9/24 9/25 4回中山・5回中京6日7日目分

反転攻勢を期す ~日曜中山5R・メイクデビュー中山~

早くも最終週を迎える4回中山・5回中京開催。そのメインは秋のG1シリーズ開幕を告げる短距離王決定戦「スプリンターズS」である。まさに頂上決戦といえる豪華メンバーが揃った。注目は何といってもメイケイエール。メンタルに大きな課題を抱えており、2、3歳時は「暴走」することもあったが、池添騎手が丹念に競馬を教えてきたのが奏功。近頃は持てるポテンシャルを発揮できるようになってきた。特に前走「セントウルS」でみせた圧巻のパフォーマンスは向かうところ敵なしという印象。前走と同じように折り合って競馬ができれば、念願のG1タイトルを手中に収めることも可能だろう。これに続くのは「高松宮記念」を制したナランフレグ。流石に「安田記念」は距離の壁に跳ね返されたが、あくまでもチャレンジレースだった。当然ベストの1200mに戻り本領発揮といいたいが残念ながら多少の不安はある。実際に中山コースに好走歴はあるものの、右回りは得意といえる舞台設定ではなく、時計の速い今の馬場も歓迎とはいえない。丸田騎手がどう卸すのかが勝ち負けの大きなポイントになりそうだ。3歳馬からは「桜花賞」3着以降、適距離に戻って重賞2戦を好走したナムラクレア。「北九州記念」は不本意な競馬となったが、その後はここを目標にジックリと調整されて余裕のあるローテにも好感が持てる。この中間も浜中騎手を背に栗東坂路で自己ベスト出すなど体調もすこぶる好調だ。軽量53キロの恩恵も含めれば、上位2頭に割って入っても驚けない存在だろう。さらに昨年の「NHKマイルC」を制したシュネルマイスター。馬のポテンシャルは言うに及ばず、また戦績も堂々としたもの。坂路調教を強めに課すなど陣営も調整を工夫しており、かなり不気味な存在である。無論、これら以外でも有力馬をあげればキリが無いほどのメンバーで大変に興味深い一戦。当然、馬券的な妙味という点でも申し分はなく、弊社ではこの「スプリンターズS」も大勝負鞍の候補として万全の準備を施してきた。多大なるご期待をお持ちのうえ、当日を楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山5R「メイクデビュー中山」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気に支持された7番スマラグドスだった。

『好素材の揃った新馬戦。狙いは抜群の稽古内容と従順な気性で初戦から能力全開が期待できるスマラグドス。なにより1週前の栗東CWでの追い切りが秀逸。騎手より負荷のかかる調教助手を背に4ハロン50秒3、上がり1ハロン11秒5と破格のタイムを計時したが、これは先週の2歳馬の一番時計。しかもまだ余力残しの気配から相当なポテンシャルを有していることを確認できた。あとは初戦から能力発揮できるかどうかだが、従順な性格で折り合いに心配がないのは心強く、また促せばスッと動ける反応の良さも兼備と注文は少ない。前評判の高いハーツクライ産駒が力通りの走りをすればV濃厚』という見立て。

レースはバラッとしたスタート。各馬とも周囲の出方を探りながらの序盤戦。発馬の良かった4番ジャスパーバローズが押し出され気味にそのままハナに立ち一団を先導する。外から軸馬7番スマラグドス、5番サトノシトラスがジワッと詰め寄り、内々を回った2番デルマオクリダシも差がなく好位追走。1馬身ほど開いて1番人気の3番ポーラライツが前を見る絶好位を確保する。直後に9番ブルーハートリリー、8番ハンモック、10番インタクトが続いて中団。1馬身後ろを6番ヤマニンファシオ、最後方に1番エアアレクサンドラという隊列。デビュー戦ということもあり、向こう正面に入っても各馬折り合い重視で淡々と進んでいくが、逃げた4番ジャスパーバローズだけは番手の5番サトノシトラスにプレッシャー掛けられる厳しい展開。しかし1000mを65秒4のスローペースで通過して展開は先行有利となる。3コーナーに入ると5番サトノシトラス、軸馬7番スマラグドスが徐々に進出し、直線入り口では逃げた4番ジャスパーバローズと並んで3頭が最後の追い比べ。残り200mあたりで逃げた4番ジャスパーバローズを5番サトノシトラスが難なく交わすとそのまま押し切り態勢へ突入するが、ここで食い下がってきたのは軸馬7番スマラグドス。2頭のマッチレースとなるが、脚色が優勢なのは軸馬7番スマラグドスで、一完歩ごとに差を広げ、1馬身ほどの差をつけて勝利。注目の2着争いは、押し切ろうとする5番サトノシトラスに3番ポーラライツがゴール目前まで猛追。しかし、半馬身ほど届かずに2着は5番サトノシトラス。半馬身差の3着に3番ポーラライツが入線した。

この結果により、「馬連5-7、1,970円」の的中。注目馬が揃った一戦ではあったが、その中でも仕上がりの良さを重視した弊社らしい的中劇だった。

さらに、配当的に物足りない結果ではあったが土曜中山1R「2歳未勝利」の「馬連11-14、310円」などの的中もお届けした。いずれも朝一番の提供で的中をお届けしており、本来なら勢いを持って後半戦となるはずだが、残念ながら肝心の厳選勝負鞍では的中をお届けすることができなかった。この点については会員様に深くお詫び申し上げたい。ただ、その内容を見直せば4レース中3鞍で軸馬が完勝したにもかかわらず痛恨の対抗ヌケ。競馬を永くやっていればこのような事が稀に起こる……それは会員様も重々ご理解いただいているはずだが、弊社としては正直ツキがなかったという思いもある。とはいえ、先述したようにレース・軸馬の選定には何ら不安がなく、微調整をすれば即反撃は可能。今週末で終了する4回中山・5回中京開催での厳選勝負鞍や、上記のG1開幕戦「スプリンターズS」でキッチリ的中をお届けして、早々に借りを返していく所存だ。捲土重来を期する今週末の情報配信まで今しばらくお待ちいただきたい。