6/13 6/14 3回東京・3回阪神3日4日目

獲るべきところは確実に獲る ~日曜東京12R・3歳上500万下~

「展開不問の◎」。スポーツ紙や専門紙の見出しで頻繁に登場するフレーズだが、実際のところそんな馬はごくごく稀。たとえばディープインパクト、全盛時のナリタブライアン、その程度。従って、今の競馬において『展開』が最重要ファクターであることは断言できる。極端な言い方をすると「展開が向いた馬だけが勝ち負けになる」という感じ。だから「展開推理」に予想検討の大半の時間を費やすのは当たり前のこと。無論「展開推理」の中にはコース形態・馬場状態・コース状況などが含まれるだけにひと筋縄ではいかないが、ご自分の馬券検討の際にはくれぐれもお忘れなく。

それでは本題へ。今週斬るのは先週ラストの日曜東京12R「3歳上500万下」ダ1300m。降級馬多数の上位拮抗のなか弊社予想部が軸馬として期待したのは4番人気に支持された16番パイメイメイだった。

『3走前に現級を圧勝して、昇級後の近2戦も差のない競馬ができているように目下の充実振りは顕著。揉まれ弱い面があるだけに大外枠も好材料。東京1300mも現級の好メンバー相手に僅差の3着と好走しており距離も不問。極端に前有利のペースにならず、今回の鞍上で東京なら直線だけで間に合うとみて一気の末脚に期待したい』という見立て。

レースは外から13番サムライノモンがハナを切って前半3ハロン通過35秒1のハイペース。15番カネータ、8番ファミーユと続き、それらを見る形で14番スウィープアウェイ、10番メイショウカノン。軸馬16番パイメイメイは出たなりの位置で後方からの競馬。そのままの馬順で淡々と進み、レースが動いたのは4角にさしかかってから。ハイペースで引っ張るも13番サムライノモン、15番カネータが手応え良く粘るところを外から10番メイショウカノン、14番スウィープアウェイが追撃を開始し、前の2頭を捕らえにかかる。坂下ではこの4頭の追い比べになると思われたが、抜群の手応えで更に外から軸馬16番パイメイメイが軽く仕掛けただけでこれらに加わり、勢いそのままに1馬身、2馬身と差を広げて行く。残り200mは軸馬パイメイメイの独走。10番メイショウカノンがしぶとく脚を伸ばしたが、最後は2馬身差の楽勝となった。2着に10番メイショウカノン、3着に14番スウィープアウェイが浮上。この結果により、「馬連10-16、2880円」の的中。上位拮抗の下馬評が嘘のような強い勝ちっぷりだったが、馬自身のデキと仕上がりの良さを巧みに突いた快ショットと言えよう。

終わってみれば勝負鞍の的中率75%を達成した先週末。1鞍の取りこぼしも勝負鞍における軸馬【2・1・1・0】とレース&軸馬選定に変わりはなし。獲るべきところは確実に獲る弊社のスタンスは崩さずに、開催前半戦を順調に消化。重賞予想の方も相変わらず快調。東京・阪神開催は2週残しているが、今週末からは函館開催が開幕し、いよいよ夏のローカル開催開幕ムードとなる。お付き合いの長い会員の方ならよくご存知の通り、弊社アスコットシステムズはこの時期を莫大な稼ぎどころとしてきた。「夏のローカルは馬券休み」という方も少なくないようだが、我々に言わせれば『もったいない』のひと言。むしろここからが大勝負、なのだ。手ぐすねを引いて待っていた夏競馬。それを見据え、弊社アスコットシステムズには一点の不安すら見当たらない。まずはその入り口となる今週末を楽しみにお待ちいただきたい。