1回中山・1回京都5日・6日目

的中は的中として ~日曜京都8R 4歳上1000万下~

『気楽に後方で待機していた人気薄の馬が前崩れに乗じて浮上してくる』。『人気上位馬が後方で牽制し合った結果、無欲で逃げた人気薄の馬が粘り切る』。数十年前から語り継がれる展開関係の、いわゆる「荒れパターン」の二大格言だ。最近のレースから典型的な例を挙げると、前者が「有馬記念」2着時のアドマイヤモナーク。そして後者が先週末の「日経新春杯」を逃げ切ったテイエムプリキュア、ということになる。このレース、テイエムプリキュアの逃げペースは1000m通過61秒1だから超スローというほどではない。とはいえ、2番手以下が全く絡む気配すら見せず文字通りの単騎逃げとなった点は望外の「オイシイ形」だったはず。テイエムプリキュアとて、腐ってもG1ウイナーだ。しかも最軽量ハンデの49キロ……等々。まぁ、それも全て終わってみれば、のお話。仮にこの展開がレース前から読めていたとしても、大概は「それでも勝手にいなくなる」と考えるはず。改めてレースは生き物と再認識する一戦ではあった。それにしても、つくづく重賞レースは難しい。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都8R「4歳上1000万下」ダート1900m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気となった1番ミッキーウィスパー。「中央再転入初戦の前走を余裕残しの馬体で完勝したミッキーウィスパーが軸馬。ダークメッセージやケアレスウィスパーの下で素質十分だし、まだまだ上積みも見込める馬。1000万がカベになる素材ではなく、昇級初戦から狙い撃ちといきたい」という見立て。
レースは最内枠を利して軸馬ミッキーウィスパーが先導する展開。1000m通過63秒8という、いい感じの平均ペースの逃げ。2番手に2番スズノマグマ。以下9番インプレスゴールド、3番ワンダームシャと続き、ほとんど隊列に変動のないまま4コーナー。快調に逃げるミッキーウィスパー。直線に入り4番アドマイヤレグルスが外から並びかけてきたが、残り100mから再加速。最後は3/4馬身突き放して1着ゴール。2着はアドマイヤレグルスが確保して「馬連1-4、580円」の本線的中となった。
とはいえ、先週末は弊社らしからぬ不的中が目に付く提供内容。ここで『提灯記事』的なものを書くつもりは毛頭ない。ひと言で先週の予想部は、何よりも「レース選択の誤り」が目立ちすぎた。無論、巻き返しを期して週明け早々から様々なことに取り組み、試行錯誤を繰り返していることは百も承知。特に次開催、東京・京都開催からは高的中率を維持しつつ、更なる回収率向上のために様々なシステムを導入することがすでに決定している。しかし、それはまだ先の話。悲しいかなこの世界は「週単位での結果」で評価される。会員の皆様から大事なお金を預かって情報を提供している以上、ハッキリ言えば的中して当たり前の世界だ。「大事の前の小事」「嵐の前の静けさ」と言えなくもないが、予想部には猛省を促すとともに、今一度全ての情報、そして作業の見直しを厳命しておく。
早くも年明け開催の最終週を迎える今週末。不完全燃焼続きの過去3週を忘れさせるような会心の的中を期し、弊社に属する全ての人間が動き出している。そして最高の形で次開催に繋げるので会員の皆様には引き続きご期待いただきたい。