2回福島・3回阪神・1回札幌5日・6日目

危なげのない大本線的中 ~日曜札幌8R 北斗賞~

開催3週目を迎えて突如「外差し」の馬場に変貌した福島芝コース。これはもう夏の福島開催では毎年のことなのだが、わかってはいてもあまりの豹変ぶりに驚かされる。4コーナーから直線にかけて外をブン回った馬が上位を独占した「ラジオNIKKEI賞」がその象徴と言えよう。可能性としてはほぼゼロに近いが、今週晴れ続けて土日パンパンの良馬場になったとしても傾向は変わらない。特にスタートからゴールまで「進路変更不可」の1200mは絶対的に内枠不利。とはいえ、JRAには最終週恒例のリーサルウェポン(=最終兵器)がある。ご存知の方も少なくないはずだが、それこそが『ローラー作戦』。テニスコートなどでお馴染みのアレを使って内ラチ沿い4・5頭分をカチンカチンに固める。その結果「見た目ボロボロ、にもかかわらずそこを通った逃げ・先行馬が止まらない」という不思議な現象が起こる場合がある。週中JRAのホームページなどを小まめにチェックすればローラー使用の有無を知ることができる。興味のある方はどうぞ。面倒と思われる方もご心配なく。弊社が代わって毎日5回以上必ずチェックします。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜札幌8R「北斗賞」3歳上1000万下・ダート1700m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは3番人気となった5番メイショウタメトモ。「勝って再度同条件に出走の有利さがあるメイショウタメトモ中心。走りやすい馬場状態にしても前走は好タイムだし、好位からアッサリ突き抜けたレース内容も極上。とにかく、全3勝を挙げているローカル1700mダートがベスト。引き続きデキは絶好で期待に応えてくれるはずだ」という見立て。
レースは1番人気の1番プラチナメーンが逃げる展開で半マイル通過49秒9(上がり半マイル49秒4)という緩い流れ。2番手に13番チャリティショウが続き、その直後の絶好位に軸馬メイショウタメトモ。道中で若干の馬順変動はあったが、メイショウタメトモはジックリとインで脚をタメる理想の形。4コーナーで2番手に上がり、直線は逃げるプラチナメーンとのほぼマッチレース。最後はクビ差競り勝って1着ゴール。3着には1馬身3/4差で12番トーセンゴライアスが入った。
レース中一瞬たりとも「外れる気がしない」安心の的中鞍。「馬連1-5、670円を好配当と言うつもりはさらさらないが、大本線と強調したことで『バンと張り込めた』という会員の方も多かったようだ。獲りやすいところを的確に獲っていくアスコットらしい提供と自負している。
とはいえ、先週末に関してはいわゆる「精彩を欠く提供」が目に付いた。5番人気ストロングガルーダの「ラジオNIKKEI賞」、そして「人気馬がアテにならない大混戦」を事前に読みきったうえで提供した7番人気クラウンプリンセスの「米子ステークス」。どちらも軸馬完勝ながら対抗ヌケの大失態。レース後いただいたメールなどからも会員の方々の歯痒い思いがヒシヒシと伝わってきた。競馬である以上仕方のないこととはいえ、回避すべく出来得る限りのケアを施していくことはもちろん、大団円で開催を締めくくる意味でも今週末の勝負は得意分野でもある「ダート戦」に照準を定めて結果を出す所存。いずれにせよ、開催最終週となる今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。