3/9-3/10・2回中山・2回阪神5日6日・1回中京1日2日

安心安全の的中劇 〜土曜阪神12R・4歳以上2勝クラス〜

牧場(外厩)とトレセンの連携は、現代競馬において極めて重要度が高まっている。実際、前哨戦を使わずぶっつけでのG1挑戦はいまや当たり前、1ヵ月程度のレース間隔でも放牧に出すことが珍しくない。限られた馬房をコスパよく回転させた厩舎が勝ち星を重ねていく。
先日、千葉県香取市に新たな施設「NEW ERA」が開場した。平均勾配3.8%、高低差およそ33mと美浦に匹敵する坂路と周回800mのウッドチップコースを兼ね備える。これまで、ノーザンや社台など大手グループを除くと手薄だった関東に、新たな外厩拠点が誕生したことになる。
同施設を内包するエスティファーム小見川は、「トーセン軍団」で知られる島川氏が所有する自家生産施設のひとつ。美浦トレセンから車で約40分という立地、昨今の気候変動を考慮した馬房など、利点を挙げれば枚挙に暇がない。すでに調教師たちの間でも評価の声が出ており、西高東低を解消する起爆剤として期待される。
前述の通り、いまや馬券において切っても切り離せない存在となった外厩。なかなか一般競馬ファンには届かない内容ではあるが、G1シーズンともなれば重要度はさらに増してくる。もちろん弊社では、引き続き外厩も含めた各馬の動向に目を光らせていく次第。会員様は配信コンテンツに添えられる詳細にもご注目いただきたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜阪神12R「4歳以上2勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に3番人気となった10番チュウワハートだった。

『再転入初戦の前走V。最後に2頭に外から並ばれつつ渋太く粘った勝負根性は極めて高く評価すべきだ。思い起こせば当該舞台の新馬戦3着時の勝ち馬はあのセラフィックコール。その後は芝を3戦して未勝利も笠松の初勝利から4連勝中である。ここは3ヵ月ぶりも乗り込み十分で、併せ馬で格上をあおるなど仕上げに抜かりはない。ダートではまだ底見せておらず、5連勝期待だ』という見立て。

レースは14頭立て。スタートで2番人気の8番シンヨモギネスが大きく出遅れ。軸馬10番チュウワハートも立ち上がるように出たがすぐに立て直す。外から勢いよく12番シゲルショウグンが先手の構えを見せたが、軸馬10番チュウワハートがこれを制して簡単にハナ。1番人気の4番フルングニルは出たなりで好位の4番手。4番人気の5番ハギノサステナブルは中団やや後方に構えた。
向こう正面に入っても軸馬10番チュウワハートは先頭。1000m通過1分3秒5のミドルペースを刻む。3角手前では先頭からシンガリまで約10馬身ほどの隊列。後方集団が活性化しつつ集団は4角へと向かった。
ここで番手にいた12番シゲルショウグンや4番フルングニルが前に並びかけるが、最内先頭を走る軸馬10番チュウワハートはまだ余裕の手応え。一方、出遅れた8番シンヨモギネスも猛烈な勢いで大外をマクってくる。いよいよラストの直線、早々にエンジンに点火した軸馬10番チュウワハートが後方を千切りにかかる。残り200m地点で後ろとの差はおよそ4馬身の独走態勢。対する追撃勢の中では、8番シンヨモギネスと5番ハギノサステナブルの脚色が目立ったが…。
結局、終始楽な手応えで先頭を守り切った軸馬10番チュウワハートが1馬身1/4差で優勝。2着、3着には最後に脚を伸ばした8番シンヨモギネスと5番ハギノサステナブルがそれぞれ入線する。1番人気の4番フルングニルは決め手を欠いて4着まで。

この結果により、「馬連8-10、1,600円&3連複5-8-10、3,150円」の的中などをお届け。残り200m地点で軸馬独走、そして2、3着争いも対抗馬であり、「安心安全のアスコット」らしい回収劇だったといえるだろう。また、馬連は1点目の大本線的中ということで資金集中していたことも強調すべきか。いずれにせよ、土曜のうちに当週のプラスを確定させたという意味で一定の評価をいただける会心鞍となった。
他にもこの週は、土曜中山7R「馬連3-5、940円や、日曜中山5R「3連複、7-8-16、3,460円など随所で的中をお届け。厳選勝負鞍、新馬未勝利予想といったメインコンテンツで「打率5割」の水準を堅守した。

実績十分の春シーズンとはいえ、いささかも衰えない弊社予想部。そして今週末は昨年に3連単的中をお届けした「阪神大賞典」をはじめ、4つの重賞がスタンバイしている。いずれも今後のG1を占う重要な一戦であると同時に、馬券的にも興味の尽きない顔ぶれだろう。果たして、追い風に乗る弊社予想部はどんな切り口で攻略するのか。会員様各位は首を長くして今週末の配信をお待ちいただきたい。