このレースしか斬るレースがなかった」というのが本音。当然、甘い顔をしていられるのもここまで。後は苦言に次ぐ苦言ということになる。正直なところ、最近の「流れの悪さ」は皆様ご存知の通り。例えば「軸馬完勝→2着馬ヌケ」とか、「提供券種の選択ミス」などの不的中が続いていた。無論それに対する懸命の調整は続けているのだが、先週末の勝負鞍の結果には落胆のひと言。レース選択&軸馬選定&対抗馬選択、その全てがズレていた。そのことは実際に提供を受けた皆様が一番お感じになっていたはず。特にご入会されたばかりの皆様には大変申し訳なく思う。しかしながら『2週連続悪いことが続かないアスコット』という点も不動の事実。それは過去の勝負鞍の的中が雄弁に物語っている。加えて言うなら、すでに会員の皆様にはお伝えしている通り、今後は更に予想の質が向上する可能性も十二分に秘めているのでご安心いただきたい。いずれにしろ今週末以降はGⅠレースが目白押しの本格的な春競馬となるが、弊社はあくまで「馬券に格は無関係。獲れるレースをキッチリ当てる」を貫く所存である。その提供スタンスで弊社本来の実力を実感していただくので、是非とも引き続きご期待ください。