11/2-11/3 5回東京・6回京都・3回福島1日2日目

展開決め打ちの変則ダブル的中 〜日曜東京12R・3歳上2勝クラス〜

先週はG1の谷間ということで、少し脇道へ。古くからの競馬格言に『血統信ずべし信ずべからず』というものがある。実績ある著名馬の下(弟妹)や産駒がまったく走らなかったり、誰も見向きのしなかった血筋(オグリキャップやテイエムオペラオー、最近ではキタサンブラックなど)が想定以上に走ったりした場合に語られる言葉だ。確かに的を射た言葉だ。例えば、先月末はG1・九冠アーモンドアイの初仔アロンズロッド(牡2歳・国枝・父エピファネイア)がついにデビュー。まさに鳴り物入りで単勝1.4倍の支持を得たものの4着に敗れ、血統の信憑性に疑問を持った向きもあるだろう。がしかし、多くの場合の正解は『信ずべし』の方である。走った馬の下や産駒が走る確率は、走らなかった馬の産駒が走る確率より数倍、いや数十倍高い。
それが特定の条件下に限れば、産駒が走る可能性はいっそう高まってくる。先週のアルゼンチン共和国杯はキングカメハメハ産駒の血筋が計4頭出走して3頭が馬券内に入線したのだから血統恐るべし。同産駒(父キングマンボ系)は東京2400m以上に強力な実績を持っており、勝利したハヤヤッコは10番人気だった。年に数回しか行われない東京芝2500mの結果を見てふとそんなことを感じた次第。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜東京12R「3歳上2勝クラス」芝1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった2番ハクサンバードだった。
『速めの流れを追いかけた前走3着が好印象。1400m戦はいずれも中身が濃く、ブリンカーも効いている。揉まれ弱く内枠どうかも、偶数枠から先手なら一発の見込み大』という見立て。上記に加えて、同馬はひと叩きした方がいいタイプであり、今回は前に行く馬がそれほど多くないことも推奨の根拠となった。
実際にレースは軸馬2番ハクサンバードが楽に先手を確保。これに離れず8番ボルタドマールが続き、1番人気の1番スティールブルーが好位の位置取り。2番人気の7番ルージュスエルテは中団外めの追走となった。
3角を回っても依然として軸馬2番ハクサンバードが先頭を確保しているが、3ハロン通過は35秒2。想定はしていたもののこれはかなりのスローペースであり、先行有利が極めて濃厚な状態といえる。残された焦点は逃げを決めた軸馬がどれだけ粘れるか。ラストの直線に向いても軸馬2番ハクサンバードの小崎綾也騎手は持ったままの手応えだ。
結局、残り400mでエンジンをふかした軸馬2番ハクサンバードのひとり旅という決まり手。ラスト50mほどで押し寄せた後続を3/4馬身差で凌ぐあたり、小崎騎手の絶妙なペース判断だったといえる。2着には外から追い込んだ7番ルージュスエルテ。好位から伸ばした1番スティールブルーが3着を確保した。

この結果により、「単勝2番、1,370円&馬連2-7、2,840円の的中をお届け。想定通り軸馬がまんまと逃げ切る痛快な的中劇。13倍の単勝をプッシュした買い目は効果絶大で、人気薄の単勝を買っておくことの意義を改めて感じさせた次第。
さて、今週末から年末までは一気のG1連続開催である。その初陣となるエリザベス女王杯はG1馬がわずか2頭のみというメンバー構成。さらに昨年の勝ち馬はおろか、秋華賞馬およびトライアルを勝利した馬も不在という低調な組み合わせとなった。中でも最有力とみなされるレガレイラが近走で追い込み不発という現状である。果たして、この波乱要素の塊のようなG1を弊社がどう捌くのか。同レースを含め、勝負鞍候補満載の今週末を楽しみにお待ちいただきたい。