6/30 7/1 2回福島・3回中京1日2日目・1回函館5日6日目

4戦3勝の準パーフェクト達成 ~日曜中京10R・香嵐渓特別〜

『福島向きではないが絶対能力の違いで押し切れる』、そんなタイプの馬が毎年人気を集める「ラジオNIKKEI賞」。3年前のアンビシャス、2年前のゼーヴィントこそ1番人気に応えた走りで勝ち切ったが、これは歴史を遡れば例外的な結果。1番人気馬はほぼ例外なく裏切ってきたが、今年1番人気となったフィエールマンもこの傾向を覆すことはできなかった。ディープインパクト×リュヌドールという良血でデビューから2連2勝。大スケールを感じさせる走りで、確かに素質は抜けていた(かもしれない)。しかし、どこをどう見ても福島が向くタイプではない。直線一頭だけ違う伸びを見せたが結果は0秒1差2着。4コーナー最後方から追い込んだのはさすがではあるが、前が残る流れでその位置取りは致命的。並みの馬なら後方のまま見せ場なし確定という感じ。このタイム差&着順はむしろ能力の証明、ではあるが。このレースがハンデ戦となって今年で13年目だが、またしても1番人気馬は消えた。前記の通り、例外こそあれどコース適性を最重視すべき重賞ということの表れであろう。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京10R「香嵐渓特別」ダ1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に5番人気に支持された14番ブライスガウだった。

『この中間は坂路で自己ベストをマークし、間隔をあけて立て直された効果がアリアリのブライスガウが軸馬。昨年春以降は勝ち星から遠ざかっているものの、なかなかデキが戻らなかったことが最大の要因。ここ一連と比較しても今回の状態は雲泥の差。ここは4歳降級馬が4頭出走してきており、それらは当然有力ではあるが、形式上、降級扱いではないとはいえ、同馬も現級勝ちのある実績馬。人気ほど力差はないはずだ。デキが一変してきたうえ、今回はデビュー当初に2戦1勝2着1回と相性の良い中京コース。さらに有力どころの大半が差し・追い込み馬。好位〜中団あたりで流れに乗れそうなここは一歩早めの仕掛けから後続の追撃を封じ込めるとみた』という見立て。

レースは7番ミッキーグッドネスが積極的に逃げる展開。前半3F35.0~上がり48.4-36.5という、このクラスではありきたりのミドルペース。軸馬14番ブライスガウは抜群のスタートを決めて、自然体でハナに行っても良いくらいだったが、内から主張してきた7番ミッキーグッドネスにハナを譲り、労せず2番手で流れに乗る。その後ろに5番シゲルメジロザメ、12番メイプルキング、さらに15番テキスタイルアート、4番ペイシャエヴァー、6番サンビショップも好位で流れに乗り、このあたりまでで先行集団を形成。4コーナー手前でも逃げた7番ミッキーグッドネスの手応えは十分。直線に入って後続を引き離しにかかるが、番手追走からこれを終始マークしていた軸馬14番ブライスガウが同様に追い出しを開始し、一完歩ずつ差を詰めにかかる。坂上までしぶとく粘っていた7番ミッキーグッドネスだがラストで脚色が鈍り、替わって軸馬14番ブライスガウが先頭へ。そのまま押し切る勢いだったが、終始後方でじっくり脚を溜めていた1番人気10番ビックリシタナモーが外から一気に急追。軸馬14番ブライスガウをハナ差差し切って1着ゴール。2着に軸馬14番ブライスガウ。他の後続各馬も最後の最後でドッと詰め寄ったが、ハナを切ってしぶとさを見せた7番ミッキーグッドネスが3着を死守。この結果により、「馬連10-14、1,540円」の的中。2、3番人気に支持されていた有力馬2頭が発走直前によもやの競走除外に。7番人気だった軸馬は5番人気に、直前で36倍あったオッズも15倍まで激減。少々不完全燃焼ではあったが、この世界、当たって文句を言ってはいけない。週を締めくくる勝負鞍で的中をお届けし、上々の首尾となった。

この週は他にも土曜福島12R「3歳上500万下」馬連440円&3連複810円のダブル的中などがあり、終わってみれば4戦3勝の準パーフェクトを達成。前週の馬連約70倍という的中もあって、会員の方々から寄せられるメールなどからは『稼ぎどころのローカル開催』ということがご実感いただけている様子。しかし、アスコットのローカル開催はこんなものではない。いや、この程度で満足されてはむしろ困る。本当の勝負どころはこれから。今週末以降にまだまだ控えている。なお一層のご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。