3/29-3/30 3回中山・2回阪神1日2日・2回中京5日6日目

迷わず選んだ人気落ちの実力馬 〜日曜中京11R・高松宮記念〜

いよいよ始まった2025年春のG1シリーズ。その初陣は日曜中京11R「高松宮記念」芝1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった15番ママコチャだった。

『今週からBコース替わり。これによりイン有利が想定されたが、昨日(6Rまで重→8Rから稍重)は外伸び馬場だった。時計が出ないことで内の先行馬がキツくなっている模様で、昨年とは異なる馬場となりそうだ。
無難な馬券でいくなら実力・実績ともに最上位の14番ナムラか。だが前記の展開を考えると、お馴染みの“差し損ね”もありうる。そこで人気の盲点となっているママコチャを選択する。本馬は前走オーシャンSで23年スプリンターズS以来の勝利。楽逃げの勝ちパターンだったペアポルックスを差し切った内容は見た目以上に強かった。勝ち時計1分7秒1は極めて優秀で、斤量が1キロ重かったこともポイントだろう。
振り返れば昨秋スプリンターズが4着。異次元ハイペースのなか、勝ち馬ルガルと物理的に離れた位置から0秒4差なら上出来といえる。年末の阪神Cも不得手な瞬発力勝負のなかで0秒2差ならむしろ上出来。この2鞍の内容をしっかり見れば、世間でいわれている「寒い時期は苦手」というレッテルが不当であることがわかるし、無論のこと「能力の衰え」も懸念しなくていい。
現在の中京の馬場傾向から15番枠は割り引きにはならないし、地力的にも上位とは互角かそれ以上。なにより、前哨戦を挟んだ今年はぶっつけの昨年よりコンディションが遥かにいい。馬場が乾くことも加味して、この人気なら積極的に買いたい』という見立て。

前日土曜は稍重で行われた中京芝だったが、日曜メインまでには馬場が回復。高松宮記念は実に6年ぶりに良馬場で行われるも、決着時計は1分07秒9とそこまで速くはなかった。金曜日までの雨の影響もあったが、なにより高速決着になるようなペースにならなかった。

レースは先手が予想されたペアポルックスが大外枠でハナを奪えず、ビッグシーザーが先頭に立つという予想外の流れ。これでは当然、速くなるはずがない。

序盤は12.3-10.2-11.3で3ハロンが33秒8。スプリントG1らしく先陣争いは激しくなりかけて、2ハロン目こそ10.2と速かったが、その後は11.3で後半の入りも11.6と、コーナーでしっかり息を入れる態勢ができた。中京芝1200mはコーナー及びラストの直線が占める割合が高いため、平均的なラップ構成になることが多い。その点、弊社予想部の展開予測は的確だった。肝心の軸馬15番ママコチャは外から位置を取りにいって中団前めの外。先行馬をいつでも捕まえられる絶好のポジションだったといえる。

実際、ママコチャは最後の直線で早め先頭から押し切る構え。しかし唯一誤算だったのは、ライバルの差し馬=サトノレーヴ・ナムラクレアもスムーズに脚を伸ばしてきたことだろう。結果的に、ママコチャは決め手勝負が向いたこの2頭に先着を許すこととなった。勝利したサトノレーヴは6歳にして初の戴冠。2着ナムラクレアはこれで同一G1を3年連続2着となった。

この結果により、「3連複10-14-15、2,900円」の的中をお届け。惜しくも馬連的中を逃す結果となったが、これは競馬のアヤもある。連対したサトノレーヴ・ナムラクレアは終わってみればスムーズに差してきたが、それぞれゴチャついて詰まる可能性は十分にあったはずだ。その点でいえば、前めで運べるママコチャを本命にしたことに悔いはない。そもそも、スプリンターズSの覇者で、前走オーシャンSを勝利していたママコチャが6番人気まで人気を落としたのなら黙って買いである。弊社では、今後もこうした “不当に評価を落としている馬” を意欲的に本命に据えていく方針だ。

カレンダーは進み、今週末はG1第2戦の「大阪杯」が待ち受ける。今年は、昨年覇者ベラジオオペラ、桜花賞馬で崩れ知らずのステレンボッシュ、中山記念をレコードVのシックスペンスなど、昨年より好メンバーの様相。これにより混戦オッズが想定されているが、昨秋から猛烈な勢いで回収を続ける弊社重賞班にとっては腕の鳴る局面となる。

実際、天皇賞秋、有馬記念、日経新春杯、AJCCなど、昨秋から続く古馬中距離路線は高回収率の的中実績ばかり。他路線でも的中を連発しているとはいえ、この路線は特別な「ドル箱」といる。こと大阪杯にいたっては、昨年も◎ローシャムパーク(3番人気・2着)から11番人気の大穴ルージュエヴァイユ(3着)を引き切って、3連複2万2,720円の高配当を仕留めている。

ちなみに、現在JRAの重賞は1番人気が16連敗中。おそらく大阪杯の人気馬もそれほどあてにならないだろう。前記・高松宮記念もそうだったが、現在のアスコットはとにかく「攻めの姿勢」がポリシーである。果たしてこの大阪杯、弊社がどんな「人気の盲点」に目をつけるのか、乞うご期待。この春の数々の的中により潤沢となっている会員様の資金をさらに倍増すべく、我々はもう一段踏み込んだ予想を披露するつもりだ。どうか会員様は、引き続き大きな期待を胸に今週末をお待ちいただきたい。