8/12 8/13 ・3回新潟・3回小倉・2回札幌1日2日分

開幕週の本線的中 ~日曜小倉9R・RKB賞~

最大10連休となるお盆休暇を直撃した台風7号だったが、おおかた天候に恵まれたのが先週の競馬開催。中でも、唯一開幕週・小倉のメインを飾ったのが「小倉記念」。50キロから58.5キロまで幅広いハンデ差で注目が集まる中、勝利したのはエヒト(58キロ・3人気)だった。
着差は実に2馬身半の完勝劇。その強さを引き出したのは、他ならぬ川田騎手だろう。実際、この週は土日とも小倉で9鞍に騎乗して6勝と、圧倒的な存在感を示した。小倉記念にしても、出遅れを早々にリカバーしてインの4番手を確保する好騎乗。ここで折り合えるのもさすがだが、前を行くテーオーシリウスとマリアエレーナの進路をトレースするように追随して力を温存したことが勝因だった。こうなれば重賞ウイナーであるエヒトが抜け出すのは造作もないこと。レース序盤で勝利を引き寄せる、素晴らしい手綱捌きだろう。
2着のテーオーシリウスは展開に恵まれた印象はあるが、開幕週に単騎で行ければやはり渋太い。鞍上の西村淳騎手も8年目でリーディング10位(昨年の同時期は17位)とアブラが乗ってきており、この先の重賞でも軽視はできないだろう。また、3着のゴールドエクリプスは、近走実績と軽斤量で2番人気。そもそも準オープンの身上だけに3着なら健闘の部類だが、序盤にポジションを取れていれば…という課題は残る。鞍上の角田大河騎手も悔やんでいたが、そこを何とかするのが一流騎手との分かれ目だろう。とはいえ当人はまだ2年目でリーディング29位(昨年の同時期は45位)の有望株。斤量補正が3キロ→1キロになった点も考慮すれば着実に成長しているし、もう一段上を目指して貪欲にレースに臨んで欲しい。
また、少し心配なのは1番人気で4着に屈したマリアエレーナ。直線で伸びあぐねたあたり、斤量56.5キロが堪えたとも言えなくはないが、あの位置からもうひと伸びするのが同馬の信条だったはずだ。前々走・鳴尾記念(5着)から同じような負け方が続いており、こうなるとメンタル面が気がかりになってくる。今後も馬券的には扱い注意の存在か。
結果的に人気サイドの決着だったが、4番マリアエレーナの人気がやや突出していたことでそこそこの配当となったのが今年の小倉記念。なお、弊社では本レースで的中をお届けしている。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉9R「RKB賞」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった2番ゴッドブルービーだった。

『今回と同条件の未勝利を5馬身差の圧勝。その2着がデルマソトカゲ(UAEダービー馬)だったことを考えれば1勝クラス卒業に手間取ったが、ようやく前走で突破。着差以上の強さを見せた内容的にも一時の不振は完全に脱したと見える。ここは中2週だが今週の栗東坂路4ハロン54秒5、ラスト12秒0(馬なり)とさらにデキも上昇。本来の力を引き出した鞍上の続投は心強いし、2勝クラスが壁になる素材でもない。得意の舞台で連勝濃厚』という見立て。

レースはややバラッとしたスタート。比較的に内枠の馬の出脚が良好で、先行争いは3番エルザストラウム、軸馬2番ゴッドブルービー、4番ルーカスミノルに外から11番トウシンカーリンが加わり4頭の探り合い。これで激しい先行争いになるかと思われたが、軸馬2番ゴッドブルービー、4番ルーカスミノルがあっさり控えたため、3番エルザストラウムがすんなり主導権を握る。先行勢の後ろは、12番メイショウハナモモと、早め進出の16番コパノオースティン。その1馬身差に1番フォーランマリアなど3頭が横並んで中団を形成する。後方集団の8番ウインジョイフル、10番ミステリーボックス、15番ワールドハートの3頭は無理なく追走の構え。最後方は5番のシューラヴァラという隊列となった。
先頭を走る3番エルザストラウムは600mを35秒6、1000mも60秒9と淡々としたペースを刻む。後続はこれをただ見ているわけにもいかず、3角に入ると徐々に活性化する。一方、逃げた3番エルザストラウムは、コーナー半ばで11番トウシンカーリン、4番ルーカスミノルに早めに並ばれる厳しい展開だったが、コーナリングを利して踏ん張りを見せる。4角を回ると、勝負は直線の攻防へ。
一旦は先頭に立つ意地をみせた3番エルザストラウムは、残り200mで11番トウシンカーリンにかわされて万事休す。その後も激しい攻防は続き、直線入り口で反応が鈍かった4番ルーカスミノルが息を吹き返し反撃開始。さらに、進路取りに苦労した軸馬2番ゴッドブルービーもこれに加わる大接戦。
勝負の行方は、先手押し切りを図る11番トウシンカーリン、猛追する4番ルーカスミノル、不利をリカバリーする軸馬2番ゴッドブルービー、後方で脚を溜めていた9番タイキドミニオンの4頭に絞られた。
しかし最後は、エンジンを再点火した4番ルーカスミノルがクビ差抜け出して1着でゴール。2着は直線で度々進路がなくなった不利が悔やまれる軸馬2番ゴッドブルービー。後方から急追も差し切れなかった9番タイキドミニオンは3着入線に止まった。

この結果により、「馬連2-4、670円」の的中をお届け。余談だが、馬連2-4は発走約1時間前まで10倍のオッズだった。弊社も本線の1点目で配信しているとはいえ、上記の配当まで売れてしまったのはやや気がかり。とはいえ配当に関しては仕方ない面もあるし、また逆も然りで配当に恵まれることもある。今回は配当こそ物足りなかったが、こうした的中のひとつひとつが利益を積み上げていくのが馬券の本質。小倉開幕週の大本線的中として、一定の評価をいただけるひと鞍となった。
他にもこの週は、前述の日曜・小倉11R小倉記念「3連複2-3-7、5,940円や、新馬未勝利戦予想の新潟2R「馬連2-3、2,550円」などできっちり回収。会員様から支持の高い勝負鞍の随所で、弊社らしい好配当をお届けした次第だ。

さて、いよいよ今週末は、秋を占う上で重要なスーパーG2・札幌記念。今年は大阪杯を制したジャックドール、ダービー馬・シャフリヤール、香港ヴァーズの覇者・ウインマリリンとG1馬が3頭集結。有力どころはまだ続き、マジックマンことモレイラ騎手を配するダノンベルーガ、川田騎手で5戦5勝のプログノーシス、札幌コース全勝のソーヴァリアントなど、豪華な顔ぶれが揃う。もちろん弊社ではこの一戦も勝負候補。冒頭の小倉記念もそうだが、昨年の札幌記念も3連複4,190円を本線的中でお届けしているように、芝の古馬中距離路線は弊社の十八番のひとつである。今年も着々と全頭調査が進んでいるので、信頼度はかなり高いだろう。

台風に見舞われたお盆も一段落といったところですが、ここからは酷暑が続く見込み。会員様におかれましては、熱中症など体調面にご注意いただき、まずは今週末の配信を楽しみにお待ちください。引き続き弊社予想に多大なるご期待をお願いいたします。