1/30 1/31 1回東京・2回京都1日2日目・1回中京5日6日目

安心の大本線的中劇 ~日曜東京6R・4歳上500万下~

やや重という発表以上に時計のかかる馬場だった「シルクロードS」。そんな馬場状態を考慮しても33秒7-44秒8-56秒2という流れはG3にしては意外に遅い。逃げたローレルベローチェと4コーナー3番手から差し抜けを決めたのダンスディレクター。この2頭のワンツーが成立して当たり前のところ。そして実際、その通りの結末になった。ローレルベローチェが2着に粘れたのは単騎で絡まれず自分のペースで行けたことが要因。自分の形だと相当粘り強く3連勝は伊達ではなかった。勝ったダンスディレクターは最内枠で脚が溜まったのが良かったがそれにしても切れに切れた末脚。5着・6着だったビッグアーサーとサトノルパンの人気2頭は今回に関してははっきりと展開と馬場が敗因。力負けでないことは間違いないだろう。勝ったダンスディレクター相手や展開面の恩恵があったことを忘れるべきではないが、「高松宮記念」の有力候補の一頭として名乗りを挙げたことは確か。次走以降に注目したい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京6R「4歳上500万下」ダ2100m。軸馬として期待したのは1番人気に支持された11番エルズミーアだった。

『前走は初の中山で2番人気に支持されたものの、終始外へ逃げて大敗。全く競馬になっていなかっただけに度外視していい一戦だ。今回は去勢放牧明けとなるが中間の動きは確実に前走以上。東京のこの条件ならば大崩れすることは考えづらく、すんなり先行できる組み合わせなことも好都合。元々現級は一戦で勝ち上がっており、今回の舞台で2着1回3着1回は1000万クラスでの実績。超大型馬だが鉄砲も利く気性なだけに、ここは地力の違いで楽に押し切れるはずだ』という見立て。

レースは内枠から好スタートを決めた1番キネオフォルツァ、2番ヘイローフォンテンの2頭が先行の構え。そこに外から8番カンタベリーヒメが馬なりで先頭に立つ。外から10番ペイシャゴンジセも番手追走。軸馬11番エルズミーアは先団を見る形で中団で流れに乗る。先行勢は一団で1コーナーを回り、2コーナーでは10番ペイシャゴンジセが逃げる8番カンタベリーヒメを交わして先頭に躍り出る。向正面に入り隊列が落ち着き、1000m通過62秒4のミドルペース。ゆったりとした流れで3コーナーを回り、ここで軸馬11番エルズミーアが外から捲り気味に進出を開始。一気にペースアップし、これに併せて7番レッドカノーヴァも上がって行き、そして勝負どころの直線へ。直線では楽な手応えで逃げた10番ペイシャゴンジセを交わす軸馬11番エルズミーア。それを追いかけるように1番キネオフォルツァが外から脚を伸ばす。他、後続も追いすがるが坂上では2頭のマッチレースに。そのままジリジリと後続を離しながら最後は1番キネオフォルツァに1馬身3/4差を付けて一着でゴール。2着には1番キネオフォルツァが入線。この結果により「馬連1-11、410円」の的中。対抗一点目との大本線的中で3着馬に6馬身差。見いて安心安全の的中劇となったが、事実を包み隠さず書くと先週の勝負鞍における的中はこの一本だけ。辛口が身上の当コラムとしてひと言苦言を呈したい。前開催から続く好調さに任せて慢心はなかっただろうか。先週提供されたどの勝負鞍をとってもインパクトがなさすぎる。軸馬選定&対抗馬選択ともに無難なものばかり。無論その結論に至る過程においてプロの目が注がれていたことは100%認めるが、会員の方々が実際に目にするのは買い目だけ、ということを十分に意識する必要がある。もちろん他、結果的には不的中となった鞍にしても「ほんのちょっとしたボタンのかけ違い」のようなものばかり。今後、予想部にはそのあたりをさらに煮詰める作業を期待したい。

開幕ダッシュならず、今ひとつ精彩を欠いた勝負鞍ではあったが、全ての流れが悪かったわけではない。今年好調の重賞。前週の「東海S」に続き、またまたクリーンヒットを放った「根岸S」。ここは『この条件ならコース問わず現役最強馬の一頭と言っても過言ではない』として15番モーニンを自信の軸馬に据える。そして『得意の東京なら重賞でも通用する』6番人気タールタン、『地力は侮れない』10番人気グレープブランデーの2着・3着馬の2頭を対抗馬のとして取り上げたところが好調の表れ。

少しだけ風向きが変われば高配当連打に激変する手応えがある今現在、その契機となりそうな勝負鞍が今開催最終週の『フェブラリーS』。弊社では滅多にお目にかかれない重賞戦での大勝負であることをお伝えしておく。とはいえ、まずは反転攻勢を期す今週末、開催2週目の提供に多大なるご期待をお寄せいただきたい。