1回中山・1回京都5・6日目・1回小倉1・2日目

最初から最後まで安心の的中劇 ~日曜京都9R 紅梅S~

牡馬クラシック第一弾「皐月賞」と同じ中山2000mで行われる「京成杯」は、近年とみに注目度が高くなってきたレース。今年その一戦を制したのは1番人気に推されたマイネルチャールズだった。レースはプラチナメーンが掛かり気味に逃げて47秒8-60秒8という、この時期の3歳戦としては若干速めの流れ。直線で一旦先頭に立ったマイネルファルケを外からアイティトップが交わしかけたその刹那、馬群を割ってマイネルチャールズが突き抜けた。2着には直線の追い込み一本に賭けたベンチャーナインが入りちょっとした波乱となった。いつも派手には勝たないマイネルチャールズ。この日も2着とはクビ差だったが、位置取り自在のレースセンスと競り合いになってからの勝負根性は紛れもなく一級品。現役古馬に例えるとメイショウサムソンに似たタイプだ。関西勢に抜けた馬が見当たらない今年の3歳牡馬戦線。この勝利で「皐月賞」の最有力候補となったことは確かだ。2着ベンチャーナインはあくまでも他力本願の追い込み一手。安定性には欠けるタイプ。評価したいのはクビ+クビ差3着のアイティトップ。後方待機からマイネルチャールズより先に仕掛け、しかも終始大外をブン回っての僅差。これが3戦目というキャリアを考えると、この馬の能力もハンパではない。間違いなくクラシックを狙える馬だとは思うが、このまま丹内祐次で行くのだろうか? 失礼ながらそれだけが心配。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都9R「紅梅S」。この開催恒例の3歳牝馬オープンによる芝1400m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは2番人気の10番エーソングフォー。「前走のフェアリーSは超ハイペースの追い込み競馬。直線勝負型が上位を独占したレースだが、そんな中、先行して唯一頑張っていたのがエーソングフォー。あの展開で1馬身差4着は文字通り勝ちに等しい内容と言える。先行勢へのマークが緩む外回り1400mなら振り切れるはずだ」という見立て。さてレースは。当初ハナも予想されたエーソングフォーだが、内枠の2・3頭が行く気を見せると全くムリをせず外目の好位で脚をタメる策。このあたりは鞍上四位の好判断。直線入り口で早くも先行勢の脚いろ一杯。持ったままエーソングフォーが先頭に立つ。結局そのまま悠々と1着ゴール。2着との着差は半馬身だが、内容的には大楽勝。全く危なげのない勝利だった。2着争いを繰り広げる11番エアパスカル、7番チェレブリタ、12番ビーチアイドル、そして8番メイプルストリートまで、すべて対抗馬。反対に斬った馬は全て掲示板外という、まさに『たったの1秒たりともヒヤッとしない安心の的中』をお届けできたものと自負している。「馬連10-11、2060円」の快ショット。配当云々ではなく、「気持ちよさ」という点では今年これまでで一番の的中だったのではないだろうか。なにより、今週イチ押しと事前にお伝えしたレースが的中したことに意味がある。
他にも日曜京都6R、4歳上500万下では4番人気サイキックダイブを軸馬に据えて「馬連11-14、4370円」を本線的中。更に日曜中山9R・初春賞では「3連複2-13-14、1490円」をヒットなど、的中をお届けした当アスコットシステムズ。ハッキリ言えるのは、「最高!」とは言えないまでも、開幕からの「悪くない流れ」は依然として続いているということ。自他共に「もう一越え欲しい」が本音のところだが、今後は複数の勝負鞍が待ち受けている。遅かれ早かれ、一週だけでガッチリ儲かる週が来ることは今の流れから間違いない。いずれにせよ『開幕ダッシュ完遂』となる今週末、十分の軍資金をご用意のうえ楽しみにお待ちいただきたい。

1回中山・1回京都3・4日目

弊社十八番のダブル的中 ~土曜京都9R 飛梅賞~

良く言えば『群雄割拠』、悪く言えばどれも『ドングリの背比べ』という感じの3歳牡馬戦線。注目された年明けの重賞第一弾「シンザン記念」は、1番人気ドリームシグナルの圧勝に終わった。レースはダイワマックワンが引っ張るハイペース。ドリームシグナルは脚をタメて後方3番手からの競馬。このあたりはペースを読み切った鞍上岩田の好判断。直線向いて大外に持ち出し真一文字の追い込み。先団をすれ違い様に交わし最後は手綱をおさえて2馬身半差の大楽勝。2着には「アンカツ鬼神の追い」に応えてゴール寸前ドリームガードナーが浮上。絵に描いたような『ドリーム丼』が成立、「馬連4-5、1060円」は弊社1点目の大本線的中となった。確かにドリームシグナルの鮮やかな勝ちっぷりは評価されて当然だが、かなりメンバーに恵まれていたことも事実。まだまだ抜けた存在とは言えない。一方、今年が最後となる中山の「ガーネットS」は、大外から快スタートを決めたタイセイアトムの逃げ切り勝ち。2着には弊社軸馬スリーアベニューが追い込み「馬連7-16、1430円」の的中。この日行われた2重賞を難なくゲット。会員の皆様からは「やっぱり重賞連取は気持ちいいねぇ」という声を数多く頂戴した。これで今年行われた重賞4鞍のうち3鞍で的中をお届けした弊社予想部。この勢いはもはや、誰にも止められない。
さて、重賞2鞍を差し置いて今週取り上げるのは土曜京都9Rの飛梅賞。3歳500万条件のダート1800mになかなかの好メンバーが顔を揃えた。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気に推された6番ピエナエイム。「芝からダートへの路線変更が大正解で、近2走直線の伸びが目立つ。前々走の「もちの木賞」2着程度走れば楽にV争いになるメンバー構成。前走後デキは更に上昇ムードで差し切り期待」という見立て。レースはノーブルマンが先導する平均ペース。だが、3コーナー手前から先団の出入りが激しくなり行った馬には厳しい展開となった。そして、このレースでも岩田の好判断が光った。軸馬ピエナエイムは予想よりはるかに後方からレースを進める。まるでこの展開を知っていたかのような徹底待機策。4コーナーでも先行勢まではかなりの距離があったが、それを一歩一歩追い詰めて行く。一番最初に抜け出したイイデシンゲンをアバレダイコが競り落とす。普通ならそこで終了だが、ここからがピエナエイムの真骨頂。岩田の豪快なアクションに応えゴール前、計ったように差し切った。2着を争ったアバレダイコ・イイデシンゲン共に対抗馬ではあったが、結局『高い方』のアバレダイコで決着。「馬単6→4、2310円。馬連4-6、1420円」、今や弊社のウリとなった【ダブル的中】をまたしてもお届けすることができた。レース回収率466%。この結果には納得いただけたはず。
例年以上に、とはいかないまでもマズマズの開幕ダッシュを現実のものとした当アスコットシステムズ。しかし弊社には、この攻勢を緩めるつもりなど更々ない。残り2週、獲れるところは獲り尽くす所存だ。また続く東京開催においても「根岸ステークス」で勝負する所存である。軍資金をたっぷりとご用意のうえ、今後も楽しみにお待ちいただきたい。

1回中山・1回京都1・2日目

的中の中にも反省材料が ~日曜中山9R ジュニアC~

例年通り東西の「金杯」で幕を開けた今年の中央競馬。ベテラン活躍のデータがある東の「中山金杯」は、6歳アドマイヤフジ→7歳エアシェイディという何とも新鮮味の薄い決着。データ通り「もはや恒例の」と言ってしまえばそれまでだが、正直なところ物足りなさは存分に残った。対する西の「京都金杯」はエイシンデピュティ→アドマイヤオーラというワンツー。好位から器用に立ち回れるタイプと、スローの瞬発力勝負に強いタイプという、こちらも十分に予測可能な組み合わせ。「機動力あるエイシンデピュティが最も軸馬向き」という弊社予想部の読みズバリで「馬連9-16、970円」は1点目の大本線的中となった。配当的に若干不満はあるものの、3番人気-1番人気の決着で1000円弱なら納得するしかあるまい。
それでは本題へ。年明け一番に取り上げるのは日曜中山9R、3歳オープンの「ジュニアC」。『出世レース』として知られている芝1600mの一戦。ここで弊社予想部が軸馬としたのは3番人気の6番マルターズオリジン。「前走後ひと息入れて馬体回復。調教で絶好の動きを披露。先行争いの2頭からややれた好位という絶好の展開が予想されるここは、先行勢の自然消滅を待って抜け出せる」という見立て。ただし、このレースは馬連&3連複の二本立て。3連複の一方の軸は「条件ベストとは思えないが、あるいはケタ違いの可能性がある」と読んだ1番人気の9番オーロマイスターだった。
レースはメスナーとダイナマイトシコクの激しい先行争いでスタート。半マイル通過45秒0という「超」のつくハイペース。軸馬マルターズオリジンは離れた好位を追走していくが、流れ自体は完全に差し・追い込み有利。直線向いて一旦は先頭に立ったマルターズオリジンだが、結果は流れを味方につけたスマートファルコン→オーロマイスターという追い込み決着。クラシックをも展望する有力牡馬には敗れたものの、マルターズオリジンは危なげなく3着を確保。馬連こそ不的中となったが、会員の皆様に「3連複6-8-9、2200円」の本線的中をもたらしてくれた。「まずはおめでとうございます」の言葉を添えて弊社からのささやかなお年賀代わり、とさせていただきたい。ただし、弊社予想部にはひとつ苦言を呈しておく。配当面を考慮し、長考の末マルターズオリジン軸とした気持ちはわからないでもない。しかし、冷静に考えてみれば軸馬は「ケタ違いの可能性あり」としたオーロマイスターの方ではなかったのか。毎週の安定的中が使命の弊社にとって脚質的に届かず馬券圏外もありうるオーロマイスターよりも展開面に利があるマルターズオリジンを軸指名したのだが、時には「丁半」の勝負があるのが競馬。オーロマイスターにそれだけの評価を下しているのなら今回はなおのことだ。獲った3連複2200円より、みすみす獲り逃がした馬連1420円の方が惜しまれてならない。ダブル的中なら「ささやかなお年賀」では済まなかったはず、なのだから。
何はともあれ、今年も悪くないスタートを切ったアスコットシステムズ。今週末にも勝負になりそうなレースは少なくない。引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。

5回中山 5回阪神 3回中京7・8日目

今や弊社定番のダブル的中 ~土曜中京8R 3歳上500万下~

何はともあれ驚きの「有馬記念」だった。勝ったマツリダゴッホに関しては元々力のある馬だし、中山コースも大得意だから「腰を抜かすほど」のことだとは思わない。「ジャパンC」をスルーしてローテーション的に余力が残っていたことも事実のはず。驚天動地とも言えるのがレゴラスの7着入線だ。ローエングリンの半弟で元々の期待馬ではあったが、現実には自己条件の1000万を勝ち切れない超格下。最登録馬を見た段階ではアルーリングボイスと共にあまりの場違い感で、何かの冗談かと思ったほど。それが結局16番目に出走権を得た挙句、管理調教師のコメントは「半分くらいの馬はまかせる」ときた。正直これには苦笑してしまったが、結果はメイショウサムソン・コスモバルク・ウオッカ・デルタブルースというG1ウイナーを退けて堂々の7着入線だから恐れ入るばかり。しかし、次に自己条件を使ってきた場合確実に勝てるかというと、一概に大丈夫と言い切れないところが競馬の面白さ。様々なことを考えさせられる「アリャマ記念」ではなく、「有馬記念」ではあった。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京8R、芝1200mで行われた3歳上500万条件。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気の10番ベレッツァ。「休み明けの京都戦から一戦毎にデキを上げてきた。芝1200mならどんな展開になっても崩れることはない。近走のレース内容を見ていると減量騎手起用の3キロ減もかなり効いている感じ。もう順番だ」。さてレースは。予想通り1番人気の5番チェリーフォレストが逃げに回る。3ハロン通過33秒8というごく普通の流れ。軸馬ベレッツァは3番手の外併走という文字通りの絶好位。そのままの形で4コーナーから直線。2番手を追走していた4番人気の14番マヤノツルギがまず、チェリーフォレストを捕らえて抜け出す。そして、粘るチェリーにゴール前外から襲い掛かったのが軸馬ベレッツァ。写真判定の結果、ベレッツァがハナ差で2着確保。「馬連10-14、1750円&3連複5-10-14、1180円」という、今や弊社の定番となりつつある『ダブル的中』を果たした。このレースの回収率は366%
今開催の弊社の的中を振り返ってみれば、『G1や重賞レースの裏にこそ勝負鞍は存在する』ということがお分かりいただけるはず。朝一番の「未勝利」も「ダービー」も控除率は一律25%。ならば獲れるところで確実に獲りましょう、ということに他ならない。レースに格は存在しても、馬券にグレードの括りはない。それが大前提。無論2008年もその姿勢が崩れることはない。
最後になりましたが、本年度のご愛顧に感謝いたします。来たる年も年始開催開幕週から的中をお届け致しますので、変わらぬお付き合いの程、心よりお願いいたします。皆様、良いお年をお迎えください。

5回中山 5回阪神 3回中京5・6日目

最終開催、最終週にも勝負鞍が ~日曜阪神12R 3歳上1000万下~

平坦小回りコース、特に福島と中京で施行される2000mの重賞レースは絶対的に逃げ・先行不利。これは100%事実。「早目に動かないと間に合わない」そんな後続の騎手心理が働くため3コーナー手前からの壮絶なマクリ合い→逃げ・先行馬跡形もなしというパターン。しかし、先週の「愛知杯」はちょっと違った。結果的には直線勝負のディアデラノビア→ニシノマナムスメ→アドマイヤキッスの決着で一見「例によって」なのだが、その中身は違う。このレースに関しては逃げた方、つまりシェルズレイ=和田竜二の胸の内に『マクられる前に引き離してしまえ』という思いが強くあったようだ。そのため必要以上にペースを上げて行き、結果的に自滅となった。同じ平坦小回りの重賞でも、これが1800mとなるとまるで傾向は変わるのだから本当に競馬は難しい。改めて実感する次第。ただし念のために書いておくが、この「愛知杯」、弊社予想部は「馬単6→8、3510円&3連複4-6-8、1270円」のダブル的中を果たしている。あくまでも、念のため。
それでは本題へ移ろう。今週斬るのは日曜阪神12R、3歳上1000万下のダート1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として指名したのは1枠1番オネストジョン。「昇級戦となった前走で2着からクビ+アタマ差の4着と好走し、早くもこのクラスでのメドが立った。ここはイン速攻から問題なくハナへ行ける組み合わせ。押し切れるはずだ」という見立て。さてレースは。文字通りイン速攻を決めた軸馬オネストジョンがケレンなく逃げる。抜群の手応えで4コーナーから直線、後続を引き離しにかかる軸馬。完全な勝ちパターンと思えたが、そこにただ1頭だけ迫ってきたのが6番ヘイローフジ。それでもオネストジョンは粘りに粘ったが、ゴール寸前でクビだけ交わされてしまった。結果的に見ると前半3ハロン34秒6が若干速さすぎた感じ。とはいえ3着には2馬身半の差をつけているのだから、このレースに関してはヘイローフジが走りすぎ。仕方のない2着と言えよう。無論ヘイローフジも対抗馬の1頭で馬連1-6、960円の危なげのない的中。それはそれで納得すべき結果ではあるのだが、弊社予想部内では寸でのところで取り逃した馬単1→6、1470円の方を惜しむ声が圧倒的、というのが本当のところ。「馬連的中ならばマズマズ」は利用者の方の台詞。常に結果を残さなければ「悪」と思われるのがこの業界。今回は自身への戒めとしてこのレースを斬らせて頂いたが、結果は結果として受け止め、この反省を今後に活かすしかあるまい。
いよいよ迎える2007年最終開催の最終週。こう書くと何か切羽詰った印象だが、今開催の結果をご存知の会員の皆様にとっては「別の話」のはず。最終週とはいえ、まだまだレース数にすれば70鞍以上残っている。無論その中には弊社予想部取って置きの勝負鞍も少なくない。2年連続で馬連万馬券的中をお届けしているこの年度末週。弊社にとってはゲンのいい週だ。田舎選挙でもないが、どうか最後の最後まで変わらぬご支援をお願いしたい。

5回中山 5回阪神 3回中京3・4日目

配当まで同じダブル的中 ~土曜中山12R 初霜特別~

『中山マイル内枠絶対有利』。誰でも知っている数十年間不変のセオリーだが、それを改めて痛感する「朝日杯FS」だった。抜群のスタートを決めた1枠1番ゴスホークケン。鞍上・勝浦に逃げる意思はほとんどなかったはずだが、瞬く間に2馬身のリードを取ったゴスホークに競りかける馬(騎手)はいない。前半34秒7-46秒3~上がり47秒2-35秒2=1分33秒5という「完璧な平均ペース&高速決着」に後続は手も足も出ない。ゴスホークケンの逃げ楽勝、2着はインの3番手からチョイ差しのレッツゴーキリシマ。そして3着は2番手追走のキャプテントゥーレという絵に描いたような内枠勢の先行競馬。「中山マイル内枠絶対有利」、常に初心を忘れてはいけないと猛省のレース直後だった。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山12R・初霜特別。芝1600mの3歳上1000万条件。ここで弊社予想部が軸馬として推したのは2番人気の7番ハチマンダイボサツ。「離して逃げるビーアデビルの2番手で、実質的には単騎マイペースの形となるハチマンダイボサツが軸馬。スンナリ先行した時の粘り強さは実証済み。1600mもベストだ。ここは番手抜け出しに期待する」。さてレース。3馬身ほど離して逃げるビーアデビルの2番手に軸馬ハチマンダイボサツという、見事すぎるほど読み筋通りの展開。いわゆる『逃げを使う』形でビーアデビルを直線向くまで行かせた軸馬ハチマンダイボサツが、残り300m地点で満を持して先頭に立つ。ハチマンの手応えは痺れるほど。後は対抗馬待ちとなったが、それも危ういシーンは1秒もなかった。先行馬ペースに乗った対抗馬の1頭、5番人気の14番マイネルグラシューがキッチリ伸びて2着確保。そして3着には2頭軸3連複の一方の軸とした1番人気の11番ケイアースが入り「馬連7-14、2370円&3連複7-11-14、2370円」という、偶然にも配当まで全く同じダブル的中となった。同じ中山マイルでも冒頭の「朝日杯FS」のように展開に泣かされることもあれば、逆にこの「初霜特別」のように展開を読み切って会心の的中劇を演出する場合もある。このあたりが競馬の難しいところだが、だからこそやめられないのかもしれない。レース後会員の皆様からも同様の感想を複数いただいた。ともあれ、弊社が毎年200%以上の回収率を達成している年度最終開催は、今年も粛々と思惑通り進んでいる。しかも今週は弊社自信のハイレベルレースの提供を視野に入れ、会員の皆様には有馬記念の軍資金調達をキッチリ行っていただくつもりだ。いずれにしても本年度も残り2週、弊社予想部が用意する勝負鞍は息つく暇もなくやってくる。なお一層のご期待をお寄せいただきたい。

5回中山 5回阪神 3回中京1・2日目

この勢いで残り3週突き進む ~日曜阪神8R 3歳上1000万下~

 予想された通りの大接戦となった「阪神ジュベナイルF」を制したのはトールポピーだった。昨年の勝ち馬ウオッカと同じ角居厩舎所属。「黄菊賞」2着惜敗から抽選を経て出走権を獲得した1勝馬という点も全く同じ。もちろん不気味さは十二分に漂わせていたが、誰もが「そんなウマい話が2年連続で?」という思いも同時に抱いていたはず。しかし、やってみると確かに『二匹目のドジョウ』は、いた。半マイル通過46秒2~上がり半マイル47秒6というさして速くもない流れを、中団追走から大外を一気に突き抜けた末脚は圧巻。どこにもケチをつけるところはない。しかし、これで来春も確定といった昨年のようなイメージは持てない。1着から14着ヴァリアントレディまでが1秒以内の差で入ってきたように、この世代の牝馬陣は力差紙一重。その意味で言えば間違いなく馬券は面白い。今後の勢力図は依然として流動的だ。
 それでは本題に移ろう。今週斬るのは日曜阪神8R、3歳上1000万条件のダート2000m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは2番人気の7番コウエイノホシ。「前走、500万の福島2400mダートを9馬身差の圧勝。その一戦が示す通りダート2000m以上の適性は間違いなくメンバー中一番。今回と同じ阪神2000mダートの1000万条件で2着の実績がある馬。言うまでもなくこの昇級は形だけ。一気のマクリに期待」。レースはアドマイヤレグルスの先導する平均ペース。軸馬コウエイノホシは4・5番手の絶好位を追走して行く。そして3コーナー手前、この馬の必殺パターンである渾身の早マクリ炸裂。前を行くアドマイヤレグルスとエイシンイッパツを一気に呑み込んで4コーナー先頭。ここから独走に入った。焦点は2着争いに移る。コウエイノホシに潰された形の先行勢は失速。それらを一歩早く動いたヒラボクオウショーが抜き去る。そして最後の最後、対抗馬の一頭15番トシセントがインからヒラボクを仕留めたところがゴール。正直なところ冷や汗吹き出すスリリングな展開だったが、なにはともあれ馬連7-15、1650円&馬単7→15、2990円のダブル的中。レース回収率773%なら「ヒヤヒヤしがいもある」というもの。ただし、反省材料もある。先週はいつも通り、上記阪神8Rを含め、軸馬完勝のレースが多かったが、反面、勝負鞍4鞍中2鞍での対抗「抜け」が目に付いた。しかも結果、好配当決着に…。出走している以上、全ての馬に勝つチャンスがあるのが競馬。時には「あと1週間、1ヶ月予想する時間があっても、この馬は対抗馬にしない、全くのノーマーク」、そんな馬の激走による「抜け」もあるが、それならばある程度気持ち的にも消化できるというもの。これまで弊社からの予想提供で抜けて不的中となるレースの大半がそうだった。しかし、先週ばかりは勝手が違う。対抗馬にあえて順位をつけるのなら、どちらも対抗に評価できる馬。その「抜け」の馬も決して『想定外』の馬ではないのだ。配当が3桁ならば諦めもつくだろうが、そうでないだけに、今週以降、キッチリ予想修正していかなければならない。その点は予想部も重々承知していることだと思うが、あえて苦言を呈す。
 とはいえ、前開催最終週の連戦連勝の好調の流れが途絶えた感は未だない。本年度、残り3週となったが、勝負どころは五指に余るほど。無論それらの出し惜しみは一切しない。獲り納めの大団円に向け、より一層の集中力で突き進む所存だ。最後までご期待をお寄せいただきたい。

5回東京 5回京都7・8・9日目 3回中京9・10日目

馬券の王道をいく渾身のひと鞍 ~日曜京都12R 3歳上500万下~

 馬券の当たり外れに関係なく心根を揺さぶられるレースというものが一年に数鞍はあるものだが、先週末の「ジャパンC」がまさにそれだった。アドマイヤムーン・ポップロック・メイショウサムソン・ウオッカという現在の日本を代表する超ド級に、鞍上もまた岩田・ペリエ・武豊・四位という名手揃い。4頭と4人による壮絶な攻めぎ合いに年甲斐もなく熱くなった。「だから競馬はやめられない」改めてそう思わされた名勝負に拍手を送りたい。
 それはそれとして、ソロソロ本題に入ろう。快打連発の変則3日間開催で、正直どのレース(どの的中)を斬ればいいのか大いに迷わされたが、『ダメ押しの大黒字』に導いた日曜京都12Rを取り上げることにした。3日間開催の大とりとなったこのレースは芝1600mの3歳上500万条件。ここで弊社予想部が軸馬として指名したのは2番人気の7番ヒカルオオゾラ。「1月以来の実戦だが、この間ノドの手術が施され苦しい部分を取り去った。そのためケイコの動きは以前に比べると別馬のような素軽さ。元々が将来を嘱望されていた逸材。ここまで良くなれば当然中心になる」。レースは対抗馬の一頭、5番人気の9番メイショウジダーンの大逃げで始まった。4コーナーから直線に入っても快調に飛ばすメイショウジダーン。完全な勝ちパターンかと思えたが、そこにただ一頭だけ差してきたのが弊社軸馬ヒカルオオゾラ。残り300m地点での6・7馬身差をグングン詰める。そして、ゴール前100mですれ違い様に交わすと後は軽く流してフィニッシュ。1分33秒4の快時計で大楽勝。2着は逃げたメイショウジダーンが確保して馬単7→9、3480円の本線的中となった。馬単の軸と期待した馬が危なげのない勝利を収め、2・3着には対抗として挙げた馬が続いてゴール。いわば『競馬の醍醐味』を満喫させる会心の一撃。これには的中慣れしているアスコットの会員の方々もさすがに感服の様子で、レース後「本当に気持ちのいい的中だったよ」という声を数限りなくいただいた。「勝ち馬投票券」これが馬券の正式名称だ。読んで字の如く勝ち馬を予想して購入する券ということ。その意味で言えば1着でも2着でもOKの馬連より、勝ち馬を当てなければならない馬単は紛れもなく本道だ。このレース、今年の中でも特に記憶に残る的中となったことは間違いない。
 さて、このコラムでも前々から開催一番の勝負鞍と公言していた「ジャパンCダート」はどうだったのか? そうお思いの方も少なくないはず。念のためにご報告しよう「もちろん的中をお届けしました」。弊社予想部が軸馬としたヴァーミリアンがの快勝。2着にも対抗馬フィールドルージュが差し込んで馬連7-11、1350円のヒット。3着サンライズバッカスとは3馬身半の大差で安心の的中劇となった。大一番の勝負鞍が3日間開催のなか日でキッチリ的中をお届けしたことにより、大幅プラスが確定していたが、そのうえダメ押しの日曜京都12Rの好配当的中となった次第。
 その他にも日曜京都9R・北國新聞杯の馬連&3連複のダブル的中など、変則3日間開催をトータル7戦5勝で乗り切ったアスコット。そして、今週末からの中山・阪神開催では、すでにお伝えしている方もいらっしゃる通り、今年も年末年始特別企画を実施することが決定している。そうでなくとも毎年200%以上の回収率を計上している年度最終開催だ。今週の勢いそのままに得意の年末、そして年始開催では通常以上に的中をお届けするので、引き続き毎週末の予想提供を楽しみにお待ちいただきたい。

5回東京 5回京都5・6日目 2回福島9・10日目

ワイドを甘く見てはいけない ~土曜東京7R 3歳上500万下~

「出走各馬の状態を完全に把握し、展開を完璧に読み切る。そして、まさにその通りのレースになったとしても、ハナ・ハナの1着3着、あるいは2着3着が有り得るギャンブルスポーツ」、それが競馬だ。ハナ・ハナの大接戦の結末まで読み切ることは実際のところ不可能。それは言ってみれば『神の領域』の話。どこまでいっても人間である我々がそこまでを望んではいけない。しかし、そんなただの人間に手を差し伸べるような『神器』がある。いささか大げさな言い方になるが、それがワイドという馬券の存在理由なのだ。馬券生活者=いわゆる『プロ馬券師』と呼ばれる人間たちの多くが「勝負はワイド」と語っていることを知ってほしい。その真似をしろなどと言うつもりは毛頭ないが、もっともっとワイドは活用されて然るべき馬券だと思う。
それでは先週のレース回顧へ。取り上げるのは土曜東京7R・3歳上500条件のダート1600m。実のところ、このレースを斬るために長々とワイドの効用から書き出した次第だ。ここで弊社予想部が軸馬として指名したのは4番人気の10番ナムラオルフェ。「近2走この鞍上で2・4着と好走。3キロ減54キロがかなり効いている感じで粘り強いレース内容が目を引く。ここも好位から渋太く脚を伸ばしてくる」という見立て。さてレース。予想通り好位3・4番手につけた軸馬ナムラオルフェは、直線ジリジリと差を詰めにかかる。が、1番人気ヘイアンルモンドには遠く及ばず、最後は14番ニューグランジとの熾烈な2着争いにも遅れをとり3着でゴール。もちろん馬連のみの提供なら不的中、1円も返ってこない。しかし、このレースで弊社予想部はワイドも買い目に入れていた。ワイド10-14、1030円の的中である。ワイド提供など普通の情報会社では有り得ないことかもしれない。3連単症候群の馬券フリークには理解出来ないかもしれない。ひょっとするとタブーに近い行いかも。しかし、ハッキリ言って馬券は取った者勝ち。ワイド200円、300円の配当ならいざ知らず、1030円の払い戻しに馬連も馬単もワイドも変わりなし。「惜しくない2着3着でもちゃんとお金が返ってきた時の嬉しさ」をご実感いただければ幸いだ。他の的中を差し置いて、あえてこのレースを取り上げた意味、それをお考えいただきたい。
先週のメインは言うまでもなくG1「マイルCS」。本来であれば当然この場で斬るのはこのレースになるのだが、結局、相手関係からも4頭までに絞込み出来ず、イチ推しの勝負レースとして提供できなかったことに若干の悔いが残るし、ツヤ消しではあるが、「ご心配なく、ちゃんと的中をお届けしました」。4番人気スーパーホーネット軸に馬連7-8、1870円を一点目の大本線的中。アグネスアークが故障を発症していなければ3連複とのダブル的中となったのだが、それはまぁ言っても仕方のないこと。結果論だが、このコラムで事前告知したレースはほぼ的中をお届けしている事実は事実。そこだけは予想会社としてちゃんとお伝えしたいところ。今週末は変則3日間開催となるが、かねてよりお伝えしている『JCダート』。これが今週の最大の勝負鞍。この場でお伝えするのはそれ相応のリスクはあるが「これは確実に獲れる!」と自信を口にする弊社予想部。もちろん外国馬の能力比較も弊社では調査済み。全会員の皆様には安心して勝負していただくつもりだ。今開催最終週となる今週は『勝負どころでキッチリ結果を出すアスコット』をお見せできるので、どうか今週末に多大なるご期待をお寄せいただきたい。

5回東京 5回京都3・4日目 2回福島7・8日目

勝負度合いの重要性 ~土曜京都11R 渡月橋S~

『京都外回りは差し・追い込みが断然有利』。誰もが知っていることだが、それも『展開を読めずして傾向は成り立たない』ということを再認識させられたエリザベス女王杯。ウォッカが出走していれば展開も着順も大きく変わった可能性もあるが、それはタラレバの話。レース傾向しかり、展開しかり、能力比較しかり、改めて競馬予想が複数のファクターにより成り立っていることを痛感させられたレースだった。
 それでは先週のレース回顧へ。今週斬るのは土曜京都11Rの渡月橋S。ダート1400mの準オープン戦だ。このレースで軸馬としたのは2番人気ウエスタンウッズ。「委細構わず速攻勝負に出るウエスタンウッズが軸。東京1400mのハイペースを粘りに粘った前走の内容極上。単騎逃げ確約の京都1400mで評価を落とす必要は全くない。雨が降って高速決着になればなお更好都合。目イチ勝負」という見立て。レースは予想通りウエスタンウッズの逃げ。前半はピクシーダスト、ベリーベリナイスらも先行争いに加わってきたが、そこは1200mでも楽にハナを切れるスピードの持ち主。全く余裕をもって直線へ。相手関係も楽なここは直線で脚色が鈍ることなく、そのままゴール。最終的には1番人気のアルバレストに1馬身1/2をつけての完勝。馬連5-8、1410円の的中となった。戦前、混戦の様相を呈していたレースだが、終わってみれば1番2番人気の順当な組み合わせ。それでいてこの配当はかなり「オイシイ」。レースの回収率は350%だった。着差をみると予想以上に軸馬が力をつけている感もあり、馬単でも良かったレースではあるが、こういうレースを事前に読み、4点で的中しているのだからそこはご勘弁願いたい。
あえて言えば、このレースをイチ押しの勝負鞍として提供できなかったこと。結果論では無く、このレースの選択肢も十分あった。勝負度合いの違いひとつで会員の皆様の収支が大きく変わることを胆に命じるべきである。その点については予想部に猛省を促したい。
 以前にも少し触れたが「ちょっとしたボタンのかけ違い」での不的中が目についた先週末。永くおつき合い頂いている会員様が過半数を占める弊社ではあるが、ご入会のタイミングひとつで心象は大きく異なることを常に考え、一週一週を大切に行くように心掛けたい。またすでに会員の皆様にお伝えしている今開催の大勝負レース『JCダート』。先週からこのレースに関する反響が凄まじいが、加えて吉報がある。それは今週末の『マイルCS』だ。通常、弊社においてほとんど提供されない重賞レースではあるが、逆を言えば提供される時はかなりの確勝を持っての提供に他ならない。それはこれまでの実績からもご理解頂けるハズだ。いずれにせよ、おそらくこのレースもかなりの勝負鞍として提供されるので、これまで同様、今週末からの開催後半戦にも引き続き多大なるご期待をお寄せ頂きたい。