7/4 7/5 2回福島・3回中京1日2日目・1回函館5日6日目

目の付けどころの違いをみせた的中鞍 ~土曜中京11R・白川郷ステークス~

例年通りの波乱決着が予想された「ラジオNIKKEI賞」だが、終わってみればトップハンデで1番人気となったアンビシャスが3馬身半も突き抜ける圧勝。56.5キロのトップハンデを背負い、大差勝利は立派のひと言。これで重賞ウィナーの仲間入り。本格化を感じさせる今なら、秋競馬でのG1戦線でも楽しめそうだ。そして、なによりもルメールジョッキーの手綱さばきが冴えわたっていた。終ってみれば6勝2着2回3着1回と大暴れ。当然、それなりに勝負になるであろう馬に騎乗しているからこその戦績ではあるが、初の福島騎乗で少なからずとも多少の戸惑いはあったはず。それでも結果を残すのは一流ジョッキーたる所以。現在、リーディング10位に甘んじているがまだ折り返し地点。当初より予測できていたことだが、年度末の頃にはリーディング争いに加わっても不思議はない。

それでは本題へ。今週斬るのは弊社では異例のメインレース、土曜中京11R「白川郷ステークス」ダ1800m。弊社予想部が軸馬として期待したのは3番人気に支持された8番エルマンボだった。

『超のつく大型馬だが攻め馬を積むごとに素軽さが増し、久々の影響を感じさせない動きを連発。さすがに準オープンまでくると相手も骨っぽいが同馬とて休養前の段階でクラス突破にメドを立てており、力負けの印象もない。得意の左回りに照準を当てて意欲の遠征を敢行してきた今回、組み合わせ的にも同馬の自在性がフルに活きそうなだけに好位抜け出しに期待したい』という見立て。

内から1番ストロングサウザーが最内枠を利して積極的にハナへ。その後に7番ハギノタイクーン、13番キネオイーグル、6番ノボリドリーム、2番エイコーンパスとほぼ4頭雁行で先行争い。軸馬8番エルマンボは発馬で少し躓くも、流れに乗って6番手という、まさに絶好位を占めた。2コーナーでほぼ隊列が決まって流れが落ちつき、1000m通過1分2秒5のスローペース。3コーナーからペースアップして各馬先団を射程圏に入れ出すが、軸馬8番エルマンボは慌てず騒がず、内々であり余る手応えのまま4コーナーを回って直線へ。主導権を握っていた1番ストロングサウザーが一歩早めに追い出して後続を引き離しにかかる。それを目標に追い出した軸馬8番エルマンボもジリジリと差を詰めるも、脚抜きの良い馬場でこのペースだと差を詰めるのが精一杯。最後は鞍上デムーロの好騎乗もあって、1番ストロングサウザーが1馬身3/4差をつけての逃げ切り勝ち。軸馬8番エルマンボは差し届かず2着。3着には5番ランウェイワルツが入線。この結果により、「馬連1-8、2260円」の的中。人気上位馬同士の決着としては法外なほどの好配当的中。まさに『目の付けどころの違い』を感じさせる的中鞍と言えよう。

ただ、日曜日の勝負鞍においては弊社らしからぬ「対抗馬ヌケ」の連続で、週を通じて言えば不完全燃焼だったことは否めず、若干精彩を欠く開幕週となってしまった。とはいえ不的中となった鞍を検証しても、予想の方向性に間違いはない。ちょっとした『ボタンの掛け違い』による結果で、今週末にはすぐに修正が利く範囲のもの。僅かでも流れが変われば弊社本来の的中ラッシュをお見せできるものと確信する。

先週末より関東圏は東京から福島に、関西圏は阪神から中京へ場所を移し、本格的な「夏競馬」に突入。折り返しの函館開催を含め、勝負鞍候補を挙げ出せばキリがないほど。弊社アスコットにとっては過去に数々の実績を積み上げた、稼ぎどころの夏競馬。大収穫の時はもう間近に迫っている。大いなるご期待をお寄せいただきたい。