10/31 11/1 4回東京・4回京都7日8日目・3回福島1日2日目分

気分を一新して開催替わり 〜土曜京都6R・3歳以上1勝クラス〜

アーモンドアイが見事G1・8勝目の偉業を達成した「天皇賞・秋」。それはそれで印象的レースではあったが、改めて思い知らされたのが格の重み。今年の「天皇賞・秋」は7頭のG1馬が出走してきたが、G1・3勝馬フィエールマン2着、G1・2勝馬クロノジェネシス3着、さらにダノンプレミアム4着、キセキ5着と終わってみれば5頭のG1馬が掲示板を独占。人気サイドでのある意味順当な結果で、金星を挙げる大物食いの激走がなかっただけに馬券的には面白くもおかしくもないが、強い馬が強いレースをするのも、また競馬の醍醐味。古馬中距離路線の層の厚さを感じさせられた一戦だったと言えるだろう。勝ったアーモンドアイは歴史的名馬となり別格扱い。それ以上にインパクトを残したのが2着フィエールマン、3着クロノジェネシスの2頭。いずれも前半の立ち回りで位置取りを悪くしながらも、アーモンドアイに1/2馬身差、1/2馬身+クビ差まで詰め寄ったように、今後、中距離の古馬G1戦線は『現3歳馬対フィエールマン&クロノジェネシス』という図式で推移していくことになりそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都6R「3歳以上1勝クラス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは、断然の1番人気に支持された7番ピクシーメイデンだった。

『休養明けも地力的には他を圧しているピクシーメイデンが軸馬。未勝利を勝ち切れないまま迎えた今年3月の復帰戦では格上挑戦ながら強敵相手にいきなり2着に力走。その後も1勝クラスで再三勝ち負けを演じ、一度も崩れないまま2走前の函館で1勝クラスで初勝利。現級での地力上位は明らかな一頭だ。勝って同クラスに出走できるのは大きな強みだし、鉄砲の利くタイプでおよそ3ヵ月半振りとなる臨戦も不問。安定した先行力は京都コースでは大きな武器だし、過半数が伸びしろのある3歳馬とはいえ、これといった強力3歳馬も不在。ここは地力的にも同馬の独壇場。前々の立ち回りから地力で捻じ伏せる競馬で決めてくれるはずだ』という見立て。

積極的にハナを切ったのは内から2番バトーデュシエル。6番ラスティングラヴ、8番エターナルディーバ、10番ラフリッグフェル、1番フルミントと続き、先行集団を形成。軸馬7番ピクシーメイデンは前を見る位置取りの好位後方6番手で流れに乗る。前半1000m通過61秒9の淀みのないミドルペース。3コーナー手前から一気にペースアップし、好位追走の10番ラフリッグフェルに軸馬7番ピクシーメイデン、さらに道中後方に待機していた3番チェルアルコの3頭が外から先頭に並びかけるように捲って進出を開始。先行した6番ラスティングラヴ、8番エターナルディーバの2頭は早々と失速、後退していく。逃げた2番バトーデュシエル、10番ラフリッグフェル、そして軸馬7番ピクシーメイデンの3頭横並びで直線へ。2番バトーデュシエルがしぶとく抵抗するも、早めに後続が押し上げる展開では厳しく、10番ラフリッグフェルと軸馬7番ピクシーメイデンの2頭との手応えの差は歴然。アッサリ競り落とされ、直線半ばでは10番ラフリッグフェルと軸馬7番ピクシーメイデンのマッチレースに。ゴールまで長らく馬体を併せての追い比べとなったが、最後はアタマ差競り勝って軸馬7番ピクシーメイデンが1着でゴール。僅差の2着に10番ラフリッグフェル。そこから6馬身差で3着にはジリジリと脚を伸ばした9番ソニックビーストが差し込んできた。この結果により、「馬連7-10、560円」の的中。3着以下に6馬身もの大差を付けてのマッチレースとなっただけに終始「外れる気のしない」内容の的中鞍であった。

他にも日曜東京10R「秋嶺ステークス」での「ワイド9-10、1,210円や、重賞「アルテミスステークス」「3連複6-13-14、2,170円、さらに「天皇賞(秋)」「3連複6-7-9、960円など、随所に的中をお届けしたとはいえ、肝心要の勝負鞍における馬連的中は今回斬った土曜京都6Rのひと鞍のみ。秋の中央開催突入後、長らく好調をキープしてきただけに、先週は精彩を欠いた結果だったと言わざるを得ない。

皆さまが熱望する大団円とはならなかった最終週。とはいえ、今週末から京都は阪神に舞台を移し、気分を一新しての開催替わり。弊社にとっては良いタイミングで流れを戻す絶好機。東京・福島は引き続きなだけに開催替わりとなる今週末に関して、不安は微塵も感じていない。引き続き反転攻勢の今週末にアツイご期待をお寄せいただきたい。