9/2 9/3 ・3回新潟・3回小倉・2回札幌7日8日分

好調を裏付ける的中鞍 〜日曜小倉7R・3歳上1勝クラス〜

先週の注目は、来年のクラシックへ向けて最初のステップに位置する札幌2歳S。ガイアメンテ、パワーホールといった札幌新馬組や阪神で新馬を勝ったギャンブルルームなど素質馬が揃った一戦だったが、勝利したのは同舞台の未勝利戦Vから中1週で臨んだセットアップと横山武騎手。スタートからハナに立つと、2着に4馬身差をつける鮮やかな逃げ切りVだった。一方、ライバルの多くが1戦1勝馬ということでやや地味に映ったのか当日の同馬は3番人気。しかし前走で記録した1分48秒5は今回のメンバー中最速とV条件は満たしていた。
さらに、この日の札幌は終日稍重。先週の荒天や前日の雨によって、開催最終週らしく力を要する馬場状態で、ライバルの末脚が鈍ったこともセットアップには味方した。同馬の父デクラレーションオブウォーは2週間前の札幌記念で穴を開けたトップナイフと同じで、産駒には「叩き良化型」(詰めた間隔での良績が多い)の傾向がある。また、欧州の初年度産駒・オルメドが仏2000ギニーを勝利しているように、この産駒は早くから活躍を期待できることも覚えておくべきだろう。
ちなみに、セットアップのような「いい意味での早熟性」は、今回2着に粘ったパワーホールにも共通している。その父スワーヴリチャードは東京スポーツ杯2歳Sで連対するなど若くして活躍し、古馬になってからは重馬場のジャパンCを勝利。今回のパワーホールをはじめとした子孫にも「仕上がりの早さ」や「持久力」が受け継がれている可能性が高い。
話が逸れたが、今年の札幌2歳Sは現時点の完成度と馬場適性が勝負を分けた印象。そういう意味では、3着ギャンブルルームや、イレ込みで競馬にならなかった1番人気ガイアメンテ(6着)なども見限るのは早計だ。いずれにせよ、この時期の若駒戦の馬券は前評判(人気)などを加味して慎重に組み立てたいところ。なお、弊社は本レースで的中をお届けしている。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜小倉10R「宮崎S」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に3番人気となった9番メイショウミカワだった。

『前走は転厩初戦で5ヵ月ぶり。馬体重+24キロ(過去最高)と見た目も余裕残りの状態で差し決着の展開も向かなかったが、それでも4着を確保したのは力がある証拠。一転、今週は長めからしっかり乗られて馬体が引き締まったことはもちろん、脚捌きも軽快と強い上積みを特筆できる。そもそも近走は舞台を問わず安定感があるし、自在な競馬センスが生きる小倉は2戦2連対のベスト舞台。発馬を決めれば勝ち負け濃厚』という見立て。

揃ったスタートで1コーナーまで先団がまとまっていたが、酒井学騎手の12番レッドエランドールが先手を主張し、出たなりの軸馬9番メイショウミカワは巧く2番手を確保。2角を回るあたりで馬群はまだ一団で、6頭が先頭集団を形成。その直後の中団外に2番人気の5番リキサントライ、1番人気の13番サウンドウォリアーや11番ラズルダズルはさらに後ろに構える形となった。
全体がやや前がかりの様相で3角へ向かうと、後方にいた1番人気のサウンドウォリアーは手応えが怪しいのか、鞍上・岩田望騎手が早くも手綱をしごき始める。一方、同じく後方にいた11番ラズルダズルは一気にマクリを開始。残り600mのこの時点で通過タイムは1分6秒9。そこそこのミドルペースであり、一団はサバイバルレースの様相で最後のコーナーへ。
4角途中、先頭を守っていた12番レッドエランドールの酒井学騎手が手綱を動かす。その一方で2番手にいた軸馬9番メイショウミカワの西村 淳也は持ったままだった。凝縮された馬群がコーナーを曲がり切ったあたりで手応えがいいのは前にいた2頭と、マクリ気味で追い上げてきた5番リキサントライ。そこから3馬身ほど離れたポジションにいた11番ラズルダズルもスピードに乗っている。
各馬が全力で追う残り200m、ここで軸馬9番メイショウミカワが半馬身ほど遅れて、ハナにいた12番レッドエランドールと追いかけてきた5番リキサントライが一旦先頭に。さらに11番ラズルダズルも猛烈な追い込みをかけてきており、勝負の行方は肉眼では追いきれないレベルの大接戦と化した。中でも、抜け出した2頭に挟まれていた軸馬9番メイショウミカワは厳しい態勢だったが…。
10分はあっただろうか。長い長い写真判定の結果、1着は5番リキサントライが確保。そして気になる2着争いは驚異の差し返しを見せた軸馬9番メイショウミカワ、差のない3着は逃げ粘った12番レッドエランドールが入線となった。

この結果により、「馬連5-9、1,060円&3連複5-9-12、4,500円」の的中をお届け。軸馬9番メイショウミカワを「休み明けの前走よりも遥かにデキ上昇」としたこと、そして7番人気だった12番レッドエランドールをきっちり押さえたことも弊社予想部の英断。好調を裏付ける大接戦の的中劇として、会員様から大きな反響をいただく一戦となった。
また、この週の厳選勝負鞍は、日曜札幌8R「馬連5-8、2,120円&3連複5-8-12、4,520円」の的中など、先週に引き続き打率=5割以上をキープ。いずれも馬連は大本線的中で3連複も好配当と、上記の2鞍だけで当週の利益を確定するような回収率となった次第だ。

また重賞レースでは、前述の土曜札幌11R・札幌2歳S「3連複4-7-8、2,370円や、日曜小倉11R・小倉2歳S「馬連9-10、1,460円&3連複5-9-10、3,000円」の的中などもお届け。さらに1日1鞍配信の新馬未勝利予想の日曜札幌5Rの馬連的中も反響が大きく、見逃せない勝負鞍だったといえる。

さて、的中連打で正直どの的中レースを斬るべきか、非常に迷う週となったがそれは嬉しい悩み。今週末に控える待望の中央開催に向けて好調維持はいい材料だろう。引き続き先週以上の結果をお届けすべく、獲れるところは根こそぎ全て獲り尽くすのがアスコット。実際、秋競馬の始まりとあって、勝負鞍候補を挙げ出せばキリがないほど。会員様におかれましてはこれまで通り、大船に乗ったつもりで今週末をお待ちいただきたい。