7/29 7/30 ・2回新潟1日2日目分・1回札幌3日4日分

狙っていたオープン特別 ~土曜新潟11R・関越S~

先週は夏の風物詩といえる新潟の芝千直アイビスサマーDが施行された。同レースは、競馬ファンであれば誰もが認知している通り、同設定の韋駄天Sと関連が強く、外枠が断然有利。当日も外枠から売れた。
だが終わってみれば、1、3着は内枠の2頭。外枠の人気サイドは総崩れで3連単80万超の大波乱となった。その立役者となったのが3番オールアットワンス(牝5歳・9人気)。同馬は昨年こそ6着だったが一昨年Vの実績。千直適性が高いのは分かっていたが、ここが1年ぶりの実戦かつ3番枠で人気を落とした。
一方、今回は勝ち時計54秒9と馬場を考慮すれば平凡以下(前日の1勝クラスが53秒9だった)の決着。この程度のレベルなら、いくら休み明けでもオールアットワンスの実績で十分足りた、ということだろう。実際、残り3ハロンから馬群を捌きつつの突き抜けは秀逸のひと言。また、C.ホー騎手の怪我により急遽乗り替わった石川騎手は、過去2回の本レースで手綱を取った元々のパートナーである。同馬を知り尽くしていた鞍上の力は、ことに大きかった。
2着の10番トキメキ(牝6歳・6人気)は韋駄天S・3着からの直行組で唯一、レース傾向に合致した一頭。早仕掛けになったことを鞍上も悔やんでいたが、勝負どころで前が早めに開いたのなら仕方ない。道が閉ざされる前に動くのが騎手の本能であり、決して力負けではないはずだ。
そして、昨年と同じく3着に入線したのが2番ロードベイリーフ(牡6歳・12人気)。こちらは、出遅れたことが怪我の功名だったクチ。結果的に、馬群の後ろを回って外ラチに寄せられたのが大きかった。馬場の真ん中に出すと上がり最速(32秒2)で2着馬とはクビ差。枠順を考えれば立派な内容だし、やはり千直適性は高い。
結局のところ、勝負の明暗を分けたのは本レースへの適性と騎手の勝負勘。そして、「過去23回中、牝馬が16勝」という、もうひとつの強力データがものを言った形だろう。とはいえ、「新潟千直=外枠有利」の定説がいきなり変わるはずもないから、また来年以降も気をつけたいところである。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜新潟11R「関越S」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは4番人気となった13番ストーリアだった。

『オープン特別にしてはいいメンバー構成だが、重賞通用の力量を持つ本馬が一歩リードしている。実際、格上挑戦だった中山牝馬Sで2着と好走。当時の勝ち馬は6月の宝塚記念でイクイノックスにクビ差まで迫ったスルーセブンシーズだったから価値は高い。以降の重賞も内容が濃く、前走・マーメイドSも大きな不利あっての7着だから一切マイナスにはならないだろう。なお、今週の栗東坂路は反応を確かめる程度の予定だったが、それでもラスト11秒台とデキも上々。昨年同時期も好走しているように新潟外回りは歓迎だし、上がりの速い開幕週の斤量55キロも有利に映る。若手急先鋒の鞍上を背に反撃必至』という見立て。

スタートはタイミングの合わなかった2番プレシャスブルーが大きく出遅れ。そして先行したい各馬が横に広がり、序盤から激しいポジション争いに。先行争いはしばらく続くが、1ハロンを過ぎたあたりで徐々に隊列が崩れて、最終的に11番マンオブスピリットがハナ。その1馬身差に4番ビターエンダーが取りついて、半馬身差の内1番スパイダーゴールド、外12番ザイツィンガー。さらに半馬身差に10番エピファニー、14番グランデマーレと大きな先行集団を形成。
中団前に1頭ポツンと7番シュヴァリエローズが進み、半馬身差に1番人気の16番アドマイヤハダル、15番フライライクバードが並走。ここから2馬身ほど開き、早めにポジションを回復してきた18番ホウオウイクセルが取り付く。1馬身差の中団後に8番キングストンボーイ、軸馬13番ストーリア、17番フォワードアゲンなどは折り合いに専念する。さらに後方に6番ヤマニンサンパなどが追走する隊列となった。
逃げた11番マンオブスピリットは600mを34秒4で通過し、後続を4馬身ほど離した逃げを展開。向こう正面では淡々と進んだが、800m~1000mで12秒3と一旦ペースダウン。やや後続を引き付けた格好で、レースは直線の攻防へ。
余力を残す11番マンオブスピリットは後続に2馬身差をキープして追い出しを我慢していたが、番手追走の12番ザイツィンガー、早めに押し上げた14番グランデマーレがジワっと進出を開始。残り400mになると、全馬が横一線となって切れ味勝負に突入する。ここで満を持して抜け出してきたのが1番人気・16番アドマイヤハダル。残り200mあたりで先頭に立ったが、しかしこれを許さないのが軸馬13番ストーリアと7番シュヴァリエローズだった。熾烈な3頭の争いはゴール前まで続いたが、決め手に勝る軸馬13番ストーリアが上がり最速の33秒1の脚を使うと、16番アドマイヤハダルをきっちり競り落として先頭でゴールイン。2着は早め抜け出しがアダとなった16番アドマイヤハダル。3着は、良く伸びた分、直線で手間取ったのが悔やまれる7番シュヴァリエローズが入線する。

この結果により、「3連複7-13-16、1万0,410円&馬連13-16、1,500円」のダブル的中をお届け。相手を6頭まで絞っていただけに、3連単=配当5万5,310円を買われた方も多く、土曜時点で大きな収益を確保したした次第。こと、7番シュヴァリエローズ(8人気)のデキの良さを見抜いて対抗指名したこともファインプレーだろう。予想部の選球眼がキラリと光る一戦となった。
またこの週は、上記の関越Sほどのインパクトではなかったが、日曜・新潟12R・3歳上2勝クラスや、重賞のクイーンSなども的中をお届けしている。

さて、カレンダーが8月に入って来週からは小倉もスタート。ようやく夏競馬本来の姿となるが、今週まではあくまでも新潟、札幌の2場開催。引き続き『ブロック制』(地元馬を優先登録する制度)が解除となるため、関西馬の躍進に注目だろうか。そして注目すべきなのは、常々お伝えしている通り、“夏場は高配当の宝庫”だということ。すでに前述の関越S「3連複1万0,410円(3連単5万5,310円)」のような美味しい配当をお届けしているが、弊社としては「まだまだこれから」というのが本音なのだ。特に今週は弊社得意のダート重賞「レパードS」「エルムS」が控えているから、まさに腕の見せどころ。もちろん厳選勝負鞍や新馬未勝利予想でも大いに高配当を狙っていくので、望外の配当出現にご注意いただきたい。
というわけで、会員様におかれましては、馬券の買い逃しがないようお願いします。また、折しもの不安定な気候ですから、どうか体調に気をつけた上で、今週末の配信を楽しみにお待ちください。