5/29 5/30 2回東京11日12日目・3回中京7日8日目分

開催替わりで反転攻勢 ~土曜中京6R・3歳1勝クラス~

先週末の「日本ダービー」ゴール前の熾烈な追い比べをハナ差制して勝利したのは4番人気シャフリヤールだった。「皐月賞」を回避し、別路線からの臨戦にもかかわらず、パーフェクトな騎乗をみせた鞍上福永ジョッキーのウデには今更ながら感服するしかない。シャフリヤールは強かった、そして鞍上福永ジョッキーはさすがと言うべき。それはそれでいい。この「ダービー」で改めて感じたのは競馬ファンの馬を見る目のレベルが上がってきたこと。クラシック第一弾「皐月賞」のレース内容&結果を考えるとエフフォーリアは現3歳世代ではアタマひとつ抜けた強さ。断然の1番人気に支持されたように、それは誰もが認めるところ。ただ、王道ローテでもある他の「皐月賞」組にて最上位人気馬が6番人気のヨーホーレイク。2~5番人気までが別路線組で、しかも実際にそのうち3頭が掲示板を確保し、上位入線を果たすという結果。なかでも2021年ダービー馬の称号を手にしたシャフリヤール。「皐月賞」こそ出走しなかったものの、「毎日杯」を勝利したれっきとした重賞ウイナーではあるが、それにしても、である。改めて競馬ファンの馬を見る目のレベルが上がってきたことを実感した次第。


それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京6R「3歳1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された9番キャリアリズムだった。

『チーク着用の前走で一変してみせたキャリアリズムが軸馬。その前走は発馬こそ速くはなかったが、二の脚で外枠からハナを切って主導権を握ると直線でも脚が鈍ることなく、後続を突き放す強い競馬。もちろん、未勝利クラスで相手関係もあるだろうが、道中は終始つつかれて絡まれ、決して楽な展開ではなかったなかでのワンサイド勝ちで持ち時計を3秒5も短縮。馬具効果で最後まで集中して走れたことが最大の勝因だろう。前走こそ逃げたが差す競馬もできるし、脚質に幅が出たことは大きな強み。レースに行っての集中力に課題を残しているだけに揉まれた際にどうかだが、前走からの上積みも見込めるだけに、昇級も即通用するとみて軸馬に指名する』という見立て。

積極的にハナを切ったのは内から2番トーホウスザク。同様に好発を決めてハナを切る勢いだった軸馬9番キャリアリズムだが、無理に競りかけることなくスッと2番手に控える。以下、10番ハイエストポイント、13番ゲンパチハマジ、4番アクイール、3番アーダレイと続き、前半1000m61秒5の緩みのない流れ。3コーナーあたりからグッとペースが上がり、4コーナーから直線では逃げしていた2番トーホウスザクの手応えが早々と怪しくなり、あっさり脱落。替わって楽な手応えのまま先頭に立ったのが軸馬9番キャリアリズム。直線半ばでは後続との差を広げてほぼセーフティーリード。後続各馬が伸びあぐねるなか、軸馬9番キャリアリズムに3/4馬身差まで詰め寄ったのが、中団から徐々にポジションを押し上げて最後まで脚色が鈍らなかった1番エイシンティップス。結果、1着9番キャリアリズム、2着1番エイシンティップスの順でゴールし、そこから3馬身差3着にはほぼ最後方から唯一、1頭だけ上がり36秒台をマークした14番キオネヴェリテが入線。この結果により、「馬連1-9、960円」の的中。事前に展開を読切っての的中劇。比較的注目度の低い裏開催のレースでこそ弊社の真骨頂。それを証明する鞍といえよう。

残念ながら先週の勝負鞍における的中は今回斬った土曜中京6Rの一本のみ。弊社らしからぬ少々精彩を欠く勝負が多々見受けられただけに、先週末の準パーフェクト的中と比較すると急失速した格好だが、幸い、今週末からは開催替わり。春の中央開催ラストとなる3回東京開催が開幕する。流れを引き戻すには格好のタイミングだろう。競馬の祭典「日本ダービー」こそ終わったものの、今開催にはまだまだ勝負どころが目白押し。いつもの繰り返しになるが、「レースに格はあっても馬券に格はなし」が弊社の基本姿勢。取れると判断すれば午後一番のレースでも情け容赦なく取りにいくので、開催替わりで反転攻勢を期す今週末の提供にご期待頂きたい。