10/1 10/2 4回中山・5回中京8日9日目分

盤石の体制で東京・阪神開催へ ~土曜中京8R・3歳上2勝クラス~

秋のG1シリーズ開幕を告げた先週の「スプリンターズS」。勝利したのは8番人気の低評価を覆したジャンダルムだった。内枠から好位3番手を確保し、後続をきっちり抑えた走りは馬・鞍上ともに完璧な競馬だった。だが、勝ちタイム1分7秒8は褒められた時計ではないし、「内の先行有利」が顕著だった馬場も無視はできない。ジャンダルムは絶好の2番枠だっただけに、トラックバイアスに助けられた面も少なくないはずだ。その点、9番枠から5着だったナムラクレアは情状酌量の余地があるかもしれない。最後の坂で止まったところは気になるが、今後の巻き返しに期待といったところだろう。問題は1番人気で14着と不可解な凡走に終わったメイケイエール。13番枠を考えれば序盤から上手く流れに乗れていたように見えたが、3角からスピードを上げるいつもの姿は見られず。それどころか、4角を過ぎて”いざ”という場面になると完全に失速してしまった。本レースと相性の良い前哨戦「セントウルS」を快勝して完璧なローテで挑んだはずではあるが、結果的に中2週と詰まったローテが災いしたのか、はたまた、久々の右回りが影響したのか……。改めて、気性難を抱えている馬の恐さを再認識させられるスプリンターズSとなった。さて、今週から舞台は東京・阪神開催に移行し、初週は3日間開催。G1戦は一休みとはいえ、土曜日「サウジアラビアRC」はのちのG1馬を多数輩出している注目の2歳重賞。そして日曜日「毎日王冠」と月曜日「京都大賞典」は天皇賞・秋の重要な前哨戦である。当然、弊社では各レースとも【特ダネ】を用意しての勝負態勢。けっこうな穴馬もピックアップされているので、今週末の提供にご期待を。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京8R「3歳上2勝クラス」ダ・1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された1番トウセツだった。

『自己条件に戻れば即反撃が可能なトウセツが軸馬。2走前の「インディアT」では次走で3勝クラスを突破したアラジンバローズと接戦を繰り広げており、現級上位の存在であることは疑いようのない事実。前走の重賞においても、発馬後手でスムーズさを欠きつつ地力で押し上げている。この中間は9/13に宇治田原S(滋賀)から帰厩し、すこぶる順調な様子を見せた。肝心の調教では遅れが目立ったが、もともと稽古は動かない実戦タイプだけに心配は無用だろう。ある程度の位置から長くいい脚を使えることから、中京コースは2戦2勝のベスト舞台でもある。発馬さえ五分なら順当に勝機到来』という見立て。

レースは横一線でのスタート。無理にハナを主張する馬もおらず、内から6番アイスヴィスタ、5番マリモリスペシャルがジワッと先行。これに外から12番ニホンピロハーバ―、15番メイショウコジョウが続き、軸馬1番トウセツは出たなりで6番手を追走。これを追いかける10番サワヤカコーズサンも差がなく、内から8番トミケンカラバティ、9番レッドエンヴィー、11番シゲルバクハツは先行勢から2馬身ほど開いた中団前目のポジション。その後方に13番オウケンロジータ、2番ワセダハーツ、3番プルレスカ。さらに2馬身ほど離れて最後方にポツンと14番ダッシュダクラウンという隊列。さほど速くないペースの割に、隊列は縦長となりそのまま向上面へ入る。各馬が折り合いに専念している中、このペースを嫌って一気にマクリの手に出たのが10番サワヤカコーズサン。先頭まで躍り出ると2馬身ほど差をつけて隊列を引っ張る。これに刺激され徐々にペースが上がり始めると4角手前から馬群が固まり始める。押し切りを図る10番サワヤカコーズサンに余力はなく、マイペースで運んでいた5番マルモリスペシャルが迫りジワジワと差を広げ始める。これを追いかけるのが4番ペイシャオウユー、15番メイショウコジョウ。さて、肝心の軸馬1番トウセツを見ると、鞍上の大きなアクションの割にまったく伸び脚がみられない。残り200mでもポジション変わらず、大勢が決するかに見えた矢先のこと。やっとのことエンジンのかかった軸馬1番トウセツと11番シゲルバクハツが猛然と追い込みを開始。残り100mを切ったところで一気に先行馬を交わした軸馬1番トウセツが先頭に躍り出る。さらに脚を伸ばす11番シゲルバクハツが接近してくるが、軸馬1番トウセツとの差は詰まらずそのままゴール。着順は1着1番トウセツ、2着に3/4馬身差まで詰め寄った11番シゲルバクハツ。3着は後方から一気の末脚で突っ込んできた2番ワセダハーツが入線した。

この結果により、「馬連1-11、900円」の的中。正直、軸馬1番トウセツのズブさには肝を冷やしたが、終わってみれば追い込んだ2、3着馬も対抗に指名しており、差し優勢の展開を読み切った弊社らしい的中劇になった。
さらに、土曜中京12R「3歳上2勝クラス」の「馬連1-10、850円」など土曜日は連勝をお届け。日曜日は軸馬の不可解な凡走により的中をお届けすることはできなかったが、的中率5割でお届けできたことは一定の評価をいただけると自負している。

さて、熱戦が繰り広げられた中山・中京開催も終了し、いよいよ東京・阪神開催に突入する。今週はG1レースが一休みだが、常々弊社がお伝えしているように重要な勝負鞍はG1だけとは限らない。まずは開幕週となるこの3日間開催で、その真意を示すスタートダッシュをお届けする所存だ。会員の皆様におかれましては、今週の配信を一層楽しみにお待ちいただきたい。