8/5 8/6 ・2回新潟3日4日目分・1回札幌5日6日分

当週プラス収支を早々に確定 ~土曜札幌7R・3歳上1勝クラス~

先週は3歳ダートの出世レースとされるレパードSが施行された。中央の3歳ダート重賞はわずか2レースと有力馬が揃うのが常だが、今年はオープン実績に乏しいメンバー構成でやや低レベル。そんな中、5番人気の牝馬ライオットガールが3番人気のオメガギネスの追撃をクビ差凌いで重賞初制覇。2010年のミラクルレジェンド以来、史上2頭目の牝馬優勝となった。
戦前に交わされた低レベル論も、例年と遜色ない勝ち時計1分50秒8で払拭。パサパサの馬場を考慮すればむしろ、高く評価すべき一戦だった。勝ったライオットガールの父シスターミニスターは、21年最優秀ダート馬テーオーケインズ、重賞6勝馬インカンテーション、今年の無敗3冠馬ミックファイアを輩出。今年のレパードSでも優勝馬を輩出し、なお存在感を増している。
2着のオメガギネスはキャリア2戦で5ヵ月振りの実戦なら上々の内容。今後の伸びシロという面では魅力も大きく、順調に行けば先々も楽しみな存在だろう。3着のルクスフロンティアは、3歳馬にしては緩急を巧く使えるレースセンスが高評価。とはいえ、まだ体が緩く良化途上ではあるため、今後の成長に期待したい。
昨今のダート路線の拡充も相まって、今年の3歳もかなりハイレベル。大井のミックファイアを筆頭に、敗れたとはいえ同レース4着のユティタム、ユニコーンSを圧勝したペリエールなどなど、有力馬は枚挙にいとまがない。本レースの勝者こと牝馬ライオットガールが、上記の有力馬と雌雄を決する日が来るのか、非常に興味深いところである。また、今回敗れた馬の中にも将来有望なタイプは少なくないため、それぞれの成長を注意深く観察したい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌7R「3歳上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気となった6番スカンジナビアだった。

『久々の前走はプラス14キロながら太目感のない好仕上がり。デキの良さはレースにも反映され直線で一旦先頭に立つなど見せ場は十分。最後こそ距離が長く苦しくなったが、2着を死守したあたり休養前からの地力アップは相当なもの。当然、今回の距離短縮は歓迎だし、小回りコースも相性が良く条件は好転する。この中間は叩いた効果で気迫が増しており、デキも前走以上。押し切り必至』という見立て。

レース時の札幌ダートは不良馬場。煽った5番タマモタップダンス以外はほぼ揃ったスタート。序盤から飛び出していくのは3番ルージュシェノンで、軸馬6番スカンジナビアがこれを追い掛ける。その後ろは7番サンランシング、10番ベルシャンソン、9番アロットドリームが横一線で追走。1馬身差に12番ヴァルドマルヌが続き半馬身差の内にかかり気味の1番ガレットジョーカー。さらに半馬身差に11番タガノチョコラータが追走し、その外に早めマクりの13番ミッキーマカロン。全体的に前掛かりの態勢で、4番チュウワモーニング、2番エリカキルシェ、8番アステロイドメアも続く。最後方は、スタートで後手を踏んだ5番タマモタップダンスがポツンという隊列となった。
逃げた3番ルージュシェノンは600mを36秒3、800m49秒1と馬場を考慮すれば平均ペースだが、前掛かりの展開だけにプレッシャーは相当キツイ。1000mは61秒6で通過するも、3コーナー手前で3番ルージュシェノン、軸馬6番スカンジナビア、13番ミッキーマカロンの3頭が早くも横一線。3頭が併走のまま3コーナーに進入すると、3番ルージュシェノン、軸馬6番スカンジナビアが一旦抜け出し後続に2馬身ほど差をつける。これに食らい付くのが10番ベルシャンソン、13番ミッキーマカロン。4コーナーの入り口では4頭が並んだ状態で、レースは直線の攻防へ。
懸命な逃げ込みを図る3番ルージュシェノンだが、軸馬6番スカンジナビアとの差はわずか。さらに10番ベルシャンソン、13番ミッキーマカロンも離されまいと懸命に前を追う。残り200mを切ると軸馬6番スカンジナビアが逃げる3番ルージュシェノンを捕まえて先頭に立つが、これに猛然と襲い掛かったのが10番ベルシャンソンだった。すると、逃げる軸馬6番スカンジナビアにジワジワと詰め寄り、両者の攻防はゴール直前まで続く大接戦に。
ギリギリまでもつれた優勝争いだったが、最後はアタマ差凌いだ軸馬6番スカンジナビアが最先着。2着はあと一歩及ばなかった10番ベルシャンソン。そして、2馬身半と離されたものの渋太く粘った3番ルージュシェノンが3着に入線した。

この結果により、「馬連6-10、2,490円&3連複3-6-10、9,170円」のダブル的中をお届け。馬券の相手5頭の中に10番ベルシャンソン(8人気・2着)、3番ルージュシェノン(5人気・3着)といった伏兵を指名していたことは評価に値する。何より、昇級で人気を落とした10番ベルシャンソンを「叩いた効果で前走以上」と対抗に指名したのは、紛れもなく弊社予想部の好判断だった。
また他にもこの週は、土曜・札幌11R札幌日経OP「馬連6-14、870円&3連複6-7-14、4,330円と、こちらもダブル的中を射止めるなど、土曜日の時点で当週のプラス収支を確定させる好配当をお届けした次第。

さて、いよいよ今週末からは小倉が開場して、夏競馬本来の3場開催に。先週までは『ブロック制』(地元馬を優先登録する制度)の影響で関西馬が存在感を強くしていたが、これで多少は緩和されるだろう。逆にいえば、弱メンバーが占めるレースも増えてくるはずで、馬券を購入する上でレース選択の重要さは増してくる。
さて、そんな今週末も弊社にとっては稼ぎ時の季節。惜しくも万馬券を逃した前述・札幌7Rの3連複9,170円のような配当はまだまだ序の口であり、引き続き高配当を狙うスタンスを高めていく次第。そういう意味では、弊社にとって、選択肢の増える3場開催は願ったり叶ったりでもある。今週はサマーシリーズ重賞「関屋記念」「小倉記念」がスタンバイしているが、特にハンデ重賞の後者は高配当の匂いが濃厚。弊社としても臆せず穴馬を狙っていくので、ぜひご注目いただきたい。また、「厳選勝負鞍」や「新馬未勝利予想」でも興味深い軸馬候補が多数揃っている。この時期の馬券の買い忘れは(配当的にも)いたく引きずる場合があるため、いずれの配信もどうかお見逃しなく。
世間はお盆期間に入りますが、今夏はあいにくの酷暑や台風が続々。会員様におかれましては、体調管理や安全などにもご配慮いただいたうえ、今週末の配信を楽しみにお待ちください。ぜひご期待を。