7/11 7/12 2回福島・3回中京3日4日目・2回函館1日2日目

今夏のローカルもまずは順調な滑り出し ~日曜函館8R・3歳上500万下~

「この条件でこの競馬場ならこの馬」ということが実際にあるもの。改めてそう思わされたのが先週末の重賞「プロキオンステークス」。勝ったのは4番人気ベストウォーリア。59キロを背負っていただけに不当に人気を落としていた印象はあるが昨年の覇者なだけにもちろん想定内。と言うより、地力を考えればむしろ当然。驚かされたのは3着に入ったキョウワダッフィーの方。同馬も昨年の2着馬で実績十分だが、そうは言っても7歳馬だ。相手も揃っており、近走の戦績からも普通に考えれば、掲示板でもあれば大健闘という感じ。それが中団追走から直線向いて内を突いて脚を伸ばす正攻法の競馬。逃げた2着馬コーリンベリーまでは届かなかったものの、3着争いをクビ差で制したのには恐れ入るばかり。『もうはまだ、まだはもうなり』という競馬格言がある。そこから引けば「もう旬は過ぎたと思われたキョウワダッフィーは、まだ終わっていなかった」ということ。競馬は深く、そしてどこまでも面白い。

それでは本題へ。今週斬るのは弊社では異例のメインレース、日曜函館8R「3歳上500万下」ダ1700m。弊社予想部が軸馬として期待したのは上位混戦のなか、最終的に2番人気に支持された1番メジャーステップだった。

『前走5着は不得手な高速馬場に加えて、テンに速い馬が多く、息の入らない流れでこの馬本来の好位からの競馬をさせてもらえなかったことが敗因。それでも0秒3差で上位争いに加われたことが現級での地力上位の証であり、そんな前走でも後続には5馬身差。力負けでないことは確実だろう。デキにも太鼓判が押せるだけに、好枠を引き当てた今回はアッサリ抜けだせるとみて軸馬とする』という見立て。

レースは予想通り7番ビックマウンテンの逃げ。続いて外から12番バイタルフォルム、3番トーコーヴィオラ、4番ピエリーナの順。軸馬1番メジャーステップは好発から内の5番手でレースを進める。平均的なラップとなり、向正面に入って馬群はほぼ一団の状態。後続を引き付けながら淡々と逃げるビックマウンテンを目がけ、8番マラケシュが向正面一気の大マクリを打つ。これに乗じて各馬早め早めの競馬となり、ペースがグンと上がるが、軸馬1番メジャーステップは手応え十分に慌てず徐々に進出を開始。早めに2番手まで押し上げた5番イノセンテスが4コーナー手前で先頭に躍り出る。同様に追い出しを開始した9番ワイルドコットン。1番メジャーステップは直線で外に出してグングン差を詰めて前を行く2頭を捕らえにかかる。直線半ばでは3頭の争いとなり、最後はジリジリと脚を伸ばした軸馬1番メジャーステップが1着でゴール。早めに先頭に立って押し切りを狙ったイノセンテスを捕らえた9番ワイルドコットンが2着入線。イノセンテスは最後一杯一杯になったが、地力で1馬身1/4差の3着確保。この結果により、「馬連1-9、1190円」の的中。戦前は上位拮抗の評価ではあったが、終ってみれば降級馬3頭での決着。順当すぎる結果にも関わらずこの配当はオイシイのひと言。

微妙な天候&馬場状態となった先週末。土曜に一本の取りこぼしたため惜しくもパーフェクトとはならなかったが、日曜日を連勝で締めくくり、終わってみれば勝負鞍における的中率75%を達成した弊社予想部。軸馬も【3・1・0・0】と連対率は100%。7月も半ばにさしかかり、今年の夏のローカルもまずは順調な滑り出しと言えよう。今週末以降は、皆さまが熱望する好配当連続的中を現実のものとしていく所存。続々と勝負どころが控える今週末以降にご注目いただきたい。