2/27 2/28 2回中山1日2日目・1回阪神・2回小倉5日6日目分

サポートにて手堅く仕留めた的中鞍 ~土曜中山7R・3歳1勝クラス~

パンパンの良馬場で絶好の馬場コンディションとなった開催初日の中山競馬。「当然、逃げ・先行有利」の予想通り、高速馬場も相まってビックリするほど差しが全く決まらない。明けて2日目。それでも、普通に考えて前日の傾向から騎手もそのあたりを意識して、多少変化があるかと思われたが、しかし。やはり前残りのオンパレード。外からの差しなどいつまで待ってもやって来ない。たまに差してくるのもイン突進だけ、という有り様。正直なところ、馬の能力や騎手の技量でどうこうできるレベルでもなく対処するのは難しい。競馬は自然相手。だから今さら言っても仕方のないことではあるのだが、難しいものはどこまでいっても難しい。ところが、ある意味わかりやすいこの馬場傾向にいとも容易く対処した男がいる。「中山記念」ヒシイグアスの手綱を取った松山ジョッキーだ。前が飛ばすなか、道中は離れた4番手で内ラチ沿いから一瞬たりとも離れない。しかも4コーナー手前では一旦息を入れる余裕。良いポジションを取れずに、中団後方から内をロスなく周って追い上げるルメール=クラージュゲリエあたりとは対象的。最後はキッチリと差し切って見せた。もちろん、手の内に入れている鞍上の好騎乗もあるが、前走「中山記念」では差し切り勝ち、そして今回は正攻法の先行策から直線抜け出しての勝利と、「脚質に幅がある」ということは競走馬として大きな強み。もちろん、レース観戦という視点で言えば大逃げや直線一気の追い込みも魅力ではあるが、馬券的に見ればこれほど信頼できるものはない。そう改めて思わされた一戦だった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山7R「3歳1勝クラス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された6番ディールクルムだった。

『デビューから3戦の実績が示す通り、現級上位の脚力があるディークルムが軸馬。前走は前有利のトリッキーな中山コースらしいノーマークの伏兵馬の逃げ切りを許した格好だが、あれは完全に展開のアヤ。前半行き脚が付かずに毎回後方からの競馬となるが、それでも常に勝ち負けを演じているようにクラス上位の脚力があることは明白。デビューから2戦で勝ち負けを演じた相手はかなり強力で、2走前の勝ち馬は次走でオープン「ヒヤシンスS」も勝利。ベストは東京だろうが自分から動ける機動力があり、ひと息入ったが、この中山開催に向けてデキも上々。全体的なメンバーの質も前走と変わりないここなら、勝ちにいく競馬で今度こそ差し切り濃厚だろう』という見立て。

レースは好発から3番アオイシチフク、7番ショウナンアストラ、さらに9番フルネーズ、10番メイショウムラクモの順で4頭が先行するも、1コーナー~2コーナーでは10番メイショウムラクモが外からハナを切って主導権を握る展開。軸馬6番ディールクルムは例によって後方から。逃げた10番メイショウムラクモはグングン飛ばし、後続を3馬身ほど離しての単騎逃げに持ち込み、作った流れは1000m通過62秒5のミドルペース。そのままペースを緩めることなく4コーナー手前から二の脚を使ってさらに差を広げにかかる。軸馬6番ディールクルムは後方馬群から徐々に前との差を詰めて4コーナー6番手で回り馬群から抜け出してくるも、先頭を走る10番メイショウムラクモは遥か前方。懸命に差を詰めにかかるがその差は一向に詰まらないまま、10番メイショウムラクモが後続に8馬身差を付けてそのまま1着でゴール。軸馬6番ディールクルムも後続に5馬身差を付けて安泰の2着確保。熾烈な3着争いを制したのは後方から脚を伸ばした2番ホウオウルパン。この結果により、「3連複2-6-10、370円」の的中。人気サイドでの決着となったが、サポートにて「手広く構えてもメリットは少ないだけに、2頭軸3連複のみで勝負」と断じ、買い目を絞り込んでの的中だっただけに、これはこれで手堅く仕留めた的中鞍となった次第。

他にも、イチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜中山7R「4歳以上1勝クラス」日曜重賞「中山記念」など、随所に的中をお届け。不的中となった鞍ではツキがなかったレースもあっただけに開幕ダッシュとはいかなかったが、連日的中をお届けできただけに、まずは上々の滑り出しとお伝えしておこう。

今週末からは3月に入り、G1前哨戦真っ盛り。更に、1月から長らく続いていた小倉競馬も今週末がいよいよ最終週。翌週からはG1「高松宮記念」が施行される中京競馬も開幕し、春の中央開催ムードが漂ってきたここからがまさに正念場。更に勢いを増して挑むアスコットシステムズにアツいご期待をお寄せいただきたい。