2/20 2/21 1回東京7日8日目・1回阪神・2回小倉3日4日目分

弊社十八番のダブル的中劇 ~土曜阪神8R・4歳以上1勝クラス~

以前にこの場で取り上げたこともあるが、通常は前後半差3秒以上をハイペースとしている。これはつまりレースの前半の方が後半より3秒以上速い、ということ。わかりやすい例を挙げれば、1600m戦の前半4ハロン45秒0~後半48秒0。これがハイペース。しかし、前後半差3秒というのはあくまでも「一般的に」ということ。直線が長く坂も待ち受けるタフな東京コースの場合は、前後半差2秒でも「かなり速い流れ」と言っていい。前後半差2秒でも、東京コースの「安田記念」や「NHKマイルC」は決まって差し・追い込みの競馬になる。しかし、同じく前後半差2秒でも京都コースの「マイルCS」は基本的に前が残る。これは即ち、コース形態が原因。今回の「フェブラリーS」は前半4F46秒5~後半4F47秒9。前後半差1秒4で比較的、前も粘れる競馬となった。予めこの流れがわかっていれば決して買えない馬券ではない。しかし、正直なところ非常に読みにくい展開&流れではあった。ちなみに前日の「ダイヤモンドS」はさらにスローペースで後続に5馬身差を付けた1、2着馬は4コーナー7番手&3番手。終い勝負に徹した追い込み馬には不向きな展開で成す術なし。改めてレースでの流れがいかに重要か。そのことを思い知らされる先週末の2重賞だった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神8R「4歳以上1勝クラス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは1番人気に支持された10番スワーヴシールズだった。

『久々+昇級初戦の2走前、そして叩き2戦目の前走と2戦連続3着に力走しているスワーヴシールズが軸馬。前走は行った行ったの前残りの決着ということもあったが、勝負どころで砂を被ったことで怯み、その後瞬時に反応できず、手前も替えないまま不完全燃焼の走り。久々好走で中1週の臨戦も影響したのか、スムーズだったら楽に2着はあっただろうし、展開面を加味しても勝ち馬とは僅差の勝負になったはず。少なくとも悲観する内容でないことは確かだ。去勢してからは一変の走りで安定した戦績を収めており、ここ2戦の走りからも現級上位の脚力の持ち主であることは間違いなし。流れに応じた自在な立ち回りができるタイプなだけに、ここは前走の鬱憤を晴らす快走に期待』という見立て。

好スタートを切ったことに加え、ダート替わりで砂を被るリスクを意識したのか6番スズカキングがハナを切る展開。特に絡んでくる馬も不在で絶妙なスローペースに持ち込み、軸馬10番スワーヴシールズ、1番テイエムホイッスル、7番アベックフォルスが無理なく好位で流れに乗り、以下、3番ロードグリュック、5番トモジャチャーリーという隊列。2番人気に支持された8番カネコメノボルはその直後につけた。3コーナー過ぎ、8番カネコメノボルが外から進出を開始し、この馬の動きに合わせてレースが一気に動き出す。4コーナーから直線に入り、6番スズカキングが粘るところに軸馬10番スワーヴシールズが馬体を併せ、さらに8番カネコメノボルと7番アベックフォルスの2頭が外から追いすがる。直線半ばで軸馬10番スワーヴシールズが前を捕えて先頭に立ち、最内でしぶとく粘る逃げた6番スズカキングを8番カネコメノボルが交わし、軸馬10番スワーヴシールズに急追。ゴール前は際どくなったが、最後は軸馬10番スワーヴシールズが8番カネコメノボルの追撃をアタマ差退け1着でゴール。2着に8番カネコメノボル、3着には最後までしぶとく粘っていた6番スズカキングをクビ差捕らえて7番アベックフォルスが入線。この結果により、「馬連8-10、290円&3連複7-8-10、1,060円」のダブル的中。一見地味な配当ではあるが、一点目の大本線的中に加え、ここ一連同様、ダブル的中をお届けできたという点に一定の評価はいただけるものと自負する。

他にもイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜小倉8Rの馬連なども手堅く仕留めているが、ここはあえて苦言を呈しておく。一時の「提供=的中」という状態がいかに至難であることは十分に理解しているし、非常に難解なレースが多かった今回の東京・阪神・小倉開催後半戦ということを踏まえて、敢えて狙いに行った勝負提供が目立っただけに情状酌量の余地はある。とはいえ、結果論ではなく、獲れたレースでの取りこぼしもあり、開催最終週で的中率が落ちた点はやはり問題と言わざるを得ない。開催替わりとなる今週末、予想部には最大限の奮気を促したい。

今週末開幕の2回中山開催といえばG1前哨戦目白押し。いよいよ本格的な春競馬の到来となる。また、3月2週目からはスプリントG1「高松宮記念」が施行される2回中京競馬の開幕も控え、ここからがまさに正念場。まずは開幕ダッシュを誓う今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。