7/25 7/26 2回福島・3回中京7日8日目・2回函館5日6日目

外れる気がしない安心の的中鞍 ~日曜中京12R・3歳上500万下~

夏のローカル期間となると、当然のことながら馬も人も分散する。3競馬場で開催されているのだから三分されて然るべきだが、実際はまるで違う。G1級の超一流馬は、この期間はたいがい北海道の牧場で過ごす。その中で秋以降のG1戦線を目標にどこかをひと叩き、という馬が稀にいる。今年で言えば「札幌記念」出走を視野に入れているトーホウジャッカル、ルージュバックなどがその典型例だ。対して新潟・小倉を使ってくるオープン馬はまぁ、それなり。とてもではないがG1を狙うような馬は皆無だ。人、つまりここでは騎手にも同じことが言える。「戸崎・蛯名・北村宏、そしてその他大勢の新潟」。「武豊・浜中・川田、そしてその他大勢の小倉」。それに対して札幌はどうか。横山典・福永・三浦・四位。更に藤岡康や柴山など個性派が勢揃い。だからこそ、新潟や小倉の勝ち星とは『重さ』がまるで違う。先週で終了となった函館は岩田がリーディングを獲ったが、今週からの札幌で固め勝ちなど至難の業。その意味では馬券を離れた視点でレースをみるのも一興ではある。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京12R「3歳上500万下」ダ1400m。弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された5番フォンタネットポーだった。

『前走は同型に絡まれてハイペースの逃げ。勝ち馬にぴったりとマークされる形で最後はアタマ差及ばず2着だったが、3着以下には2馬身1/2差。タイムも優に1000万クラスで通用するモノで勝ちに等しい内容だった。デビューから6戦、全て3着以内とまだ底を見せていないのも魅力。スピードの違いで楽々とハナという可能性もあるが、元々番手も利くタイプ。どんな流れにせよ、前々から押し切る可能性が高い』という見立て。

レースは全馬横並びのスタートを決めたが「何がなんでもハナ」というタイプも不在で、軸馬5番フォンタネットポーがスピードの違いでハナを切る展開。半マイル通過46秒1という速い流れ。2番手に8番ホッコーマグマが続き、その直後に2番キタサンコンサート、4番ヨウライフク、9番サトノユニコーンの人気どころが好位追走。それらを見る形で人気の一角1番チーフアセスメントが好位後方で脚を溜める。道中はほぼ馬順変動がなく、この隊列のまま4コーナーへ。直線入り口で番手に付けていた8番ホッコーマグマが先頭に並びかけるが、終始自分のペースで走れた軸馬5番フォンタネットポーは直線に入っても脚色が衰える気配は一切なし。直線に入り追い出されると一瞬で8番ホッコーマグマを突き放し、ラスト1Fでは5馬身近く引き離してセーフティーリード。焦点は2着争い。8番ホッコーマグマの脚がなくなり後続が殺到するなか、まず抜け出してきたのが1番チーフアセスメント。脚色から2着もほぼチーフアセスメントで決まりかと思われたが、その内から10番コロマンデルがスルスルと脚を伸ばし、ゴール前、最後はクビ差競り勝って2着。もちろん3着チーフアセスメントも対抗馬指名していただけに、レース中一瞬たりとも「外れる気がしない」安心の的中鞍。「馬連5-10、1540円を好配当と言うつもりはさらさらないが、先週に引き続き週ラストの勝負どころをキッチリとモノにしたことで『バンと張り込めた』という会員の方も多かったようだ。獲りやすいところを的確に獲っていくアスコットらしい提供と自負している。

とはいえ、先週末に関してはいわゆる「精彩を欠く提供」が目に付いた。軸馬完勝ながら対抗ヌケの大失態など、レース後いただいたメールなどからも会員の方々の歯痒い思いがヒシヒシと伝わってきた。競馬である以上仕方のないこととはいえ、回避すべく出来得る限りのケアを施していくことはもちろん、大団円で開催を締めくくれなかっただけに、今週から開幕する新潟・小倉・札幌開催でガラリと流れを変える所存。いずれにせよ、開催開幕週となる今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。