11/25-11/26・5回東京・3回京都7日8日分

勢いを駆って年末開催へ 〜日曜東京8R・3歳上2勝クラス〜

歴史に残る一戦となったのが先週のジャパンC。勝利したイクイノックスの強さについては、改めて述べる必要はないだろう。どんな言葉も陳腐化する、そんな圧倒的な存在感だった。なおこの馬の血統や将来については大手メディアに任せて、ここではもう一頭の韋駄天について触れたい。当レースで引退と目されたパンサラッサのことである。
昨年の天皇賞・秋で死闘を演じた両者。それ以来の対峙となったのが今年のジャパンCだが、今回のパンサラッサは繋靱帯炎明けの8ヵ月ぶり、かつ自身初の2400mである。明らかに分が悪いシチュエーション。それでも乾坤一擲の逃げを打った同馬の1000m通過はなんと57秒6。故障明けでもその逃げ脚には一切陰りがなかった。4角でも後続との差はおよそ3秒。スタンドの8万を超える観衆からは地響きのような振動が伝わった。
結果的に、坂を登ったところで力尽きてペースダウンし、次々に後続に交わされて12着とはなった。だが、ケレン味のない逃げとはまさにこのことだ。勝ったイクイノックスの強さをさらに引き立て、世界が注目する一戦を劇的にしたのは間違いなくこのパンサラッサである。メジロパーマー、ツインターボ、セイウンスカイ、シルポートなど。振り返れば、歴史的名勝負の陰にはほぼ必ず強力な逃げ馬が存在した。そんなことを思い出す今年のジャパンCであった。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜京都8R「3歳上2勝クラス」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった8番インヒズアイズだった。

『短距離で才能が開眼。前走は外枠から積極策で2着に4馬身差の逃げ切り完勝。直線はほぼノーステッキだったことからも、昇級即通用の器といえる。ここは同型もいるが、そもそもスピードは本馬の方が一枚上。多少競りかけられてもこの鞍上なら対応を間違うことはないだろう。この中間は中1週の疲れも見せず軽快な動きを披露。デキは前走以上であり、引き続き押し切り濃厚である』という見立て。

レースは16頭がほぼ揃ったスタート。真ん中から7番スキピオが行く構えを見せると、芦毛の軸馬8番インヒズアイズもこれに追随していく。序盤は一団の隊列で進み、中団に10番コンクエストや1番人気の9番ゴッドブルービー、後方に人気の一角だった15番ベンダバリラビアと8番ギョウネンが待機する。
先頭7番スキピオ、差がなく軸馬8番インヒズアイズが続いて800m通過は46秒9。全体が一団のままだったことを鑑みると、中団待機組にとってもこれはハイペースだった。3角から坂を下ってコーナー中間に差し掛かると番手にいた10番コンクエストなどが早くもムチを入れる。しかし、前を行く2頭はまだ手応え十分。3番手にいた人気薄の5番ミシェラドラータも前に食らいついて、勝負はいよいよ最後の直線へ。
残り200m地点で軸馬8番インヒズアイズが先頭の7番スキピオを交わして先頭へ。勢い的にもかなり優勢だったが、それを目指して番手にいた10番コンクエストと1番カマチョクインが猛烈に追い上げる。
結局、先手を打った軸馬8番インヒズアイズが半馬身差を凌いで先頭でゴール。2・3着はよく追い上げた10番コンクエスト、1番カマチョクインが入線した。

この結果により、「馬連8-10、1,330円の的中をお届け。事前の見立て通り、軸馬は競りかけられても崩れなかった。また、相手が対抗1点目の10番コンクエスト(4番人気)だったことからも、十分な見返りを確保する的中劇となった。
この週は他でも土曜京都10R「馬連8-16、480円&3連複3-8-162,010円の本線的中などをお届けして、厳選勝負鞍は4戦3勝の準パーフェクトを達成。また重賞予想でも、前述の日曜東京12R「ジャパンC」をはじめ、直後の日曜京都12R京阪杯「馬連10-17、1,480円&3連複6-10-17、5,210円など、随所で的中鞍をお届け。11月を、そして今年最後の東京・京都開催を大団円で締めくくった次第。

さて、今週末は砂塵の王者を決する「チャンピオンズC・G1」が待機。ダートを主戦場とする弊社としては腕が鳴る大一番である。また、他にも勝負鞍候補満載の今週末。特に中山は出馬ラッシュで除外馬も多い。さすが年末開催。どの陣営もここに照準を合わせてきたということになるが、果たして勝負になる馬はどれか。その回答は、勢いを駆るアスコットにお任せいただきたい。弊社では、先に控える「有馬記念」はもとより、重賞・特別・平場戦に至るまで全てに目を光らせている。
会員様におかれましては、大船に乗ったつもりで、まずは開幕週となる今週末の提供を楽しみにお待ちください。

11/18-11/19・5回東京・3回京都・3回福島5日6日分

安定のダブル的中 〜日曜東京8R・3歳上2勝クラス〜

先週は秋のマイル王決定戦と位置づけられるマイルチャンピオンシップ(G1、京都・芝1600m)が行われ、単勝5番人気のナミュール(牝4歳/栗東・高野友和厩舎)が豪快な差し切りで優勝。8度目の挑戦で念願のG1タイトルを手にした。
中でも興味深かったのは、同馬のオッズの変動だろう。ファンに衝撃が走ったのは当日の2R。ナミュールに騎乗予定だった世界のトップ騎手ライアン・ムーアが落馬し、以降の騎乗をスクラッチしたのだ。
同馬の前日オッズはおよそ単勝9.5倍。ここからが見ものだ。11時前に乗り替わりが発表されると即座に10倍に上昇、正午ごろに代打の藤岡康太騎手が告げられると10.5倍に変動した。やがて13時に11.1倍、14時12.3倍…最終的には17.3倍まで急騰することとなった。
それで思い出されるのが2000年の出来事だろう。舞台は奇しくも今回と同じマイルCS。ダイタクリーヴァに騎乗予定の高橋亮騎手が直前の9Rで落馬負傷。急遽、アンカツこと安藤勝己騎手の代打騎乗となったが、ファンはこれを1番人気に支持したのである。レースでは、ダイタクリーヴァが一旦先頭に立つものの、外からアグネスデジタルの豪脚に差されて半馬身差2着となった。
そこから23年、当時とは対称的に乗り替わりで支持を下げたナミュールは驚異の末脚で快勝を決めた。なお、今回ムーアのリタイアで代打騎乗となった藤岡康太騎手は、乗り替わり時の成績が良好な騎手のひとり。これは兄の佑介騎手にも共通している。勝負強さや度胸はジョッキーの重要な資質。覚えておいて損はないだろう。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜東京8R「3歳上2勝クラス」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に4番人気となった14番キタサンドーシンだった。

『昇級後は歯痒い競馬が続いていたが、前走はこれまでとは一線を画す走りで完勝。ここは昇級初戦となるが、4走前に同条件で2分11秒0とクラス通用レベルの持ち時計が強調できる。特にソラを使う面を考慮すれば、昇級でペースが上がることも歓迎だ。この中間はキミワクイーン(古馬OP)に食い下がるなど、追う毎に気配を上げていることも大きな加点材料。2走前から手綱を任された北村騎手とは相性抜群であり、昇級で人気が集まらないここが買い時』という見立て。

レースはゲートで立ち上がった1番スリーエクスプレスが大きく出遅れ。他は揃ったスタートだったが、外枠から軸馬14番キタサンドーシンが一気に先頭をうかがう構えで、同じく好発の7番バレストラもハナを譲らず2頭が並走して後続を引き離す。2コーナーを回って先行2頭のリードは4馬身ほどあり、全体としては大きな縦長の展開となった。
番手には8番フライヤートゥルー、中団に10番ビップスコーピオン。1番人気の4番コルサファターレ、9番アコークローはやや後方となった。縦長のまま隊列は進み、1100m通過は1分7秒6というハイペース。一方で、向こう正面でも緩めなかった軸馬14番キタサンドーシンは、ついに先頭に躍り出て強気の姿勢を崩さない。そのまま各馬が3コーナーを曲がると、後続も追い上げを開始して馬群が凝縮。勝負はいよいよ最後の直線へと向かう。
直線を向いた時点で、逃げる軸馬14番キタサンドーシンがコーナーワークを効かせて1馬身ほどのリードを確保。残り200mではさらに差を拡げて押し切る構えだったが…。
結局、馬群から唯一抜け出した10番ビップスコーピオンが軸馬14番キタサンドーシンを捕まえたところがゴール。3着には外から末脚を伸ばした9番アコークローが入線となった。

この結果により、「馬連10-14、2,230円&3連複9-10-14、4,030円の的中をお届け。4・6番人気の決着としては馬連配当が物足りないが、人気割れの一戦だけに仕方のないところか。むしろ3連複で利益を上乗せできたことは、予想部による買い目の妙だったといえる。
この週は他でも日曜東京7R「馬連11-15、550円&3連複10-11-151,280円や、新馬未勝利予想の土曜京都2R「馬連7-9、820円」などなど、複数の大本線的中をお届けしている。

さて、今週は大一番「ジャパンカップ」が待機。G1を4連勝中の世界王者イクイノックス、そして今年の牝馬三冠馬リバティアイランドの対決は見ものだ。しかし、弊社の会員様にとって肝心なのは馬券の収支だろう。その点、弊社では昨年のジャパンカップでも3連単9,850円の的中をきっちりお届け。今年の買い目も是非アスコットにお任せいただきたい。
また、今週は他のレースにも興味深い穴候補が複数存在。いずれも高配当の予感たっぷりの勝負鞍となるので、引き続き多大なるご期待を。今年最後の東京・京都開催を大勝で締めくくり、年末ラスト開催に良い波を繋げる所存である。
最後に、今週は寒暖の差が大きく、週末にはぐっと冷え込む予報です。会員様におかれましては健康に十分ご留意いただき、世紀の決戦に備えていただくようお願いします。

11/11-11/12・5回東京・3回京都・3回福島3日4日分

確信の本命馬 〜土曜京都10R・観月橋ステークス〜

天高く馬肥ゆるというが、上がり馬の季節といえば気温の下がり始めるこの時期だろう。先週行われた牝馬重賞の最高峰・エリザベス女王杯で勝ったのもキャリア5戦にすぎないブレイディヴェーグだった。戦績の浅さもさることながら、本馬は今回が3勝目。それが古馬混合の牝馬G1なのだから驚くべき出世スピードだ(これは重賞未勝利ながら2着に入線したルージュエヴァイユにも言える)。
また、本馬は出走権を持っていた秋華賞をパスしたこともポイント。同レースに同じサンデーレーシング所属のリバティアイランドが出走することがひとつの理由だが、コース適性や出走間隔との兼ね合いもあったはずだ。実際、ブレイディヴェーグは小回りの京都2000mより外回り2200mの方が向いているタイプだし、脚元に不安があるから間隔も詰めない方が良かった。そうした複数の要素を分析しての使い分け。それで結果を出すところが大馬主たる所以だろうか。
なお、同レースで気になったのが上がりの出にくい芝の状態。脚が溜まっていたブレイディヴェーグでさえラスト3ハロンは34秒2だから、かなりタフな馬場だったことがわかる。実際、先週の日曜日は他の京都芝のレースも含めて上がり33秒台を使えた馬は皆無だった。今週末からCコースに替わって多少は持ち直す可能性はあるものの、残り2週の京都開催、馬場の状態には細心の注意を払いたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜京都10R「観月橋ステークス」ダ1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった11番ゼットリアンだった。

『ヒヤシンスS、鳳雛Sなどで世代トップレベルと互角のレースをしてきたことからも昇級は形だけ。これまで9戦して2回の馬券外があるがいずれも1400mだった。1800mに限れば1勝2着2回と安定しており、むしろ距離が伸びるのは歓迎である。今回は4カ月ぶりの実戦だが、2週続けて一杯に追われるなど調整もいたって順調。重厚感が増してさらに逞しくなった馬体も強調ポイントだろう。乗り替りの多い馬だけに松山騎手の続投も頼もしく、順当に勝機』という見立て。

レースは腰を落としたところでゲートが開いてしまった9番ヒミノフラッシュが大きく出遅れ。内枠を利して2番レッドエランドールが先手を主張するが、これに7番セブンスレターが並びかける。軸馬11番ゼットリアンはポジションと取りにいく馬を見る格好で先行集団の一番後ろ、9番手あたりにつける。以下の各馬はバラついた隊列で、2番人気の6番レッドプロフェシーは軸馬の後ろを追いかける形、14番コパノニコルソンは後ろから3番手、12番イーサンバーニングはシンガリとなった。
先導する2番レッドエランドールは500m通過以降ペースを緩めるが、序盤の先行争いで飛ばしたことで全体としてはかなりのハイペース。最終コーナーを迎えて馬群が凝縮し始める中、軸馬11番ゼットリアンは丁寧なコーナーワークに専念して、ポジションとしては先頭から5馬身ほど離れた8番手あたり。間に合うか。先行馬がムチを入れて、勝負はいよいよ最後の直線へ。
直線を向いた軸馬11番ゼットリアンは追い出しがワンテンポ遅れる格好。だが、ここからは独壇場で、残り200m地点で先行馬を並ぶ間もなくパスするとあっという間に4馬身のリード。軸馬の勝利を確信した直後に後方待機の14番コパノニコルソンと12番イーサンバーニングが併せ馬の形で猛追するが…。
結局、軸馬11番ゼットリアンが完勝を決めて、12番イーサンバーニングは2着を確保。追い比べで屈した14番コパノニコルソンが3着に入線した。

この結果により、「馬連11-12、1,590円の的中をお届け。軸馬の上積み、そして距離延長への対応力を見抜いた気分のいい的中劇となった。他でも日曜東京7Rでは4番人気の◎13番キャンディドライヴから「3連複1-3-13、2,710円をお届け。また、日曜東京3Rでも5番人気の◎7番フォルクストリートから「馬連7-11、1,640円&3連複7-11-12、1,780円などなど、厳選勝負鞍は打率5割、新馬未勝利予想では2戦2勝をマークと、先週も随所でアスコットらしい的中の数々をお届けできた。

さて、今週は『マイルCS・G1』がスタンバイ。前述の通り京都芝は馬場状態がカギになるだろうが、そこはご安心いただきたい。今年の弊社では同レースの前哨戦にあたる「京成杯AH」「富士S」「毎日王冠」でいずれも的中をお届け。さらに上半期のマイル決戦「安田記念」でもきっちり的中をご提供している。こと、今年のメンバーは確たる中心馬が不在であり、配当にも期待が持てそうな状況。弊社ではすでに馬場や人気を考慮した穴馬をピックアップ済みなので、回収率にもぜひご注目を。また、厳選勝負鞍をはじめその他のレースでも意外な“上がり馬”が本命候補に挙がっているから楽しみな週末でもある。会員様におかれましては、どうか首を長くして当日の配信をお待ちいただきたい。

11/4-11/5・5回東京・3回京都・3回福島1日2日分

次週へ繋がる的中鞍 〜土曜京都8R・3歳上1勝クラス〜

馬7割・騎手3割。競馬の結果を左右するのはあくまでも馬の力ありき。騎手が結果に影響を及ぼすのは30%程度しかない。先週のジョアン・モレイラを見てそんな格言を思い出した方も多いのではないか。同騎手は土曜の東京競馬場で10鞍騎乗して6勝。続く日曜日も勢いは止まらず、8鞍に騎乗して5勝と、開催2日間で18戦11勝の活躍だった。
18鞍中14頭が1番人気だったとはいえ、勝率約61%は驚異的だろう。実際、日曜日は鞍上による過剰人気のフシもあったし、2日間を通しても馬の能力が突出していたレースは数鞍程度。それを僅差でもしっかり勝利に導く手腕の比重とは…。
翻って、地の利があるはずの国内ジョッキーに目を向ければ、目立った勝ち星を残せたのは横山武騎手のみ。同騎手は土曜日に4勝とモレイラ騎手に次ぐ成績だった。両者とも人気、実力が伴うジョッキーだけに本命党には頼もしい限りだろう。だが、穴党からすればその他大勢の騎手は何をしていたのかという気持ちにもなるはず。こと、先週は米国ブリーダーズCでトップジョッキーが手薄なタイミング。中堅以下には活躍の好機だったのに、蓋を開けてみれば国内にいた上位騎手の独壇場では盛り上がりに欠けるのではないか。
今週からは遠征していた上位騎手も戦線に復帰する。ますます中堅以下の騎手は活躍の場が狭まるばかりだが、だからこそ人馬の割合が逆転するような下剋上Vを見たいものだ。息の合った人馬の躍動は数字では表せないはずである。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜京都8R「3歳上1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった10番バンドマスターだった。

『前走は勝ち馬から6馬身差の2着だったが、自信の走破タイム1分52秒6もクラス突破レベルの秀逸なものだった。そして、3ヵ月振りを叩いた今回は上積みも期待可能。実際、今週は古馬3勝クラスと併せて最後まで喰らいつくなどデキを上げてきた。2戦して3着以下のない京都で競馬ができることも大きなプラス材料だし、ここは前走だけ走ればお釣りがくる組み合わせ。完勝期待』という見立て。

 
レースは最内1番ダノンヒューマが躓きかけた以外は揃ったスタートで、戦前の予想通り11番ダイメイセブンが先手を主張する。差がなく2番プレイサーゴールド、1馬身差に4番レッドラグラス、12番シゲルソロソロ。その1馬身差に5番ヘニータイフーンがいて、これに軸馬10番バンドマスターも勢いよく並び掛けて先団を形成。
各馬が1角に進入すると軸馬10番バンドマスターは外々を回りながら押し上げ、向こう正面手前では好位3番手まで進出。これで大方の隊列が決まる。向こう正面に入ると、逃げた11番ダイメイセブンは600m36秒9、800mを50秒ジャストと刻み、淡々としたミドルペース。こうなると後続にも余裕があり、1000m付近では馬群が5馬身圏内の一団となって後半戦へ。
逃げた11番ダイメイセブンは、4角通過の時点まで先頭で粘るが、手応えに余裕がある後続が一気に押し上げて徐々に苦しくなる展開。4角出口ではさらに馬群が密集し全馬が3馬身圏内と、上がり勝負の様相と化した。かろうじて先頭で直線に入った11番ダイメイセブンには抵抗する余力はなく、外から2番プレイサーゴールド、軸馬10番バンドマスターが変わって先頭に躍り出る。
ここで地力に勝る軸馬10番バンドマスターが早め抜け出しからジリジリと後続を突き放して盤石かと思われたが…。満を持して急追してきたのが5番ヘニータイフーン。ここからは2頭の一騎打ちとなるが、人気を背負っていた分、早めに向けだしたのが誤算となった軸馬10番バンドマスターの脚色に陰りがみえたところを5番ヘニータイフーンに一気に交わされてしまう。すでにゴールは目前で、そのまま5番ヘニータイフーンが1馬身半差の完勝。後続を引き離した軸馬10番バンドマスターも安泰の2着。3着は4角最後方から末脚を伸ばした7番メイショウホタルビが入線となった。

この結果により、「馬連5-10、610円の的中をお届け。上位2頭が早々と抜け出し後続を引き離したため、見ていて安心の的中劇となった。他でも新馬未勝利戦やメインレースの的中もお届けした先週末だが、一方で軸馬の不可解な凡走などツキがなかったことも事実。正直、弊社の会員様としては物足りない結末になってしまった。とはいえ、どうかご安心いただきたい。ご存知の通り、弊社は消化不良の次週ほど爆発してきた歴史がある。幸い今週末からはG1・8連戦がスタート。その口火を切る「エリザベス女王杯」は前哨戦の「府中牝馬S」を的中に導いているように、期待度十分である。また、裏開催の福島には昨年・3連複1万3,320円をお届けした「福島記念」もスタンバイ。無論のこと、厳選勝負鞍にも興味深い本命候補をそろえているから楽しみは尽きない。会員様におかれましては、大いなるご期待をお持ちのうえ、今週末の配信をお待ちいただきたい。

10/28-10/29・4回東京・2回京都8日9日、4回新潟5日6日分

安心安全のゴール前 〜土曜東京9R・伊勢崎特別〜

競馬予想の重要なファクターとして挙げられるのが「展開」や「ラップ」の想定だ。しかし、先週の天皇賞・秋は多くの競馬ファンが想い描くスケールを遥かに上回ったのではないか。
戦前から大きな関心が向けられたのは、イクイノックスとドウデュースの末脚比べ。世界レーティング1位馬と昨年のダービー馬の対峙はすごいことになるというイメージはあったはずだ。しかし、よもやの勝ち時計1分55秒2、それをイクイノックスが好位から抜け出して完勝すると想像できた人は少ないだろう。これは従来のレコードを一気に0秒9も更新するJRAレコードであり、同時に世界レコードでもあった。
大記録の立役者となったのがジャックドールの生み出したラップだ。前半1000mの通過が57秒7という速さ。本来なら先頭が後続を離して逃げる展開になるハイペースだが、イクイノックスは難なくその流れに乗って3番手に居座る。最後の直線は、体力の尽きたライバルを簡単に突き放すスパート。他との能力の違いを見せつけるかのような無慈悲な圧勝であった。
勝ち時計を分解すると、1ハロン平均は約11秒5。同じ東京の1600mのG1がおよそ平均11秒4だから、今回の天皇賞・秋がどれだけ凄いタイムか推して知るべきだろう。しかも、イクイノックスはラスト3ハロン目を11秒6で走り、ラスト2ハロン目で11秒4まで速度を上げている。競馬史に刻まれるインパクトといっても過言ではない、そんな秋の大一番だった。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京9R「伊勢崎特別」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった5番クールミラボーだった。

『前走のレパードSは全く競馬にならなかったが、条件も合わなかったうえに前残りの展開で度外視可能。立て直して勝ち鞍ある今回の条件では大きく見直すべきだ。実際、3歳1勝クラスで下したルクスフロンティア(3勝クラスを圧勝)との比較でも、本馬の能力は裏付けられている。また、ここを目標に仕上がりも順調で今回は鞍上も魅力。終いを活かせる東京はベスト舞台であり、自己条件なら差し切り必至』という見立て。

レースは各馬がおよそ揃ったスタートで、外から14番メイショウカゲカツが先手を主張。差がなく11番バックスクリーンと15番とトクシースタローンが続き、軸馬5番クールミラボーはその直後の4番手を確保する。その後ろには2番人気の8番コルサファターレ、3番人気の6番キングサーガ。4番アコークローなども虎視眈々といった構えだ。
向こう正面に入ると、2100m戦ということもあってか全体が15馬身ほどの縦長の展開。残り1000mを切って全体が3角に差し掛かると馬群が凝縮し始める。1100m通過は1分08秒7のミドルペース。先団に大きな変動なく4角を回り、勝負はいよいよ最後の直線へ。
ハナを切った14番メイショウカゲカツが先頭で頑張るが、直後に控えていた軸馬5番クールミラボーがインに潜り込む。それと同時に外に出した6番キングサーガも追撃を開始し、こちらは一気に先頭へ。軸馬5番クールミラボーはやや踏み遅れた格好だが…。
結局、残り200m地点でエンジンのかかった軸馬5番クールミラボーが6番キングサーガを簡単に競り落とし、3馬身半差の快勝。2着は一旦先頭に立つ見せ場を作った6番キングサーガ。最後に4番アコークローが差し込んで3着入線となった。

この結果により、「馬連5-6、700円の大本線的中をお届け。ダート戦を得意とする弊社らしく、残り200mの時点でほぼ的中を確信する一戦となった。
他にも重賞予想を筆頭に、新馬未勝利予想など随所で本線的中をお届けしているが、いずれも配当的にあと一本足りない週となってしまった。「競馬だから仕方がない」というのは一般のファンレベルの話。会員の皆さまから大事なお金をお預かりしている以上、納得していただける結果を出し続けてこそのプロ。そのことを予想部には今一度、肝に銘じてもらいたい。強く要望しておく。
一方で今週末は、重賞が4つもスタンバイ。この春から夏、秋とメインレース予想でプラス収支を計上しているため、弊社としては大いに腕の見せどころである。中でも、東京芝2500mの「アルゼンチン共和国杯」は注目の一戦。同舞台は、この春の「目黒記念」で◎ヒートオンビート(4番人気・1着)から的中をお届けした相性の良い設定だ。また、得意のダート重賞「みやこS」など、勝負鞍は他にも目白押しである。会員様におかれましては、大いなるご期待をお持ちのうえ、今週末の配信を楽しみにお待ちいただきたい。

10/21-10/22・4回東京・2回京都6日7日、4回新潟3日4日分

抜け目なしの的中鞍 〜土曜新潟8R・3歳上1勝クラス〜

先週は3歳クラシック最終戦・菊花賞が行われた。勝ったのは、ここが重賞初挑戦で、夏の新潟以来の実戦、さらに大外枠だったドゥレッツァ。多くの不安要素をモノともしない、3馬身半差の楽勝だった。
 父ドゥラメンテは、牝馬三冠を達成したリバティアイランドに続き2週連続のG1制覇。産駒のG1勝利はこれで7頭目となった。この勝利で総合種牡馬ランキングの第2位に浮上し、首位ロードカナロアまであと3億6000万円ほどまで差を縮めたことになる。
なお、今秋もドゥラメンテ産駒がGI戦線に出走予定のため、逆転でチャンピオンサイアーの座につく可能性は十分。それだけに、同産駒スターズオンアースが天皇賞・秋を回避したことは悔やまれるが、まだリバティやタイトルホルダーなど一線級の有力馬がスタンバイしている。今年からジャパン及び有馬記念の1着賞金が5億円に増額されるため、年末まで目が離せない種牡馬リーディング争いになるのではないか。
また、ワンサイドゲームを演じたドゥレッツァとルメール騎手の異色の戦法についても触れないわけにはいかない。今回は、大外17番枠から絶好のタイミングでゲートを飛び出すと、馬群の外からぐんぐんと位置を上げ、なんと先頭に立つ競馬。長丁場の3000mであることを考えれば、誰の目にも奇策と映った。馬が引っ掛かって暴走するリスクと背中合わせの難しい戦法だからだ。
しかし、1周目の4角を先頭で回ったドゥレッツァは、序盤のハイテンションが嘘のように収まり折り合う。その後は前に行きたがる他の2頭を先に行かせて3番手に控える余裕まで見せたからすごい。あとは、ご存知の通りの圧勝劇である。
ここで思い出されるのが、6年前、同ルメール騎手が勝ったダービーだ。スローペースの中、後方にいたレイデオロを向正面で2番手まで押し上げ、そのまま勝ち切ったシーンを覚えている方も多いだろう。似たような芸当を再び大舞台でやってのける鞍上の手腕、それに応えたドゥレッツァの競争能力に賞賛を贈りたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜新潟8R「3歳上1勝クラス」ダ1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった6番エランティスだった。

『昇級初戦の前走は牡馬混合戦で初の1000mながらハナ差2着の好内容。今回は距離延長とはいえ未勝利で勝っている千二は大歓迎だ。また、この中間の仕上がりも強調ポイント。実際、ひと息入れたことが奏功しており、活気や鋭さが明らかに前走時を上回っている。軽い砂がいいタイプだけに新潟コースもプラスだし、1000mを一度使ったことで行きっぷりが良化する効果も見込めるだろう。牝馬同士のここは落とせない場面』という見立て。

レースは12番ヤマカツパトリシアが好発を決め、真ん中から軸馬6番エランティスも先手を伺う構え。しかし、最内1番のコロルが押して押してハナを主張する。外から進出した14番コウソクカレンが3番手、軸馬と人気を分け合った10番スマイルアップも促されて先団に取り付いた。一方、後方集団は3馬身ほど離されており、前と後ろで馬群がふたつに分かれる序盤となった。
600m通過は34秒0のミドルペース。先頭が3角を回って集団も活性化するが、ハナを切った1番コロルは早くも追われて厳しい状況に。一方、そこから離れず2番手を追走していた軸馬6番エランティスは持ったまま。いよいよ勝負は最後の直線へ突入する。
結局、直線半ばまで持ったままだった軸馬6番エランティスが余裕の押し切り。そして、好発から4番手を追走していた12番ヤマカツパトリシアが内をすくって2着を確保。4角でやや置かれ気味だった10番スマイルアップは最後に外から脚を伸ばして、離れた3着に入選した。

この結果により、「3連複6-10-12、2,400円」の的中をお届け。軸馬6番エランティスの優位と、対抗10番スマイルアップの馬券内突入をそれぞれ堅いと判断しての3連複軸2頭ながしが奏功した。また、弊社の買い目としては3連複のみだったが、多くの会員様が馬連6-12、4,860円も獲ったご様子。9番人気で連対した12番ヤマカツパトリシアを数少ない相手に抜粋したことについて、極めて高い評価をいただく結果となった。

この週は他にも、日曜東京7R「馬連3-9、910円&3連複3-9-10、2,820円をはじめ重賞予想、そして当週ラストの日曜京都12Rの3連複などなど、随所で的中をお届け。引き続き、週を通じて打率5割をキープし、開催3週目も至極順調に推移することができた。
そして今週末はいよいよ「天皇賞・秋」。弊社の会員様にとっては、昨年、驚異の逃げを打ったパンサラッサを対抗に据えて3連単2万3,370円を的中させた印象が強いはず。無論、弊社はこの大一番、昨年に続いてきっちりと回収を決める所存だ。世界王者の参戦で配当妙味が少ないと感じられる方もいるだろうが、そこはどうかアスコットにお任せください。天皇賞・秋を含めて、各勝負鞍すべてで工夫を凝らした買い目をお伝えするので、今週末もぜひお楽しみに。

10/14-10/15・4回東京・2回京都4日5日、4回新潟1日2日分

8度目の正直 〜土曜東京11R・府中牝馬S〜

先週の注目は牝馬クラシック最終戦・秋華賞。単勝1.1倍、複勝1.0倍という圧倒的支持を集めたリバティアイランドは、序盤は中団の前で周りを囲まれての追走。ペースも落ち着いてやや動きにくいポジションだったが、馬群がバラけ始めた3コーナー手前で外目に進路を確保すると、あとは一頭だけ違う手応えで加速を開始。やや早めの仕掛けだったが、直線を向いた時点ではもう先頭。過去2冠の桜花賞・オークスとも違った戦法を見せて、終わってみれば危なげない完勝だった。
これでリバティアイランドは史上7頭目となる牝馬三冠を達成したが、惜しむらくは、一強を好きにさせてしまったライバルたち。道中でプレッシャーを強めたり、果敢に勝負に打って出る馬は今回いなかった。かつての完全に包囲されたテイエムオペラオー、先手必勝でディープインパクトを破ったハーツクライなどを見てきたオールドファンからすれば、やや物足りない印象だったかもしれない。リバティアイランドが王国ノーザンファームの生産だったことも無関係ではないだろうが、もう少しアツいレースを見たかったという思いも残る、そんな秋華賞だった。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京11R「府中牝馬S」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった7番ディヴィーナだった。

『軸馬ディヴィーナは昨春のオープン昇級後は2ケタ着順ばかりだったが、この春からは一気に充実モード。3走前のヴィクトリアマイルで一線級を相手に0秒2差の4着に健闘すると、前々走の中京記念が好内容の2着。さらに前走の関屋記念は先行策から直線で一旦は先頭に立ち、勝ちに等しい内容の2着だった。様々なレースを経て、いつタイトルを取ってもおかしくない実力に成長したといえる。
また、この中間の活気も強調材料だろう。実際、今週の栗東坂路で4ハロン52秒6-11秒9を馬なりでマーク。充満したエネルギーを感じさせながらリラックスしていたことが印象深い。さらに先週もウッド5ハロン64秒0と上々のスピードをみせており、デキは十分に整った。近走はマイルばかりだが左回りに絞った選択はここでも生きてくるし、すべて1分32秒台で走破しているように高速馬場適性もメンバー中随一。目下の充実ぶりなら1800mは問題ではなく、手の内に入れている鞍上も心強い存在だ。今回が8度目の重賞挑戦だが、ここで初タイトル濃厚』という見立て。

レースは各馬揃ったスタートから、1番コスタボニータと軸馬7番ディヴィーナが先頭でしばらく並走。しかし意外にも、軸馬7番ディヴィーナが掛かり気味に逃げる形になる。好位から中団には3番ルージュスティリア、8番ライラック、秋華賞をパスしてここを選択した11番シンリョクカなど。後方に6番プレサージュリフト、5番ルージュエヴァイユなどが追走する隊列となった。
先頭に立った軸馬7番ディヴィーナとMデムーロ騎手は後続をみるみる突き放すが、1000m通過は60秒ジャストのスロー。3角でさすがに後続も焦ったのか差を詰めにかかるがそれほど間隔は縮まらない。勝負は最後の直線へ。しかし、4角を回っても軸馬7番ディヴィーナはまだ4、5馬身のリード。これを目がけて内から進路を切り替えた8番ライラック、外から5番ルージュエヴァイユが猛追するが…。
結局、ゴール前では5番ルージュエヴァイユが並びかけたものの、余力を持って逃げた軸馬7番ディヴィーナにはわずかに届かず。ペース的に決してレベルの高い一戦ではなかったが、逃げの手に出たMデムーロ騎手のアドリブが光る勝利だった。ゴール前で粘り込んだディヴィーナの姿を、母ヴィルシーナのヴィクトリアマイル(1着)と重ね合わせたファンも多かったはずだ。

この結果により、「馬連5-7、1,460円の大本線的中をお届け。1・4番人気の決着としてはまずまずの配当であり、予想部の本命および対抗馬選択の確かさを十分に証明する的中鞍となった。
この週は他にも土曜新潟8R日曜京都7Rなど、随所に本線的中をお届け。そして、前出の秋華賞もきっちりと「3連複2-6-7、1,210円を的中。これで重賞予想は先週に引き続き全勝となった。全体として配当面に物足りなさの残る週だったとはいえ、依然としてアベレージを高値でキープしている点は一定の評価をいただけるだろう。

そして今週末はいよいよ「菊花賞」。今年は23年ぶり(2冠馬が参戦した年を除く)にダービー1、2着馬が揃って出走予定。ダービー馬タスティエーラはサトノクラウンの初年度産駒で、皐月賞ではソールオリエンスの豪脚に屈して2着だったが、ダービーで雪辱。直行ローテで状態面は気になるが、中間の調教では成長を感じさせる動きを見せている。そのダービーで涙を飲んだソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)は皐月賞では4角17番手という位置から衝撃的な追い込みを決めたキタサンブラック産駒。ここを勝てば父子制覇だ。
その他、重賞は初挑戦も目下4連勝中のドゥレッツァ、日本ダービー3着ハーツコンチェルト、重賞2着4回のトップナイフ、神戸新聞杯2着サヴォーナなど、伏兵陣も虎視眈々とV圏浮上を狙っている。無論、馬券的な妙味が尽きないこの3歳クラシック最終戦も、弊社にとっては重要な勝負鞍候補の一角。会員様におかれましては、どうか胸躍らせて今週末をお待ちいただきたい。引き続きご期待を。

10/7-10/9・4回東京・2回京都1日2日3日分

快進撃の発端 〜土曜東京7R・3歳上1勝クラス〜

先週は3日間開催で、連日にわたって秋の名物重賞が行われた。なかでもその嚆矢となった土曜のサウジアラビアロイヤルカップは興味深い内容だったといえるだろう。
評判馬ボンドガールが単勝1.4倍の圧倒的な支持を集め、それに単勝2.8倍のシュトラウスが続くという注目の一戦。しかし、その人気2頭は出遅れたうえに、2歳戦特有のスローな流れに行きたがって力を浪費してしまう。その間隙をついたのが、最後方に待機していた3番人気ゴンバデカーブース。勝負どころで苦しむ人気2頭を尻目に素晴らしい末脚を披露し、終わってみれば2馬身差の差し切り完勝だった(2着はボンドガール、3着がシュトラウス)。しかし、おそらく今回の結果は単純な能力の差というよりも現時点での完成度の違いだった可能性がある。実際、上位3頭はいずれも約4ヵ月ぶりの実践で、ゴンバデカーブースは馬体重マイナス2キロ、ボンドガールがプラス8キロ、シュトラウスがプラス10キロ。仕上がりの差も出たかもしれない。無論、勝ったゴンバデカーブースは新種牡馬ブリックスアンドモルタル産駒という評価を含めて立派であるが、敗れた2頭の今後の成長からも目が離せないだろう。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京7R「3歳上1勝クラス」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった11番ベルウッドグラスだった。

『前走は盤石な競馬もゴール寸前で交わされての2着。それでも3着には5馬身差をつけており、クラス上位の力は明らかだ。また、夏場を休養にあてたことで心身の成長が伺えることも好感材料。実際、先週の美浦ウッドで騎手騎乗とはいえ6ハロン81秒9-ラスト11秒9と自己ベストを更新するなど、さらに力をつけた印象である。実績ある舞台まで待った陣営の勝負気配も濃厚であり、今回も勝ち負け濃厚だ』という見立て。

レースは、ハイペースで先行した軸馬11番ベルウッドグラスが押し切りを図ったものの、差しに徹した12番メイショウカゲカツ(6番人気)に屈した形。またしても最後に捕まったが、軸馬11番ベルウッドグラスはきっちりと2着を確保した。3着は距離延長に対応した川田騎手の4番ピュアグルーヴ(2番人気)が入線。

この結果により、「馬連11-12、1,390円&3連複4-11-12、2,720円」のダブル的中をお届けした。特に、6番人気に過ぎなかった12番メイショウカゲカツを相手上位に指名した点は、評価いただけるものと自負している。
なお、すでにお気付きの方も多いかもしれないが、いつものレース詳細は今週に限って大きく割愛させていただいた。というのも、先週の3日間開催で弊社予想部がおよそ9割という異次元の打率で大量的中をお届けしたからに他ならない。
先週は上記以外にも、土曜京都11R・藤森S「馬連3-16、1,090円日曜東京12R・3歳上2勝クラス「3連複11-13-15、4,550円月曜京都7R・3歳上1勝クラス「馬連3-4、2,180円などなど、3日間計6レースの厳選勝負鞍で5勝を達成。大回収に成功した。
また重賞レースにおいても、土曜東京11R・サウジアラビアRC「3連単2-3-1、3,520円日曜東京11R・毎日王冠「3連複1-6-10、1,130円月曜京都11R・京都大賞典「3連複4-6-7、2,030円と、手堅く3連勝をお届け。さらに、新馬未勝利予想でも40倍超の馬連(土曜京都1R・2歳未勝利)を叩き出すなど、先週の弊社予想部はまさに手がつけられない状態。前回の当欄でお伝えした通り、秋の東京開幕週で大きな反響をいただくこととなった。この好成績は、一頭一頭、全てのレースを擦り切れるほど見続けてきたことによる集大成。弊社はこれに一切慢心することなく、地道な調査や分析を続けていく。

以上、先週は月曜も開催があったためレース回顧は手短に終わらせていただきたい。
最後に。会員様におかれましては、これ以上はない強烈な追い風に乗って迎える今週末にぜひご期待を。府中牝馬やその他のレースにも狙い馬は実に豊富。そしてもちろん秋華賞においても乾坤一擲の買い目をご提示するので、レース当日の配信を楽しみにお待ちください。

9/30 10/1・4回中山・4回阪神8日9日分

鉄板級の本命馬 〜土曜阪神11R・シリウスS〜

先週は秋の短距離王を決するスプリンターズS・G1が行われた。王者不在のスプリント路線といわれて久しいなか、混戦を断ち切ったのは最終的に3番人気に支持されたママコチャ(牝4歳・父クロフネ)だった。例年なら前半3ハロン32秒台も珍しくない当レースだが、今年は3ハロン通過33秒3とかなり遅い流れ。決着タイムも1分8秒0と平凡であり、先行したママコチャにとっては好都合。内が伸びる馬場も含めて勝利条件が揃っていたといえる。とはいえ、本馬は今春までマイルを使っていて1200m挑戦は今回が2度目。さらに自身初の重賞勝利がG1なのだから、素晴らしい能力であることに変わりはない。秘めたスプリント適正を見抜いた陣営の判断にも賞賛が送られるべきだろう。
初めて繋がりでいえば、もうひとつの先週の注目レース・凱旋門賞(仏・ロンシャン)を勝ったエースインパクト(牡3・父クラックスマン)もここが2400m初挑戦だった。しかし道中後方を追走すると、フォルスストレートで徐々にエンジンをかけ、最後の直線で外に出すと馬群を一気に飲み込んだ。フランスギャロ公式サイトによると、上がり3ハロンは最速タイ33秒06(ラスト2ハロンから1ハロンで記録した10秒67は全馬の全区間を通しての最速値だった)。近年の傾向とは異なる乾いた馬場だったとはいえ、勝ちタイム2分25秒5も好時計であり、まさに鳥肌モノの圧勝劇である。なお、可能性は大きくはないが、エースインパクトは今後のジャパンC参戦も視野に入っている模様。同レースには我が国の王者イクイノックスも出走予定である。いち競馬ファンとして、世紀の対決の実現を願わずにはいられない。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜阪神11R「シリウスS」ダ2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった14番ハギノアレグリアスだった。

『軸馬ハギノアレグリアスは、前走・帝王賞(G1)で道中7番手で脚をためると向正面から徐々にポジションを押し上げて4着。勝ったメイショウハリオや2着クラウンプライド、3着テーオーケインズといったG1で勝ち負けレベルの馬に次ぐ着順だったことを思えば地力は相当高い。ここは3ヵ月ぶりだが、今週の栗東坂路では4ハロン53秒6、ラスト2ハロン12秒7-12秒2をマーク。もともと稽古駆けしないこと、そして休み明けは動かないタイプであることを考えれば、これは上々のデキと見ていい。実際、追ってからはいつも以上に沈み込んでいたし、首の上げ下げのリズムも好調時のそれだった。また、本馬は馬群の中だと渋くなることもあるため、今回の大外枠は極めて好都合。そして近2走で完璧にエスコートした岩田望来騎手、「2.2.0.0」とパーフェクト連対の阪神コースも大歓迎である。前走の大井の特殊な砂、さらに初のナイターでも見せ場を作った実力を考えれば、トップハンデとはいえ好条件G3のここは落とせない』という見立て。

各馬ともにほぼ揃ったスタートから8番サンマルレジェンドがハナを主張。2番手に11番サンライズホープがつけ、好位に1番キリンジと7番アイコンテーラー、3番ヴァンヤールなど。中団に軸馬14番ハギノアレグリアスが続き、後方に9番カフジオクタゴンや5番フルヴォートが待機という隊列となった。
2コーナー先頭でいったんペースダウンしたものの前半1000m通過は62秒4のミドル。隊列が3角を過ぎると、先行2頭の外から7番アイコンテーラーがマクリを仕掛ける。この時点で軸馬14番ハギノアレグリアスは中団で手応え十分の構え。レースが最後の直線に差し掛かると、マクッた7番アイコンテーラーが先頭に。その後ろにいた3番ヴァンヤールも追撃態勢隣、レースはいよいよ終盤の攻防へ。
直線に向くと、7番アイコンテーラーが3番ヴァンヤールを突き放して早くも3馬身のリード。一方で後方からはただ一頭、軸馬14番ハギノアレグリアスだけが脚を伸ばすが、勢いはジリジリといった印象。勝負は残り200m。勝ち負けはこの2頭の一騎打ちの様相となったが…。
結局、7番アイコンテーラーはよく粘ったが、地力に勝る軸馬14番ハギノアレグリアスの末脚がこれを上回った展開。最後は軸馬14番ハギノアレグリアスが1馬身半の差をつけて、自身および四位厩舎にとっても嬉しいJRA重賞・初勝利を手に入れた。2着はそのまま7番アイコンテーラー。一方、弊社の会員様にとって重要だった3着争いは、5番フルヴォートの猛追をなんとか凌ぎ切った3番ヴァンヤールに軍配が上がった。

この結果により、「馬連7-14、970円&3連複3-7-14、2,000円 」のダブル的中をお届け。惜しかったのは弊社が穴指定した9番人気の5番フルヴォートだろう。あとクビひとつ分だけ伸びていれば3連複配当が雲泥だっただけに悔しいが、鉄板級の本命と上位人気馬の決着で上記の配当なら文句はいえないか。また、意外にもついた軸馬の単勝(3.1倍)に張り込んだ会員様も多かった模様。いずれにせよ、ゴールのだいぶ手前で的中を確信する、弊社らしい的中鞍として一定の評価をいただく一戦となった。

先週は他にも日曜阪神9R・武田尾特別「馬連4-7、680円&3連複4-7-12、860円」のダブル的中や、新馬未勝利予想の日曜阪神2R・2歳未勝利「3連複7-10-11、1,740円などをお届け。本音はあと少し弾ける配当が欲しかったところだが、幸いにも今週末からはもうワンステップ上を目指す4回東京・2回京都開催が開幕。その皮切りとなる今週の3日間開催は、兼ねてから目をつけていた穴馬もエントリーしている。無論、好配当で弾みをつけて年末開催まで突き進む所存だ。会員様におかれましては、まずは今週末の情報提供を楽しみにお待ちいただきたい。ぜひご期待を。

9/23 9/24・4回中山・4回阪神6日7日分

安心安全の好配当的中 〜土曜中山7R・3歳1勝クラス〜

先週の注目は菊花賞トライアル「神戸新聞杯」。天候に恵まれた今開催の阪神芝は極めて良好な状態を保っていたこともあって、勝利したサトノグランツは2分23秒5の好時計をマーク。「京都新聞杯」に続いて重賞2連勝となった。なお、このV時計は先々週の「ローズS」に続いてのレコードである。
とはいえ、今回の時計自体の価値は微妙なところだ。実際、本レースの1200m通過は1分13秒8のスロー。本来ならレコードが出るようなペースではなかったし、7着ショウナンバシットまで旧レコード(2分24秒1)を上回っていたことを考えれば、いかに特殊な高速馬場だったかがわかる。無論、ゴール前の混戦を断ち切ったサトノグランツの決め手と勝負根性、そしてこの日5勝をあげた川田騎手の技術は賞賛に値するが。
なお、「京都新聞杯」が菊花賞トライアルから春のダービー東上最終便になったのが2000年のこと。同時に「神戸新聞杯」が関西圏唯一の菊花賞トライアルになって以降、「京都新聞杯」の勝ち馬が阪神芝2400mの「神戸新聞杯」を勝ったのはサトノグランツが初めてである。そもそも「京都新聞杯」を勝っている3歳馬は、秋も賞金面で余裕の立場。わざわざここで勝負をかける意義は少ないのだ。
しかし今回のサトノグランツの父サトノダイヤモンド、その父ディープインパクトがともに「神戸新聞杯」の勝ち馬だったことから、『単なる叩き台』ではなかったという見方もできる。いずれにせよ、今回の勝利で“神戸新聞杯・父系三代制覇”というロマンを成したサトノグランツは、その先の菊花賞まで視界良好ではないか。なお、同馬が本番を勝てば“菊花賞・父系三代制覇”という金字塔を打ち立てることとなる。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜中山7R「3歳1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった5番アレクサだった。

『低調なメンバーかつ逃げ馬不在の一戦なら、前走で安定した先行力を発揮した本馬を主軸にすべき。北海道の3戦は酷暑の影響もあって馬体が絞れなかったが、ここにきてグッと締まり、攻め馬の内容がグンと良化。実際、今週の栗東ウッド5ハロン67秒8、ラスト11秒8(馬なり)と上々の動きを披露している。また、持ち前のパワーが生きる中山(未勝利勝ちがある)は歓迎であり、馬場を問わないセンスも強力。この相手なら押し切り濃厚だ』という見立て。

レースは、出走11頭がほぼ揃って好スタート。外から7番ヴォンヌヴォーと8番ワンダフルヘヴンが先手を主張すると、好発を決めた軸馬5番アレクサは先行馬に前を譲る。結局、7番ヴォンヌヴォーが隊列を率いる形となり、3番クリニクラウンと9番チャールストンが番手を確保。その後ろの軸馬5番アレクサ、4番スカパラダイスなどが中団を形成し、2番人気の2番ロミオボスは最後方のポジションとなってしまった。
引っ張る7番ヴォンヌヴォーが早めにペースを落としたことで隊列は一団の様相。実際、1000m通過は1分4秒0のスローだった。そんなひと塊の集団が3角をすぎると各騎手の拳が慌ただしく動き、勝負はいよいよ佳境へ突入する。中でも目立っていたのが遅いペースを察した軸馬5番アレクサの手応えだった。
一方、マクリ気味にきた中団勢に慌てずインを狙った3番クリニクラウンも手応えは十分。そして先頭集団が4角を回り切った時点で、マクリ切った軸馬5番アレクサが先行勢を綺麗に掃除すると、内をすくう形で3番クリニクラウンも一気に台頭する。レースのペース的に後方勢はもう間に合わない情勢であり、勝負はこの2頭に絞られた格好。
残り200m地点から2頭の追い比べが続く手に汗握る展開。しかし、一度は後退したかに見えた3番クリニクラウンが差し返し、アタマ差リードしたところがゴールだった。そして、経済コースを通った勝ち馬にやられたものの、軸馬5番アレクサはきっちり2着を確保。そして最後の最後に集団から抜け出した4番スカパラダイスが3着入線となった。

この結果により、「馬連3-5、1,950円&3連複3-4-5、5,590円 」のダブル的中をお届け。中でも、8番人気にすぎなかった3番クリニクラウンを「芝も使っているがダートなら通用の地力で、パワー型ゆえに中山コース歓迎」として相手上位に指名したことが奏功した。軸馬5番アレクサとの最後の叩き合いは見ものだったが、それは弊社の会員様にとってすでに的中の決した争い。見ていて安心安全の全く危なげのない的中鞍だったといえるだろう。本音をいえば馬連はもう少し配当がついても良さそうなものだが、サポートで提示した3連複が55倍なら溜飲も下がるというもの。土曜時点で大幅プラスを達成したことで、一定の評価をいただける的中劇となった。

先週は日曜こそ流れに乗れなかったが、他にも土曜阪神11R・大阪スポーツ杯「馬連12-14、1,010円&3連複12-13-14、4,160円」のダブル的中などをお届けした弊社予想部。引き続き“攻めの予想”を武器に秋競馬の佳境へ向けて突き進んでいく。4回中山・阪神の最終週となる今週末も勝負鞍候補目白押し。中でも、秋G1シリーズの初戦「スプリンターズS」は意外な穴馬もご用意してご期待に応える所存である。影を潜めつつある残暑に替わってアツい的中馬券をお届けするので、会員の方々はぜひ、今週末を楽しみにお待ちいただきたい。