2/8 2/9 2回京都3日4日目・1回小倉1日2日目

攻めの姿勢が感じられた先週末 ~土曜京都8R・4歳上500万下~

雪害に遭うと思い起こすのが、1978年1月22日に雪の中で行われた「日経新春杯」。その4コーナーに差しかかるところで名馬テンポイントは骨折し、尊い命を落とすことになった。そしてそのことが引き金となり、寒冷期は競馬をやめオフシーズンを設けるべき、という提案をしたりする人も出てきた。大川慶次郎氏ですら、寒冷期は宮崎あたりですべきだと言っていたくらいだ。じっさい、馬場の整備が今ほどきちんとされていなかった頃は、競馬場だけでなくトレセンでも冬場は事故が多かった。そのため、藤沢和雄調教師などは1月から2月半ばごろまで競走馬を出走させないほどだった。昨今は最新の機材を使って脚に優しい馬場づくりをしているからそんなこともないが、競馬人は基本的には馬体が固くなる冬場の競馬は好まない。東京新聞杯は降雪の影響で2月17日に代替開催されることになったが、出走を予定していた関西馬はこれから大変だ。いったん栗東に帰厩してコンディションを保たせ、再輸送で同レースへ向かう羽目になったのだから。そのことによって、微妙にコンディションを崩したりする馬が出るかもしれない。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都8R「4歳上500万下」・ダート1200m。このレースで軸馬として期待したのは最終的に2番人気に支持された13番ルベーゼドランジェだった。

「前走は二の脚の速さで先手を取り、直線軽く仕掛けて4馬身突き放した。ここは5カ月ぶりの出走になるが、順調に乗り込んで動きも前走以上。太目感はまったくなく、パワーアップした姿を見せている。勝ち味に遅いこのメンバーが相手なら、持ち前のスピードで圧倒できるだろう。素質と伸びシロを考えればここはあっさりと通過だ」という見立て。

レースは1番テイエムチャンスと13番ルベーゼドランジェがスタートで飛び出すが、外のルーベドランジェは控えて2番手に。4番アフターサンダーと7番ビップセレブアイは好位の4、5番手、1番人気の6番コランダムは中団。そのすぐあとに11番ローレルボルケーノ。ほぼその隊形のままレースは進み、4角過ぎるとルベーゼドランジェがテイエムチャンスを楽に交わし先頭に立つ。このまま楽勝かと思われたところにコランダムが外からグングン脚を伸ばし、2頭重なるようにゴール。結果、ルベーゼドランジェがハナ差だけしのいでいた。3着はその2頭から3馬身半離れてアフターサンダーが入線。この結果により、「3連複4-6-13、1470円」を見事に的中。回収率300%のプラス収支を計上。このレース、対抗1点目に推した1番人気の6番コランダムとのマッチレースになると読み切り、「馬券は2頭軸3連複流しの購入に絞って勝負」と最終判断を下したことによる好的中だった。

残念ながら、他の勝負鞍は今ひとつ煮え切らない結果となった開催2週目。「ちょっとしたボタンのかけ違い」のような結果が多く、お世辞にも好結果とは言えなかった。ただ、そんな中でも前週に指摘した「守りの姿勢」ではなく、「攻めの姿勢」が感じられる提供であったことは多少なりともプラス材料。こと先週だけで言えば単に「勝負に行って負けた」だけ。もちろん予想スタンスはブレることなく、その攻めの姿勢で行けばおのずと結果はついてくる。会員の方々には、安定的中に加え、爆発力のある的中をお届けすることをお約束するので、引き続き、勝負鞍候補目白しの今週末を楽しみにお待ちいただきたい。