1回東京・2回京都5日・6日目・1回小倉7日・8日目

会心の軸馬選択 ~土曜京都10R・稲荷特別~

例年以上のメンバーが揃い注目を集めた「京都記念」は、1番人気に推された『遅咲きの大器』トゥザグローリーの快勝に終わった。レースは大方の予想通りセラフィックロンプの逃げで1000m通過61秒8のスローペース。そんな流れにもピタッと折り合っていたのがトゥザグローリー。好位3・4番手のインでジッと脚をタメる。3・4コーナー中間から外を回ってヒルノダムールが抜き去って行っても慌てず騒がず、という感じ。直線に入ってからユックリと外に持ち出して追撃態勢。鞍上のムチ一発で弾かれたような伸びを見せ、その一瞬後には交わして先頭。大外から猛追してきたメイショウベルーガを3/4馬身おさえて重賞2勝目のゴール。どうやら、ルーラーシップと並び最強世代のトップに立った印象。これでまだ成長途上というから恐れ入るばかり。ブエナビスタとの再戦が楽しみになった。ちなみにこの「京都記念」。弊社は5番人気のメイショウベルーガを軸馬に指名し、「馬連2-5、1120円&ワイド2-5、400円&ワイド2-12、400円」のトリプル的中を果たしている。買い目を極限まで絞っての天晴な的中劇であった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都10R「稲荷特別」4歳上1000万下・芝2000m
このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは3番人気となった7番フミノイマージンだった。

『前走後ひと息入れ、減っていた体がフックラと戻ってきたフミノイマージンが軸馬。1000万初戦で3馬身半差圧勝という実績がある格上馬。その後1年間の骨折休養があり昨年後半の4走は期待に反する走りだったが、ここまで立ち直ってくれば見逃す手はない。元々の能力はハッキリ一枚上。人気的に妙味ある今回が狙い目』という見立て。
レースは例によってテイエムシバスキーの逃げで1000m通過63秒5という超スローペース。以下12番ピノブラン、4番レジェンドブルーと続き、軸馬フミノイマージンも序盤は好位につけていた。しかし、向正面に入ると一気にレースが動く。出遅れて後方に待機していた6番サブコンシャスが大マクリ。連れて数頭が動き、フミノイマージンは内と外から抜かれて4コーナーは10番手という位置取り。手応え自体はあり余るほどだったが、前にも内にも外にも馬がいる展開で一見ピンチ。しかし、鞍上は当代きっての勝負師・藤田伸二。動じることなく前が開くまで我慢を決め込み、残り200m地点で僅かに開いた隙間にねじ込んでズバッと馬群を割ってきた。『胸のすく末脚』とはまさにこのこと。数秒のうちに前を行く馬たちを抜き去り、そして引き離していく。熾烈な2着争いを尻目に最後は1馬身半差の1着ゴール。内1番マナクーラ、外2番メイショウジンムの争いはクビ差で後者に軍配。この結果により「馬連2-7、1850円」の的中となった。この日のフミノイマージンの馬体重は+18キロの470キロ。『馬体回復』にいち早く着目した弊社予想部の『プロの目』が呼び込んだ好的中と言えよう。

他にも土曜東京7R「馬連6-8、1220円。また冒頭の「京都記念」など、なかなか「オイシイところ」を的確にヒットした先週末。勝負鞍に関しては、土曜日に的中が集中したことが惜しいと言えば惜しい。とはいえ勝負鞍における的中率は50%をキープ。そのあたりに一定の評価はいただけるものと自負している。ただし、会員の皆さまにすれば『欲を言えばキリがないこと』とは知りつつ何か言いたい。それが人情であろう。予想部には今週末以降の課題として「ダメ押しのもう一本」を要望しておく。
今週末のメインは「フェブラリーS」。言うまでもなく、ダートに特化した弊社が年明け最初の大一番と捉えるダートG1だ。当然のことだが、会員の皆さまならずとも、いやがうえにも期待は高まる。無論、弊社としてもひと味違う攻めどころをお見せする所存。他にも勝負鞍候補が目につく今週末の情報提供を楽しみにお待ちいただきたい。