9/23 9/24・4回中山・4回阪神6日7日分

安心安全の好配当的中 〜土曜中山7R・3歳1勝クラス〜

先週の注目は菊花賞トライアル「神戸新聞杯」。天候に恵まれた今開催の阪神芝は極めて良好な状態を保っていたこともあって、勝利したサトノグランツは2分23秒5の好時計をマーク。「京都新聞杯」に続いて重賞2連勝となった。なお、このV時計は先々週の「ローズS」に続いてのレコードである。
とはいえ、今回の時計自体の価値は微妙なところだ。実際、本レースの1200m通過は1分13秒8のスロー。本来ならレコードが出るようなペースではなかったし、7着ショウナンバシットまで旧レコード(2分24秒1)を上回っていたことを考えれば、いかに特殊な高速馬場だったかがわかる。無論、ゴール前の混戦を断ち切ったサトノグランツの決め手と勝負根性、そしてこの日5勝をあげた川田騎手の技術は賞賛に値するが。
なお、「京都新聞杯」が菊花賞トライアルから春のダービー東上最終便になったのが2000年のこと。同時に「神戸新聞杯」が関西圏唯一の菊花賞トライアルになって以降、「京都新聞杯」の勝ち馬が阪神芝2400mの「神戸新聞杯」を勝ったのはサトノグランツが初めてである。そもそも「京都新聞杯」を勝っている3歳馬は、秋も賞金面で余裕の立場。わざわざここで勝負をかける意義は少ないのだ。
しかし今回のサトノグランツの父サトノダイヤモンド、その父ディープインパクトがともに「神戸新聞杯」の勝ち馬だったことから、『単なる叩き台』ではなかったという見方もできる。いずれにせよ、今回の勝利で“神戸新聞杯・父系三代制覇”というロマンを成したサトノグランツは、その先の菊花賞まで視界良好ではないか。なお、同馬が本番を勝てば“菊花賞・父系三代制覇”という金字塔を打ち立てることとなる。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜中山7R「3歳1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった5番アレクサだった。

『低調なメンバーかつ逃げ馬不在の一戦なら、前走で安定した先行力を発揮した本馬を主軸にすべき。北海道の3戦は酷暑の影響もあって馬体が絞れなかったが、ここにきてグッと締まり、攻め馬の内容がグンと良化。実際、今週の栗東ウッド5ハロン67秒8、ラスト11秒8(馬なり)と上々の動きを披露している。また、持ち前のパワーが生きる中山(未勝利勝ちがある)は歓迎であり、馬場を問わないセンスも強力。この相手なら押し切り濃厚だ』という見立て。

レースは、出走11頭がほぼ揃って好スタート。外から7番ヴォンヌヴォーと8番ワンダフルヘヴンが先手を主張すると、好発を決めた軸馬5番アレクサは先行馬に前を譲る。結局、7番ヴォンヌヴォーが隊列を率いる形となり、3番クリニクラウンと9番チャールストンが番手を確保。その後ろの軸馬5番アレクサ、4番スカパラダイスなどが中団を形成し、2番人気の2番ロミオボスは最後方のポジションとなってしまった。
引っ張る7番ヴォンヌヴォーが早めにペースを落としたことで隊列は一団の様相。実際、1000m通過は1分4秒0のスローだった。そんなひと塊の集団が3角をすぎると各騎手の拳が慌ただしく動き、勝負はいよいよ佳境へ突入する。中でも目立っていたのが遅いペースを察した軸馬5番アレクサの手応えだった。
一方、マクリ気味にきた中団勢に慌てずインを狙った3番クリニクラウンも手応えは十分。そして先頭集団が4角を回り切った時点で、マクリ切った軸馬5番アレクサが先行勢を綺麗に掃除すると、内をすくう形で3番クリニクラウンも一気に台頭する。レースのペース的に後方勢はもう間に合わない情勢であり、勝負はこの2頭に絞られた格好。
残り200m地点から2頭の追い比べが続く手に汗握る展開。しかし、一度は後退したかに見えた3番クリニクラウンが差し返し、アタマ差リードしたところがゴールだった。そして、経済コースを通った勝ち馬にやられたものの、軸馬5番アレクサはきっちり2着を確保。そして最後の最後に集団から抜け出した4番スカパラダイスが3着入線となった。

この結果により、「馬連3-5、1,950円&3連複3-4-5、5,590円 」のダブル的中をお届け。中でも、8番人気にすぎなかった3番クリニクラウンを「芝も使っているがダートなら通用の地力で、パワー型ゆえに中山コース歓迎」として相手上位に指名したことが奏功した。軸馬5番アレクサとの最後の叩き合いは見ものだったが、それは弊社の会員様にとってすでに的中の決した争い。見ていて安心安全の全く危なげのない的中鞍だったといえるだろう。本音をいえば馬連はもう少し配当がついても良さそうなものだが、サポートで提示した3連複が55倍なら溜飲も下がるというもの。土曜時点で大幅プラスを達成したことで、一定の評価をいただける的中劇となった。

先週は日曜こそ流れに乗れなかったが、他にも土曜阪神11R・大阪スポーツ杯「馬連12-14、1,010円&3連複12-13-14、4,160円」のダブル的中などをお届けした弊社予想部。引き続き“攻めの予想”を武器に秋競馬の佳境へ向けて突き進んでいく。4回中山・阪神の最終週となる今週末も勝負鞍候補目白押し。中でも、秋G1シリーズの初戦「スプリンターズS」は意外な穴馬もご用意してご期待に応える所存である。影を潜めつつある残暑に替わってアツい的中馬券をお届けするので、会員の方々はぜひ、今週末を楽しみにお待ちいただきたい。