5回中山・5回阪神1日・2日目

まずは堅調な開幕週 ~土曜中山6R 3歳上500万下~

屈腱炎による2年以上の休養から戦列に復帰したことだけでも奇跡的なこと。まして重賞を、しかもG1を制することなど夢のまた夢。それをやってのけた「ジャパンCダート」のカネヒキリにはただただ脱帽、というのが正直なところ。今思えば2006年の「フェブラリーS」ではヴァーミリアンなど問題にしなかった馬。マキシマムの能力がケタ違いであることは誰もが先刻承知。しかし、わかっていながら実に買いにくいのがこの手の馬。信じて買った人間にとって、この馬の単勝980円は望外の好配当だったに違いない。とにもかくにも、今年最も印象に残るひと鞍であったことは確か。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山6R「3歳上500万下」ダート1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気となった8番ステイドリーム。「ステイドリームの前走は東京マイルの超ハイペースを2番手追走→直線入り口で早々と先頭に立つ非常にキツい競馬。完全な差し・追い込み決着の中、2着とはクビの僅差で3着を確保した内容極上。一転、今回は先行型の少ない中山1800mで自在の前捌きがモノを言う可能性大。文句なしの軸馬だ」という見立て。
さてレース。スタートを決めた軸馬ステイドリームが躊躇なくハナに立つ。14番ダイワライトニングが2番手につけ、半マイル通過49秒7-1000m通過61秒7の平均ペースに持ち込んだ。隊列に大きな変動なく4コーナーから直線。ここからステイドリームが再加速に入り見る間に2番手ダイワライトニングとの差を広げていく。残り200m地点では完全に1着確定。焦点は2着争いに移った。これもダイワライトニングが確保かと思われたが、残り100m地点で目一杯叩き出された1番人気の2番アバレダイコがゴール前急浮上。最後は3/4馬身抜き去って2着となった。結果「馬連2-8、320円。3連複2-8-14、2140円」弊社お馴染みのダブル的中。3着に入ったダイワライトニングを「初ダートの今回走り注目」として、3連複にのみ買い目に入れた決断が正解だった。
他にも日曜中山12Rなど、先週末も連日に渡り的中をお届けした弊社予想部。その12R、ハナ差で馬単&馬連のダブル的中を逃がした点は惜しまれてならない。その他でも先週の重賞ではステイヤーズSでは11番人気のトウカイエリートを、鳴尾記念では13番人気のドリームガードナーを挙げながらも痛恨の万馬券取りこぼし。この辺はまだまだ詰めの甘さを解消しなければならない。とはいえ、欲を言い出せばキリがないのがこの業界。本年最終開催の開幕週を、まずは無難に滑り出したことで一定の評価はいただけるものと自負している。
今年の中央競馬も残すところあと3週。メディア関係がG1で盛り上がることは大いに結構。アスコットはアスコットらしく影に隠れた「オイシイところ」で存分に稼ぐのみ。引き続き今週末を楽しみにお待ちいただきたい。