9/23 9/24・4回中山・4回阪神6日7日分

安心安全の好配当的中 〜土曜中山7R・3歳1勝クラス〜

先週の注目は菊花賞トライアル「神戸新聞杯」。天候に恵まれた今開催の阪神芝は極めて良好な状態を保っていたこともあって、勝利したサトノグランツは2分23秒5の好時計をマーク。「京都新聞杯」に続いて重賞2連勝となった。なお、このV時計は先々週の「ローズS」に続いてのレコードである。
とはいえ、今回の時計自体の価値は微妙なところだ。実際、本レースの1200m通過は1分13秒8のスロー。本来ならレコードが出るようなペースではなかったし、7着ショウナンバシットまで旧レコード(2分24秒1)を上回っていたことを考えれば、いかに特殊な高速馬場だったかがわかる。無論、ゴール前の混戦を断ち切ったサトノグランツの決め手と勝負根性、そしてこの日5勝をあげた川田騎手の技術は賞賛に値するが。
なお、「京都新聞杯」が菊花賞トライアルから春のダービー東上最終便になったのが2000年のこと。同時に「神戸新聞杯」が関西圏唯一の菊花賞トライアルになって以降、「京都新聞杯」の勝ち馬が阪神芝2400mの「神戸新聞杯」を勝ったのはサトノグランツが初めてである。そもそも「京都新聞杯」を勝っている3歳馬は、秋も賞金面で余裕の立場。わざわざここで勝負をかける意義は少ないのだ。
しかし今回のサトノグランツの父サトノダイヤモンド、その父ディープインパクトがともに「神戸新聞杯」の勝ち馬だったことから、『単なる叩き台』ではなかったという見方もできる。いずれにせよ、今回の勝利で“神戸新聞杯・父系三代制覇”というロマンを成したサトノグランツは、その先の菊花賞まで視界良好ではないか。なお、同馬が本番を勝てば“菊花賞・父系三代制覇”という金字塔を打ち立てることとなる。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜中山7R「3歳1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった5番アレクサだった。

『低調なメンバーかつ逃げ馬不在の一戦なら、前走で安定した先行力を発揮した本馬を主軸にすべき。北海道の3戦は酷暑の影響もあって馬体が絞れなかったが、ここにきてグッと締まり、攻め馬の内容がグンと良化。実際、今週の栗東ウッド5ハロン67秒8、ラスト11秒8(馬なり)と上々の動きを披露している。また、持ち前のパワーが生きる中山(未勝利勝ちがある)は歓迎であり、馬場を問わないセンスも強力。この相手なら押し切り濃厚だ』という見立て。

レースは、出走11頭がほぼ揃って好スタート。外から7番ヴォンヌヴォーと8番ワンダフルヘヴンが先手を主張すると、好発を決めた軸馬5番アレクサは先行馬に前を譲る。結局、7番ヴォンヌヴォーが隊列を率いる形となり、3番クリニクラウンと9番チャールストンが番手を確保。その後ろの軸馬5番アレクサ、4番スカパラダイスなどが中団を形成し、2番人気の2番ロミオボスは最後方のポジションとなってしまった。
引っ張る7番ヴォンヌヴォーが早めにペースを落としたことで隊列は一団の様相。実際、1000m通過は1分4秒0のスローだった。そんなひと塊の集団が3角をすぎると各騎手の拳が慌ただしく動き、勝負はいよいよ佳境へ突入する。中でも目立っていたのが遅いペースを察した軸馬5番アレクサの手応えだった。
一方、マクリ気味にきた中団勢に慌てずインを狙った3番クリニクラウンも手応えは十分。そして先頭集団が4角を回り切った時点で、マクリ切った軸馬5番アレクサが先行勢を綺麗に掃除すると、内をすくう形で3番クリニクラウンも一気に台頭する。レースのペース的に後方勢はもう間に合わない情勢であり、勝負はこの2頭に絞られた格好。
残り200m地点から2頭の追い比べが続く手に汗握る展開。しかし、一度は後退したかに見えた3番クリニクラウンが差し返し、アタマ差リードしたところがゴールだった。そして、経済コースを通った勝ち馬にやられたものの、軸馬5番アレクサはきっちり2着を確保。そして最後の最後に集団から抜け出した4番スカパラダイスが3着入線となった。

この結果により、「馬連3-5、1,950円&3連複3-4-5、5,590円 」のダブル的中をお届け。中でも、8番人気にすぎなかった3番クリニクラウンを「芝も使っているがダートなら通用の地力で、パワー型ゆえに中山コース歓迎」として相手上位に指名したことが奏功した。軸馬5番アレクサとの最後の叩き合いは見ものだったが、それは弊社の会員様にとってすでに的中の決した争い。見ていて安心安全の全く危なげのない的中鞍だったといえるだろう。本音をいえば馬連はもう少し配当がついても良さそうなものだが、サポートで提示した3連複が55倍なら溜飲も下がるというもの。土曜時点で大幅プラスを達成したことで、一定の評価をいただける的中劇となった。

先週は日曜こそ流れに乗れなかったが、他にも土曜阪神11R・大阪スポーツ杯「馬連12-14、1,010円&3連複12-13-14、4,160円」のダブル的中などをお届けした弊社予想部。引き続き“攻めの予想”を武器に秋競馬の佳境へ向けて突き進んでいく。4回中山・阪神の最終週となる今週末も勝負鞍候補目白押し。中でも、秋G1シリーズの初戦「スプリンターズS」は意外な穴馬もご用意してご期待に応える所存である。影を潜めつつある残暑に替わってアツい的中馬券をお届けするので、会員の方々はぜひ、今週末を楽しみにお待ちいただきたい。

9/16 9/17 9/18 ・4回中山・4回阪神3日4日5日分

本命馬の成長を看破した的中鞍 〜月曜阪神2R・2歳未勝利〜

まだ強烈な残暑が残る中、競馬シーンはすでに秋の注目レースが目白押しだ。先週は秋華賞、菊花賞の両トライアルが行われたが、中でも話題になったのが前者のV時計だった。7番人気の評価を黙らせるかのように1番でゴールを駆け抜けたマスクトディーヴァ(辻野厩舎)の勝ち時計はなんと1分43秒0。阪神・芝1800メートルの従来レコード、21年3月27日の毎日杯でシャフリヤールが記録した1分43秒9を大幅に更新。どころか、芝1800メートルのJRAレコード(21年7月3日小倉エスコーラ=1分43秒8)を0秒8も上回る「日本レコード」を樹立してしまった。
同馬はもともと厩舎の期待馬で、1月の中京で新馬戦を勝利。しかし忘れな草賞では7着と崩れ、前走で1勝クラスを勝ったばかりの立場ゆえ、今回は単勝23.2倍とあくまでも“伏兵”扱いだった。しかし、中団にいた4角からやや早めに仕掛けると素晴らしい反応で先頭に立ち、迫り来るブレイディヴェーグを1馬身半差で凌いで勝ち切るのだから強烈。もちろん馬場とペースもあるから時計は鵜呑みにできないとしても、良馬場の高速決着に強いことは証明された。
ちなみに、父ルーラーシップ、祖母ビハインドザマスクは古馬になってから素質を開花させたタイプだったから、本馬だってもうひとつ奥を隠している可能性は十分ある。また、春の時点よりコーナーリングや反応が遥かに良化していたこともポイント。勝負どころでこれだけ動けるのなら、秋華賞の京都内回りでも好走の期待が高まるというものだ。待ち受ける女王リバティアイランドの壁はブ厚くて高いが、成長急のマスクトディーヴァも注目の一頭に浮上したのではないか。

それでは本題へ、今週斬るのは月曜阪神2R「2歳未勝利」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった2番フルレゾンだった。

『初戦は返し馬からイレ込んで出遅れたうえに道中も掛かり気味。直線も口向きが悪くまともに追えたのは残り100mのみだったが、それでも上がり次位の33秒0で3着を確保できたのはポテンシャルの高さゆえ。そして今回は1度使った効果でメンタルの良化に大きく期待できる。事実、前走時の追い切りは行きたがる面を見せていたが、今回は至ってスムーズに走れていたから好感触。さらにここは手頃な頭数ということも強力な加点材料になる。未勝利のメンバーならまとめて差し切り濃厚』という見立て。

レースは3頭ほどが行き脚がつかなかったが、軸馬2番フルレゾンは前走より明らかに良いスタート決める。すぐに5番エマロアがスムーズに先手を奪うと、1番人気の9番マックスセレナーデが番手、中団に1番サクセスカノン、10番パシフィックハイなどがつける。一団が内回りコースとの別れ道をすぎたあたりで、軸馬2番フルレゾンが徐々にポジションを下げたが、鞍上のデムーロ騎手は無理に動かさない余裕の構え。結局、3角時点の軸馬2番フルレゾンは最後方の位置取り。
800m通過は46秒5のミドルペース。だが先頭からシンガリまでの隊列はコンパクトで、コーナーを回りながら各馬が仕掛けると馬群はほぼ一団。坂を下りながら直線に向くと、先頭にいた5番エマロアがコーナーを利して1馬身ほど先んじる。そして残り300m地点では、番手にいた9番マックスセレナーデと10番パシフィックハイが前を捉えにかかるが、ここでもっとも脚色がよかったのがマクリ気味に進出して大外に持ち出した軸馬2番フルレゾンだった。その勢いのまま同馬が一気に2番手まで追い上げるが、残り200mを過ぎも先頭の5番エマロアとの差はまだ4馬身ほど。残すか、差し切るか、実況の音声もボリュームが上がり…。
結局、ゴール手前で軸馬2番フルレゾンが5番エマロアを簡単に差し切り。やや遅れた3番手に外から脚を伸ばしたサクセスカノンが入賞した。

この結果により、「馬連2-5、830円&3連複1-2-5、2,560円」のダブル的中をお届け。軸馬2番フルレゾンについて、「一度実戦を経たことで、バタバタだった前走よりレースぶりが大幅に良化する」とのジャッジは上々。また、「手頃な頭数で差しやすい」との見立てにも一切狂いはなく、着差以上に強い内容の好的中だったと言える。なお、このレースは1日1鞍配信の「新馬未勝利予想」。会員様の中にも根強いファンがいる人気コンテンツだが、この週は他にも土曜阪神2R「3連複1-10-13、3,160円日曜中山3R「3連複4-7-8、760円と、3戦3勝をお届けしている。普段は午後のレースを取り上げる当欄だが、この連勝は会員様の反響も強く、いつもとは趣向の異なるレースを扱った次第だ。

秋競馬2週目となった先週末。他にも土曜中山9R「3連複10-15-16、1,860円や、月曜中山10R「馬連6-9、810円、そして月曜中山11R・セントライト記念「3連単4-14-6、4,220円などの的中をお届けしている。全体的に配当がやや小ぶりの3日間ではあったが、引き続き打率5割程度をお届けしたことには一定の評価をいただけるだろう。
さて、今週末はあのタイトルホルダーが復帰する「オールカマー」など、勝負鞍候補は引きも切らない。無論、アスコットは引き続きより良い予想と的中をお届けし続ける所存である。会員様におかれましては、的中に継ぐ的中を目論む今週末を楽しみにお待ちいただきたい。

9/9 9/10 ・4回中山・4回阪神1日2日分

確信の軸馬指名 〜日曜中山11R・京成杯AH〜

いよいよ始まった秋競馬だが、その初週の話題をWIN5が独占した。1レース目の中山9Rを6番人気ロジレットが勝ってスタートすると、以降は9→6番人気がV。最後の中山11R・京成杯AHをソウルラッシュが勝ったが、なんと的中票数は「1票」のみだった。その配当4億2318万30円はWIN5史上5位である。
そんな目の飛び出るような配当を演出したのは、阪神11R・セントウルSで14番人気ながら逃げ切ったテイエムスパーダだった。同馬は昨年のCBC賞でルーキーの今村聖奈騎手を背に1分5秒8の日本レコードを樹立。しかしその後は期待に応えられず、今年2月には芝1800メートルの小倉大賞典に参戦するなど長いスランプにもがいていた。
そして今年の3月、定年を迎えた五十嵐厩舎から木原厩舎へ転厩。環境が変わってトンネル脱出にも期待がかかったが、その後もCBC賞(8着)、北九州記念(13着)と結果はさっぱり。ファンの多くも「この馬はもう終わった…」とため息をついたのか、セントウルS当日はブービー人気だった。しかしレースが始まると外から強引にハナを奪って前半3ハロン33秒5で行くと、1分7秒2のひとり旅を満喫するのだから競馬は面白い。なお、初コンビで“圧逃V”を成した富田暁騎手は、この日の特別競争3鞍のみを騎乗して全勝。開幕週の馬場を味方に自信を持って先行した手綱は賞賛すべきだろう。そして同時に、「穴は逃げ馬から」という馬券の格言を改めて印象付けたレースでもあった。実際、逃げ馬の単複回収率はもう何十年も続けて100%を超えている(単勝回収率200%を超える年も珍しくない)。もちろん、「どの馬が逃げるのか」はゲートが開いてみないとわからないわけだが、今回のように逃げ実績のあるタイプは常に警戒すべきということだろう。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜中山11R「京成杯AH」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった2番ソウルラッシュだった。

『軸馬ソウルラッシュは、当初は芝2000m以上を主戦場としていたが、1勝クラスで足踏みが続いた。しかし、マイル路線に転じて素質開花すると3連勝を達成。続くマイラーズCで一気に重賞初制覇まで果たしている。その後は勝ち星に恵まれていないが、富士S・2着、G1のマイルCS・4着、マイラーズC・3着と、強敵相手に数々の好勝負を演じているように、現役トップレベルのマイラーであることは間違いない。当然ながら今回のメンバー中でも持ち時計は最上位だ。
また今回は、当レースを目標とした調整も強調できる。実際、この中間は太めが残りやすいことを考慮したプール調教に加えて、坂路を主体に入念な稽古を消化。今週の栗東坂路ではラスト2ハロン12秒2-11秒8と抜群の動きで、前進気勢や大きなストライドも十分すぎるほどだった。休み明けでもきっちり仕上がっており、自身の鉄砲実績「1-1-1-1」(唯一の着外も4着)を裏付けているだろう。ここはトップハンデ59キロがカギになるが、G3のメンバーなら問題にはならないし、中山は2戦2勝と相性抜群の舞台。自身は秋の大舞台に向けて賞金加算が必要な身であり、ここを獲りにきた陣営のケアも十分。きっちり結果を残す』という見立て。

レースは7番グラニットが好スタートから逃げの一手。じわっと上げていった10番ウイングレイテストと11番トーセンローリエが番手を確保すると、好発を決めた軸馬2番ソウルラッシュは手綱を抱えてその後ろを確保。直後が今日は前目につけた3番ミスニューヨークで、1番人気の5番インダストリアは中団となった。
飛ばしている先頭7番グラニットは後ろを5馬身離して、800m通過は45秒8の平均ペース。10番ウイングレイテストが単独の2番手を進み、軸馬2番ソウルラッシュは上々の手応えで3番手集団の先頭に。後続も徐々に追い上げると、勝負はいよいよ最後の直線へ。
逃げる7番グラニットは4角で2馬身のリードを確保していたが、10番ウイングレイテストが接近して残り200mでパスされる。しかし、そこには軸馬2番ソウルラッシュが迫ってきており、4番手にいた3番ミスニューヨークも食い下がる展開。そして坂を駆け上がったところで差が縮まると、軸馬2番ソウルラッシュが貫禄の差し切りを決める。3着には3番ミスニューヨークが上がった。

この結果により、「馬連2-10、2,260円&3連複2-3-10、9,260円」の的中をお届け。軸馬2番ソウルラッシュについて、「G3のメンバー相手なら斤量59キロも問題ない」としたことや、8番人気の3番ミスニューヨークを「ムラ駆けも中山では信頼度が高い」と評した選球眼は上々だった。買い目点数がコンパクトにまとまっていたことも含めて、秋競馬開幕週の重賞を完璧な的中で締めた次第。なお、この週は厳選勝負鞍の土曜中山6Rや新馬未勝利予想の土曜阪神2Rなどなど、要所要所で払い戻しをお届けしている。

さて、2023年も秋競馬が幕を開け、ここからはクラシックのトライアルも続々。さっそく今週末の3日間開催は東西でローズS、セントライト記念といった注目の一戦が組まれているが、こちらはレースとしての楽しみはもちろん、馬券的にも実に興味深い。とくにひと夏を経ての各馬の動向には全社をあげて注意を払っており、中には思いがけない成長を遂げたタイプも散見されるから当日の買い目にはご注目を。無論、弊社としては夏競馬からの好調をさらに加速する所存。会員様は大いなるご期待のうえ、手ぐすねをひいて今週末をお待ちいただきたい。

9/2 9/3 ・3回新潟・3回小倉・2回札幌7日8日分

好調を裏付ける的中鞍 〜日曜小倉7R・3歳上1勝クラス〜

先週の注目は、来年のクラシックへ向けて最初のステップに位置する札幌2歳S。ガイアメンテ、パワーホールといった札幌新馬組や阪神で新馬を勝ったギャンブルルームなど素質馬が揃った一戦だったが、勝利したのは同舞台の未勝利戦Vから中1週で臨んだセットアップと横山武騎手。スタートからハナに立つと、2着に4馬身差をつける鮮やかな逃げ切りVだった。一方、ライバルの多くが1戦1勝馬ということでやや地味に映ったのか当日の同馬は3番人気。しかし前走で記録した1分48秒5は今回のメンバー中最速とV条件は満たしていた。
さらに、この日の札幌は終日稍重。先週の荒天や前日の雨によって、開催最終週らしく力を要する馬場状態で、ライバルの末脚が鈍ったこともセットアップには味方した。同馬の父デクラレーションオブウォーは2週間前の札幌記念で穴を開けたトップナイフと同じで、産駒には「叩き良化型」(詰めた間隔での良績が多い)の傾向がある。また、欧州の初年度産駒・オルメドが仏2000ギニーを勝利しているように、この産駒は早くから活躍を期待できることも覚えておくべきだろう。
ちなみに、セットアップのような「いい意味での早熟性」は、今回2着に粘ったパワーホールにも共通している。その父スワーヴリチャードは東京スポーツ杯2歳Sで連対するなど若くして活躍し、古馬になってからは重馬場のジャパンCを勝利。今回のパワーホールをはじめとした子孫にも「仕上がりの早さ」や「持久力」が受け継がれている可能性が高い。
話が逸れたが、今年の札幌2歳Sは現時点の完成度と馬場適性が勝負を分けた印象。そういう意味では、3着ギャンブルルームや、イレ込みで競馬にならなかった1番人気ガイアメンテ(6着)なども見限るのは早計だ。いずれにせよ、この時期の若駒戦の馬券は前評判(人気)などを加味して慎重に組み立てたいところ。なお、弊社は本レースで的中をお届けしている。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜小倉10R「宮崎S」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に3番人気となった9番メイショウミカワだった。

『前走は転厩初戦で5ヵ月ぶり。馬体重+24キロ(過去最高)と見た目も余裕残りの状態で差し決着の展開も向かなかったが、それでも4着を確保したのは力がある証拠。一転、今週は長めからしっかり乗られて馬体が引き締まったことはもちろん、脚捌きも軽快と強い上積みを特筆できる。そもそも近走は舞台を問わず安定感があるし、自在な競馬センスが生きる小倉は2戦2連対のベスト舞台。発馬を決めれば勝ち負け濃厚』という見立て。

揃ったスタートで1コーナーまで先団がまとまっていたが、酒井学騎手の12番レッドエランドールが先手を主張し、出たなりの軸馬9番メイショウミカワは巧く2番手を確保。2角を回るあたりで馬群はまだ一団で、6頭が先頭集団を形成。その直後の中団外に2番人気の5番リキサントライ、1番人気の13番サウンドウォリアーや11番ラズルダズルはさらに後ろに構える形となった。
全体がやや前がかりの様相で3角へ向かうと、後方にいた1番人気のサウンドウォリアーは手応えが怪しいのか、鞍上・岩田望騎手が早くも手綱をしごき始める。一方、同じく後方にいた11番ラズルダズルは一気にマクリを開始。残り600mのこの時点で通過タイムは1分6秒9。そこそこのミドルペースであり、一団はサバイバルレースの様相で最後のコーナーへ。
4角途中、先頭を守っていた12番レッドエランドールの酒井学騎手が手綱を動かす。その一方で2番手にいた軸馬9番メイショウミカワの西村 淳也は持ったままだった。凝縮された馬群がコーナーを曲がり切ったあたりで手応えがいいのは前にいた2頭と、マクリ気味で追い上げてきた5番リキサントライ。そこから3馬身ほど離れたポジションにいた11番ラズルダズルもスピードに乗っている。
各馬が全力で追う残り200m、ここで軸馬9番メイショウミカワが半馬身ほど遅れて、ハナにいた12番レッドエランドールと追いかけてきた5番リキサントライが一旦先頭に。さらに11番ラズルダズルも猛烈な追い込みをかけてきており、勝負の行方は肉眼では追いきれないレベルの大接戦と化した。中でも、抜け出した2頭に挟まれていた軸馬9番メイショウミカワは厳しい態勢だったが…。
10分はあっただろうか。長い長い写真判定の結果、1着は5番リキサントライが確保。そして気になる2着争いは驚異の差し返しを見せた軸馬9番メイショウミカワ、差のない3着は逃げ粘った12番レッドエランドールが入線となった。

この結果により、「馬連5-9、1,060円&3連複5-9-12、4,500円」の的中をお届け。軸馬9番メイショウミカワを「休み明けの前走よりも遥かにデキ上昇」としたこと、そして7番人気だった12番レッドエランドールをきっちり押さえたことも弊社予想部の英断。好調を裏付ける大接戦の的中劇として、会員様から大きな反響をいただく一戦となった。
また、この週の厳選勝負鞍は、日曜札幌8R「馬連5-8、2,120円&3連複5-8-12、4,520円」の的中など、先週に引き続き打率=5割以上をキープ。いずれも馬連は大本線的中で3連複も好配当と、上記の2鞍だけで当週の利益を確定するような回収率となった次第だ。

また重賞レースでは、前述の土曜札幌11R・札幌2歳S「3連複4-7-8、2,370円や、日曜小倉11R・小倉2歳S「馬連9-10、1,460円&3連複5-9-10、3,000円」の的中などもお届け。さらに1日1鞍配信の新馬未勝利予想の日曜札幌5Rの馬連的中も反響が大きく、見逃せない勝負鞍だったといえる。

さて、的中連打で正直どの的中レースを斬るべきか、非常に迷う週となったがそれは嬉しい悩み。今週末に控える待望の中央開催に向けて好調維持はいい材料だろう。引き続き先週以上の結果をお届けすべく、獲れるところは根こそぎ全て獲り尽くすのがアスコット。実際、秋競馬の始まりとあって、勝負鞍候補を挙げ出せばキリがないほど。会員様におかれましてはこれまで通り、大船に乗ったつもりで今週末をお待ちいただきたい。

8/26 8/27 ・3回新潟・3回小倉・2回札幌5日6日分

抜群のデキを見抜いた本線的中 〜日曜小倉7R・3歳上1勝クラス〜

先週の注目はワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)とキーンランドC。その開催地・札幌は国際色豊かな鞍上にも注目が集まっていたが、そこに暗雲が垂れ込めたのが日曜6Rの直前だった。競馬場上空に雷鳴とともに豪雨が襲うと、JRAはパドックを周回する馬を引き上げて開催を見合わせ。結果、発走時刻を大幅に送らせることで全レース施行されたが、昨今の異常気象を象徴するあわやの出来事であった。気象に関していえば、今夏の北海道は観測史上最高気温を記録するなど、競馬開催自体を危ぶむ声も。本来、暑熱対策としての北海道開催だけに厩舎にはエアコンもない。ものを言えぬ競走馬の熱中症はとかくダメージが大きい傾向であり、今後の対策は急務だろう。
そんな不穏な空気の中で行われたキーンランドCは、すでにスプリント重賞を3勝していたナムラクレアが貫禄勝ち。不良馬場の高松宮記念で2着など牝馬ながら馬場を問わないタイプだが、馬場を見て早めにポジションを確保(3角手前から外を動いて先団を射程に入れた)した浜中騎手も見事だった。実際、差し脚自慢の他有力馬が不発だったことからも、素晴らしいエスコートが重賞4勝目をもたらしたと言える。
また、2着のシナモンスティックは、逃げ馬不在の展開を利しての先手が功を奏した格好。洋芝の重馬場への適性も高く、8番人気の低評価を覆しての連対、そして迫る後続を凌ぎ切った力量は侮れないだろう。なお、弊社は本レースで的中をお届けしている。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜小倉7R「3歳上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に3番人気となった4番マルベリーシチーだった。

『力のいる馬場でこそ本領を発揮する馬だけに近2戦の凡走は参考外。そして今回は、立て直し効果で中間の動きが過去イチのレベル。実際、今週の栗東坂路・併せ馬では0秒1遅れはしたが、格上の相手(サトノラムセス・古馬OP)を考えれば極上の部類であり、4ハロン51秒1-ラスト12秒4(一杯)の時計も抜群だった。ピークのデキで挑めるうえに良馬場が濃厚の今回は、人気的にも絶好の狙い目』という見立て。

軸馬4番マルベリーシチーが好スタートから先手を主張。二番手に減量の田口貫太騎手を背にした1番人気の9番スマラグドスがつける。2角を回っても逃げる4番マルベリーシチーの手綱はグッと引かれており、鞍上の斎藤新騎手が絶妙なペースを刻んでいることを予感させた。実際、500mから700mのラップは13秒2と緩んだが、それでもまだ馬群は縦長。2番カズペトシーン(2人気)が中団、コンドリュール(4人気)にいたってはさらに後方という隊列でレースは3角へと向かう。
しかし1100m通過時点1分8秒3と典型的なスローの流れ。こうなると先行有利は明確で、3角を過ぎた残り400m地点で軸馬4番マルベリーシチーの鞍上が気合をつけると、勢いが落ちることなく先頭で最後の直線へ突入する。番手にいた9番スマラグドスと5番スマートハンターも懸命に追いすがるが、ここは小倉のダート1700mの1勝クラス。スローを作った先行馬のリードを覆せるような馬はおらず、4角を回った順番であっさりとレースが決着した。1着はデキの良さを生かして悠々と逃げ切った軸馬4番マルベリーシチー。2着は懸命に追いかけてなんとか連対を確保した9番スマラグドス。そして、やはり4角を番手で回ってきた5番スマートハンターが3着に入線した。

この結果により、「馬連4-9、1,130円」の大本線的中をお届け。軸馬が3番人気だったこともあり、馬単(2,960円)や軸馬の単勝(840円)を買われた会員様も多かった模様である。とかく難しいと言われる酷暑期の各馬の体調をきっちり見抜いたという意味でも、高く評価をいただける一戦となった。
なおこの週の厳選勝負鞍は、土曜新潟8Rの馬連・3連複ダブル的中や、土曜札幌12R・ニセコ特別「3連複4-10-12、2,660円など次々にヒットを飛ばし、4戦3勝=的中率75%と上々の結果をお届けした次第。

また他にも、前述の日曜札幌11RキーンランドC「馬連8-14、3,590円&3連複8-12-14、6,150円」のダブル的中などなど、先々週に引き続き各所で高回収鞍を残せた。そして今週末で夏競馬はいよいよラスト。当然ながら弊社としては、この勢いを駆ってローカル最終週を大団円で打ち上げる所存である。特に夏季重賞の総決算となる「新潟記念」は必見。近年荒れている重賞だけに、弊社も“この時期ならではの穴馬”を徹底マークして高配を獲りに行く次第だ。実際、ここ数週の成績を見ている会員様はお分かりの通り、酷暑下だろうと弊社には各馬の機微が見えている。ここで圧倒的な勢いをつけて収穫の秋開催に繋げるためにも、会員様におかれましては、どうかいつもにも増すご期待をお寄せいただきたい。

8/19 8/20 ・3回新潟・3回小倉・2回札幌3日4日分

狙い澄ました好配当 〜土曜新潟11R・日本海S〜

夏季ローカル唯一のG2「札幌記念」は、中団後方から早目にポジションを上げ、4角で先頭に並びかけた2番人気プログノーシス(牡5・中内田)が4馬身差の快勝。勝ちタイムは2分01秒5(稍重)。豪華メンバーとあって戦前から大きな盛り上がりを見せた当レースだが、勝負を分けたのは「馬場」にあったようだ。この週は土曜から小雨が降ったタイミングはあったが、日曜の馬場にはそれほど影響しないというのが大筋の気象予報。しかし、日曜の明け方にスタンドから向こう正面が見えないほどの大雨に見舞われたのだから、この時期の空模様はわからない。実際、稍重発表でも洋芝の馬場はかなり水分を含んでおり、メインの札幌記念も力を発揮できない実績馬が目立った。
そういう意味では、道悪を物ともせずに圧勝した勝者プログノーシスには大きな賞賛が送られるべきだろう。もともと高い素質を見せていたが、詰めて使えず出世が遅れていたのが本馬。しかし前々走で金鯱賞を制すると香港のクイーンエリザベス2世Cで2着、そしてここを制したとなれば秋のビッグタイトルが期待される。
また、(馬の気分を損なわずに)早めに先団に取り付くことを許した鞍上・川田騎手の判断も光った。これで当コンビは6戦6勝。本馬の乗り難しさはつとに有名であり、他の騎手が乗った全4戦はすべて星を逃しているから、人馬の相性やジョッキーの技量というものを深く考えさせられる。しかしその川田騎手は近頃、懇意だった某牧場や馬主との関係性が変化してきていることが気がかり。実際に最近は、川田騎手といえばという冠名にも(中内田厩舎以外は)乗っていない。こうした馬質の変化がリーディングジョッキーの勝ち星にどう影響してくるのか、注意深く見守るべきだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜新潟11R「日本海S」芝2200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった4番ドゥレッツァだった。

『オープンで見たいと思わせる有望株も複数。将来を展望する意味でも興味深い一戦だが、中でも3連勝中の軸馬ドゥレッツァが一歩リード。その連勝の中身は濃厚で、未勝利戦ではサトノグランツ(京都新聞杯1着)を差し切り、山吹賞では順調さを欠いてもきっちり結果を残した。そして前走・ホンコンJCTはスローで圧倒的に前が有利の展開。レースラップもラスト2ハロン11秒2-11秒2の速さだったが、4番手にいた本馬はそれを軽く上回るスピードで逆転したのだから秀逸である。
また、その反動を少しも感じさせない中間の状態もプラス材料。実際、今月初旬から好時計を連発しており、先週は美浦ウッドでラスト2ハロンを23秒3-11秒3と抜群のキレ。今週は終いだけ伸ばす形だったが、反応は鋭く柔軟性もあふれており、万全のデキに仕上がっている。前々走の内容から2200mでも折り合いに不安はないし、ポテンシャルはすでにオープン級。4連勝でさらなる大舞台へ向かう』という見立て。

レースは岩田康騎乗の3番ホウオウエクレールが先手を主張し、並びかけた5番レベランスは一歩引く構え。2コーナー過ぎで7番レッドラディエンスが二番手を確保し、先頭からシンガリまで10馬身ほど。この時点で人気の一角2番ダノントルネードは5番手あたり、軸馬4番ドゥレッツァは中団より後方に位置している。一団はこのまま淡々と進むが、直線の短い内回りとあってか、3コーナー手前で1番ビキニボーイと10番エドノフェリーチェが早めの仕掛けを敢行。しかし軸馬4番ドゥレッツァと戸崎騎手はこれを静観する。隊列は依然として先頭3番ホウオウエクレールと直後の7番レッドラディエンスが引っ張る。その2頭が後続を3馬身ほど離したまま、勝負はいよいよ最後の直線へ。
4角を回り切った直後、7番レッドラディエンスの石川裕騎手が躍動すると、残り200mあたりで直前にいた3番ホウオウエクレールをパス。この時点で後続はまだ4馬身ほど開いていたが、馬群から唯一勢いよく飛び出してきたのが軸馬4番ドゥレッツァと戸崎騎手だった。しかし実況も「ようやく追い込んできた」と述べたように、先手をとった7番レッドラディエンスの方が見るからに優勢。そして、勝ち負けがこの2頭に絞られた残り100mあたり、懸命に追われる7番レッドラディエンスを目指して軸馬4番ドゥレッツァの鞍上が右鞭を一発、二発と入れ…。

結局、ゴール直前でもうひと伸びした軸馬4番ドゥレッツァがきっちりと差し切り1着ゴール。半馬身差およばなかった7番レッドラディエンスがそのまま2着に入線した。3着は4角先頭から粘った3番ホウオウエクレールと早仕掛けから追い上げた10番エドノフェリーチェの争いだったが、わずかにアタマ差だけ前者が残す形となった。

この結果により、「3連単4-7-3、1万1,990円&3連複3-4-7、4,550円」のダブル的中をお届け。上記の通り軸馬を『オープン級の素質』と評したこともあり、この週イチ押しの勝負鞍として3連単(24点購入推奨)まで手を伸ばしたことが奏功。会員様からは、回収率についても大いに評価いただける一戦となった。
またこの週は、厳選勝負鞍の日曜・札幌9R「馬連1-7、550円」という本線的中をはじめ、日曜・札幌12R「3連複8-9-13、6,640円などなど、随所で回収鞍をお届けした次第。

思わぬ悪天候のあった週末だったが、土日それぞれで好配当をお届けし、厳選勝負鞍も打率5割超で終えた弊社予想部。また、今週末は昨年も良績を残した「新潟2歳S」(3連複2,200円的中)「キーンランドC」(3連複8,960円的中)がスタンバイしている。この両重賞、弊社では早くから『8月重賞の中では大きな勝負鞍』と認識し、それに相応しい準備を重ねてきた。無論、その期待度は高まっているので、存分に勝負していただき、結果をお出しする所存である。はたして、以前からお伝えしている“稼ぎどころのローカル”は残り2週となったわけだが、狙っている馬の在庫はまだまだ豊富。夏のローカル開催を締めくくる最終週の「新潟記念」に向けて、一日一日、気を引き締めて事にあたる所存なので、会員の方々には先のその先まで、大いなるご期待をお寄せいただきたい。

8/12 8/13 ・3回新潟・3回小倉・2回札幌1日2日分

開幕週の本線的中 ~日曜小倉9R・RKB賞~

最大10連休となるお盆休暇を直撃した台風7号だったが、おおかた天候に恵まれたのが先週の競馬開催。中でも、唯一開幕週・小倉のメインを飾ったのが「小倉記念」。50キロから58.5キロまで幅広いハンデ差で注目が集まる中、勝利したのはエヒト(58キロ・3人気)だった。
着差は実に2馬身半の完勝劇。その強さを引き出したのは、他ならぬ川田騎手だろう。実際、この週は土日とも小倉で9鞍に騎乗して6勝と、圧倒的な存在感を示した。小倉記念にしても、出遅れを早々にリカバーしてインの4番手を確保する好騎乗。ここで折り合えるのもさすがだが、前を行くテーオーシリウスとマリアエレーナの進路をトレースするように追随して力を温存したことが勝因だった。こうなれば重賞ウイナーであるエヒトが抜け出すのは造作もないこと。レース序盤で勝利を引き寄せる、素晴らしい手綱捌きだろう。
2着のテーオーシリウスは展開に恵まれた印象はあるが、開幕週に単騎で行ければやはり渋太い。鞍上の西村淳騎手も8年目でリーディング10位(昨年の同時期は17位)とアブラが乗ってきており、この先の重賞でも軽視はできないだろう。また、3着のゴールドエクリプスは、近走実績と軽斤量で2番人気。そもそも準オープンの身上だけに3着なら健闘の部類だが、序盤にポジションを取れていれば…という課題は残る。鞍上の角田大河騎手も悔やんでいたが、そこを何とかするのが一流騎手との分かれ目だろう。とはいえ当人はまだ2年目でリーディング29位(昨年の同時期は45位)の有望株。斤量補正が3キロ→1キロになった点も考慮すれば着実に成長しているし、もう一段上を目指して貪欲にレースに臨んで欲しい。
また、少し心配なのは1番人気で4着に屈したマリアエレーナ。直線で伸びあぐねたあたり、斤量56.5キロが堪えたとも言えなくはないが、あの位置からもうひと伸びするのが同馬の信条だったはずだ。前々走・鳴尾記念(5着)から同じような負け方が続いており、こうなるとメンタル面が気がかりになってくる。今後も馬券的には扱い注意の存在か。
結果的に人気サイドの決着だったが、4番マリアエレーナの人気がやや突出していたことでそこそこの配当となったのが今年の小倉記念。なお、弊社では本レースで的中をお届けしている。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉9R「RKB賞」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった2番ゴッドブルービーだった。

『今回と同条件の未勝利を5馬身差の圧勝。その2着がデルマソトカゲ(UAEダービー馬)だったことを考えれば1勝クラス卒業に手間取ったが、ようやく前走で突破。着差以上の強さを見せた内容的にも一時の不振は完全に脱したと見える。ここは中2週だが今週の栗東坂路4ハロン54秒5、ラスト12秒0(馬なり)とさらにデキも上昇。本来の力を引き出した鞍上の続投は心強いし、2勝クラスが壁になる素材でもない。得意の舞台で連勝濃厚』という見立て。

レースはややバラッとしたスタート。比較的に内枠の馬の出脚が良好で、先行争いは3番エルザストラウム、軸馬2番ゴッドブルービー、4番ルーカスミノルに外から11番トウシンカーリンが加わり4頭の探り合い。これで激しい先行争いになるかと思われたが、軸馬2番ゴッドブルービー、4番ルーカスミノルがあっさり控えたため、3番エルザストラウムがすんなり主導権を握る。先行勢の後ろは、12番メイショウハナモモと、早め進出の16番コパノオースティン。その1馬身差に1番フォーランマリアなど3頭が横並んで中団を形成する。後方集団の8番ウインジョイフル、10番ミステリーボックス、15番ワールドハートの3頭は無理なく追走の構え。最後方は5番のシューラヴァラという隊列となった。
先頭を走る3番エルザストラウムは600mを35秒6、1000mも60秒9と淡々としたペースを刻む。後続はこれをただ見ているわけにもいかず、3角に入ると徐々に活性化する。一方、逃げた3番エルザストラウムは、コーナー半ばで11番トウシンカーリン、4番ルーカスミノルに早めに並ばれる厳しい展開だったが、コーナリングを利して踏ん張りを見せる。4角を回ると、勝負は直線の攻防へ。
一旦は先頭に立つ意地をみせた3番エルザストラウムは、残り200mで11番トウシンカーリンにかわされて万事休す。その後も激しい攻防は続き、直線入り口で反応が鈍かった4番ルーカスミノルが息を吹き返し反撃開始。さらに、進路取りに苦労した軸馬2番ゴッドブルービーもこれに加わる大接戦。
勝負の行方は、先手押し切りを図る11番トウシンカーリン、猛追する4番ルーカスミノル、不利をリカバリーする軸馬2番ゴッドブルービー、後方で脚を溜めていた9番タイキドミニオンの4頭に絞られた。
しかし最後は、エンジンを再点火した4番ルーカスミノルがクビ差抜け出して1着でゴール。2着は直線で度々進路がなくなった不利が悔やまれる軸馬2番ゴッドブルービー。後方から急追も差し切れなかった9番タイキドミニオンは3着入線に止まった。

この結果により、「馬連2-4、670円」の的中をお届け。余談だが、馬連2-4は発走約1時間前まで10倍のオッズだった。弊社も本線の1点目で配信しているとはいえ、上記の配当まで売れてしまったのはやや気がかり。とはいえ配当に関しては仕方ない面もあるし、また逆も然りで配当に恵まれることもある。今回は配当こそ物足りなかったが、こうした的中のひとつひとつが利益を積み上げていくのが馬券の本質。小倉開幕週の大本線的中として、一定の評価をいただけるひと鞍となった。
他にもこの週は、前述の日曜・小倉11R小倉記念「3連複2-3-7、5,940円や、新馬未勝利戦予想の新潟2R「馬連2-3、2,550円」などできっちり回収。会員様から支持の高い勝負鞍の随所で、弊社らしい好配当をお届けした次第だ。

さて、いよいよ今週末は、秋を占う上で重要なスーパーG2・札幌記念。今年は大阪杯を制したジャックドール、ダービー馬・シャフリヤール、香港ヴァーズの覇者・ウインマリリンとG1馬が3頭集結。有力どころはまだ続き、マジックマンことモレイラ騎手を配するダノンベルーガ、川田騎手で5戦5勝のプログノーシス、札幌コース全勝のソーヴァリアントなど、豪華な顔ぶれが揃う。もちろん弊社ではこの一戦も勝負候補。冒頭の小倉記念もそうだが、昨年の札幌記念も3連複4,190円を本線的中でお届けしているように、芝の古馬中距離路線は弊社の十八番のひとつである。今年も着々と全頭調査が進んでいるので、信頼度はかなり高いだろう。

台風に見舞われたお盆も一段落といったところですが、ここからは酷暑が続く見込み。会員様におかれましては、熱中症など体調面にご注意いただき、まずは今週末の配信を楽しみにお待ちください。引き続き弊社予想に多大なるご期待をお願いいたします。

8/5 8/6 ・2回新潟3日4日目分・1回札幌5日6日分

当週プラス収支を早々に確定 ~土曜札幌7R・3歳上1勝クラス~

先週は3歳ダートの出世レースとされるレパードSが施行された。中央の3歳ダート重賞はわずか2レースと有力馬が揃うのが常だが、今年はオープン実績に乏しいメンバー構成でやや低レベル。そんな中、5番人気の牝馬ライオットガールが3番人気のオメガギネスの追撃をクビ差凌いで重賞初制覇。2010年のミラクルレジェンド以来、史上2頭目の牝馬優勝となった。
戦前に交わされた低レベル論も、例年と遜色ない勝ち時計1分50秒8で払拭。パサパサの馬場を考慮すればむしろ、高く評価すべき一戦だった。勝ったライオットガールの父シスターミニスターは、21年最優秀ダート馬テーオーケインズ、重賞6勝馬インカンテーション、今年の無敗3冠馬ミックファイアを輩出。今年のレパードSでも優勝馬を輩出し、なお存在感を増している。
2着のオメガギネスはキャリア2戦で5ヵ月振りの実戦なら上々の内容。今後の伸びシロという面では魅力も大きく、順調に行けば先々も楽しみな存在だろう。3着のルクスフロンティアは、3歳馬にしては緩急を巧く使えるレースセンスが高評価。とはいえ、まだ体が緩く良化途上ではあるため、今後の成長に期待したい。
昨今のダート路線の拡充も相まって、今年の3歳もかなりハイレベル。大井のミックファイアを筆頭に、敗れたとはいえ同レース4着のユティタム、ユニコーンSを圧勝したペリエールなどなど、有力馬は枚挙にいとまがない。本レースの勝者こと牝馬ライオットガールが、上記の有力馬と雌雄を決する日が来るのか、非常に興味深いところである。また、今回敗れた馬の中にも将来有望なタイプは少なくないため、それぞれの成長を注意深く観察したい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌7R「3歳上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気となった6番スカンジナビアだった。

『久々の前走はプラス14キロながら太目感のない好仕上がり。デキの良さはレースにも反映され直線で一旦先頭に立つなど見せ場は十分。最後こそ距離が長く苦しくなったが、2着を死守したあたり休養前からの地力アップは相当なもの。当然、今回の距離短縮は歓迎だし、小回りコースも相性が良く条件は好転する。この中間は叩いた効果で気迫が増しており、デキも前走以上。押し切り必至』という見立て。

レース時の札幌ダートは不良馬場。煽った5番タマモタップダンス以外はほぼ揃ったスタート。序盤から飛び出していくのは3番ルージュシェノンで、軸馬6番スカンジナビアがこれを追い掛ける。その後ろは7番サンランシング、10番ベルシャンソン、9番アロットドリームが横一線で追走。1馬身差に12番ヴァルドマルヌが続き半馬身差の内にかかり気味の1番ガレットジョーカー。さらに半馬身差に11番タガノチョコラータが追走し、その外に早めマクりの13番ミッキーマカロン。全体的に前掛かりの態勢で、4番チュウワモーニング、2番エリカキルシェ、8番アステロイドメアも続く。最後方は、スタートで後手を踏んだ5番タマモタップダンスがポツンという隊列となった。
逃げた3番ルージュシェノンは600mを36秒3、800m49秒1と馬場を考慮すれば平均ペースだが、前掛かりの展開だけにプレッシャーは相当キツイ。1000mは61秒6で通過するも、3コーナー手前で3番ルージュシェノン、軸馬6番スカンジナビア、13番ミッキーマカロンの3頭が早くも横一線。3頭が併走のまま3コーナーに進入すると、3番ルージュシェノン、軸馬6番スカンジナビアが一旦抜け出し後続に2馬身ほど差をつける。これに食らい付くのが10番ベルシャンソン、13番ミッキーマカロン。4コーナーの入り口では4頭が並んだ状態で、レースは直線の攻防へ。
懸命な逃げ込みを図る3番ルージュシェノンだが、軸馬6番スカンジナビアとの差はわずか。さらに10番ベルシャンソン、13番ミッキーマカロンも離されまいと懸命に前を追う。残り200mを切ると軸馬6番スカンジナビアが逃げる3番ルージュシェノンを捕まえて先頭に立つが、これに猛然と襲い掛かったのが10番ベルシャンソンだった。すると、逃げる軸馬6番スカンジナビアにジワジワと詰め寄り、両者の攻防はゴール直前まで続く大接戦に。
ギリギリまでもつれた優勝争いだったが、最後はアタマ差凌いだ軸馬6番スカンジナビアが最先着。2着はあと一歩及ばなかった10番ベルシャンソン。そして、2馬身半と離されたものの渋太く粘った3番ルージュシェノンが3着に入線した。

この結果により、「馬連6-10、2,490円&3連複3-6-10、9,170円」のダブル的中をお届け。馬券の相手5頭の中に10番ベルシャンソン(8人気・2着)、3番ルージュシェノン(5人気・3着)といった伏兵を指名していたことは評価に値する。何より、昇級で人気を落とした10番ベルシャンソンを「叩いた効果で前走以上」と対抗に指名したのは、紛れもなく弊社予想部の好判断だった。
また他にもこの週は、土曜・札幌11R札幌日経OP「馬連6-14、870円&3連複6-7-14、4,330円と、こちらもダブル的中を射止めるなど、土曜日の時点で当週のプラス収支を確定させる好配当をお届けした次第。

さて、いよいよ今週末からは小倉が開場して、夏競馬本来の3場開催に。先週までは『ブロック制』(地元馬を優先登録する制度)の影響で関西馬が存在感を強くしていたが、これで多少は緩和されるだろう。逆にいえば、弱メンバーが占めるレースも増えてくるはずで、馬券を購入する上でレース選択の重要さは増してくる。
さて、そんな今週末も弊社にとっては稼ぎ時の季節。惜しくも万馬券を逃した前述・札幌7Rの3連複9,170円のような配当はまだまだ序の口であり、引き続き高配当を狙うスタンスを高めていく次第。そういう意味では、弊社にとって、選択肢の増える3場開催は願ったり叶ったりでもある。今週はサマーシリーズ重賞「関屋記念」「小倉記念」がスタンバイしているが、特にハンデ重賞の後者は高配当の匂いが濃厚。弊社としても臆せず穴馬を狙っていくので、ぜひご注目いただきたい。また、「厳選勝負鞍」や「新馬未勝利予想」でも興味深い軸馬候補が多数揃っている。この時期の馬券の買い忘れは(配当的にも)いたく引きずる場合があるため、いずれの配信もどうかお見逃しなく。
世間はお盆期間に入りますが、今夏はあいにくの酷暑や台風が続々。会員様におかれましては、体調管理や安全などにもご配慮いただいたうえ、今週末の配信を楽しみにお待ちください。ぜひご期待を。

7/29 7/30 ・2回新潟1日2日目分・1回札幌3日4日分

狙っていたオープン特別 ~土曜新潟11R・関越S~

先週は夏の風物詩といえる新潟の芝千直アイビスサマーDが施行された。同レースは、競馬ファンであれば誰もが認知している通り、同設定の韋駄天Sと関連が強く、外枠が断然有利。当日も外枠から売れた。
だが終わってみれば、1、3着は内枠の2頭。外枠の人気サイドは総崩れで3連単80万超の大波乱となった。その立役者となったのが3番オールアットワンス(牝5歳・9人気)。同馬は昨年こそ6着だったが一昨年Vの実績。千直適性が高いのは分かっていたが、ここが1年ぶりの実戦かつ3番枠で人気を落とした。
一方、今回は勝ち時計54秒9と馬場を考慮すれば平凡以下(前日の1勝クラスが53秒9だった)の決着。この程度のレベルなら、いくら休み明けでもオールアットワンスの実績で十分足りた、ということだろう。実際、残り3ハロンから馬群を捌きつつの突き抜けは秀逸のひと言。また、C.ホー騎手の怪我により急遽乗り替わった石川騎手は、過去2回の本レースで手綱を取った元々のパートナーである。同馬を知り尽くしていた鞍上の力は、ことに大きかった。
2着の10番トキメキ(牝6歳・6人気)は韋駄天S・3着からの直行組で唯一、レース傾向に合致した一頭。早仕掛けになったことを鞍上も悔やんでいたが、勝負どころで前が早めに開いたのなら仕方ない。道が閉ざされる前に動くのが騎手の本能であり、決して力負けではないはずだ。
そして、昨年と同じく3着に入線したのが2番ロードベイリーフ(牡6歳・12人気)。こちらは、出遅れたことが怪我の功名だったクチ。結果的に、馬群の後ろを回って外ラチに寄せられたのが大きかった。馬場の真ん中に出すと上がり最速(32秒2)で2着馬とはクビ差。枠順を考えれば立派な内容だし、やはり千直適性は高い。
結局のところ、勝負の明暗を分けたのは本レースへの適性と騎手の勝負勘。そして、「過去23回中、牝馬が16勝」という、もうひとつの強力データがものを言った形だろう。とはいえ、「新潟千直=外枠有利」の定説がいきなり変わるはずもないから、また来年以降も気をつけたいところである。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜新潟11R「関越S」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは4番人気となった13番ストーリアだった。

『オープン特別にしてはいいメンバー構成だが、重賞通用の力量を持つ本馬が一歩リードしている。実際、格上挑戦だった中山牝馬Sで2着と好走。当時の勝ち馬は6月の宝塚記念でイクイノックスにクビ差まで迫ったスルーセブンシーズだったから価値は高い。以降の重賞も内容が濃く、前走・マーメイドSも大きな不利あっての7着だから一切マイナスにはならないだろう。なお、今週の栗東坂路は反応を確かめる程度の予定だったが、それでもラスト11秒台とデキも上々。昨年同時期も好走しているように新潟外回りは歓迎だし、上がりの速い開幕週の斤量55キロも有利に映る。若手急先鋒の鞍上を背に反撃必至』という見立て。

スタートはタイミングの合わなかった2番プレシャスブルーが大きく出遅れ。そして先行したい各馬が横に広がり、序盤から激しいポジション争いに。先行争いはしばらく続くが、1ハロンを過ぎたあたりで徐々に隊列が崩れて、最終的に11番マンオブスピリットがハナ。その1馬身差に4番ビターエンダーが取りついて、半馬身差の内1番スパイダーゴールド、外12番ザイツィンガー。さらに半馬身差に10番エピファニー、14番グランデマーレと大きな先行集団を形成。
中団前に1頭ポツンと7番シュヴァリエローズが進み、半馬身差に1番人気の16番アドマイヤハダル、15番フライライクバードが並走。ここから2馬身ほど開き、早めにポジションを回復してきた18番ホウオウイクセルが取り付く。1馬身差の中団後に8番キングストンボーイ、軸馬13番ストーリア、17番フォワードアゲンなどは折り合いに専念する。さらに後方に6番ヤマニンサンパなどが追走する隊列となった。
逃げた11番マンオブスピリットは600mを34秒4で通過し、後続を4馬身ほど離した逃げを展開。向こう正面では淡々と進んだが、800m~1000mで12秒3と一旦ペースダウン。やや後続を引き付けた格好で、レースは直線の攻防へ。
余力を残す11番マンオブスピリットは後続に2馬身差をキープして追い出しを我慢していたが、番手追走の12番ザイツィンガー、早めに押し上げた14番グランデマーレがジワっと進出を開始。残り400mになると、全馬が横一線となって切れ味勝負に突入する。ここで満を持して抜け出してきたのが1番人気・16番アドマイヤハダル。残り200mあたりで先頭に立ったが、しかしこれを許さないのが軸馬13番ストーリアと7番シュヴァリエローズだった。熾烈な3頭の争いはゴール前まで続いたが、決め手に勝る軸馬13番ストーリアが上がり最速の33秒1の脚を使うと、16番アドマイヤハダルをきっちり競り落として先頭でゴールイン。2着は早め抜け出しがアダとなった16番アドマイヤハダル。3着は、良く伸びた分、直線で手間取ったのが悔やまれる7番シュヴァリエローズが入線する。

この結果により、「3連複7-13-16、1万0,410円&馬連13-16、1,500円」のダブル的中をお届け。相手を6頭まで絞っていただけに、3連単=配当5万5,310円を買われた方も多く、土曜時点で大きな収益を確保したした次第。こと、7番シュヴァリエローズ(8人気)のデキの良さを見抜いて対抗指名したこともファインプレーだろう。予想部の選球眼がキラリと光る一戦となった。
またこの週は、上記の関越Sほどのインパクトではなかったが、日曜・新潟12R・3歳上2勝クラスや、重賞のクイーンSなども的中をお届けしている。

さて、カレンダーが8月に入って来週からは小倉もスタート。ようやく夏競馬本来の姿となるが、今週まではあくまでも新潟、札幌の2場開催。引き続き『ブロック制』(地元馬を優先登録する制度)が解除となるため、関西馬の躍進に注目だろうか。そして注目すべきなのは、常々お伝えしている通り、“夏場は高配当の宝庫”だということ。すでに前述の関越S「3連複1万0,410円(3連単5万5,310円)」のような美味しい配当をお届けしているが、弊社としては「まだまだこれから」というのが本音なのだ。特に今週は弊社得意のダート重賞「レパードS」「エルムS」が控えているから、まさに腕の見せどころ。もちろん厳選勝負鞍や新馬未勝利予想でも大いに高配当を狙っていくので、望外の配当出現にご注意いただきたい。
というわけで、会員様におかれましては、馬券の買い逃しがないようお願いします。また、折しもの不安定な気候ですから、どうか体調に気をつけた上で、今週末の配信を楽しみにお待ちください。

7/22 7/23 ・2回福島7日8日目分・3回中京7日8日・1回札幌1日2日分

札幌開幕も好スタート ~土曜札幌8R・3歳上1勝クラス~

今週から新潟が開幕して国内が夏競馬本番を迎える一方、海の向こうの欧州では上半期を締めるG1・キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(アスコット競馬場・芝2390メートル)が日本時間29日深夜に開催される。言わずもがな、凱旋門賞と並ぶ最高峰の中距離レースだが、今年の注目は何といってもオーギュストロダン(牡3歳)だ。
同馬はディープインパクトのラストクロップで、英愛ダービーを連勝しての参戦。ここを制すれば、1970年のニジンスキー以降、過去に7頭しか成していない“ハットトリック達成”となる。ちなみに、最後に3連勝を達成したのが、かのガリレオ(Aオブライエン調教師)であり、もう22年も前のことだ。
そして、オーギュストロダンを管理するのは、ガリレオと同じくAオブライエン調教師(同馬の母父がガリレオでもある)。現代競馬界のマスターと称される彼なら偉業達成の期待も高まる。
とはいえ、古馬との初対戦、アスコット競馬場の柔らかい馬場など超えるべきハードルは低くない。こと、軽い馬場を得意とするディープ産駒にとって週中にも降った雨は鬼門。事実、重馬場だった英1000ギニーでは12着に惨敗しているから、気がかりではある。
もはや伝説となったディープインパクト。すでに世界的種牡馬という地位は手に入れているが、そのラストクロップがさらなる偉業を達成すれば、価値は計り知れない。果たして、今年キングジョージはどんな結末を迎えるか。今週土曜の深夜決戦から目が離せない。

それでは本題へ。今週斬るのは開幕週の札幌から土曜8R「3歳上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは前走が好内容の割に2番人気となった12番タマモタップダンスだった。

『前走は楽に先行したが、後続から早めに突つかれる厳しい展開。しかし、ラスト50mまでは先頭を死守。また、久々で8キロ増の余裕残しだった点も加味すれば、むしろ上々の内容だったと言える。一転、ひと叩きした今回は上積みが見込めるし、輸送で絞れるのも好都合。得意の北海道で2度目の鞍上もプラス材料となる。そもそも牝馬同士なら能力上位は明白。押し切り必至』という見立て。

レースは、ほぼ揃ったスタート。積極的に先手を主張するのは6番リトルポピー。差がなく番手におさまった2番グァルジャーと10番シャドウレディー、軸馬12番タマモタップダンスも早めに先行ポジションを確保する。直後も差はなく、1番人気・5番イモータルフェイム、9番タガノチョコラータ、人気の一角3番オルノアなどが続いて前は密集する。後続は8番マテンロウアイ、その1馬身差に11番ジョリーブレス。最後方にポツンと7番フラッシングレートという隊列となった。
先手を取り切った6番リトルポピーは後続に1馬身ほど差をつけると、500mを過ぎで1ハロン13秒3までペースダウン。自分のペースに持ち込む算段だが、番手追走の10番シャドウレディー、軸馬12番タマモタップダンスがこれを許さずプレッシャーをかける。さらに遅い流れを嫌った13番デームフォーチュンも中団後方から一気にマクってくるが、これを許さずハナを奪ったのが軸馬12番タマモタップダンスだった。序盤戦こそ出入りの激しい展開になったが、途中からハナをきった軸馬12番タマモタップダンスの1000m通過は62秒6の平均ペースとなる。
レースが向こう正面終盤に差し掛かると、後方待機の8番マテンロウアイも押し上げを開始。それを合図に3コーナー手前では、6馬身差の中に10頭がひしめく混戦模様となる。一方、後続に迫られた軸馬12番タマモタップダンスは、慌てる様子なく余力十分。そのまま先頭で直線に入ると一気にラストスパートを開始する。後続を1馬身、2馬身と引き離しにかかるが、これを一頭だけ猛追したのが8番マテンロウアイだった。
激しい2頭の競り合いは残り100mまで続くも、追う側の8番マテンロウアイの脚色は歴然。軸馬12番タマモタップダンスも頑張ったが、目標にされた分と斤量差3キロは大きかった。最終的に、8番マテンロウアイが豪快に突き抜け1馬身1/2差で1着入線。2着はそのまま粘り込んだ軸馬12番タマモタップダンス。3着は久々の影響から直線で伸びを欠いた5番イモータルフェイムが入線した。

この結果により、「馬連8-12、2,030円&3連複5-8-12、2,160円」のダブル的中をお届け。2番人気→5番人気の馬連で上記の配当なら上々だし、3連複のおまけも確保。この週も、もはやアスコットのお家芸となったダブル的中をお届けした次第だ。
またこの週は、土曜・中京10R清州特別「馬連1-2、1,000円や、メインレース予想の土曜・福島11RTUF杯「3連複1-5-15、5,540円を射止めるなど勝負レースで次々と的中をお届け。また、好調の「未勝利新馬予想」も土日で連勝と、以前からお伝えしている『稼ぎどころの夏場ローカル』を体現することとなった。

さて、福島、中京最終週をこれ以上ない形で締めくくったわけだが、今週からはいよいよ新潟開催がスタートする。ここからが夏競馬本番となるが、開催場所が変わっても我々の姿勢は何ひとつ変わることはない。これまでお伝えしている通り「配当が美味しい時期」はまだまだ続くし、今週末は「アイビスSD」や「クイーンS」など高配当に期待できる重賞も待っている。いずれにせよ、引き続きプロの目で選別した的確な回収鞍をお届けしていくので、会員様におかれましては馬券購入の準備をきっちりお願いしたい。日ごとに暑さのつのる頃、体調にはご留意いただいたうえで、まずは今週末の配信にご期待を。