2回福島・3回阪神・1回札幌7日・8日目

最終週ならではの快ショット ~土曜福島10R 郡山特別~

それにしても、毎年のことながらこの開催の福島芝コースの豹変ぶりには驚かされる。開幕週は高速決着でインを走る逃げ・先行馬が上位独占。前に行かなければレースに参加できない状況。それが週を追うごとにインは荒れてきて、最終週は必ず砂ぼこり舞うズタボロの『土コース』と化す。そこを走った馬は99%ノーチャンス。象徴的だったのが「七夕賞」のグラスボンバー。他馬が外々を回るなか、ただ一頭だけインベタ走法。直線残り200m地点で3馬身差は、平坦小回りの福島ならずとも普通はセーフティーリード。ところがそこから急失速。ラスト50mで次々に抜かれ、最終的には掲示板すら逃した(6着)。まぁ、言ってみればこれも例の『ローラー作戦』を取らなかった産物。競馬はあくまでも自然の中で行われるもの。人為的なコンディションの操作は好ましくない。これはこれで納得がいく。最終週福島コースの適性を見抜き、アルコセニョーラを軸馬に据える好判断が功を奏した。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜福島10R「郡山特別」3歳上500万下・芝1200m。フルゲート16頭立ての最下級条件で大混戦が予想されたこのレース。弊社が軸馬としたのは、最終的に5番人気となった大外16番のコスモジャイロ。「初ブリンカーの前走で別馬のような走りを見せたコスモジャイロが軸馬。先週からハッキリ外差し傾向に変わった芝コース。特に1200mは外枠狙いが鉄則。馬場状態不問で位置取りにも注文のつかない馬。ここはVチャンスだ」という見立て。
さてレース。大外からトップスタートを決めたコスモジャイロ。しかし、鞍上の伊藤工はハナに固執せず、内の7番ショウナンダンクを行かせて外の2番手という絶好位を取った。その後ろに内1番マルターズクラシカ、外9番コウヨウマリーンという展開。直線に入ってもその隊列は崩れず、残り200m地点からは内ショウナンダンク、外コスモジャイロのマッチレースとなった。一旦はクビほどリードを取ったコスモジャイロだが、ゴール寸前、鞍上内田博の『鬼追い』が効いてショウナンダンクの差し返し成功。結果は1着ショウナンダンク。クビ差で2着コスモジャイロ。更に1馬身差で3着コウヨウマリーンという絵に描いたような「出たなり」決着。最終オッズ8.9倍という単勝とのダブルこそ逃したが、「馬連7-16、2980円」の的中。馬自身の変化と馬場状態の変化を巧みに突いた快ショットと言えよう。
他にも『オススメ勝負鞍』とした土曜札幌9R「オーロラ特別」の「馬連6-10、1740円を筆頭に締めの「七夕賞」など、随所で勝負強さを発揮して的中に導いた弊社予想部。初っ端のローカル開催は上々の打ち上げとなった。しかし『ローカルこそ稼ぎどころ』と公言するアスコットの真骨頂をお見せするのはこれから。2回新潟・小倉・札幌の開幕となる今週末に、なお一層のご期待をお寄せいただきたい。